パンやスイーツの人気たるや凄まじいですね。
おしゃれなお店も多く、インスタ映えもするため、女性のみならず男性のスイーツ好きも珍しくありません。
ただ、パンやスイーツは、外で買うと地味に高いんですよね。
「それなら自宅で作ってしまえ」と言うことで、最近はプロ顔負けの自宅スイーツやパン作りをしてる人を多々見かけます。
本日は、そんなパン作りやスイーツ作りに欠かせない『ミキサー』にスポットを当てていきます!元厨房機器のプロによる、業務用でも重宝されていて、尚且つ自宅でも使えるものをピックアップしていきます!
ミキサーの種類
今回は、ミキサーと言ってもジューサーミキサーは除外します。
ジューサーミキサーやブレンダーをお探しの方は下記をご参照ください。
また、料理初心者向けではなく、どちらかというと、ちょっとやってる方向けの話になります。同時に、機械が好きなら面白い内容かもしれません。
ではまずはじめに、ほんの少しおさらいをしておきますが、業務用で使われているミキサーは下記のようなものを指します。
スパイラルミキサー
この手のタイプはスパイラルミキサーと言います。
簡単に説明すると、軸部分だけではなく、ボウルもぐるぐる回るタイプ。
上記は別メーカーですが愛公舎、関東ミキサーなどが有名です。※ほかにもいくつかメーカーがあります。
縦型ミキサー
もう少し小さいタイプだと下記のような(20クォートミキサー)ものがあります。
これらの製品は、粉モノを扱う店舗なら大概入れてます。
例えば、肉まん製造とかピザ屋とか、そういった類のお店です。作る量によって撹拌量(クォート)を増やすと言ったイメージですね。
また、この辺りは動力(三相200V)のものが多く、これれはあくまでもプロ用。
まさか一般のご家庭で、この設備を取り入れているという方はそうそういないと思います。(重量も20クォートタイプでさえ100kg前後と、かなり重さがあります)
今回まとめた“ミキサー”は、いわゆるご家庭内でも使える卓上ミキサーです。
ご家庭でも使えるプロ用ミキサーランキングベスト5
パンとスイーツでは、実際のところ、使う機器が異なります。ご購入時の注意点を先にご説明します。
例えばあなたが、ご自宅にて、パン作りのためのミキサーを探したとします。
本格的にやるとなればそれなりのものは必要ですが、「自分だけのために作る」なら、手でこねるだけで正直充分です。面倒な発酵も一次発酵二次発酵どちらも、家庭用の冷蔵庫やオーブンをうまく使えば問題なくできます。
オーブン自体も家庭用はビックリするぐらい進化していますしね。
本来ミキサーは、パン用とスイーツ用では同じアタッチメント(ホイッパーやドゥーフックなど)を使用しませんし、同列に置くのは若干無理があります。
また、卓上といってもそれなりにお値段はしますので、失敗しないためにも下記のことに充分お気をつけくださいね。
- 自分が何をしたくて、誰に、どこで、どれぐらいの頻度で、どんなものを提供したいのか
では、以上を踏まえて、ご家庭でも使えるプロ用ミキサーを紹介していきます。
第5位:ハミルトンビーチ スタンドミキサーHamilton Beach 6-Speed Stand Mixer
後に紹介する機種もそうですが、パワーもそこまでありません。
ホイップ作りには何の問題もないですが、加水率の低いパン生地(特にハード系)をこねる時は、量と時間に気を付けてください。モーターが焼けます。
若しくはニーダーというこねる機械を使って下さい。
総合オススメ度: 4.0
- 安いのでコスパ重視派に
- 6段階のスピード設定
- 連続運転にやや不向き
第4位:KitchenAid キッチンエイド スタンドミキサー クラシック Classic KSM150
キッチンエイドを使ってるパン屋、パティスリーはかなり多いです。
こちらの機種は若干お値段が安いですが並行輸入品のものも多く、その場合はメンテが若干心配です。
ヘッドが跳ね上げ式なので、使っていると(負荷をかけすぎると)ぐらつく症状が出てきます。
総合オススメ度: 4.1
- 跳ね上げ式ヘッド
- お値段安めでもブランドにこだわりたい方に
- 要プラグ確認(3ピン→2ピンのアダプタ必要)
第3位:KitchenAid キッチンエイド ボールスライドタイプ KSM5
日本国内で売られている一番スタンダードなタイプがコチラ。
ホイップクリームを作るのには鉄板と言ったところでしょうか。ビーター、ドゥーフックも付属してるのでご家庭でのパン作りにも使えます。
※負荷はかけすぎないように!ホイッパー(6本組ワイヤー)は最初からついてますが、メレンゲなどキメの細かい泡立ちを作りたい人は別売の目の細かいホイッパー(12本組ワイヤー)を別途購入してください。
総合オススメ度: 4.5
- スタンダードタイプ
- 安定した撹拌力
- ガッチリ固定取り外し簡単アームリフト式
第2位:KitchenAid キッチンエイド スタンドミキサー(6.9L) KSM7
更に少しグレードアップした製品です。
ご家庭のパン作り、スイーツ作りはもちろんのこと、料理教室などにも使えます。先ほどのKSM5より処理能力が2倍になってます。その割に静音設計です。
ただ当たり前ですが、その分お値段は上がります。
総合オススメ度: 4.9
- 優れた静粛性
- プロ御用達の撹拌能力
- 嬉しい付属品(※各ショップで確認の必要あり)
第1位:卓上型ミキサー ケンミックス KMM-770
1位、2位は甲乙つけがたいです。
ドゥーフックが付属でついていないのが難点ですが、飛散防止カバーなど、嬉しい機能がたくさんついてます。
イギリス製かアメリカ製か悩むところですが、僕はアメリカよりイギリスびいきなのでケンミックスを推しておきます。
総合オススメ度: 5.0
- 飛散防止カバー
- 愛公社が輸入元なのでメンテも安心
- ホイップを作るのに最適
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ちょっとした豆知識
最後に、厨房業界にいた身として、ほんの少しだけ、豆知識をご紹介します。
開業予定の方や、現在開業中の方、または一般の方でも覚えておくと今後の役にたつかもしれません。
ご開業予定の方はご注意!!
飲食店の中でも確実に技術が必要で、内外装もおしゃれにする必要があり、なおかつリピーターに支えられる必要があるのが、パン屋やお菓子屋さん。
パン屋やパティスリーは飲食店の中でもとりわけ資金が必要です。
もちろん、お店の規模や資金によってですが、これに加えて揃えなくてはならないものがたくさんあります。
オーブン、ドゥーコン*1、パイシーター、その他諸々の機器類、と挙げればきりがないです。パティスリーであれば対面型の冷蔵ショーケースやブラスト(ショック)チラー*2も必要です。
先ほどあげた機器に加えて、お値段が張る(一台買っただけで100万、200万円飛ぶ機器類)ものばかりです。
パン屋やパティスリーはとにかくお金がかかります。一般的なカフェやラーメン店などの飲食店は什器(厨房機器)に200万あれば充分お釣りが来ますが、とにかく資金が必要です。
レンジフードや換気扇が汚れたら定期的な清掃を
粉物を大量に扱うと、冷蔵庫はじめ、エアコンなどの冷媒機器の寿命が一気に高まります。
その理由は、小麦粉などの微細な粉がフィルターやラジエーターにまで侵入し、目詰まりを起こすからです。
対処法は、粉物を作った後は、こまめにフィルターなどを掃除をすることです。
また、レンジフードも熱を逃がすために欠かせませんが、同じくホコリや油の蓄積で十分な換気ができない場合があります。
ご家庭でも店舗でも、忙しいとついついなおざりにしがちな掃除。日々の掃除で取りきれない部分はプロにお願いするのが得策です!
まとめ
色々と話してきてここで言うのも何ですが、卓上タイプでパン作りは、故障の原因にもなるとメーカーが言っていたりします。
パン作りで使う時は少量、加水率の高いソフト系のパン、そしてなるべく短い時間で使うようにしてください。ご紹介した1位のケンミックスにドゥーフックが付属していないのはそのためです。
業務用の据え置きのミキサーでさえも、過負荷で使いすぎるとギアが飛んでしまったりするぐらいなので、安い買い物ではないので大事に使いたいですよね(ギア式の場合)。
ただ、お菓子作りには重宝すること間違いなしです。一点注意することと言えば、量が少なすぎると原料がホイッパーに当たらず撹拌できないということも起こりえます(ボウルサイズが大きいとそうなります。必ずしも大は小を兼ねません)。量をそれなりに作るときはめちゃくちゃ重宝するので参考にしてください。
以上。
卓上ミキサーおすすめだけど何か??