下記リンクの情報が入ってきたので、イチサーファーとしていっちょ噛みしておきます。
【緊急】伊豆下田の美しいビーチを守る為に署名をしよう。 - Life wants a stoked!
最近Facebook一切見てなかったので全然知りませんでした。
内容はタイトル通り。僕のホームとして遊ばせてもらっている静岡県下田市の海に堤防が建設予定なんです。
僕も一応サーファーの端くれ。そして海を愛する男。普段は少しふざけていますが本日は真剣に、真面目に思いを書き綴ります。
Contents
予想される津波の高さ
今回の建設はあくまでも防災や津波から人名を守ることを目的としています。実際こんな記事が出ています。
朝日新聞デジタル:県内死者最悪11万人 津波、下田で33m 静岡 - おすすめ記事〈南海トラフ地震の被害想定〉
上記記事によれば、南海トラフ大地震が起きた場合、下田市は最大で33mの津波が押し寄せてくることが予想されています。※下記図参照
今回建設予定の場所は、多々戸、入田、大浜と隣接している3つのビーチです。因みに津波の予想高さは、記事内を引用すると、
一方、最大津波高が33メートルとされた狼煙(のろし)崎付近は、民家などはないが、周辺地区には影響が出そうだ。海水浴場でみると、鍋田浜や多々戸浜、入田浜、吉佐美大浜では20メートル以上の津波が襲う。
実際は20メートル以上の津波が押し寄せてくるそうです。
人命最優先だが
既に県内の浜松市では工事が始まっているそうです。今回様々なことが話し合われているとは思いますが、先の震災の被害を考えれば当然の措置ともいえると思います。
ですが、僕が懸念してならないのは、「地域住民が反対しているにも関わらずやる必要があるのか」ということです。
下田市唯一の産業は観光
下田市はこれと言った産業がありません。それに加えて多くの地方都市と同じく過疎が進んでいます。
通常『市』は5万人以上を指しますが、到底及ばず約2万3千人しか住んでいません。今ではそんな中唯一と言ってもいい産業と言えば観光業です。
※https://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-210/kankou/documents/h24.pdfから引用
こちらをみてもらえばわかる通り、伊豆地域は県内でもダントツで観光の流客があります。
ジリ貧状態の観光
僕が地元にいた頃から比べるととにかくシーズンオフは閑散としています。オンシーズンでも年々人が減っているような気がします。
ただこれは今に始まったことではありません。若者の海離れや海外渡航が容易になったこと、交通の整備など様々な理由が考えられます。
※https://www.pref.shizuoka.jp/bunka/bk-210/kankou/documents/h24.pdfから引用
少し前の統計ですが、伊豆全土で見てもここ最近は横ばい傾向です。行政も外国人観光客の取り込みなど行っているようですが、今のところそこまでの効果は得られていないようです。
全て奪っていく
下田市唯一の収入源ともいえる夏の流客(主に海水浴)を奪いかねないんです。
というのも、観光客が何を目当てに来るかと言えば、海を目当てに来るからです。防波堤は景観を悪くし、自然を壊し、最悪地形まで変えてしまします。
(お金はあまり落としませんが)通年を通して海に来るサーファーさえもいなくなってしまうかもしれません。
そうなれば現在出稼ぎに来ている旅館やホテルの従業員、飲食店等さらに廃業に追い込まれ、季節を問わずゴーストタウンになっていく可能性もあります
下田の海
みなさんが思っている以上に綺麗なんです。
【静岡県民必読!】静岡県東部の魅力発見プロジェクト第三弾!静岡県下田市オススメビーチ編 - 非アクティビズム。
過去記事があるので出来れば見てください。下田のビーチを書いています。晴れているときは沖縄にもひけをとらないぐらい本当に綺麗なんです。
僕も海外いろいろ回ってきましたが、正直そこまでの感動はなく、それは下田の海を見て育っているからです。
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今回の署名運動について
普段からよく見ているWAVALがこんな記事を残しています。
『自然を守ろう』13.5メートルの堤防が伊豆のビーチの目の前に? | WAVAL サーフィンと自然を愛する人のサーフメディア
記事内一部引用します。
13.5メートルの高さの堤防を、静岡県伊豆周辺ビーチの目の前に建てようとする計画が進んでいます。
もう一度おさらいすると、今回の署名は下田の美しい海を守ろうという署名運動です。
サーファーだからというよりは、海を壊したくないという気持ちです。普段僕はあまりこの手の類のモノにはわれ関せずなのですが、今回のこの署名活動には賛同します。
方々で署名運動
下田には県内外からサーファーが通年を通して訪れるビーチがいくつかあります。
その中で一番有名な多々戸浜というビーチがあり、その浜のほど近い所に日本を代表するプロサーファー、大野修聖氏を育てた『バグースサーフショップ』というサーフショップがあります。
そちらがFacebookで署名運動をしています。
《バグースサーフショップからのお願い》静岡県が防災、津波から人を守るという名目で下田の海岸線820m(多々戸、入田、大浜)のビーチに地上13mの堤防を立てる案がでています。すでに宮城県や静岡県の浜松市では工事が始まっています。決定した...
Posted by バグース タタド& サーフィンスクール on 2016年1月16日
また、WAVAL記事内でも紹介されてますが、WEB上での署名も出来るそうです。下記URLよりお願いします。
キャンペーン · 伊豆の海をそのままに · Change.org
また、お近くにお住まいであれば、バグースショップが署名を集めているので恐らく持って行くのも可能でしょうし、郵送でも可能です。
下記Facebookより引用します。
2月2日、19時から下田朝日公民館にて3回目の会議が行われます。署名に協力してくれる方(訂正後)お手数ですが、
郵送でお願いします。415-0028静岡県下田市吉佐美多々戸58-8バグースサーフショップ
0558-22-2558署名用紙、住所(県から書いてください)名前、サインを書いてください。A4で縦に横線で20人分のサイズ。期限は1月30日(土曜日)までにどうかよろしくお願い致します。
●署名のお願い
https://drive.google.com/署名のお願い
●要望書(PDF)
https://drive.google.com/要望書
●名簿(PDF)
https://drive.google.com/名簿
最後に
先の震災で被害にあわれた方たちは、こういった署名活動を見るといたたまれない気持ちになると思います。
ですが海で遊ばせてもらっている身として、自然を壊したくないという気持ちからこの署名に参加します。
忘れもしませんが平成3年に僕の地元で集中豪雨があり4名の方が亡くなる大きな災害がありました(小さな集落なので全員知り合いです)。
その後、河川工事や道路工事で、僕の生まれ育った地域の景観は全てなくなってしまいました。今ではだいぶ自然が戻りましたが、かつて目を見張るほど飛んでいた蛍や、渓流を泳ぐ川魚、その他の生態系が大きく崩れました。そういった自然が壊れていくのは残念でなりません。
決して軽い気持ちで参加しようというわけではないのでご理解いただければと思います。署名に参加していただける方はWeb上でも郵送でも構いませんので、是非よろしくお願いします。
駄文ですが、以上。
追記:そもそも20m近くの津波が来ることが予想されてるのに13.5mの堤防作って意味があるんでしょうか??