伊豆で最大の観光客動員力を誇り、各種メディアでも紹介され、すでにかなりの認知度を誇る「河津桜まつり」。
静岡県賀茂郡河津町にて、毎年2月上旬〜3月上旬までの約1ヶ月間開催されるイベントです。
「河津桜まつり」開催時には多くの花見客で賑わい、1ヶ月でなんと150~200万人(ピーク時は300万とも)もの来場者が訪れるとも言われている一大イベントです。
そんな“「河津桜まつり」を楽しむための混雑回避の方法や穴場情報を地元民ならではの視点で”送りします。
Contents
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河津桜まつりとは
早咲きの河津桜という品種の桜を鑑賞できる、静岡県賀茂郡河津町の一大イベントです。開花状況や、詳細情報については公式ページをご覧ください。
概要を簡単にご説明しておきます。
概要
(photo by カワヅザクラ - Wikipedia)
河津桜まつりの期間は、毎年2月上旬から3月上旬まで。※2023年は2月1日〜3月5日(日)まで開催
出店(露店)や、夜間のライトアップ、各種イベントも同時に開催されます。
河津桜はカンヒザクラとオオシマザクラの自然交配と考えられており、よく見る桜より少し大きめで、ピンク色なのが特徴。
歴史や由来
今では日本全国各地で見られる品種ですが、元をたどればその歴史は1955年(昭和30年)頃まで遡り、河津町田中の飯田勝美氏(故人)が偶然見つけた苗を植えたのが始まり。
その後河津町に原木があることから、1974年(昭和49年)にカワヅザクラ(河津桜)と命名。1975年(昭和50年)に河津町の木として指定されます。
そして、1981年から河津駅近辺の河口から河津川にそって約3km続く「河津桜並木」を舞台に、一気に咲き誇る早桜を鑑賞する一大花見イベントとして名を馳せるようになりました。
年間を通して温暖な気候の伊豆は、早咲きの特色を生かし、いち早く花見を楽しみたい老若男女(ご年配が多いですがw)にバッチリマッチしたイベントとなりました。
動画紹介
2019年の動画なので少し古いですが、4Kの美しい描写と比較的雰囲気が伝わる素晴らしい動画だったのでご紹介しておきます。
開花時期が2月〜3月ということもあり、この頃ちょうど同時期に咲く菜の花とのコントラストがなんとも美しい景観を見せてくれます。
夜間はライトアップされるので、幻想的な雰囲気を見せてくれます(※動画内5:02ぐらいから)。
最近は各種メディアにも取り上げられているので、リピーターはもちろん、初めて来場される方も年々増え続け、かなりの賑わいを見せています。
アクセス
平成から始まった「河津桜まつり」は、感染対策はされつつ、令和5年の今年はかなり混雑が予想されます。
“道がない”のが一番の理由ですが、東京方面からは海岸線を使うルートか山を越えるルートしかありません。土日祝、快晴の日は混雑必須なので、ある程度は覚悟しておいてください。
まずは電車でお越しの場合。
次に車でお越しの場合。
もう少し先(平成30年頃)の話ですが、今後は伊豆縦貫道(沼津市〜下田市を繋ぐ自動車道)開通予定なので緩和されていくはずです。
駐車場
駐車場はいくつかありますが、日中:1台/1,000円 と、夜間:1台/200円 とで料金が異なります。
身勝手な路駐や無断駐車は混雑の元です。必ず公式サイトより発行している「パンフレット兼MAP」を確認して、所定の場所に駐車し来場者同士が快適に過ごせるよう、配慮しましょう。※上記は普通車の料金です。普通車以外の大型車などは別料金です。
また、夜間(18:00~21:00)は、宿で券をもらう必要がありますが、町内宿泊者の方は駐車料金が無料となります。
地元だからこそ知る混雑回避の方法
ここまでは、どこにでも載っている情報です。
そして、先述の通り100%混雑します。車でお越しの際は、天候が最悪な場合や、まだ咲いていない時期か、散ってしまった時期でない限り、混雑回避は不可能です。
ここからは地元民ならではの視点で混雑回避の方法やレア情報をお届けして行きたいと思います。
1.時間通りに動きたければ公共交通機関利用
ぶっちゃけたことを言うと、公共交通機関も相当混みます。特にご年配の方々は公共交通機関を選ぶ方が多いです。
ただ、(経営難で東急に買収されてしまいましたが)伊豆急線は海岸線をひた走るので、景観ヤバしです!
熱海で乗り換えが必要な方は本数は少ないですが、“踊り子号など乗らずにリゾート21”を狙ってください。
photo by http://www.izukyu.co.jp/
画像は「キンメ電車」と「黒船電車」となっていますが、この車両、各駅停車の車両でグリーン車顔負けの広々空間なんです。その上オーシャンビューのシートや展望座席もあったりします。
また「河津さくらまつり」の期間中は、河津駅までの往復運賃が約2割引のオトクなきっぷ「河津桜まつり パーク&トレインきっぷ」の利用がオススメです。※購入にはアプリが必要です。詳細は後述をご確認ください。
伊豆急行は線路が単線。つまり、特急に乗っても相互入れ替わりのため待機となります。
着く時間が(そこまで)変わらない&各駅なのにシートも快適ということなら、断然各駅をチョイスした方がお財布にも優しいですよね!
ただ地方路線のため、正直言って本数はやや少なめ。時刻表要確認です。
公共交通機関を利用する場合は、期間中のダイヤを出発前に必ずチェックしておきましょう!※運転状況その他の事由により、予告なく他の車両に変更となる場合があるのでご注意ください。
自家用車&公共交通機関
photo by https://www.izukyu.co.jp/
そしてさらに、イベント期間中は、「パーク(伊豆高原駅前駐車場)&トレイン(伊豆急)往復きっぷ」を利用することでも渋滞回避が可能です。
特に、河津町内の駐車場や道路が混雑必須の週末は、自家用車を伊豆高原駅の大型駐車場に駐車し、伊豆高原駅から伊豆急下田駅乗り降り自由1,350円(子供:680円)の割引往復切符、「パーク&トレイン」を利用するのもひとつの手です。
上手に利用して快適な旅にしましょう!
2.平日・雨の日を選ぶ
どうせ花見をするなら、家族全員が休みの休日かつ、満開・快晴時に行きたいですよね。
ですがそれはみんなが同じ。混雑を避けたいなら、このどれかを外すしかありません。
日中働いているパパ(ママ)には悪いですが、平日なら満開時でも比較的混雑はしづらいです(ただし中国などの団体ツアーが入っていると地獄)。
また、雨の日も実は狙い目です。
まだ伊豆は温暖とはいえ、冬は普通に寒いです。お年寄りが多く、屋外のイベントということもありますが、寒さの残る2月3月は、雨が降るとほとんど人が来ません。(涙
桜と雨も美しいですし、暖かい飲み物やお酒がよりしみわたるはずです。温泉地でもあるので温泉に浸かるのもいいでしょう。
まとまった雨が降ると散ってしまったりもするので、あえて雨を狙って動くのもいいかもしれません。
3.満開シーズンを狙うなら泊まりで!
自然が相手なので寒波などの影響で、開花時期は多少前後する場合もあります。
ですがこの約1ヶ月時期は、とにかく観光バスが多く車移動はイラつきます。晴天の満開シーズンは確実に時間通りに動けない(着けない)と思っていただいて構いません。
早朝に動くか深夜に動けばいいんですが、なかなかそうもいきませんよね。
そこでオススメなのが泊まりで来ること。
河津町含め、伊豆は温泉が多数存在しています。河津以北、以南に観光名所も点在しています。せっかく南伊豆まで来るなら思いっきり楽しんじゃいましょう!
aumo(アウモ)
「aumo(アウモ)」は、GREE, Inc.が運営するサービスで、コアな地域情報が簡単に手に入るアプリです。旅行前に知っておきたい穴場情報や観光情報、宿泊情報、グルメ情報をゲットできます。
専属ライターによる“生の声”が活かされているので、早速チェックしておきましょう!
Relux(リラックス)
下記アプリは株式会社Loco Partnersが運営するサービスで、“たまの贅沢”にぴったりな、一流旅館やホテルの宿泊予約ができるアプリです。
なんと他社より高ければ返金対応もしてくれると言う、太っ腹サービス。厳選された宿泊施設だけを紹介しているのでハズレなしです。
泊まりはおすすめウキ!
4.あえてシーズン外を狙う
露店は無くなってしまいますが、桜まつりが終了したタイミングでもギリギリ(もしくは普通に)桜が残っていたりします。
また逆に、2〜3分咲きぐらいでも桜が咲いている場所は必ずあるので混雑前(早い時期)や混雑後(イベント終了後)に行くのも一つの手です。
それでは行く意味がないとお思いでしたら、夜間がオススメです。
(photo by http://blogs.yahoo.co.jp/tamazoozoo)
この桜まつりは、日本らしい花見(呑んで歌ってどんちゃん騒ぎ)という趣ではありません。寒桜と呼ばれるだけあって、温暖な伊豆とは言え、早咲きのため季節的にも寒いですしね。
ですので、どちらかというと昼がメインのイベントです。
関東圏なら充分日帰りで往復できる距離なので、夜間に合わせて来場するのもいいと思います。
5.もう少し南下する
実は河津桜が見られるのは河津だけではありません。
静岡県賀茂郡南伊豆町下賀茂にて開催されている「みなみの桜と菜の花まつり」があります。
こちらも同じく2月上旬〜3月上旬の開催で、河津桜まつりと並行して同期間開催されます。
その名の通り、“桜”と“菜の花”が咲き乱れ、そのコントラストは河津よりすごいかもしれません。
現在は、土日は特に、こちらもある程度混雑しますが、河津ほどではありません。平日ならパラパラ人がいるぐらいで存分に堪能できます。
河津からさらに南下するので、車は必須かもしれませんが、臨時駐車場も豊富で、道中立ち寄れるスポットも数々あります。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
※サムネタップで再生されない方はコチラ▶︎みなみの桜と菜の花まつり - YouTube
ひたすら南下するだけですが、詳しい情報やアクセス方法は南伊豆観光協会のHPををご覧ください。
個人的には南の桜の方が好き!
カメラマンは特に南の方が落ち着いて撮れるよ!
6.フェリー利用
名古屋方面(西)から来場される方限定のルートです。おまけ程度に考えておいてください。
静岡には、清水港~土肥港間を運行する「駿河湾フェリー」というフェリーが運航しています。
西側の海岸を回るルートなので、正直遠回りになるだけで時間の短縮にはあまりならないと思いますが、少なくとも沼津ICや伊豆縦貫道の渋滞は避けられます。
※2019年3月末で駿河湾フェリー撤退となりましたが復活しました。
長旅にはなりますが景観の美しい西側(西伊豆)の海岸ルートでゆっくり周るのもおすすめです。
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あとがき
開花時期はその年の気温や降水量によって全然違います。
地元民としては混雑や渋滞必須な中わざわざ行きたいとは思わないので、イベント開催前に咲いていればラッキーですし、開催後にも残っていればラッキーです。
この時期サーファーはたまらないんですよねぇ。下田はコンスタントに波が立つビーチがいくつもあるので、春夏秋冬問わずサーファーが訪れます。
サーファーは東海岸を使うより天城越えルートの方が断然早いです。どちらにしても時間を見て行動するのが得策です。
ぜひ河津桜を見に、伊豆へお越しください!
※サムネタップで再生されない方はコチラ▶︎桜見る弁当 - YouTube
この時期が終わっても伊豆半島は熱海、伊豆高原などでも随時花見スポット満載です!
河津桜を見逃してしまっても問題なしです!
メモ
「河津桜まつり」の河津桜が現在岐路に立たされています。一番最初の植樹から50余年。木の衰えも顕著な中、桜並木が広がる河津川沿いでは河川法の規制で植え替えが困難です。
観光資源として大きな本イベント。県と町は並木を市街地まで延ばすことで、不足分を補う方向で検討をしているものの、あくまでも川沿いにあるからこその「河津桜まつり」。経済効果と治水のバランスをどう取っていくかは今後の大きな課題となっています。
ご来場の際は、自分で出したゴミは持ち帰るなど、最低限のマナーは守りましょう。また、後世に美しい景観を残すためにも一人一人がちょっとした環境への気づかいをしていくことが必要です。
そんなことを頭の片隅に置いて楽しんでいただければと思います。