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ブログ 雑感

不倫は本当に「悪」と言い切れるのか。環境によって簡単に変わりうる価値観

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本日こんな記事が目に飛び込んできた。

www.taiyaki-oyako.com

もっとも過ぎるので正論としか言うことができない。ただ、これはあくまでも現代社会の日本国においての話であり、感情論でしかない。また、感情であったとしても、人によって価値観も変わるので「悪」と決めつけてしまうのは尚早である。

たい焼き親子は空飛ぶ夢をみる」著者の 隊長 (id:outdoor-kanazawa)とは、SNS上でも仲良くさせてもらっているし、人となりもそれなりには知っているので、どんな気持ちでこの記事を書いたかも、ある程度は理解できる。だがしかし、今回は異論を申し上げておきたい。

はじめに

カミカゼスタイル(kamikazestyle) 産休不倫 (XL, ピンク)

当たり前だが不倫は悪である。少なくとも自身も既婚者であり、守るべきものがあり、責任がある。単に相手のことだけではなく、子供や、親族、その他様々な人に迷惑をかける以上、一線は超えてはならない。当然のことである。

間違ってもらいたくないのは、肯定も擁護もしないが「どうしようもない場合がある」ということだ。それを踏まえて話を進めていく。

生物の目的は何なのか

生物の目的は何なのか。そこから話していこうと思う。少し哲学的な話かもしれないが、簡単に説明していく。

遺伝子の伝達および子孫を残すこと

いいメス猿おらんかね?おらぁ自分のコピーを創るだぁ。

自分で探せば?(ハナホジ)

どうやったらゲットできるだか分からねぇだよ。あっふーん。

もうちょっと種としての魅力持てば?サル界でどのポジションなの?お前。

あー!それ言っちゃう?言っちゃうの?あーまいったね、こりゃ。

…………。

あふーん。あふーん。あっふーん。くぅー!!

(コイツはダメだな…。)

私は生物学者ではないので詳しくは説明できないが、生物の最大の目的と言えば、種の繁栄(保存)である。他の生物は、環境に適応し、生きるための能力を進化させている。それはいわば本能である。

捕食動物であれば捕食する能力を発達させ、被捕食動物であれば捕食されない能力を発達させてきた。こうしてできるだけ強い種を残すべく、最良のパートナーを見つけ、種を絶やさないことが生物としての最大の目的である。

しかし人間は脳が発達したことにより、様々な選択肢ができるのが現実だ。事実、「種を残すこと」が最大の目的ととらえない人も数多くいる。

ともあれ、これらは誰もが知っている周知の事実であろう。

追記:ご指摘いただいたので訂正しておく。

不倫は本当に「悪」と言い切れるのか。環境によって簡単に変わりうる価値観 - 非アクティビズム。

「コシ」記事もこれも気合い十分.「生物の最大の目的と言えば」については、「種の繁栄(保存)」ではなく,「自分の遺伝子を残すこと」,という考え方が主流です.

2016/05/20 19:53

コメントをいただいたおまきざる氏は、生物学に知見がかなり深いのでこちらが本当である。生物の最大の目的は「自分の遺伝子を残すこと」という考え方が主流。

一夫多妻制が合理的な場合がある

やっぱり子孫はたくさんつくりてぇべ?

うん、まぁ本能だからね。

んだども、たくさん残すとなると1匹じゃ足んねぇど?

サルならええんでないの?相手がいればの話だけど。

先進国ではほとんど見ることはなく、現代社会では女性軽視ともとれる一夫多妻制度。実は土地柄によっては非常に合理的に出来ているのである。こういった側面から見ると、文化や宗教観によって不倫に対する考え方も変わってくる。

一夫多妻制度とは、

一人の男性が多数の女性を妻とすることを認める社会、もしくは法律上の結婚制度。

一夫多妻制 - Wikipedia

不倫とは意味合いが全く異なるが、現代社会においても、法律によって認められている国々がある。

宗教の話まで持ち出してしまうと、ここでは書ききれなくなってしまうので割愛するが、戦争が多い、インフラが整っていない、平均寿命が短いなど、明日の生活がどうなるかわからないといった困窮した生活環境では、子孫繁栄の弊害がいくつもでてくる。

もちろん全ての国がそうだというわけではないが、子孫繁栄を合理的にする必要が出てくる。そのため、こういった環境下では、不倫という概念自体がなく(あるのかもしれないが)一夫多妻制は必要不可欠なのだ。

ただし、現代の日本においてはこの制度が非合理的なのは言うまでもない。

日本における一夫多妻制

歴史的に見れば日本も同様である。日本においても、代表例として、側室制度がある。映画やテレビ、小説、マンガで何度も取り上げられているので「大奥」と聞けば誰もが知っているだろう。

なんだぁ、人間もサルといっしょかぁ。

明治までは普通に戸籍で妾(めかけ)が認められてたからね。

ぶっちゃけ羨ましいよね?ね?

え?んなわけあるか!俺は一人の女性しか愛せない!!(…愚問だな。)

側室制度

現代日本においても、直系を重視する風潮は残っている。男系男子(長男)が家系を引き継ぐという概念だ。側室制度も根本にはこれがあり、単に数を増やせばいいというものではない。

だが、一夫多妻制度があることで、夫婦間の不仲、男性側に(不妊等)問題があった場合でも、男系男子を継承できるリスク回避にはなる。腹違いの兄弟が増えれば増えるほど、男系男子を存続できるからである。

余談だが、側室制は決してうらやむようなものではなく、将軍はかなり制限された生活だったようである。特に当時は祭祀が毎日のようにあったと言われている。歴代の先祖の命日には行いを慎まなければならなかったと言われている。

それに加えて、大奥の中に御坊主(剃髪姿の中年女性が多い)という監視が常に聞き耳を立てており、全ての情事が開示されてしまっていたらしい。

※参考:江戸時代の将軍の情事は監視付き 翌朝内容が逐一報告される│NEWSポストセブン

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現代社会において

時代によって変わる結婚観

んだども、本能なんだからしょうがねえべ?我慢はよくねぇべ?三大欲求だべ?

昔はそうでも時代が許さんよ。女性だって自立した生活が出来る社会だし、必ずしも「子孫を残す必要性」が無くなってきてるんじゃない?LGBTの人たちが増えてきたことやグローバル化も影響あると思うけど。

…ニホンゴデオネガイシマス。ワカリマセン。

Oh it’s a shame.
You are a real piece of work. I don’t give a damn what you think.
Well, hang in there.*1

時代背景や生活環境、様々な要因が考えられるが、生活が豊かになったからこそ「不倫が悪」と言えるのは間違いなさそうだ。

一部富裕層や権力者による不倫も後を絶たないが、「本能的に欲求を満たしたい」という欲求自体は致し方ないことのように思えてくる。要はそれをセーブできるかできないかだけである。だが、もう少し踏み込んで考えてみる。

言及記事コメントにこんなコメントがあった。

不倫は悪です - たい焼き親子は空飛ぶ夢をみる

2つの真実だけpostしておく。①日本にロマンチック・ラブが持ち込まれたのは戦後の話。②世の中呆れるほど不倫の話なんかあふれてるよ。この人上流階級で、下流階級の生体を全然知らないんじゃないのかしら?

2016/05/19 23:45

コメントにあるように、戦後、人々の生活が豊かになり、男女平等、そして個を大事にするようになった。純愛(ロマンチックラブ)が浸透しているだけのことだと思われる。

恋愛結婚とはいえ家族間の繋がり

ほんの70年~80年ぐらい前までは、お見合い婚が主流だった。結婚はあくまでも家と家とのつながりだった。現代でもその名残は田舎に行けば行くほど色濃く残っているし、長男の嫁と言われると少ししり込みしてしまう女性も少なからずいるはずだ。

自由に恋愛できるとはいえ、嫁姑問題に代表されるように、個人と個人の結婚であっても、家族間の結びつきを感じずにはいられない。これに関しては、既婚者であればある程度ご理解いただけるであろう。

これとは別に、婚活パーティーや見合いパーティーもまさにかつてのお見合いを現代風にアレンジしたサービスと言えよう。

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様々な結婚観

ここですべてを網羅するのは不可能な上に、万人が理解できるとも思えない。冒頭に言った通り、私自身も結婚(便宜上婚姻を含めて結婚とする)した以上、浮気や不倫は悪であると考える。感情論は抜きにして、単純な話、離婚原因の事由となりうるからだ。

日本国内においては、同居・協力・扶助義務はもちろんのこと、法律上重婚は禁止されているし、夫婦は貞操義務を負う事となっている。これらを破った場合、通常は離婚の事由にはなるが、そのまま存続するケースもある。なにも富裕層や上流階級に限ったことではなく、様々な形がある。

人間ってめんどくせぇなぁ。

お前には一生分からんよ。欲求をおさえるのがどれほど大変か…。(何の?)

お!いい娘発見!
おーい!おーい!待ってくれよー!おーい!

(若いころに遊び倒しておこう。そうすれば後でたぶん気付けるはず。しらんけども。)

いい意味で干渉し合わない

事実、私の周りでも、結婚はしているが、妻の了解のもと、自由に浮気をしている人や、お互いの性生活に干渉しないという知人もいる。

当人たちと一緒に生活しているわけではないし、聞いた話なので、実際のところはわからない。ただ推察するに重要なのは、「お互いの了解」があって、初めて成り立っているということである。彼らから直接聞くと、(生活費があればいいとも言っていたが)特に不満はなく、最良のパートナーに他ならないのだそうだ。

期待していないからこその悪循環

また、こんな意見もある。そもそも結婚に対して期待していないのだ。

結婚には恋愛感情は不要で、契約だ」という考え方について「やや同意できる」も含めると、同意できる人は4割近くにも達することが分かりました。

4割の女性が「結婚は契約」。結婚に恋愛感情は不要? | 女子SPA!

1つの記事のアンケート調査に、どこまでの信ぴょう性があるかというと、いささか疑問ではあるが、この状態で結婚してしまうと、心が満たされなくなるのは当然ではないかと思うのだ。

婚姻関係が長くなればなるほど、夫婦も「いて当たり前」になってくる。中には一生仲睦まじく暮らす夫婦もいるとは思うが、非常にレアなケースではないだろうか。

場合によっては、一つ屋根の下に暮らしていても、ほとんど会話をしない夫婦もあるはずだ。会社からも家からも虐げられ、心の拠り所のなくなった人間が、ハニートラップに引っかかってしまうのは、心の弱さだけでは説明しきれない

 

フランス人の結婚観

フランスにはカップルが一緒に過ごそうと思った場合、選択肢は全部で3つある。今後日本もそれほど遠くない未来に、こうなっていくだろう。それが結婚」、「事実婚」、「PACS(Pacte Civil de Solidarité)-民事連帯契約の3つである。

結婚と事実婚については、説明不要だろう。現に日本でもこれらの事例はいくらでもある。PACSのみ、簡単に触れておく。

民事連帯契約(みんじれんたいけいやく)とは、1999年にフランスの民法改正により認められることになった「同性または異性の成人2名による、共同生活を結ぶために締結される契約」である(フランス民法第515-1条)。

ー略ー

異性あるいは同性のカップルが、婚姻より規則が緩く同棲よりも法的権利などをより享受できる、新しい家族組織を国家として容認する制度。

民事連帯契約 - Wikipedia

社会的な背景、国民性も大いに関係しているとは思うが、欧州諸国では急速に広まっている。これまで、法的な権利を受けられなかったLGBTはじめ、結婚に不安を抱える若者などが、PACSを利用するケースが増えてきている。

事実婚は法的な権利が一切ない。だが、PACSにはあるのだ。もちろん全て婚約と同じというわけではないが、離婚する際の手続きが比較的楽なこと、別れたとしても書類上離婚にはならない点などがあげられる。

こういった状況がさらに進んでくると、今ある結婚観自体が崩壊し、浮気や不倫などをしやすい環境になっていくのかもしれない。

あとがき

上記で紹介したPACSだが、利用者は圧倒的に異性カップルの方が多いそうだ。フランス国内でも「覚悟が足りない」という意見もあり、当然のことながら、賛否両論がある。

増えていると言っても、現状はまだまだ少ない。少し古いがこんな統計が出ている。

仏国立統計経済研究所の調べでは、2011年時点で3175万人のカップル(婚姻/パックス/ユニオン・リーブルの関係:調査年では後者2つのみ同性間含む)がおり、その内、婚姻関係は2320万人(全体の73.1%)、パックスは138万人(4.3%)、ユニオン・リーブルは717万人(22.6%)だそうだ。

”フランス婚”は実際フランスで行われているのか - Excite Bit コネタ(1/4)

上記の通り、たったの4.3%である。むしろ、ユニオン・リーブル(事実婚)の方が圧倒的に多い。

同記事内に、「住まいが別という事実婚のカップルが一番多い」という記述がある。仮にこのまま別居型の事実婚が増え続けると、おそらく不倫に対する概念も変わってくるのではなかろうか。

だが、ここでも一言言っておきたい。私自身フランス人の友人は何人かいるが、決して結婚を軽視する国民性ではないことをご理解いただきたい。

みっけたべ!4頭もゲットしたべ!でもまだ足りねぇべ。ノルマあと一頭ww

よかったやん!おめでとう。欲張るなよ。エテ公が。

あ!いた!あの娘でいいや!
ねぇねぇ。

……………。

ねぇ、何照れてるの?ちょっと××しない?ねぇってば!

ぁ…ぁぁ…あぁ…ぁぁぁ………。

口の中に何かいるぅぅぅぅぅ!!

以上。

不倫は今後もしかしたらどうなっていくかわからないと思うけどなにか。

*1:それは残念だ。お前ホントに厄介だな。お前がどう思おうと知ったことじゃないけど。まぁ頑張れ。

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