キッチンには確実に必要なガスコンロ、通称ガス台。一口に熱機器と言っても、業務用の場合、茹で麺機、グリドル、フライヤー、蒸し器、グリラーなど種類も豊富です。
一つ一つ説明するにはとても書ききれないので、本日はガステーブル、ガスレンジ、卓上ガスコンロ、鋳物コンロに絞って失敗しない選び方と売れ筋人気機種をご紹介いたします。
Contents
ガステーブル/ガスレンジの種類
大きく分けて外管式と内管式があります。画像を見てもらうのが一番早いので画像を見ながら説明していきます。
ガステーブル(外管式 )
見ての通り、管が外についています。 お値段比較的安めです。個人の飲食店ではこれ使ってるところが一番多い印象。昔ながらのタイプなので着火は着火棒を使い、手動でつけます(ライターやチャッカマンで直接五徳につける人多数)。コックで火力調節するタイプなので、火加減の微調整を手動でしたい人にはこちらが好まれます。
※参考
- 【型 番】 S-TGT-90
- 【五徳数】3口
- 【外形寸法】W900*D600*H800(mm)
ガステーブル(内管式)
五徳(火と鍋等を支える部分)がフラットに出来ていて、余熱で休ませたりできます。着火はほとんどが圧電点火方式で、家庭用コンロをイメージしてもらえばわかりやすいと思います*1。内管式と違ってポジションごとの火力調整になります*2。なので微調整が出来ないのでトロ火には向いてません(弱火にはできますけど)。掃除するときも工具無しで全部バラせますし、扱いやすさでいうと断然コチラ。
※参考
- 【型 番】 TGST-0921
- 【五徳数】3口
- 【外形寸法】W900*D600*H800(mm)
ガスレンジ(外管式)
先ほどのガステーブルと同じです。管が外についているタイプです。お値段安め。ガステーブルも同じですが、管の部分は寸法に入っていません。例えばW(幅)900㎜×D(奥行き)600㎜×H(高さ)800㎜の機種では、あくまでも天板の内寸法です。プラス150㎜ぐらい見ておいてください。設置したはいいけど管が邪魔になっちゃったなんてことの無いように。
※参考
- 【型 番】 S-TGR-90
- 【五徳数】3口
- 【オーブン】1個
- 【外形寸法】W900*D600*H800(mm)
ガスレンジ(内管式)
コチラも同じくスノコ部分がレンジになっています。写真を見てもらえばわかる通り、バックガード(後ろのついたて)が標準でついてます(メーカー直送の場合は自分で組み立て)*3。もちろん部品供給もあります。レンジ部分はコンベクションタイプのものもあります。
※参考
- 【型 番】 TSGR-0921
- 【五徳数】3口
- 【オーブン】1個
- 【外形寸法】W900*D600*H800(mm)
ガス機器を選ぶときの注意点
ガス機器全部に言えることですが、ガス種を必ず確認してください。大きく分けて都市ガス、LP(プロパン)ガスがあります。LPGはどこでも同じですが、都市ガスには種類があります。主な種類は13A、12Aなので、支払い明細等で確認してもらえばわかるはずです。都市ガスの種類については下記参照してください。
※今回載せている機種は全て都市ガス13Aです。
卓上ガステーブル( ガスコンロ)の種類
業務用でも卓上タイプがあります。使用用途に分けて選んでいただければと思います。スペースが限られている場合や、そこまで火力調理の必要ない場合に使われます。特に飲食店で回転率の高い店舗(個別に加熱が必要な場合など)に多く使われています。種類も豊富なので一部紹介します。
ガステーブルコンロ 飯城 M-605C
コチラは多目的に使えます。五徳部分以外はフラットに出来ているので掃除や手入れが簡単です。
※参考
- 【型 番】 M-605C
- 【五徳数】5口
- 【外形寸法】W700*D490*H160(mm)
ガステーブルコンロ ニュー飯城 M-825C
なんとコチラは口数五個もついてます。多目的にも使えますし一気に調理したいときなどは重宝します。
※参考
- 【型 番】 M-825C
- 【五徳数】5口
- 【外形寸法】W780*D540*H189(mm)
ガステーブルコンロ パワークック RGC-096B(現行はRGC-096C)
※参考
- 【型 番】 RGC-096C
- 【五徳数】4口
- 【外形寸法】W900*D600*H200(mm)
火力も申し分ない、卓上型のコンロです。コチラの機種は嬉しい4口なのでメイン機としても使えると思います。
設置の際の注意点
家庭用と比べ火力が強い分、法令上の設置基準が厳しくなります。地域によって異なりますが、消防の許可等必要な場合もあります。箇条書きですが、過程に設置する際の注意点をまとめておきます。
- 出来れば、安全面の理由で『立消え安全装置付』のものを選んでください。
- 換気(給排気)を必ず行ってください(必ずフードをつける)。火力に見合った換気扇をつけることもお忘れなく。
- 必ず壁を不燃構造にしてください。尚且つ、各メーカー壁面との離隔をとることを推奨しています。下地が木の場合はなおさらです。
- 重量物なので建物の構造にも注意してください。上記にも記載しましたが壁面だけでなく、下部も注意が必要です。
- 業務用は配管形状が異なります(太くなる)ので当然ガスの消費が一般家庭よりは多くなります。
ざっと書いてみましたがこれらは家庭用でも同じことが言えます。どちらかというと施工業者が気を付ける点ですが、最低限注意しておくことなので設置予定のある方はしっかりご確認ください。
広告
鋳物コンロ
とにかく安さ!!という人はコチラです。五徳のみの形状で、一番シンプルです。ですが火力やサイズも多種多様なので、僕が業界にいた頃よく売れていた商品をほんの少し紹介します。
タチバナ 業務用鋳物コンロ TS-210・種火なし
ラーメン屋さんで使われてるところが多いです。寸胴とセットでスープを仕込んだりするのによく使います。もちろん昔ながらの定食屋さんでも使ってる印象。種火ありもあります。
※参考
- 寸胴鍋の使用範囲:33cm
タチバナ 鋳物ガスコンロ一重(並、常用型) TS-510
もう少し小さいコンパクトなタイプ。IHは値段もまだまだ高いので、手が出ないという方がほとんどです(業務用)。火力も充分で安価なガス鋳物コンロは未だにニーズがあります。炊き出し等でも活躍しますしね。
※参考
- 寸胴鍋の使用範囲:20cm
さらにこんなものもあります
一般家庭には不向きだと思います。ですが似たような製品があるので簡単に紹介します。ここまでのモノを買うのであれば飲食店をすぐにでも始めてくださいというレベル。
ロー(スープ)レンジ
先ほどあげた五徳のみからワンランク上の製品です。寸胴や大きめの鍋などを置けるように低く作られています。こちらも外管式、内管式あります。
中華レンジ
コチラのタイプはイタメ×イタメですが、中にはイタメ×イタメ×スープがセットになったものもあります。火力は強いし中華好きならいいかも??設備はもちろんのこと奥行きも750㎜あるので設置場所を選びます。
そしてこれを使うなら中華鍋がないと 始まりませんね。
既存住宅にはリフォーム・新築には最初から
現実問題として木下地の場合はキッチンパネルだけではなく、離隔とらないと数年後に下地を見ると炭になっていたりします。
本気で業務用を置きたい人は一般住宅のみの施工業者ではなく、店舗の経験もある業者に頼んだ方がいいかもしれません。
設置はものさえあればできますが、後々のことを考えれば既存住宅ではリフォーム必須ですし、新築であればその旨を必ず伝えてください。大事故になってからじゃ遅いですからね。
まとめ
家庭用もオシャレなものがいっぱいあります。最近は料理好きな人が多いので、調理器具の幅も随分広がってきていると思います。ガス機器で有名なリンナイも『業務用並』と謳い、面白い製品を出しています。
【Rinnai】”料理好き”のための実力派コンロ「Vamo.(バーモ)」
他にもネット限定でこんなオサレな機種もあるそうです。
どちらにしても、少し普通の調理や機械に飽きて来たなぁという方には業務用はおすすめですよ。