BAT Japan(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン)の加熱式たばここと、高温加熱型デバイスの「glo(グロー)」。
そして「glo pro(グロー・プロ)」「glo nano(グロー・ナノ)」に続いて、従来のタバコスティックよりも4mm太いスティックを使用する、新たな加熱式タバコデバイスとして、2020年4月13日に発売がスタートしたのが「glo hyper(グロー・ハイパー)」です。
今回は、満足度の高い吸いごたえを実現した「glo hyper(グロー・ハイパー)」のレビューをしていきます。
確認
20歳未満の者の喫煙は、法律で禁じられています。
加熱式たばこの煙(蒸気)は、周りの人の健康への悪影響が否定できません。
健康増進法で禁じられている場所では喫煙できません。
加熱式たばこの煙(蒸気)は、発がん性物質や、依存性のあるニコチンが含 まれるなど、あなたの健康への悪影響が否定できません。
Contents
glo hyper(グロー・ハイパー) G401 インプレッション
グローと同じ加熱式たばこの加熱温度は、アイコス(約300〜350℃)>グロー(約240℃~)>プルーム・エス(約200℃)といった具合で、主要3ブランドの中ではちょうど中間。
「glo hyper(グロー・ハイパー)」は、通常時が250℃、ブーストモードで260℃となっています。
グローのラインナップには、JTでいうところのプルーム・テックやプルーム・テック・プラスと同じ、低温加熱型の「glo sens(グロー・センス)」もありますが、元々BATの銘柄(KENT)を好んで吸っていた人含め、高温加熱型は特に、ユーザー評価も上々。※現在センスは廃版となっています
グローの専用リフィル「neo(ネオ)」は、たばこスティックながらフレーバーラインナップが多いのも人気の理由といえるかもしれません。
「glo hyper(グロー・ハイパー)」は、
アイコスよりは控えめでプルームエスよりキックを感じたい人向けの加熱式タバコ
といったデバイスです。
また、KENTブランドを好んで吸っていた人にも当然おすすめといえます。
※割安で購入可能なショップは、転売目的など正規のショップではない可能性が高いため、公式でのご購入をおすすめします。
スペック紹介
glo hyper(グロー・ハイパー) | |
ブランド | glo(BAT:ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン) |
モデル | G401 |
カラー | ブラック/ブルー/ホワイト/オレンジ※限定キットは含まず |
バッテリー容量 | 2900mAh |
充電時間 | 約90分 |
連続使用回数 | 約20回 |
加熱時間 | 通常20秒 ブースト15秒 |
使用時間 | 通常4分 ブースト3分 |
サイズ | 高さ82mm 横幅45mm 奥行き22mm |
パッケージ重量 | 106g |
※取説・ショップページ・公式サイト・製品仕様から抜粋
製品の特徴・概要
元々は3色展開だった「glo hyper(グロー・ハイパー)」ですが、6月よりブラックカラーも仲間入りしました。
特徴は下記の通りです。
【glo hyperの概要・特徴】
- 従来のネオスティックより4mm太くなりたばこ葉増量
- 高温高速加熱(ブースト)により早く強い吸いごたえ
- 有害性物質を約90~95%カット
- 多彩なフレーバーから選べるたばこスティック
また、使用環境によって異なりますが、これまでのモデル同様連続吸いができ、連続使用回数は約20回。フル充電までの所要時間は約90分となっています。
加熱方法は、グロー・プロと同じく、IHでお馴染みの誘導加熱技術を採用。
価格は3,980円(税込)で、全国のgloストア並びにgloオンラインストア、コンビニ、たばこ屋などで購入できます。※オレンジのみgloストアとgloオンラインストア限定、2021年2月現在デバイス本体は480円という破格となっています
たばこスティックは、「ネオ・タバコ・オーク・スティック」「ネオ・テラコッタ・タバコ・スティック」「ネオ・フレスコ・メンソール・スティック」「ネオ・フリーズ・メンソール・スティック」「ネオ・フローレセント・シトラス・スティック」「ネオ・ブリリアント・ベリー・スティック」「ネオ・トロピカル・スワール・スティック」のネオシリーズと、「ケント・ネオスティック・トゥルー・タバコ」「ケント・ネオスティック・トゥルー・メンソール」「ケント・ネオスティック・トゥルー・ ベリー・ブースト」10銘柄。
※更に、本記事執筆時限定銘柄「ネオ・ウォーターメロン・スプリット・スティック」「ネオ・ピニャコラーダ・スティック」もありました。※2020年8月6日時点
簡単に言えば、
- ブースト機能により吸いごたえがアップしたグロー
です。
吸いごたえは吸ってみなければわからないので、今後の価格改定やキャンペーン等をうまく活用してぜひ体験してみてください。
※割安で購入可能なショップは、転売目的など正規のショップではない可能性が高いため、公式でのご購入をおすすめします。
- より“ホンモノ”に近い吸いごたえ
- 連続喫煙可、パフ数制限なしの満足感
- 他デバイスと違いパフ数制限なし
- 終了時間がイマイチわかりづらい
- 加熱型特有の穀物臭
glo hyper(グロー・ハイパー) G401 実機レビュー・評価・感想
今回は6月15日にリリースされた、「ケント・ネオスティック・トゥルー・タバコ」「ケント・ネオスティック・トゥルー・メンソール」「ケント・ネオスティック・トゥルー・ ベリー・ブースト」と、「glo hyper(グロー・ハイパー)」がセットになったサンプルをご提供いただいているため、正規のパッケージとは異なるかもしれません。
先ほどのパッケージを中にさらに丁重にパッケージングされています。
開梱すると、さっそく「glo hyper(グロー・ハイパー)」がお目見え。カラーはシックなブラックです。
今回は割愛しますが、KENT並びにデバイスについて事細かに記されたリーフレットなどが同梱されています。
化粧箱・パッケージ
内部にスポンジを使うなど、環境を特に意識していない、過剰梱包気味な印象は受けますが、各パーツ含めグラつきなくフィットしています。
そして先述の通り、本パッケージは箪笥のようなかたちで下段に「KENT」シリーズが同梱されています。
「KENT グロー・ハイパー用」は2020年6月15日より発売開始。価格は全銘柄480円(税込)です。
※追記:増税に伴い、2020年10月1日から専用たばこスティックの価格が改訂されます。据え置きの銘柄も多く、全銘柄を見ても10円から20円程度の値上げなので、消費者的にはさほど痛手ではないかもしれませんね。
- ケント・ネオスティック・トゥルー・タバコ・glo hyper 用:現行470円→改定480円
- ケント・ネオスティック・トゥルー・メンソール・glo hyper 用:現行470円→改定480 円
- ケント・ネオスティック・トゥルー・ベリー・ブースト・glo hyper用:現行470円→改定480 円
【パッケージ内容】
- glo タバコヒーター(G401) × 1
- USB-Cケーブル × 1
- ACアダプター × 1
- クリーニングブラシ × 1
- 保証書 × 1
- ユーザーガイド × 1
- フライヤー、延長保証、サンクスカード、安全のしおり他
※紙媒体は一部省略、KENT(たばこスティック)は除外しています
一応取説(ユーザーガイド)はありますが、JTとは違いケーブル長やアダプタのサイズや重量、型番、細かい仕様は記載されていません。
やはり大元が海外資本だからでしょうか、少しだけ雑さを感じます。ガジェットギークとしてはもう少し情報が欲しいところです。
筐体・デザイン
glo hyper(ver.1)の型番は「G401」となっており、前後とも黒一色、全体的に光沢を抑えてあります。
角度によってシルバーに輝く"glo"の文字と、背面の"Designed in London for British American Tabacco"が印象的。
先行でブルー、ホワイト、オレンジはあったものの、あとからブラックがリリースというのも珍しいような気もします。
個人的には数量限定カラーの「東京」「ロンドン」「ニューヨーク」「バルセロナ」「リオ」のどれかが好みですが、フォーマルシーンに合わせたい人はこのぐらいシックな方がいいかもしれないですね。
上部のスライド式のカバーをスライドさせると、たばこスティック挿入口が出現します。
スライド部分は斜めに刻まれたギザギザとした加工がされており、手が乾燥していてもスライドが容易です。
底面にはクリーニング用のフラップ、側面下部にUSB端子が配置されています。
アダプタは出力5V/2.0A、型番はYJC010W-0502000Jの「东莞市盈聚电源有限公司」製。
PSEはバッチリひし形で、BATジャパンが取得しているようです。
そしてこちらが、glo純正のクリーニングブラシ。
他のものでも代用は効きますが、全長約9.5cmの小さなブラシです。
glo hyper(グロー・ハイパー) G401 使用感レビュー
実は著者は高温加熱デバイス特有の穀物臭というかおなら臭というか、あの独特なにおいが苦手。アイコスに至っては、紙巻きの方が断然マシで正直近くによってほしくないぐらい嫌悪感を抱きます。
プルーム製品に関しては、喫味はやや弱いものの周囲や環境配慮がされており、むしろ好感が持てます。
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このちょうど中間を攻めるglo。そしてさらに喫味を高めたglo hyperは果たしてどんなものか実際に体験していきます。
グローはやや軽め、喫味も充分に味わえる紙巻き派も納得の満足度
従来の同社デバイス同様、LED内臓のコントロールボタンを長押しすると、ライトが徐々に点灯しながら加熱が開始され、喫煙できます。
通常加熱は3秒、ブーストは5秒間長押しします。
起動時間(使用までの時間)は、
- 通常モード:20秒
- ブーストモード:15秒
です。
※価格は都度変更される場合があります
従来のネオスティックに比べ、たばこスティックを太くしたことで、ドローはやや軽めの印象ですが、スペック的によく似た「glo pro(グロー・プロ)」とはまた違う喫味が得られます。
誘導加熱技術(IH)を採用し、加熱時間がたったの15~20秒しかかからないというのは、同じですが、同社ラインナップの中で最強の喫味を得られるというのは事実。
【gloシリーズ比較】
※価格は都度変更される場合があります
今回レギュラー1種とメンソール2種を吸い比べてみましたが、ブーストモードはとにかく加熱時間が早く、すぐに喫煙開始できます。
正直ブーストモードは喫煙時間が短くなるので、使っても使わなくてもどちらでもよさそうですが、キックはソコソコで、主要3デバイスのまさに中間といった感じ。
BATラインナップのKENTの紙巻き派もすんなり移行できるのではないかと思います。
ただ個人的にはどうしても穀物臭が苦手でレギュラーは臭い。やはりフレーバー系の方が好みなので、メンソールかつネオスティック一択ですね。
連続吸い可能、通常4分ブースト3分の間なら何パフも吸える
アイコスにしてもプルームエスにしてもパフ数が14回と決まっています。
とはいえアイコスの使用可能時間は6分間と、1本当り最長の使用可能時間ですが、それでもパフ数は14回です。
glo hyperに限ったことではないですが、glo hyperは通常モードで4分、ブーストモードで3分なら何度でも吸えます。
ブーストモードなら加熱時間はたったの15秒。加えて連続喫煙も可能となっているため、急いでパカパカ吸いたいユーザーなど、つまりチェーンスモーカー向けと言えます。
比較的楽なブラシ使用の20回に1度のメンテナンス
加熱式の電子タバコあるあるですが、使えば使うほど喫味が変わったり、使用時間が短くなったりと、メンテナンスは定期的にする必要があります。
他デバイスも同様ですが、前述の通り、glo hyperも定期的にクリーニングすることを推奨しています。
液体などが付着していれば5回の使用ごとにクロスクリーニングも必要ですが、メンテナンスは20回に1回必要です。
本体底面のフラップは手前側にスライドさせながら開くと簡単に開けられます。
あとは付属のブラシで上下ともにシュコシュコするだけの、簡単メンテナンスです。
気になった点・注意したほうがいい点
ひとつは予想通りというか、最初から分かっていたことですが、気になったのは下記2点。
- 臭い
- 終わりがイマイチわかりづらい
では、それぞれ解説していきます。
独特の香りは100%するため苦手な人は手を出さないのが賢明
IH加熱式を採用し、250℃~の温度で専用たばこスティックを加熱している本製品。やはり臭いです。
著者も正直このにおいがいつまでたっても慣れず、200℃のプルーム・エスですら臭いです。レギュラーはそれがより顕著になり、吸っている本人でさえ嫌になります。
喫味を得たいユーザーが多いのも理解はできますが、周りには配慮するとともに、もしこのポップコーン臭が苦手なら、本製品も手を出さないのが賢明です。
バッテリー容量も2900mAhで大きいし暑い車中に置きっぱなしとかは本当に注意ウキ!
吸い終わりが知らないうちに終わっている
glo hyperにも、吸い終わりをお知らせしてくれる機能が備わっています。
ライトがカウントダウンのように徐々に減っていき、終了間近になると振動する仕様です。
3社主要デバイスも似たような仕様ですが、位置の問題でしょうか。グリップした状態だと、ちょうど親指あたりで隠す状態となり、振動はわかってもランプがいつ消えたのか分からないことがたびたびあります。
著者がgloに慣れていないだけの可能性もありますが、この点は何となく使いづらさを感じます。
glo hyper(グロー・ハイパー) 総合評価
同社ラインナップの中では一番重く、大きくなっていますが、グロー・プロとさほど変わりません。
手へのなじみもよく、これまでのシリーズ同様デザインにも統一感があり、gloらしさともいえるかもしれません。
KENTのラインナップはさておき、グロー・ハイパー用のネオスティックは、デザイン含め洋モクらしい攻めた色使いが何とも言えない魅力があります。
著者はイギリス在住経験があるため、ややイギリスびいきではあるものの、デザイン面に関してはJT(Ploom)>BAT(glo)>PMI(IQOS)といった感じ。
喫味に関しては「Ploom S(2.0)」>「glo hyper」>「IQOS 3(DUO)」で、喫味は紙巻きに近いアイコスがダントツですが、香りが気にならない順での評価です。
吸いごたえにおいてはいわずもがな「IQOS 3(DUO)」>「glo hyper」>「Ploom S(2.0)」です。
訂正:アイコスも指をくわえてみていたわけではなく、環境に配慮しデバイス本体ならびにたばこスティックも改良がしっかりされていて、煙の量やニオイを軽減している気がしてなりません。
実際に吸い比べてみると、「glo hyper」の方が煙(水蒸気)が一番多く、吸い応えがあります。
今や「glo hyper」>「IQOS 3(DUO)」≧「Ploom S(2.0)」といってもよさそうです。
ですが加熱式タバコは紙巻きに比べ、健康被害は少ないにせよ結局のところ臭いも強く、非喫煙者を不快にさせます。
周囲への配慮で移行するのであれば、いっそのこと、「glo sens※現在は廃版」や「Ploom TECH」や「Ploom TECH+(with)」といった低温加熱型をおすすめします。
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とはいえ、シリーズ最強の喫味と吸いごたえ、紙巻きたばこに負けない満足度が得られる「glo hyper」は、連続吸いをガンガンしたいヘビースモーカー&チェーンスモーカー向けのデバイスと言えそうです。
コンビニでも簡単に購入できるので、ぜひご自身でお確かめください。
※割安で購入可能なショップは、転売目的など正規のショップではない可能性が高いため、公式でのご購入をおすすめします。
【総合評価】 | |
製品名 | glo hyper(グロー・ハイパー) |
総合おすすめ度 | 4.1 |