※GearBest様よりサンプル提供
どの製品もクオリティが高く、中華ブランドの中でも魅力的なデバイスが多い印象のElephone。
当メディア内でも、スマホ並びにアクションカムなど、Elephone製品のレビューを何度かしてきています。
直近で紹介したスマホは「Elephone S7」と「Elephone P8」。
実機に実際触ってみて、両者もコスパを重視したい方や、ある程度スペックを保持したい方にはオススメできる端末でした。
そして今回、ローンチから追い続けていた「Elephone S8」を入手したので、「Elephone S8」の実機レビュー・感想・評価をしていきます。
Contents
Elephone S8 実機レビュー・評価・感想
中華スマホは似たようなデザインが多くなるのもある種トレンドだとは思いますが、以前ご紹介した「MAZE Alpha」と瓜二つ。実機レビューの前に、簡単に振り返りをしておきます。
スクリーンサイズは大画面の6インチWQHD(2560 x 1440px)、その大画面を実現させるための3辺ベゼルレスデザイン。
CPUはSnapdragon 652に勝るMTK Helio X25(MT6797T)のデカコアで、S7の性能がよかっただけにかなり期待が持てます。
ストレージはミッドハイ以上なら標準的とも言える4GB RAM+64GB ROMですが、実際RAMは4Gあれば充分ですし、ストレージも足りなければ拡張可能です(最大256GB)。
そして最近の中華スマホはデュアルカメラを採用するメーカーが多い中、シングルカメラを採用。ソニー製センサーを使用しているとのことで、21MP(リア)と8MP(フロント)のカメラがどれぐらい実用的に使えるか見ものです。
- 約25,000円のハイコストパフォーマンス
- ベゼルレス6インチ大型ディスプレイ
- ハイエンド機種に並ぶCPU(Helio X25)
- 大手国内サイトでの流通が少ない
- やや重量感のある195g
※カラーはブルーです▼GearBestへジャンプします。
化粧箱・パッケージ
今回は出荷連絡から中3日ぐらいで届きました(少し不手際もあったりしたので最短で送ってくれたかもしれません)。
さらに外装に手厚く包まれていましたがその画像は割愛。
Elephoneの化粧箱はシンプルで、高級感もないロゴのみの外装。
裏面もシールを貼ってあるだけなので、最近のElephoneはパッケージにそこまで注力していないようですね。
一部の中華メーカーはやたらとここに力を入れている節はありますが、それはそれで企業努力を感じます。
だからと言ってElephoneのパッケージングがひどいわけでは決してありません。
幾度となく触ってきていますが、なんら心配はしていないどころか、絶対の信頼を寄せています。
梱包は中身がしっかりと固定され、輸送中の小傷等の心配は無用です。
次は、同梱内容をみていきます(既にフィルムを剥がしてあるのもあります)。
【パッケージ内容】
- 1 * Elephone S8本体
- 1 * 充電アダプタ(Cタイプ)
- 1 * USBケーブル(Type-C)
- 1 * ユーザーマニュアル
- 1 * SIMピン
- 1 * タイプCイヤホン変換ケーブル
- 1 * TPUケース
Elephone S8はUSB Type-Cに対応しました!
そして何気にこの純正のケーブルのカラーもカッコイイ。
これだけでも個人的には利用価値がグンと上がるんですが、Type-C対応デバイスが増えてきた昨今、できれば全てのデバイスを画一化したいという方も多いと思います。
そして、本端末のもう一つの特徴とも言えるのが、オーディオジャックを排除したこと。現在は、無線接続が主流となっているので思い切りのいい選択ですね。
ただ、有線接続でイヤホンを繋ぎたいという方も間違いなくいるはずです。これに伴い、有線の場合は付属のタイプCイヤホン変換ケーブル(Type-c to 3.5mm)を使用します。
ユーザーマニュアルは英語対応です。
ペーパーレスが進む中、丁寧な対応とでもいうべきでしょうか。なければないで問題ないですからね。
Elephone S8 使用感
今回入手したのはブラックです。
前面にはホームボタン、インカメラ、インカメラ用フラッシュライトがあります※後述
S7の筐体の質感は、アルミボディや見る角度によって変化する3D曲面ガラスによって高級感がありかなり高評価でした。
その部分をしっかり引き継いだS8も、筐体の質感は上々の仕上がりとなっています。
ブラックなので少しわかりにくいですが、角は丸みを帯びていてラウンド加工されているのがわかると思います。
背面はシングルカメラとフラッシュライト。
上部にはマイク用の穴のようなものがありますがほぼフラットです。
下部にはスピーカーとUSB Type-Cのポートがあります。
左側面にはSIMスロット以外何もなくフラットです。
そして、右側面に音量ボタンと電源ボタンです。
SIMはデュアルSIM デュアルスタンバイ、 Dual Nano SIM対応となっています。
実は中華スマホメーカーは、こぞって“S8”という名前を使った製品をリリースしています。スペックこそ差はあるものの、実際見た目も似ていて、ある種トレンドとなっています。
同時に、狭小ベゼルレスデザインもトレンドで、先述した「MAZE Alpha」と本製品は見た目はそっくりです。
ネットワーク(接続性)
ネットワークタイプ | FDD-LTE,GSM,TDD-LTE,WCDMA |
2G | GSM 1800MHz,GSM 1900MHz,GSM 850MHz,GSM 900MHz |
3G | WCDMA B1 2100MHz,WCDMA B8 900MHz |
4G LTE | FDD B1 2100MHz,FDD B20 800MHz,FDD B3 1800MHz,FDD B7 2600MHz,TDD B38 2600MHz,TDD B40 2300MHz |
今に始まった事ではないですが、中華スマホの対応バンドには少しクセがあります。
Elephone S8は、デュアルスタンバイに対応していますが、WCDMAはB1/B8に対応しているものの、B6には対応していません。
そのため、お住いのエリアによっては少し使い勝手が悪い可能性もあります。Wi-Fi環境下で通信専用なら問題ありませんが、WCDMAでは対応しているけどFDDでは対応していないということが往々にしてあります。
国内で利用する場合、しっかりと対応バンドを確認するとともに、4G LTEはB1/B3での通信となっているため、ドコモ系・ソフトバンク系のNVNOの利用をおすすめしておきます(利用の際は自己責任でお願いします)。
起動-鮮やかな発色-
MAZE Alphaの時に感じましたが、6インチはやはり画面大きく感じますね。
ELE UIはなんども触れていますが、基本はまっさらなAndroidで癖もないので誰でも簡単に設定できます。OSはAndroid 7.0「Nougat(ヌガー)」。
もちろん言語選択には日本語もありロケール選択できないということなどもありません。
ただし、技適通過製品ではないので、自己責任でお願いします。
続いて、タイムゾーンやその他初期設定諸々をしていきます。
デフォの壁紙ですけど、かなり発色もよく、かなり高精細です。画面サイズの恩恵もあるかもしれませんね。
実際のところ、肉眼ではFHDもWQHDもわからないかもしれませんが、現在使っているのが「Elephone P9」なので、よりそう感じました。
デフォルトのアプリは下図の通りなので、自分で好きなものをガンガン入れてく感じです。
iOSからの移行組であっても、誰もが違和感なく使えると思います。
ストレージやメモリは言うまでなく充分余裕ありますね。
ストレージの拡張はもちろんできますけど、クラウドをうまく利用すれば、SDカードは不要じゃないかと思います。
MicroSDには対応していないため、ストレージの拡張はできません。
ショップ内にも記載がありましたが、クラウドなどのウェブサービスを駆使してなるべく本体容量をセーブする使い方が賢明かもしれません。
ベンチマークスコア
今回も、「Geekbench 4」を使用してベンチマークスコアを見ていきます。
Helio X25(MT6797T)は中華スマホのミッドハイ以上のデバイスでよく使われているプロセッサなので、楽しみですね。
Geekbench スコア
シングルコア1023、マルチコア4334と言う結果でした。
もう少し期待していましたがディスプレイサイズの影響がもしかしたらあるかもしれません。とは言ってもシングルコアでも最近触った中では高得点でした。
マルチコアはデカコアなので納得と言ったところ。
現在僕の手元にある現行3機種だと、スコア上はElephone S7>S8>P8と言う結果です。
次にGPUです。
3233とグラフィック性能はかなり高水準ですね。
この代償としてバッテリー性能が心配になるところですが、4000mAhは伊達じゃありません。一日普通に使うぐらいなら終日持ちます。スバラシイ!
追記:AnTuTu Benchmark スコア
コチラはやるつもりなかったんですが、別端末で比較テストの際ついでにやってみたので載せておきます。
AnTuTuだと8万点超えのスコアが出ました。
例のごとくバックグランドでアプリが作動している状況なのでもしかしたらもう少しスコアアップするかもしれませんが、ある程度ガシガシ使いたい人でも充分対応できちゃうスペックです!
カメラ性能
21.0MPと言うと凄そうですが、経験上中華スマホのカメラ性能はイマイチなところが多いです。
過度な期待はせずに、ソニーのセンサーを搭載しているリアカメラで撮影をしてみます。
上図はかなり綺麗で鮮明ですが、下図のような暗所(ISOなど全てオート)は少し苦手かもしれません。
一昔前のセンサーなのでこんなものかなという印象です。これまでレビューしてきた中華スマホのカメラも同じことが言えますが、総じて手ぶれ補正は少し弱いです。
また、シャッターを押してからのタイムラグがあったりするので少し慣れが必要かもしれません。
ですが、全くもって充分ではないでしょうか。
今回の記事の画像はほとんどP9で撮っています(カメラ性能は同じ)。被写体や光量にもよりますが、撮るコツとしてはしっかり固定したりHDRモードをうまく利用すれば、記録媒体として普通に優秀に感じます。
インカメラは、ホームボタン右部分に付いています(逆側にフラッシュライト)。
MAZE Alphaもそうでしたが、ベゼルレスの端末ため、スペースが下部しかないんですよね。
セルフィーは上下反転させて使います。
インカメラにもフラッシュライトが搭載されているので、美白加工したい女子にとっては嬉しい仕様ではないでしょうか。
マルウェアチェック
念のため「Mobile Security & Antivirus」、その他いくつかのセキュリティソフトを使って、マルウェアチェックをしておきます。
これまでの経験上、Elephoneではマルウェアは発見されてませんが、(中華端末だけでなく国内流通製品含めて)未然防止できることはしておくのが賢明です。
少なくとも本端末に関しては、危険(脅威)はなさそうなのでガシガシ使っていきましょう!
※カラーはブラックです(カラバリの中で最安値)▼GearBestへジャンプします
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気になった点・注意した方がいい点
今回は個人的に気になっていた端末と言うこともあり、マイナス点はほぼ見当たりません。スペックも申し分ないですし、必要な機能は全て揃っています。
そこで強いてあげるとすれば、重量がややずっしりくる点です。
ただ、このサイズ感で200gを切ってきたところは評価したいところです。現在180g強のスマホなのでさほど重量感は感じませんし、220g超えのMAZEの重量感からすればかなり軽く感じます。
そして、もう一点は中華スマホ特有の入手のし辛さでしょうか。
実際はAmazonや楽天を利用するのと変わりないんですが、海外サイト(GearBestやBanggood)からの購入となるので敷居が高く感じるかもしれません。
ご心配な方は下記ご参考ください
Elephone S8 総評
Elephoneやっぱりイイですね。
長々と書きたくなるぐらいイイところが詰まってます。一部のコアユーザーだけではなく、一般的なスペックを求めるユーザーにもぜひ使ってもらいたいバランスのいいスマホでした。
インターフェースを極力減らし、筐体は上質な仕上がりで、Type-Cに対応しているのも利用価値ありです。また、Type-Cからの有線イヤホン接続もしてみましたが全く問題なしです。
最後に、現行Elephon機種のS7とP9との比較画像を載せておきます。
まずはS7(ブルー)との比較です。
画面サイズも見た目も一目瞭然でかなり違いますよね。
そしてP8との比較です。
P8はP8で非常に“ちょうどいい端末”なんですが、同じく見た目は全然違います。むしろ見た目だけだとS7とP8の方が似てますね。
3機種に敢えてスペック上での優劣をつけるとすれば、S7>S8>P8ですが、個人的な評価は、S8>>S7>P8といった感じです。
現在「双11(独身の日)」というアリババ発足の中国最大のセールが開催されています。中華スマホを探している方はぜひ参考にしてみてください。
確認!
リンク先は生きていますが、双11セールは終了しました。購入ご希望の方は、上にスクロールするかもう少し下の「Elephone S8を購入」からお進みください。
追記:REDバージョンが販売中
個人的に一番欲しいと思っていたカラーのRED(赤色)バージョンががリリースされています。
そして、そのリリースに伴い、200台限定クーポンをゲットしました!台数限定で予告なく終了してしまうので、狙っていた方はお早めにどうぞ!
あとがき
熱が入りすぎて、かなり長くなってしまいました。
4Gも普通にキャッチしましたし、自己責任ですが問題なく使えます。中華スマホに抵抗のない方なら普通にオススメできるいい機種でした!
まだ使い始めで不具合等も出てくるかもしれません。何かあれば都度更新していきますのでチェックしてみてください。