先日妻に何気なく「カニって痒くなるけどなんで?」と聞かれました。
私自身も若干のアレルギー反応を起こすことはありますが、妻は結構色々なアレルギーを持っている(本人談)ため、「アレルギーじゃない?」と何となく答えました。
テキトーに応えてしまったものの、でも確かに痒くなりますよね。
アレルギー反応が出てしまってからでは遅いので、甲殻類のアレルギーについて調べてみました。
本ページでは、「カニ・エビのアレルギーについての解説」と「カニエビによる痒みの原因」について解説していきます。
Contents
カニ・エビアレルギーとは
カニとエビどちらが好きですか?
アレルギーの話の前に雑談をほんの少し。
あなたは、カニとエビどちらが好きですか?
僕は断然カニ派です。
世の中はというと、
「エビが好き」(好き+やや好き)は36.3%、「カニが好き」(好き+やや好き)は32.7%、「どちらも同じくらい」は31.0%となり、「エビ派」「カニ派」「中立派」は拮抗する結果となった。
「エビvs.カニ」好きなのどっち? 男性はカニ派&女性はエビ派が多い傾向。 | Narinari.com
似たり寄ったりの結果です。
しかしながら、男女だとまた違う結果となっています。
男女別で見ると異なる傾向が見られ、男性は「カニ派(カニが好き)」が39.6%、「エビ派(エビが好き)」が33.8%と5.8ポイント差でやや「カニ派」優勢だったのに対し、女性は「カニ派」が25.8%、「エビ派」は38.8%と、13.0ポイント差で「エビ派」が優勢となっている。
男性はカニ優勢、女性はエビ優勢。
ですがカニにも種類がありますし、エビにも種類が多数あるので何とも言えない結果ですけどね。
ワタリガニと伊勢海老だったら伊勢海老圧勝でしょうし(小声)。※このアンケートは1000人対象で単刀直入にどっち?と聞いてるだけのようです。
カニ・エビアレルギーはほぼ同じ
同じ甲殻類なので甲殻類アレルギーとひとつにまとめられそうですが、厳密にいうと少し異なります。
エビは大丈夫だけどカニはダメとか、その逆もまた然りで、近くにそういった方がいると思います
ですが、ざっくりいうとエビアレルギーとカニアレルギーは同じような構造のアレルゲンと言われています。
もちろん、著者は医師ではありませんし研究者ではないので深くは語りませんが、ご心配な方は病院でアレルギー検査を必ず受けてください。
アレルギーの専門サイトからの引用でもう少し解説すると、
エビアレルギーの主な原因となるのは「トロポミオシン」というタンパク質ですが、このトロポミオシンはカニにも含まれ、互いのタンパク質構造が非常によく似ています。このため、エビアレルギーの場合は高い確率でカニにもアレルギー反応が起こり、除去をおこなう場合、エビとカニはセットで考えるのが一般的です。
このトロポミオシンは、タコやイカなどの軟体類、貝類などにも含まれています。エビやカニほどの類似性はありませんが、注意が必要です。また、魚や魚卵のアレルゲン物質はまったく別のタンパク質であるため、甲殻類を除去しても、他の魚介類はまた別に診断を進める必要があります。
ここでは、同じアレルゲンとして説明していますが、別物とはいってもカニやエビだけにとどまらず、魚貝類全般で考えておいた方がいいかもしれませんね。
甲殻類アレルギーの症状
こちらのサイト(もしかしてアレルギー?かにを食べると手がかゆくなる理由とは | 口コミ!かに通販人気ランキング)が一番わかりやすかったので参考とさせていただきます。
甲殻類アレルギーの症状】
- 口や手がかゆくなる
- 唇のしびれ
- 身体に蕁麻疹(じんましん)が出る
- 喘息や気管支喘息などの症状で呼吸困難になる
- 胃痛、頭痛
- 腹痛、下痢
- 嘔吐
アレルギー症状なのでもちろん個人差はありますし、勝手に判断するのは危険です。
再三になりますが、少しでも疑わしい場合は、必ず検査を受けてください。
アナフィラキシーショック、相当怖いです。
甲殻類アレルギーは大人に多い!?
アレルギーは小さいころに発症して、大人になったら治るなんてこともよく聞きますし、実際ご自身の身の回りでよくあると思います。
ですが実は甲殻類に関していうと、大人の方が多いんです。
なんと、成人のアレルギーでは1位と言われています。
乳製品や卵アレルギーは普通、小学校卒業するぐらいに治ってしいますが、甲殻類アレルギーは、どうやら大人になって発症するというより、元々あったアレルギーが治りにくい(治らないまま成長する)から、大人が目立つというのが実情です。
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痒みの理由(原因)
では本題「痒みの理由(原因)」について解説していきます。
理由は下記の3つ。
- カニの塩分に刺激された
- 仮性アレルゲンに反応した
- 甲殻類アレルギーの可能性
説明するまでもなさそうですが、それぞれ簡単に説明していきます。
カニの塩分に刺激された
皮膚が弱いデリケートな部分に塩分が付き、皮膚が刺激されたことで、かゆみが起きる場合があります。
カニを食べて痒いのは塩分の刺激によって発生することがあります。特に、皮膚の弱い子供はより痒くなりやすと言われています。
因みにこの場合はアレルギーの心配をする必要はありません。著者の場合は完全にこれです。
仮性アレルゲンに反応した
魚や甲殻類に含まれるトリメチルアミンオキサイドは、旨味成分の一つですが、仮性アレルゲンとして人体にアレルギー反応を引き起こす科学物質でもあります。
難しく書いてありますが、最初に挙げたトロポミオシンなどのタンパク質以外のアレルゲンの場合もありえます。
これを判断するには前は大丈夫だったのに今回はダメとか、以前ダメだったのに今回大丈夫になった、という人は仮性アレルゲンを疑った方がよさそうです。
ワンポイント解説
仮性アレルゲンとは、食品中に含まれる化学物質で、アレルギー反応と同様な皮膚の赤みや痒みを引きおこすものを指します。 代表的な物質は、ヒスタミン・セロトニン・チラミン、神経伝達物質のアセチルコリンなどが挙げられます。
甲殻類アレルギーに反応した
これは先述の通りです。
長期間にわたって症状が続く場合はやはりアレルギーを疑った方がいいです。加工食品なら大丈夫という人も中にはいるみたいですが、甲殻類アレルギーと診断されたなら、食べること自体出来るだけ控えましょう。
まとめ
私はどうやら甲殻アレルギーではなさそうです(安堵)。
アレルギーも気にしたほうがいいかもしれませんが、エビカニは美味しいですしついつい食べ過ぎてしまいがち。体調管理もしっかりしておきたいところですね。
北海道でも行ってカニがたらふく食べたい。特にタラバ。伊勢海老を刺身で食べたい。
食べられない方は少々可哀想ですが、未然防止できることはしておきましょう!