昨今はDIYブーム。古民家を安く購入してリフォームしたり、100均で集めた資材でちょっとした家具を作ったりと、“手作り”がものすごく流行っています。“モノづくりの楽しさ”というのは作っている最中はもちろん、出来上がったときがさらに感動となりますよね。
ブログ内ではあまり言ってきませんでしたが、実は当方、現在も建築関係の仕事をしています。直接現場に出ることもありますし、常日頃現場サイドの声を日々見聞きしています。
そんな、プロが選ぶ「DIY用おすすめインパクトドライバーの選び方」の解説をしていきます。
Contents
DIY用おすすめインパクトドライバーの選び方
インパクトドライバーと一口に言っても相当な種類があります。本格的な木工事や設備工事で使用するもの、ちょっとしたネジ締め程度の軽作業で使うものなど様々です。
ランキングに入る前に簡単に選び方のコツもあわせてご紹介していきます。
インパクトドライバーとドリルドライバーの違い
大きく分けて、内装工事や木工事のネジ締め、穴あけ等は、主にインパクトドライバーとドリルドライバーがあれば事足ります。
個人的にはインパクト1台あれば充分だと思ってますが、それぞれの違いを説明していきます。
インパクトドライバー | ドリルドライバー | |
---|---|---|
主な機能 | ネジを回転させると同時に衝撃を加える | モーターでネジを回転 |
使用用途 | ネジ締め(長いビスを沢山打つ作業、大型家具、内装作業、かたい材料など) | ネジ締め、穴あけ(組み立て家具、木材、カラーボックス、やわらかい材料など) |
トルク調整 | △ (原則不可) |
◯ |
正逆回転 | ◯ | △ (機種による) |
不向きな作業 | 繊細な作業 | パワーの必要な作業 |
ビット取り付け方法 | 先端部分をスライドして取り付け | 先端部分を回して取り付け |
DIYオススメ度 (5点満点) |
大分簡単ですが、ざっとあげるとこんな感じです。
ですが、インパクトドライバーとドリルドライバーの中にも充電式とAC電源(コード)式があり、使用用途によって使い分ける必要があります。
最初の1台はインパクトドライバーで決まり!
工具は適材適所で使うものなので、揃え出すとキリがありません。細かいことを言えば、電動ドリルドライバーによく似た、コンクリートに穴を開けるのに適した振動ドリルというものもあります。
もちろん、工具はあればあるに越したことはありませんし、自分がやろうとしている工事内容に適したものを使うのが一番です。
ですが、ネジ締めや穴あけの作業に使うのなら、まず最初の1台に、ドリルドライバーよりインパクトドライバーの方が断然使い勝手がいいです。
インパクトドライバーのメリット
どちらも使い方はほぼ同じですが、先述の通り、インパクトドライバーは回転と同時に衝撃(打撃)を加えて、締め付けや穴あけなどをする仕組みです。
衝撃が強い分、穴あけの際、ドリルが折れてしまうことも少なくありません。
スピードコントロール(トルク調整)が出来ないのはデメリットのように思われがちですが、慣れの問題もあります。
インパクトでも、
- 回転の微調整はある程度可能
です。
速度調節機能を搭載しているモデルもあれば、単純に押し込みする加減次第で、回転の調節はできますし、使っていくうちに慣れていきます。
また、もう一つ重要なのが、
- ビット*1の取り付けが容易
なのもメリットのひとつです。
ビットを固定する部分はチャックと言いますが、ビットはそもそも消耗品ですし、別の作業をサッとできるのはインパクトならではです。
そして何より、大工含め、全ての職人がまず持っているのは、断然インパクトドライバーなんです。
その中でもプロが確実に1台は持っていて、メーカーラインナップが豊富な「コードレス(充電式)のインパクトドライバー」がオススメです!
DIY用とプロ用の違い
電動工具には各メーカーDIY(ホーム)用とプロ用をリリースしています。DIY用の特徴としては、価格が安い(コスパがいい)、耐久性が低い(本体、バッテリー)、機能や精度が低い、音が若干うるさい、などが挙げられます。
こうして聞くと、少し高くてもプロ用を使った方がいい気がしますが、その通りです。DIYモデルのメリットは、ホームで使うことを前提としたコスパの良さです。
ですが、最近のDIY用の機種も大事に使えば何ら問題なく10年以上使えます。
ここに関しては使う人の使い方によると思います。モノを大事に扱えない人は何を使っても同じです。
DIY用とプロ用の選び方
実はDIY用とプロ用ではボディカラーの違いで見分けられます。メーカーによっては混同しているものもあります。また、全てを網羅しているわけではありませんが、ほぼ下記の通りです。
購入の際の参考にしていただければと思います。
DIY用 | プロ用 | |
---|---|---|
マキタ (Makita) |
|
※他ホワイトなど |
パナソニック (Panasonic) |
|
※他ホワイト、レッドなど |
ハイコーキ HiKoki (旧日立工機 Hitachi Koki) |
|
※他グリーン、ブラック、イエローなど |
リョービ (RYOBO) |
※他ブルーなど |
※他混同 |
ボッシュ (BOSCH) |
||
デウォルト (DEWALT) ブラック&デッカー Black&Decker |
先ほども言った通り、これで全ての色を網羅しているわけではありません。メーカーによってはDIY用とプロ用混同しているものがあるので、気になる方は各メーカーのホームページなり、カタログを見て確認して見てください。
ではDIY用「おすすめインパクトドライバー」を厳選してご紹介します!
とりあえずコスパと性能で選ぶなら
Amazonでもベストセラーとなっている「日立工機 14.4V コードレスインパクトドライバー」。DIYをするにはピッタリのアイテムです!※現在は「HiKoki(ハイコーキ)」です。
プロ用インパクトドライバーの国内シェア第1位はマキタ(Makita)ですが、電動工具の主要メーカーは数あれど、メーカーごとにある程度得意分野が異なります。日立はその中でも丸ノコなどに定評があるメーカーです。
日立製をオススメする理由の一つに、バッテリーの互換性が挙げられます。他メーカーではバッテリーの流用ができない場合が多いんですが、プロ用、DIY用どちらも互換性があるので、DIY用で少し物足りなくなって来たとしても、バッテリーの流用ができるんです。
各メーカーしのぎを削っているので、同等機種のスペック値を見ると、大差ないのが現状です。本製品の最大トルクは140N・mとパワーもあり、プロ用のサブとしても充分使えます。
とにかくハイパワーで高性能なプロ仕様が欲しい方
電動工具といえばマキタ!と思ってる方も数知れず。DIY用でももちろんマキタはオススメのメーカーです。先述の通り、マキタは国内シェアナンバーワン、世界でもナンバーツーを誇る電動工具メーカーです。
また、リチウムイオンバッテリーを採用したのも本メーカーが最初ということもあり、コードレス(充電型)のラインナップが豊富なのも魅力の一つです。
本製品は、正直通常のDIYではオーバースペック感は否めませんし、ハイパワーだからといいというわけではありません。工具は適材適所で使い分けが必要です。
とはいえ互換性の高さも魅力なので、他の工具に合わせて18Vを使いたい人や、プロ並みにパワフルに使いたい人などにはピッタリです。
正直DIYにこれはオススメしません
逆にあまりオススメできない機種もあります。
もちろん作業内容にもよりますが、インパクトドライバーにしても電動ドライバーにしても、安価すぎるものは役に立ちません。
役に立たないというと語弊があるかも知れませんが、DIYというより、“手締めによるネジ締めが楽になる”ぐらいに考えておいてください。ですので出来合いの家具(ニトリやIKEAなど)のネジ締めには役立ちます。
初心者DIYにおすすすめの中華モデル
初めてのDIYなら中華製でも充分おすすめです。
中華製のメリットはとにもかくにも価格。かつては安かろう悪かろうの製品も多かったですが、現在はクオリティが驚くほど上がっています。
著者も実際使ってみて、正直国内ブランドと遜色なく使えるという感想を抱きました。
出来るだけ安く始めたい人は合わせてチェックです!
インパクトドライバーを手に入れたら次に手に入れたいもの
インパクトを手に入れたら持っていると便利なものを最後にご紹介しておきます。
腰袋
腰袋は絶対にあった方がいいです。ビスなどを収納できますし、他の工具もまとめて収納できます。集中して作業していると行ったり来たりがかなり面倒なんです。
DIYを本格的にやるつもりなら、インパクトと同時に購入した方が賢明です。
六角軸下穴ドリルと両頭ビット
使用頻度にもよりますが、慣れないうちはネジ山を舐めてしまったり、角度が斜めになったりして、ビットが折れてしまったり削れたりします。
プロでも消耗品扱いで常にストックを持っているので、あらかじめ持っておくことをお勧めします。
ドリルチャック
通常は6角軸で取り付けられますが、ドリルチャックがあれば丸軸ドリルを付けられるようになります。
使用するドリルの形状とサイズは購入前にしっかり確認しましょう。
他にもたくさんあるけど使いながら揃えていってねw
ただのネジ締めだけなら安価なタイプでも問題ナッシング
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オシャレ雑貨や家具でアクセント
DIYは完成するにつれて、ある種の達成感と喜びを得られますが、センスがなければ当然殺風景になりがちです。
そんな不安を一気に消し去ってくれるのが、オシャレ雑貨や家具です。
何ならクロスなども安価なAA級にしてしまって、インテリア材(照明・バス用品・装飾品など)や家具にお金をかけるというのも一つの手です。
現在は海外からの取り寄せも非常に容易になりましたし、オシャレな材料が簡単に手に入ります。どうせやるならとことんこだわりましょう!
おすすめDIYグッズショップ
DIYと施工(リフォーム)会社をうまく利用
本当は全て自分で施工したいですよね。
ですが、経験や知識がなければ、いずれ技術的な問題が確実に出て来ます。無理せず、できるところをDIYしていくようにしましょう。
躯体(建築物の構造部)をいじって取り返しがつかなくなったらそれこそ大問題です。特に専門知識がない方は、しっかり勉強するか、素直にDIYは内外装程度にしておきましょう。
荷が重いと思ったら、プロに依頼するのも賢明な判断です。
リフォーム相談
といってもリフォーム会社は多数存在します。
極論をいってしまえば、どこのリフォーム会社に頼んでもそれなりに仕事はしてくれるはずです。
そもそもリフォーム会社と言われている会社は、リフォーム・リノベーションだけではなく、建設業一般全て請けています(規模が小さい会社でも下請けに投げるだけなので問題なく工事可能)。
その際、消費者が選ぶポイントは、価格・実績(信頼性) などが判断基準となるはず。
必ず一社ではなく二社、三社と見積もりを取るようにしてください。
業界的に、必ず、ぼったくろうとする会社は少なからず存在します。
現代はインターネット社会。多少メールは来ますが、ネット上であなたのお住いの街ごとに、一括で見積もりが取れるのでうまく利用していくのが吉です!
ダントツおすすめなのが、たったの10秒で適正価格をチェックできる「リノコ」です。
その魅力はインターネットコマースに精通したセカイエ株式会社のノウハウが詰まっているサービスである点、また、80万件の実績はもとより、オンラインリフォームサイトでは業界最大級という安心感です。
他者との見積もり中でも無料・匿名で簡単に相場チェックができ、全国に対応しています。
ご自身のDIY費用と相場をチェックして比較してみるのもアリではないでしょうか。
コチラも合わせてチェック!
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設備や水廻りはプロにお任せ!
「やるからには全てDIYで!」と思っている方も多いかもしれません。
ですが、キッチン・洗面・トイレ・お風呂などの水廻りはプロに任せるのが賢明です。
もちろんご自身でできるに越したことはありませんが、造作と違い、衛生設備は壁の裏側や屋根裏、地中などを這わせています。
施工を間違ってしまうと、取り返しがつかなくなり、あとで直そうと思っても直せない部分も大いにあります(せっかく作った壁、クロス、コーキングなどを全てやり直しということになりかねない)。
ご自身のスキルと合わせてDIYを機に水廻りのチェックもしておくことをおすすめします!
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できることからコツコツと
水回りとか配管関係も本来は免許が必要なものもあるから注意!
あとがき
冒頭にも言いましたが、電動工具は使う人の相性もあったりします。パナじゃないとダメという人もいますし、日立がイイ!マキタがイイ!という人もいます。
オーバースペックなものを買う必要はないですが、内装工事も視野に入れるなら14V以上あれば安心です。
また、最初のうちはビス留めひとつでも苦労すると思いますので、廃材等を利用して練習してから使用するようにしてくださいね!
*1:対象物に接する部分を持つ部品のこと:ドリルやドライバーなど