こんにちは。
本日は旅レポです。
インターネット含め、旅情報雑誌などを見れば、日本全国どこであってもメジャースポットを筆頭に、情報がこれでもかとあふれています。
ただ、メジャースポットはわかりやすいぐらい観光地化しすぎてていて、何度も訪れて(リピートして)いる方にとっては少し退屈だと思います。
そんな地元だからこそおすすめしたいメジャーといえばメジャーだけど一般の人があまり訪れない観光スポットをまとめて紹介したいと思います!
Contents
はじめに
今回本記事を投稿するにあたって同行者がいます。あいむあらいぶ著者の、かるび (id:hisatsugu79) さんこと、かるびんが今回の旅の同行者。
彼は美術館巡り(鑑賞)が趣味で、最近は映画鑑賞にも凝っているという、誰がどう見てもいい人オーラぷんぷんのおっさんブロガーです。
彼はにわかではなく、ガチの美術・アート・展覧会フリークですが、美術館など当然興味のない僕は、地元ということもあり「んじゃ一緒に行く!」という感じで今回の同行することとなりました。
そして、彼も年一回程度、伊豆(下田や河津)には来ているとのことで多少の土地勘とメジャースポットは行っているとのことでした。ですのでどうせなら、彼が行ったことのない“ちょっと穴場的なところ”を案内してみました!(面白いか面白くないかは別問題w)
※画像多めなので読み込み時間かかってしまったらすみません。
コアな下田なら稲梓地区
静岡県下田市というと、まずはじめに浮かんでくるのが、海です。その次にペリー提督に準ずる開国関連の話。他にも海産物や食事などの名産もありますが、このツートップで観光はほぼ完結します。
どの雑誌を見ても、下田市内お散歩マップともなれば、駅近(3〜4時間あれば市内一周できる)しか紹介していないんです。全てのビーチを回るともなると車必須ですが、普通に観光するだけなら歩きで完結してしまいます。
致し方ないんですが、フィーチャーされるのは海!海!海!下田市には手つかず自然(山)もあるんです!
それが下田市の中では山間部に位置する稲梓地区!
熟年夫婦がまったり旅するのに最適なんです!
上原近代美術館
今回の一番の目的はココ、「上原近代美術館」です。
美術館概要
美術館好きのために簡単に概要を紹介します。
上原近代美術館は、大正製薬株式会社名誉会長 上原昭二氏が長年にわたって収集、愛蔵した美術品の寄贈のもと、氏の私財によって2000年春、伊豆・下田市に開館しました。
そうなんです。この施設、大正製薬がスポンサーになっています。そのため、上原昭二氏(は養子)の親であり、大正製薬三代目社長であり、自由民主党参議院議員を務めた、故・上原正吉氏(小枝ご夫婦)の石碑が置いてあります。
1955年から採用された「ワシのマーク」ですが、鷲もしっかり主張してますね。
美術鑑賞が趣味だったとはいえ、私財投じるってどれだけの財力なんですかね(震え)。
2000年開館したばかりなので比較的新しい施設です。
動画紹介
館内は撮影禁止です。施設もさほど広くはありません。本当に自身のコレクションを展示しているといった感じです。
先代は日本画を中心にコレクションしていたそうですが、上原昭二氏に至っては、日本画だけでなく、セザンヌ、ルノワール、マティス、ピカソなどの西洋近代絵画、彫刻までもコレクションがあるそうです。
そんなコレクションの数々が、季節に応じて展示されています。
www.youtube.com実は正式名称が変わっています。
公益財団法人上原近代美術館は、2013(平成25)年4月1日、公益財団法人上原仏教美術振興財団を吸収合併し公益財団法人上原美術館に改称いたしました。
ここにも記述がある通り、正式名称は「公益財団法人上原美術館」となっています。
隣接する「上原仏教美術館」も一見の価値アリ!!
photo by http://www.uehara-museum.or.jp/
個人的にはこちらの方が好きです。画像向かって左が上原近代美術館、右が上原仏教美術館です。
現在は長期休館中(2015年10月〜2017年リニューアル※予定)ですが、本館は1983年5月、曹洞宗管長の故・秦慧玉禅師と、先述した、故・上原正吉・小枝ご夫妻の寄進により、夫人のゆかりの土地である、ここ下田市宇土金に開館されました。
開館してから30年近く経ってますからね。老朽化もあったのかもしれませんね。
追記:老朽化ではなく国宝を置く以上建築基準法に準じて面積拡張らしいです。
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ほんの少し旅レポ風景
撮影禁止だったので、館内撮影できてませんが、歩いたルートなどをご紹介していきます。
本館は、少し高台にあります。駐車場に車を止めると、現在の展覧会のポスターがお目見え。
案内看板があるので記載通り階段で登ります。うっすら見えてますが、インターホンを押して声をかければエレベーターでも登れますのでご安心を。
登り切ると、美術館前に彫刻。記念に撮ってみました。
どこのどなたの作品かは存じませぬ。
そして先ほど言った仏教美術館は工事中。こっちも行きたかった〜。
館内は撮影禁止ですが許可を得て、入り口近辺だけ写真を撮らせていただきました。
ものすごい場違い感とともに、行き届いた清掃が施された館内です。
ヒールマーク(革靴等でつく汚れ)も一切なしのクリーンルーム。展示室はパンフレットによると3部屋ですが、2部屋でした。展示品はおよそ40点ぐらいでしょうか。
美術鑑賞した後はラウンジで休憩できます。飲んではいませんがセルフでお茶ものめます。
「上原美術館」感想
ちょっと余談ですが節分の時は、こんな(クソ田舎)に芸能人きます!大正製薬がらみのCMをやっている(た)著名人の方々ですが、かつて、ケイン・コスギ、宍戸開、アントニオ猪木、柳沢慎吾、などに会ったことがあります。最近は一線で活躍するようなメジャーな方が来てくれていないみたいですが、女優の竹下景子さんは常連だったりします。
博物館は適度に好きですが、美術館は数回程度しか行ったことがなかったんですが、同伴者に詳しい人がいたので、意外にも楽しめました!
千万円単位、億単位の名画を目の当たりにして、(ヤベェ、転売したいw)と思ったとか思わなかったとか。
展示数は決して多くはないですが、美術談義するのも悪くないと思います。
公益財団法人上原美術館へのアクセス
こちらへのアクセスは下記の通りです。
「達磨大師(向陽寺)もセットで!
※▲大師堂
施設のほかに上原氏の菩提寺にもなっている、曹洞宗向陽寺、通称「達磨大師 」も散策しておきましょう。
のんびり寺散策
平日ともなると人もいませんし、お土産すら購入できませんが、こちらも同じ敷地内にあるので、のんびりしたい方にはオススメです。
こちらが向陽寺の本堂になります。
荘厳な雰囲気ですね。
ブレちゃってますね。向陽寺の所縁について。
そして圧巻なのはこの地蔵(菩薩?)様です。近くで寄贈者の名前を見ると、とんでもない方々の面々。 総理大臣やら、誰もが知ってる大企業の社長やらとにかく凄いんです(特に背の高い地蔵)。
上原氏の政財界の力が伺い知れますね。ぜひご自分の目でお確かめください。
本堂のほかに大師堂(本章最初の画像)があり、その隣に鐘があります。
自分は煩悩がありすぎる…。
「達磨大師(向陽寺)」感想
先ほども言った通り、ここは平日は人っ子一人いません!初詣ともなると、出店もでますし、かなりの賑わいを見せるんですが、普段はのんびりまったりできる場所です。
達磨大師側の駐車場に車を停めても、美術館側の駐車場に停めてもぐるりと回れますのでお好きな方から散策してみてくださいね!
ついでにもう一つ。実はここ神社も併設しています。達磨大師側の駐車場に車を停めると坂になっていて、正面に見えて来ます。
坂の下にだるま茶屋という軽食屋が“一応 ”ありますが、まぁ味は、、、お察しください。
ネックなのは、とにかく近隣に飲食店含めて何もなさすぎるということ。車必須なので、ここで1日時間を潰そうとするのだけはやめてくださいね。公共交通機関でも来られなくはないですが、ご自分の車で来た方が賢明です。本当に周りには何もないので。
ランチは白浜方面へ
メジャースポット(ペリーロードや海上保安庁、下田海中水族館、道の駅開国下田みなとなど)をいくつか足早に案内し、ランチへ。
兼ねてからテレビで何度も紹介されている「漁師料理 ゑび満」へ行ってみました。
漁師料理 ゑび満
photo by http://shimoda100.com/
このお店、実はまだ結構新しいお店です。詳しくはわかりませんが、2010年ごろオープンしています。市内にもグループの飲食店がいくつかあるんですが、立地も素晴らしい(135号線沿いでオーシャンビュー)ので連日賑わっています。
こちらのお店、少し割高(観光地価格)といった印象。伊勢海老、金目、S級サザエなどが食べられます。
僕は一番リーズナブルなランチセット“漁師のまかない丼-¥1,080”をオーダー。※正式名称は違うかも
お通し(前菜)とメインです。結構ボリュームあります。
どうですかこの照り。お好みで、最後は出汁を入れてお茶漬け風にして食べます。
できれば熱々の出汁をいただきたかったですが、普通に美味しくいただきました。
自家源泉かけ流しの秘湯「観音温泉」へ
photo by http://www.kannon-onsen.com/
下田は市内至る所に温泉が湧いています。有名なところはいくつもありますが、実は僕もあまり教えたくない、山間部にある秘湯、「観音温泉」へ行って来ました。
昔の方が風情もあって好きという方もいるようですが、近年日帰り温泉客の増加に伴い(なのか、利益ウハウハで経費落とし込みたいのかは謎ですが)、山間に佇む泉質のいい温泉として有名な宿です。
女性にぴったり!しっとりする泉質
photo by http://www.kannon-onsen.com/
宿泊ももちろんできますが、施設を(ずっと)リニューアルしていて、5年程前に大々的に日帰り温泉用の施設を増設しました。泉質は強アルカリpH9.5でヌルヌルしっとりするのが特徴。
飲泉もできるので湯治にもいいそうです。
経営は滝野川自動車株式会社という、本拠地を東京に置く会社です。飲泉(関連商品)もネットで販売していて、モンドセレクション受賞しています。もしかしたらどこかで見かけたことがあるかもしれません。
効能は筋肉痛・腰痛・リューマチ・動脈硬化症・肥満体質・自律神経失調症・喘息・肝臓障害・糖尿病・体質改善・皮膚炎・交通事故障害・手術後の外傷養生・アトピーなどなど、真偽のほどはわかりませんが、親戚もリウマチが改善したと言ってました。
▲20l バージョン。
▲500mlバージョン
シャンプーやボディーソープ、化粧水など他にも関連商品はたくさんあります。
飲泉はわかりませんが、温泉の質はとてもいいです!本当にこれガチで。
日帰り温泉「観音プリンシプル」
チケットを券売機で購入後、離れの日帰り温泉施設「観音プリンシプル」へ。料金は後述しますが大人は1300円です(久しぶりに来たけど値上がりした?)。手ぶらできてもバスタオルレンタルもしてます(有料)ので、ご安心を。
画像中央に見えている建物こそが「観音プリンシプル」です。
成分表と禁忌・適応症です。
はい、ど平日なのと季節的なものもありますが、貸切です。誰もいません。掃除も行き届いていて清潔感あります。
浴槽は檜でしょうか。全面木です。温泉施設内でも飲泉可能です。
露天風呂はこんな感じになってます。源泉が42.6℃なので全体的にぬるめです。真夏はちょうど良さそうですが冬の露天はちょっと寒いかもしれません。
そしてジャグジーとシャワー、サウナ付きです。
写真撮り忘れましたが、洗い場も多分源泉じゃないかと思います。洗っても洗ってもヌルヌルするんです。決して気持ち悪いとかじゃないですよ。
そして足腰が悪い方に配慮してあるのか、洗い場の高さが2通りありました。一つは、みなさんご想像通りの一般的な洗い場。もう一つは深く座らなくて済むように、座高が高めのバスチェアと高めの洗い場になっていました。
こういうちょっとした気遣い嬉しいですね。
「観音温泉」感想
何度か行っているんですが、僕も離れになってから行ってなかったんです。泉質は健在。若干しっとり感が前の方があったような記憶がありましたが、やはり人にはあまり教えたくない、いい泉質です。
宿泊すると本当の良さがさらにわかるんじゃないでしょうか。プランにもよりますけど一番いいプランはそれなりにお高いんですよね。
都会の喧騒から離れて、のんびり過ごすには穴場だと思いますよ〜。
伊豆奥下田 飲泉・自家源泉かけ流しの秘湯 観音温泉へのアクセス
こちらへのアクセスは下記の通りです。
松崎方面向かう途中にある、セントラルホテル(ここも元々は上原氏絡み)もオススメ!
市街地だけじゃなくて山間部にも是非!(なんもないけどw)
あとがき
まだまだオススメスポットはありますが、本当は秘密にしています。今回同行者がいたのもあり、できる限り普段の旅行じゃいかないだろうな、というところを勝手に選んで勝手に案内していきました(美術館は彼の要望)。
というわけで、まだまだ魅力たっぷりの伊豆、是非是非おこしやす〜。