ハンモックというと屋外と思いがちですが、自宅の梁や柱にアイボルトなどを打ち込み、屋内外問わず利用している人も多いと思います。
加えて自立式(組み立て式、折り畳み式)といった持ち運び可能なハンモックスタンドさえあれば、好きな時に好きな場所で設置できます。
今回は自立式の中で比較的知名度の高い「トイモック(TOYMOCK)」のレビューをしていきます。
Contents
トイモック(TOYMOCK) インプレッション
「トイモック(TOYMOCK)」は東京は調布市に本社を置く、株式会社ノルコーポレーションのブランドです。
既に40種以上のモデルをリリースしており、自立式ハンモックの先駆けといっても過言ではありません。
現在は類似品も数多く出回っており、基本的な性能は正直なところ変わりません。
しかし比較的高価になりがちな国産ブランド(製造は海外なので同じといえば同じですが)ながら、それらと比較しても価格的なメリットのある製品です。
今回レビューしているスタンダードモデルは3段階の高さ調節機能を搭載していますが、さらにチェアモードを搭載した2way仕様の「TOYMOCK LASIC」もおすすめです。
- 3段階高さ(張り)調節対応
- 持ち運び可能なサイズ&重量
- 場所を選ばずすぐに使用可能
- 小傷・汚れが目立つ
- 耐久性・耐衝撃性が不安
スペック紹介
TOYMOCK | |
モデル | MOZ-25-01※過去モデルにMOZ-0101,MOZ-0105,MOZ-0201,MOZ-0705,MOZ-0901,MOZ-1303,MOZ-1601,MOZ-2201などがあります |
カラー | レオパード※いくつかカラーがあります |
---|---|
素材 | ポリエステル、合金鋼 |
耐荷重量 | 100kg※200kgまで対応しているが安全を考慮し1/2の重量で設定 |
サイズ | W260×D80×H75cm |
重量 | 約9kg |
※取説・ショップページ・公式サイトから抜粋
トイモック(TOYMOCK)スタンダードモデル 実機レビュー
余談ですが、筆者は本製品購入前よりハンモックを所持しており、ハンモック泊はもちろんキャンプ等にもよく利用しているので、その快適さは既によく知っています。
最近家を建てたことでスペース的な問題が解消され、子どもの遊び場やインテリアとしても楽しめて日常生活にちょっとしたスパイスになるかなと思い(セールで破格となっていたので)購入に至っています。
自宅(新築)に穴はあけたくないので工事不要の自立式、いわゆるハンモックスタンドという選択になったわけですが、自立式でもザックリ分けると、
- 組み立て式
- 折り畳み式
があり、本製品は後者となります。
折り畳み式のメリットは、何といっても移動が楽なこと。掃除の際は簡単に移動でき、外に運びたければサッと折り畳んで持ち運べます。
なんだかんだ言っても設置スペースはそれなりに(シングルないしセミダブルベッド程度)必要ですし、組み立て式は一度組み上げたら恐らくそこが定位置となる可能性大。
加えて折り畳み式でも重量は馬鹿にならないため、色々迷いましたが結局軽量かつコンパクトな方が筆者の生活環境には合っているのでトイモックを選択しました。
前置きはこのぐらいにして、次章より詳細なレビューをしていきます。
化粧箱・パッケージ
前画像の段ボールにキャリーバッグ側を守る緩衝材はなくそのまま入っていました。
運送次第だとは思いますが、段ボールと製品に多少遊びがあるせいで、段ボールに穴が開いている箇所がありました。
キャリーバッグ内は丁寧に梱包されています。
ただ本来端にあるはずのスポンジの緩衝材がサイドに来てしまっています。
スポンジの位置は移動してしまいましたが、予想通りキャリーバッグに穴が開いていました。
外箱の段ボールに穴が開くぐらいなので、それなりに強い衝撃が加わったのだと予想できます。
画像ではわかりにくいものの、反対側が見える程度には貫通しています。
気を取り直して肝心の製品側は、前述の通りかなり手厚く梱包されています。
全てのフレームにプラスチックフィルム、突起部分にはストレッチフィルムまで巻かれています。
ユーザーを傷つけない配慮こそされているものの、このあたりも予想通り小傷や若干の塗装剥がれ、作りのちょっとした雑さは散見されます。
フレームのロゴは刻印ではなくステッカー。そのステッカーはよれてしわになっています。
"MADE IN VIETNAM"との記載もあるので、検品がそこまで行き届いていないのか、傷についても配送時なのかはわかりませんが、海外製造かつ価格を考えればこんなものだと思います。
外で使えば小傷や汚れは必ず付きますし、筆者は大雑把な性格なので気にしませんが、神経質な人への注意喚起を込めて、ありのままをお伝えしておきます。
地面接地箇所にはゴムと樹脂中間程度の硬度がある保護パーツが施されています。
またフレーム接合部は一部ボルトもありますが、リベットが多い印象です。
耐荷重100kgも納得。誇大表記しているブランドもありますが、それらはあくまでも静止耐荷重だったりもします。
本製品も静止耐荷重は200kgにもかかわらず、あえて100kgにしているところがクレーム防止とはいえ個人的には信頼できるポイントです。
やはり手軽さがある反面、組み立て式のスタンドに比べ強度面はやや低そうです。
スタンドは3段階調節機能付き。
計4か所あるストッパーを止めることで固定します。
苦言ばかりで申し訳ないですが、ここもやや貧弱な気がします。
溶接はされているものの、バーに金具を溶接しているだけなので経年等で錆びが出たらぼろっと取れてしまいそうです。
先端部分はゴムでしっかり保護されており、左右に稼働する堅牢なハンモックフックがつけられています。
トイモックはバーハンモックタイプのネットを採用しています。
バー部分にはロゴがしっかり刻印されており、オリジナリティがうかがえます。
ハンモックネットは裁縫の乱れや雑さはなく、大きなメッシュ生地を二つ折りにしてあるので通気性が良く強度も確保されています。
またネットのみでも購入可能なので、気分を変えて楽しむことも可能です。
ネットの取付けはスタンドのフックに引っ掛けるだけ。
生地が伸びてテンションがなくなってきても、ネット側のリングに直接引っ掛けるなどの工夫をすれば長く使えそうです。
実際にハンモックネットを取り付けると画像の通り。
新品の状態だと張りがあるように見えますが、程よくたわみます。
画像は一番広げた状態なので、縮めた際でもテンションがかかるよううまく設計されています。
画像が一番たわんだ状態。
この状態でも地面につくことはなく、直火の焚火等でもちょうどいい高さになります。
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トイモック(TOYMOCK)スタンダードモデル 使用感・評価・感想
- 対象身長:180cm
- 耐荷重:100kg
全体的な作りをざっと見ても、メーカー水晶の通りここは守って使用しておいた方がよさそうです。
暮らしを豊かにしてくれる快適な寝心地
ハンモック、やはり最高です。
ひとたびハンモックに寝転べば、あの独特な浮遊感に体が包み込まれます。
買って損なしの寝心地です。
正直購入前はネットの幅、長さともにサイズの心配をしていましたが必要にして充分です。
身長約170cmの筆者ですが、頭から脚までハンモックの中にすっぽり納まるため(画像はやや上に乗っています)ベッドとしても利用可能です。
但しベッドとして利用する際注意したいのは、いい意味で通気性が良すぎること。
夏は快適そのものですが、冬場は何かしらの対策が必要になります。
何にせよ季節問わず快適な座り心地、寝心地を味わえるため子供は大喜び。
ハンモックが部屋にあるでけで、ちょっとしたインテリア映えにもなり、暮らしが豊かになりました。
場所を選ばずどこでも“快適”を持ち運べる
折り畳み式の最大のメリットは、設置が楽なだけでなく移動も楽なこと。
この快適空間をどこにでも持ち運べるのは折り畳み式ならではだと思います。
同じスタンドタイプでも組み立て式は一度組み上げたらわざわざ部屋間を移動することは少ないと思います。
トイモックはその点すぐに移動できるので、部屋間はもちろん同じ部屋であっても難なく移動できます。
前章と重複しますが、ソファとしても使えるので生活が豊かになったように感じます。
気になった点・注意したほうがいい点
- 正しく使用する
- 重量がある
個人的に気になったのは、この2点です。
使用方法に注意
既に注意喚起しているので採り上げるまでもないかもしれませんが、激しく揺らせば揺らすたびにフレームがたわむのがわかりますし、ブランコのように大きく揺らせば簡単に地面から浮きます。
全体的な作りを見ても耐久性がそこまで高くないのは一目瞭然なので、間違った使用方法は避けるのが賢明です。
といっても子供は過度に揺らしたがる上に飛び乗ったりと、推奨されない使い方を平気でします。
子どもの重量だからと過信せず、大人の監視下のもと無理な使用は避けましょう。
ただ逆に言えば、100kgオーバーであってもただ寝るだけなら問題はないと思います。※個人の責任でお願いします
重量がある
折り畳み式で移動が楽とは言っても、それなりに大きく10kg近い重量もあります。
筆者はブッシュクラフト寄りの軽量ソロキャンパーなので、これを山中に持ち込みたいとは微塵も思いません。
米10kgを持ち歩くことを想像してもらえばわかりやすいと思います。
車横付けのオートサイトならともかく、“少しの移動”以外はあまり適さないので、持ち運ぶ際はそのあたりも注意が必要です。
また小さいとはいえ上記画像の通り、それなりにサイズはあります。
セミダブルまではいかないまでも、シングルベッド程度の占有率はあるので、設置場所には注意です。
トイモック(TOYMOCK)スタンダードモデル 総合評価
キャンプブーム終焉と巷では言われているものの、実際は単にキャンプブランドやメーカーの売り上げが落ちただけとも言えます。
既にギアがある程度そろったキャンパーからすれば、“いつでもキャンプ出来る状態”なわけで、気の向くままに外遊びしていることと思います。
とはいえそのギアの中には、買ったはいいけど使っていないというものもあろうかと思います。
折り畳み式のハンモックなら、その点の心配は一切不要。
初心者も玄人もまだハンモック未体験なら、家の中でも外でも楽しめるトイモックはガチでおすすめです。
【総合評価】 | |
製品名 | TOYMOCK |
総合おすすめ度 | 4.9 |