こんにちは。
スマートウォッチも日々進化している昨今ですが、スマホ同様、中華メーカーのスマートウォッチも年々進化を遂げています。
先日、Docooler(hommee-jp)様より、「DM98」というモデルのスマートウォッチをサンプルでいただきました。
本日は、「Docooler/DOMINO/Makibes DM98 スマートウォッチ」のレビューをしていきます。
スマートバンドも便利だけど、ちょっとイカツイやつ欲しいよね!
もはや小さなAndroidデバイスだからね!便利便利!
Contents
「Docooler/DOMINO/Makibes DM98 スマートウォッチ」レビュー
まず初めに、本デバイス、様々なメーカーの名前で売られています。
というわけでどれが本当の商品名なのかわからないので、一応調べた範囲で見つかったメーカーの名前をそれぞれ載せています。
中国企業に多いOEM製品なんでしょうね。
スペックは後述するとして、この製品は、アスペクト比4:3、2.2インチ液晶搭載、大画面が魅力の、少し個性的なスマートウォッチです。
1万円ぐらいで買えちゃうし、男心をくすぐるアイテムだぜ!
丸いデザインより好き
スペック・概要
画像はAndroid5.1となっていますが、Android4.4です。
スペックからみていきます。
「DM98 Smartwatch」仕様 | |
---|---|
モデル | DM98 |
素材 | アルミニウム合金&TPU |
カラー | ジャズブラック/ジェントルシルバー/ワイルドグリーン |
ディスプレイ | 2.2インチ 320 x 240px |
CPU | MTK6572 Dual Core 1.2GHz |
OS | Android 4.4 |
RAM+ROM | 512MB RAM + 4GB ROM |
Bluetooth | V4.0 |
SIM | nano SIM |
ネットワーク |
2G GSM: 850/900/1800/1900MHz 3G WCDMA: 900/2100MHz |
製品サイズ | 約26 * 5.9 * 1.2cm |
製品重量 | 約94g |
まずは筐体ですが、AL6063という、サッシ等によく使われている、合金アルミニウムを使用しています。
アルミは酸化や腐食に強いので汗をかきやすい腕周りには、ありがたい仕様ですね。
カラーはグリーン、ブラック、シルバー。
落ち着いた色合いで、比較的誰にでも似合いそうですね。
2.2インチというスマートウォッチには少し大きめ、そして昨今では少し珍しい、QVGAディスプレイ。
CPUはMediaTekのMTK6572 1.2GHz、ストレージは512 RAM + 4GB ROM、1.3MPカメラ、ビデオ通話、3G WCDMA&2G GSMのネットワークと、もはやこれ一つでも充分使える、小さなAndroidデバイスです。
また、ディスプレイが大きいことで少し気になるのが、バッテリー持ち。
DM98は、900mAhのスマートウォッチとしては大きめの、大容量バッテリーを搭載しているので、長時間の連続運転が可能です。(通話:4.5時間、スタンバイ:280時間)
その他、GPS、Bluetooth、Wi-Fi、歩数計などなど、機能面は充実しています。
SIMスロット(nano SIM)もあるので、本端末単体でも動作は可能。
もちろん、ビルトインスピーカー(マイク)も付いているので、メッセンジャーアプリなども普通に使えます。
エッジはラウンドエッジ、金属部分もCNC加工が施されていて、デザインも主張しすぎずで洗練されています。
また、ディスプレイが大きいことで、ありがたいのは、やはり文字入力。
スマートウォッチは画面が小さいので、正直、タイプ入力の厳しいものが多いです。
ですが、このサイズがあれば、以前ご紹介した中華GoProよりも大きいですし、視認性はもちろん、入力にも困ることがなさそうです。
ほとんどの方が、スマホとの連動をするとは思いますが、本体のみでも(多少)楽しめる、機能充実、1万円ちょいで買えちゃう、廉価版中華スマートウォッチです!
※▼GearBestでも購入可能です。
あとは使い心地だけだね!
使い勝手については後半の実機レビューにて解説
外観・パッケージ内容
値段の割に高級感の漂う化粧箱。革風のデザインです。
メーカー記載やスペック記載がありません。
もう"Smart Watch"というメーカーってことでいいですかねw
同梱物も無造作に入れられている訳ではなく、しっかり製品が収まってます。
これだけしっかり作ってあるなら、統一のメーカー(ブランド)を作ったらいいんですけど、少し勿体無いですね。
【パッケージ内容】
- 1 *Smart Watch Phone
- 1* 充電ケーブル
- 1* 3M両面テープ
- 1* 取扱説明書(英語、中国語)
最初から保護フィルムはついていますが、さらにもう一枚予備で付属しています。
クロスも付いているので、貼り替えが必要な時も安心ですね。
充電ケーブルは本体とマグネットで繋げるポゴピンタイプなので、本製品専用とやや特殊な形状です。
マニュアルは中国語メインですが、英語のマニュアルもついています。(その辺のプリンターで出力して、手作業で折り畳んだだけのようなマニュアル)
ただ、Android端末の使い方とさほど変わらないので、設定を日本語にしたら誰でも難なく使えると思います。
スペック値だけ見るともう一声欲しいところだけど、実際の挙動はいかに?!
QVGA自体が懐かしいよね!
DM98 スマートウォッチ 使用感
僕はモノトーンとかシンプルな色より、ビビッドな色や少し変わった色の方が好きなので、今回はグリーンをチョイスしました。
製品右側に電源ボタン、(おそらく)マイク。
そして反対側側面にスピーカーがついています。
裏面にSIMスロット(nano SIM)とマグネット式の充電ポートがあります。
やはりここにもメーカーやブランド名は書いてありませんね。わかるのは本製品が"SMART WATCH"であるということだけです。
"SIM"と書いてあるところをパカっと外すとSIMスロットが現れます。
SIMは、2G GSM/3G WCDMAと対応しています。docomoとSoftBankは対応していますが、auは非対応です。
また、デザリングは可能ですが、したとしても3Gになりますので、ご注意ください。
充電はマグネットにてセットするだけです。ちなみに、データ転送もこのケーブルでできます。
磁力は少し弱めで、結構簡単にポロリと取れます。
ただ、マグネットポゴピンは、ユーザーにとってもありがたい仕様ですね。
正直もっと安っぽいかと思ったけどしっかりしてる!
ボディもディスプレイも安っぽさは全然ないよ!
起動(電源ON)〜初期設定
QVGA液晶、3Gというと、かつて我々が使ってきたスマホを思い出すので少し懐かしくも感じますが、これだけ小型の端末ですからね。
むしろ、無理せず最適化されているのかもしれません。(経費削減&ハイスペ機に対する負け惜しみw)
起動は1〜2分ぐらいでした。
UIはFunOS(?)で、初期から少しアプリが入っています。先に日本語で使用したいので、初期設定を済ませます。
どの端末も同じですが、「Setting」より変更可能なので、「Language」を探してください。
Setting(設定)内に、日本語も無事あったので、時間やタイピングの際に使う「Google 日本語入力」なども設定していきます。
音声入力メインで使った方が楽なんですけど、タイプしたい時もあると思いますので。
そして著者が、中華端末を扱う際に毎回恐れているのは、「マルウェア」をはじめとしたウィルス。
とりあえず、“脅威は無し”。安心して使えます。
今回サンプル提供してもらったのは“docooler”の商品だからね!
取扱店舗多数だけど、他のショップは(マルウェア入っているかどうかは)わからないよ!
視認性・感度良しのディスプレイ
上記のダサい表示がデフォの待ち受け画面です。待ち受けは数十種類あり、好みのものを適宜選んでいきます。
ほんの一部ですが、待ち受けはいくつか種類があるので、飽きずに使えそうですね。
ただ、細かいカスタマイズは出来ませんのでご注意を。
さすがに、スマホ画面に慣れすぎた現代人からすると、高精細、高輝度と比べて、ひと昔前のディスプレイ感は否めませんが、視認性に問題は無し、タッチスクリーンの感度も問題無しです。
タップ操作が厳しいかなと思いましたが、案外問題なく使えます。
ただ指が太い男性などはタップ操作は少し厳しいかもしれないですね。
わざわざこの小さい画面でブラウジングすることも少ないとは思いますが、素直に音声入力使うのが吉です。
誤タップしまくるとヌォ〜〜!ってなるからね!
ヌォ〜〜!!って何回かなったけどね!!
ベンチマークスコア
ベンチマークスコアも出しておきます。
今回は「Antutu」使用。
多少誤差値はあるにせよ、決して高くはない(むしろ低い)スペックです。Amazon Fire タブレットの半分以下といった感じ。
ただ、あくまでも時計ですからね。どこまでのスペックが欲しいかはユーザー次第といったところでしょうか。
カメラ性能
DM98は、1.3MPのインカメラが付いています。
試しに撮影してみましたが、フォーカスも合っているのかわからないですし、“とりあえずつけた感”は否めません。暗所はほぼ撮影不可(さらに荒くなります)。光量があれば上記のような写真が撮れます。
撮影用ではなく、テレビ電話としての利用価値の方が大きいかもしれないですね。
YouTubeの動画視聴は問題ないよ!
小さくて見難いけどね!
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気になった点・注意した方がいい点
サイズが大きい
ご覧の通り、手に装着すると結構大きいです。
パッと見を例えて表現するなら、iPhone4を小さくしてバンドをつけた感じ(←あくまでも見た目の話)。
デザインが受け付けないという方もいるかもしれません。
重量についても同様で、最近のスマートウォッチが軽量化されている中、本製品のスペック値によると、重量は94gです。
実際測ってみると、91gでした。
近い重量のスマートウォッチはもちろんありますが、100g近い時計となると結構ズッシリきます。(高級時計使ってる方なら普通ですけどw)
個人的には全くもって及第点の大きさや重さですが、手の細い女性なんかは、少しファッションと合わせるのが難しいかもしれません。
メモリ不足
また、メモリは512MB RAM + 4GB ROMなので、お世辞にも大きくはありません。
すでにアプリは新たに数個入れていますが、よく使うアプリや、スマートウォッチ専用に使用するアプリは厳選した方がいいかもしれませんね。
ストレージの拡張は外付けでは出来ないので、クラウドなどをうまく利用して、ポータブルデバイスとしてうまく使った方が賢明です。
スポーツに使いにくい
DM98は、防水非対応です。
SIMスロット部分も密閉性はよく無いですし、充電用のマグネット(金属)部分もむき出しのままです。
汗などの混入が容易に想像出来ますが、ここら辺の耐久性については不明です。
使用していくうちに不具合が出るかもしれないので、出てくるようなら追記します!
システムが2.73GBも締めちゃってるからね!
すぐパンパンになるよ!
「Docooler/DOMINO/Makibes DM98 スマートウォッチ」総評
トータルして、面白い製品だと思います。個人的に、バッテリー容量が大きめなのも嬉しいですね。
さすがに動画視聴など、常に稼働させておくと電池はみるみる減っていきますが、普通に使うぐらいなら、1日程度は持ちそうなので、気軽に外につけて出られます。
廉価スマートウォッチでは、この半分ぐらいのバッテリー容量のものが多いので、長く使えるに越したことはないです。
そして、個人的に少し驚いたのが、スピーカーからの音が、思いの外クリアで綺麗でした。
音楽プレーヤーとして使用する場合、Bluetooth機能は搭載しているので、ヘッドセットをつけた方が間違い無いのは明白です。
ですが、スピーカーも普通に聞いていられるレベルの音で、「小さいくせに中々やるな!」という印象。
メイン機にする方は少ない(多分いない)とは思いますが、子供用のGPS機としても使えますし、3Gなら日本全国ほぼ全てのエリアで使えるので、ユーザーによってはかえって使い勝手がいいかもしれませんね。
サブのサブとして、これから普通に使っていこうと思えるアイテムでした!
【総合評価】 | |
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製品名 | DM98スマートウォッチ |
おすすめポイント |
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総合おすすめ度 | 2.7 |
※▼GearBestでも購入可能です。
スマートバンド派だったけど、スマートウォッチもいいかもね!
廉価機でも充分使えることがわかったぜ!
あとがき
バッテリー持ちや、防水、その他諸々の理由で、著者はこれまで“スマートバンド派”だったんです。
というのも、そもそも時計の中を見てデバイスとして使用する必要性を特に感じなかったんです。アプリの通知や歩数計、心拍などはスマートバンドで充分わかりますし。
ですが今回少し考え変わりました。
機会があれば他の機種もどんどん試していきたいです!