※メーカー(代理店)よりサンプル提供
当サイトでは、本サイトに紐づけたガジェット系の動画チャンネルを運営しています。
加えて別アカウントにて、完全趣味で密かに楽しんでいるアウトドア系の動画チャンネルも運営しています。
Check!IN ACTIVISM非アクティビズム。 - YouTube
Check!ゆるりアウトドアYURURI OUTDOORS - YouTube
※お暇な方はぜひのぞいてみてください。まだまだ粗削りで更新頻度や内容も向上させていきます!ついでにチャンネル登録してもらえたら泣いて喜びますw
以前から撮って出し程度はやっていたものの、ある程度本格的に動画編集にも取り組むようになり、あれこれ(安物の)マイクを試しては、その重要性を日々痛感しています。
関連FIFINE ファイファイン USB マイク K669 レビュー|配信初心者向け簡単コスパ重視のエントリー廉価マイク
上記リンク先は、単一指向性のマイクですが、無指向性マイクもずっと探していました。
そこで今回、Amazon等にて会議用マイクやウェブカメラで人気の「eMeet M220(Wireless Speakerphone Office Core M220 Lite)」を入手したのでレビューしていきます。
Contents
eMeet M220(Office Core M220 Lite) インプレッション
上記画像の通り、「eMeet M220」は、主にオフィスのミーティング(会議)等で活用できる、『全指向性(無指向性)』のワイヤレススピーカー兼マイクロフォンです。
幅広い使用用途がありますが、
- webを介した15人以下のセミナーやミーティングで利用したい
- 大人数でのゲーム配信、動画配信で利用したい
- 一方向からではなく360°音を拾いたい
これらの方にマッチする製品です。
リモートワークが比較的当たり前になった今、web会議が多いコミュニティに属している方は、導入してみるのもいいかもしれませんね。
※現在2個セットの「M220」は人気商品につき在庫切れ発生する可能性があります。多数ショップでの取り扱いがありますが、Amazonが公式かつ最安値です。
スペック紹介
eMeet Wireless Speakerphone Office Core M220 Lite | |
カラー | ブラック |
---|---|
入力 | 5V/1A |
出力 | 3W |
S/N比 | >80dB |
Bluetoothバージョン | ver. 4.2 |
Bluetooth接続距離 | 20m |
マイク感度 | -26dBFS |
マイク周波数特性 | 100Hz~8KHz |
マイク指向性 | 360°全指向(無指向性) |
バッテリー | 3.6V/2600mAh |
充電時間 | 3~4時間 |
持続時間 | 約12時間※使用状況・環境により異なる |
充電仕様 | 5V/1A |
サイズ | φ125×35mm |
重量 | 約300g |
※製品仕様書から抜粋
製品の特徴・概要
「eMeet社」は、HUAWEI、Harman、TCL、KugouなどのIT企業出身のエンジニアらにより、2016年8月31日に設立。スマートオーディオや、AI IoT端末製品、データ通信技術、音声ビデオAIサービスなどを生業とした、中国は深圳のテクノロジー企業です。
「eMeet M220」は、先にリリースされた先代モデル「OfficeCore M2(現行モデルとして存在しているので、こちらは単なる単品売りというだけかも?)」の進化版。本体がもう1台プラスされたことで、さらに汎用性が高くなっています。
メーカーに確認したところ、「eMeet M2」はデイジーチェーン接続不可とのことです。「M2」の場合、2個買いしたとしても、それぞれ独立して使用することになるのでご注意ください。※コメント欄ご参照ください
下記モデルは、別売のケーブルを購入することで、デイジーチェーン接続が可能です。
Bluetooth接続、有線接続どちらにも対応(Bluetooth・USB・AUX)し、付属のAUXケーブルにて、2台をデイジーチェーン接続することで連結が可能です。
『デイジーチェーン(接続)』は、
- 複数の機器を接続する方法のひとつで、数珠繋ぎにつないでいく配線方法のことです
本来は、広めの会議室や大人数での利用がメインの使い方ですが、遠く離れた家族や友人とのビデオチャットや、大人数でのゲーム配信などにも適しています。
また、音源からの距離に応じて変化する音声入力レベルを自動的に最適音量レベルに矯正する「オートゲインコントロール機能」。4方向に4基の指向性マイクを配列し、ステレオマイク&360°集音はもちろん、話し手の方向を自動的に検知してクリアに集音する「位置検出機能」を搭載。
独自のAI技術「VoiceIA」採用のスマートスピーカー
そしてなんといっても「eMeet M220」の特記すべき点は、AI搭載スピーカーであることです。
ただし、Appleの「Home Pod」や「Amazon Echo」、「Google Home」などに代表される、いわゆる“会話ができる”というわけではありません。
特許取得済みの独自のAI技術「VoiceIA」を採用し、周辺ノイズの抑制(ノイズリダクション)、エコーやハウリングを自動制御、音声認識・音声分離技術により、人の声を選択的に拾ってクリアな音質を実現しています。
幅広い用途と互換デバイスとアプリ
前述の通り、Bluetooth・USB・AUX(各ケーブル付属)接続が可能なことで、スマホやタブレットやPCといった、デバイス問わず各OSへの互換性、ならびに様々な通話アプリにも対応しています。
2500mAhの内臓バッテリー、360°全ての音を拾ってくれる無指向性マイクの特性を生かせば、むしろ大人数でのアウトドア利用※出力最大だとソコソコ爆音なので注意や、キャンプ時の焚火や、川、海、風、動物などの音や声をありのまま拾ってもらうのも面白いかもしれません。
重量は約290g(※取説は300gと記載)、専用ポーチ付属で携帯性にも優れた、有線、無線どちらにも対応した、幅広い用途に使えるワイヤレススピーカーホンです。
※現在2個セットの「M220」は人気商品につき在庫切れ発生する可能性があります。多数ショップでの取り扱いがありますが、Amazonが公式かつ最安値です。
- 4基のAI無指向性マイク搭載
- 独自のAI(VoiceIA)技術によるクリアな音質
- オールインワンの豊富な付属品と優れた互換性
- 音楽用スピーカーとしては低中品質
- 雑音(特に声)も拾いやすい
eMeet M220(eMeet Office Core M220 Lite) 実機レビュー・評価・感想
eMeetはアジアのシリコンバレーこと、深センに本拠地を置くブランドです。
当メディアでは、様々な中華ブランドをレビューしてきていますが、eMeet社はその中でも信頼できるメーカーといってもよさそうです。
ところどころ不自然な日本語はありますが、スペックの誇大表記もほとんどなく、公式サイト・取説は日本語に対応、PSE認定や技適マークなど、日本市場向けに作りこまれています。
製品そのものも当然ですが、法令順守するのであれば、国内で流通している通信機器には技適マークは必要不可欠。
念のため、総務省のホームページでも確認済みです。
サクラレビューに関してはどこの中華メーカーも行っていることとはいえ、こういった部分は信頼にあたるのではないでしょうか。
では、前置きが長くなりましたが実機レビューに移ります。
化粧箱・パッケージ
PSE並びに各種認証も上記の通り、化粧箱にてシールでですが更新してくれています。
【パッケージ内容】
- eMeet Office Core M220 Lite本体 *2
- Micro USB(USBA to MicroB) *2
- オーディオケーブル(3.5mm ステレオミニプラグ) *2
- AUXオーディオケーブル *1
- eMeet M220専用ポーチ *2
- eMeet オーディオアダプター A200 *2
- 取扱説明書 *1
- A200クイックガイド *1
先に少し触れた通り、取説も完全日本語対応しています。
中華新興企業によくある、機械翻訳による直訳という感じではなく、ほとんど気にならない程度で、企業努力がうかがえます。
筐体・デザイン
ファンクション系は全て筐体上面に集約。各種ボタンは下記の通りです。
- スマートアシスタントキー(音声アシスタント)
- Bluetoothキー(ソース切り替え)
- ボリュームダウン
- 応答/ハングアップキー
- ミュート/ミュート解除
- ボリュームアップ
- 電源キー
底面には各種認証、仕様が記載。滑り止めのリング状のゴムがあしらわれています。
各種接続ポートは側面に配置。左から順にIN/OUTのオーディオ端子、USBポート。また側面には、4か所のマイクが配置されています。
eMeet M220専用ポーチ
専用ポーチは本体に合わせて1セットずつ同梱。
素材はよくあるクッション性のあるポリエステル素材です。ロゴも記載されていて、本製品のために作ったのがわかります。
eMeet Audio Adapter A200
「eMeet M220」には、「eMeet Audio Adapter A200」という、Bluetoothドングル/アダプタが付属しています。
Bluetooth非対応(この場合USBポートは必須)のデバイスでも、Bluetoothによるワイヤレス接続が可能です。
差し込んでいる間は、画像の通り青色のインジケーターランプが点灯します。
eMeet Office Core M220 Lite 使用感レビュー
様々なデバイスに対応した接続が可能
「eMeet M220」との接続方法は、下記4つです。
「eMeet M220」との接続方法
- USBケーブルで有線接続
- Bluetoothで無線接続
- 「eMeet Audio Adapter A200」を用いてBluetooth接続
- AUXアナログオーディオケーブルで接続
有線接続が一番安定して使えるのは言うまでもありませんが、持ち運びを考えると無線接続が理想的ともいえそうです。
Bluetooth接続
ペアリング方法は通常のBluetooth接続と同じように、電源を入れた後機器を検索し、リストから「eMeet M220 Lite」を選択するだけです。
上記は、PCを利用して「eMeet Audio Adapter A200」経由で接続させた状態です。
アダプタ(ドングル)を間に挟むだけですが、ペアリング方法はほとんど同じ。通信状況も問題なく行えます。
デイジーチェーン接続
単体でもスピーカーホンとして使えますがBluetoothとAUXケーブルにて、2台をデイジーチェーン接続させた状態です。
音質については後述しますが、上記のような使い方をすれば、外付けスピーカー兼マイクとして利用できます。
接続の安定性が悪いなど、一部低評価レビューで書かれているのを見かけましたが、著者の使用環境では、少なくとも接続が切れたとか、通信が安定しなかったことはありませんでした。
スマートアシスタントキー(音声アシスタント)でスマートに使える
「eMeet M220」は、“会話ができる”AIスピーカーではありませんが、スピーカー搭載の音声アシスタントキータッチで(スマホなどのデバイスを間に挟む必要はあるものの)、間接的にスマートスピーカー化が可能です。
上記はスマホなのでAlexaとGoogleが表示されていますが、WindowsならCortanaが開きます。
関連Amazon Echo Show 5 (エコーショー5) レビュー|セールなら買いのツッコミどころの多い微妙なスマートデバイス
※著者は林檎社とは決別したのでわかりませんが、iOSならSiriが立ち上がるはずです。
音楽用のスピーカーとして使う際は比較的重宝します。また、全てのキータッチがレスポンスよく反応してくれます。
オシャレなリングライトで未来感を演出
「eMeet M220」本体の縁(ふち)部分には、オシャレで未来感のあるリングライトを搭載。
電源起動時やボリュームコントロール時、音源の方向を検知したとき、バッテリー残量の確認時、ミュート時などにリングライトが光ります。
ミュート時は赤色に点灯
上記はセンターのミュートキーを押した状態です(もう一度押すと解除)。
この手の会議用無効指向性マイクには大概ついている機能ですが、相手に声を届けたくないシチュエーションは往々にしてあるはずです。必須機能ですね。
バッテリー残量は緑色に点灯
バッテリー残量確認には電源が入った状態で電源ボタンを短押しします。
100%でリング一周が点灯、75%で3/4、50%で1/2、25%で1/4が緑色に点灯します。バッテリー残量が5%以下になると赤に点灯します。
どのカラーもそうですが、うるさすぎない控えめな光で高級感を演出してくれます。
携帯性
ショップページは290g、マニュアルは300gとなっていますが、実際の重量は287gです。
-3gなら、ショップページ記載の重量の誤差値といってもいいですね。
サイズこそモバイルバッテリーぐらいの大きさで、コンパクトといえるものの、2600mAhのバッテリーを内臓していることを考慮すれば当然の重さです。
専用ポーチ付属とはいえ、2台持ちは地味にずっしりします。
ですが、その恩恵もあってバッテリー持続時間は実測値で10時間ぐらいはあります。
充電時
少しわかりにくいですが、充電時は電源ボタン上部のLEDインジケーターランプが、緑色に点滅→充電完了で点灯します。
音質
「eMeet M220」のS/N比は、カタログ値で80dBです。
騒音レベルとは異なるものの、80dBというと、電車内や近くで聞く救急車のサイレン、パチンコ屋の店内と同等と言われており、かなりうるさいのが想像できるはずです。
実際音量はかなり大きめで、2台で使えば10人程度のwebミーティングやセミナーなら、充分過ぎるぐらいの音量です。※1台だとやや物足りない
音量は充分という前提で、音質について解説していきます。
通話時
電話並びに、LINEで試してみました。
結論から言うと、クリアで鮮明です。
独自のVoiceIA技術による、ノイズリダクション、音声認識、音声分離、オートゲインコントロール(AGC)が効いているのがよくわかります。
ノイズを抑制しつつ、人の声を強調してくれるので、スピーカーとの距離が多少あっても、ほとんど聞こえ方は変わらず、発信者、受信者共にクリアに聞こえます。
ただ、人の声を鮮明にしたことにより、外部で流れている音楽(特にボーカル)やテレビなどの音声は拾いやすいです。
音楽再生時
オーディオに関してのあまり知識はないため、あくまでも個人で聴いた感想にすぎませんが、“思いのほかキレイという印象です。
これまで様々なオーディオ機器を聴き比べてきた著者からすると、良くも悪くも普通です。
それもそのはず、コーデックはSBC。※スマホはaptXに対応しています
無音時はノイズが入りますし、音のラグや音域の狭さは否めません。高音域・低音域どちらも広がりはあまりなく、ややこもり気味。ダイソー300円スピーカーの方がクリアです。
参考ダイソー300円スピーカーの実力は本物?DAISO USB ミニスピーカーレビュー
メインスピーカーとして利用したいかと言われれば、人によるとしか言えませんが、個人的にはナシです。外付けのメインスピーカー利用を考えているなら少し考えた方がいいかもしれません。素直にマイク付きではなく、音楽再生用のスピーカーを選ぶのが吉です。
ただ、屋外や垂れ流しで音楽を流しておくなら、音量・音質ともに全くもって及第点です。
会議用無指向性マイク搭載スピーカーホンとして考えれば、音楽再生というよりは、あくまでも通話用。出先用のポータブルスピーカーホンとしての活用が期待できます。
恐らくモノラル仕様の「eMeet M220」ですが、デイジーチェーン接続することで、より大音量かつステレオっぽい使い方も可能です。
臨場感こそないものの、左右から聴こえることで、単体利用よりは音域が楽しめます。
動画紹介
短めの簡易レビューとなっていますが、質感や音声なども多少お分かりいただけると思います。
是非合わせてチェックしてみてください。
広告
気になった点・注意したほうがいい点
会議用やセミナー用など、多少の雑音が入っても気にならないシチュエーションであれば、最高の製品です。
中小規模のWeb会議室ならフレキシブルに利用できます。
既に記載した通りですが、気になったのは改めていうと下記3点です。
- 全指向性マイクのため少なからず雑音は拾う
- 高音質を求める音楽再生用としてはやや不向き
- ミュート時自分の声は遮断できるが相手の声は遮断しない
先の2点は解説済みなので、一番最後にのみ触れておきます。
ミュート時自分の声は遮断できるが相手の声は遮断しない
センター部分、マイクのイラストが描かれたマイクキーをタップすることで消音できるミュート機能。一度タップすれば赤くリングライトが光るため、一目でミュートしているのがわかります。※リングライトの章参照
ですが、このミュート機能、
- 操作側はミュート出来ますが相手側のミュートが出来ません。
つまり、こちら側の声はミュート出来るものの、相手側の声はだだもれです。
ボリューム調整である程度は対処できますが、相手はこちらがどんな状況かわからないため、「ちょっと今しゃべらないで!」といった緊急時には少し困りそうです。
先方が目上の人ならなおさら対処が難しそうです。
追記:Bluetoothデバイスのリスト表示が同じ
使っていて少し不便だなと感じたので追記です。
「eMeet M220」は、Bluetooth接続のリストには「eMeet M220 Lite」と表示されます。
ところがこの表示、同梱されている2台とも全く同じ表記です。筐体にはわかるように①、②とシールで番号が貼ってあるものの、接続時どちらも電源が入っていると、どちらがどちらかわからなくなります。
同一商品なので当たり前ですが、「eMeet M2」との差別化を図るためにも、それぞれを独立した別の端末(例えばL/Rなど)にしてもらえたらなおよかったです。
eMeet Office Core M220 Lite 総合評価
全指向性ワイヤレスマイクも多種多様で、数百円から数万円まで価格もピンキリ。スピーカーフォンともなるとソコソコ値段はします。
eMeetのスピーカーフォンは単体売りのM2ですら、2万円を超えます(ブラック:約2万5千円)。
AmazoneMeet OfficeCore M2
通常ニコイチで単純計算すれば5万円のところ、今回の「M220」は3万8千円と、かなりコスパが高いのがお分かりいただけるはずです。※国内有名メーカーと比べても
筐体デザイン・クオリティ、通話時の音質、接続の安定性、各種認証、対応互換機器、幅広い使用用途などから鑑みても、妥当かむしろ安いといえます。
実際に使ってみて、国内流通の有名ブランドと比べても遜色ない仕上がりです。
そうはいっても、それでもまだ割高感があるかもしれません。
そんな方は、同社・あるい他社の1万円を切るモデルを試してから検討してみるのもオススメです。
AmazoneMeet fficeCore M0
新型肺炎で煽る気は全くありませんが、今後こういった不測の事態はいくらでも発生しえます。パンデミックともなれば、リモートワークを推奨する企業もさらに増えていくことが予想されます。
※結局パンデミックになってしまいましたね…。ただ、これを機に“働き方改革”が起きたのは間違いありません。
「eMeet M220」は、
- webミーティングで活用したい
- 多少の雑音や音質にそこまでこだわらない
- ブランドにこだわりがない
これらに該当するなら、検討の余地ありです。
せっかくキャリーケース付きで、ワイヤレス接続も可能なので、個人的にはアウトドアに持って出かけたいと思う製品でした。
※現在2個セットの「M220」は人気商品につき在庫切れ発生する可能性があります。多数ショップでの取り扱いがありますが、Amazonが公式かつ最安値です。
【総合評価】 | |
製品名 | Wireless Speakerphone Office Core M220 Lite |
総合おすすめ度 | 4.0 |
メーカーに確認したところ、「eMeet M2」はデイジーチェーン接続不可とのことです。「M2」は、2個買いしてもそれぞれ独立して使用することになるのでご注意ください。※コメント欄ご参照ください
下記モデルは、別売のケーブルを購入することで、デイジーチェーン接続が可能です。
やらせレビューは悪?
最後に余談と総括です。
最近やたらと騒がれる、やらせレビュー問題。当メディアでは企業側から依頼が来たとしても、ステマはしない、やらせはしない、正直に書くと先に伝えています
今回レビューした「eMeet M220」も、ツールを使って調べると、その可能性が非常に高いです。
Check!サクラチェッカー | やらせ サクラレビューが丸わかり
ですが、レビュー評価がやらせだからといって、製品のクオリティが低いと果たしていえるのでしょうか。
製品のクオリティとレビューのアンバランスさ
下記は、日経ビジネスのやらせレビュー直撃取材の一文です。
偽のレビューを書き込ませたとしても、商品の品質には自信があります。決して質の悪いモノを売りつけているわけではありません。ただ残念ながら品質を厳しく管理していても、一定の確率で不良品が紛れ込みます。たまたま不良品を受け取った購入者がつけた低評価のレビューを目立たないようにするためにも、高評価のやらせレビューを並べる必要があります。
これをどうとらえるかです。
やり方はどうあれ、中国は今や世界第2位の経済大国。我々の生活には、中華デバイスが切っても切り離せません。
確かに、ほんの数年前までは粗悪品も目立ちましたが、現在市場に出回っているほとんどの製品は中国製。しかも廉価品だろうが一定のクオリティは担保されています(中にはとんでもなくコスパがいいものも、そして未だにその逆もまた然り…)。
架空レビューは誉められたことではないですし、不当表示による景表法違反などの犯罪になる可能性もあります。
ただ、国内でも日本を代表するグルメサイトが、やらせ口コミをしていたのは記憶に新しく、規模は違えど同じようなことをしています。
消費者としては安くて高品質であれば嬉しいですし、中華デバイスにやたらと嫌悪感を抱いている人は「やらせレビューだ!怪しい!」と思考停止になる前に、よく考えてみてください(というか今持ってるデバイスの裏面見てください。Made in ChinaやMade in PRC{People's Republic of China}がたくさんありますのでw)。
保守より設計・製造・販売重視
かつて貿易の仕事をしているとき、友人の中国人が家電を見に行った際、ジョークでこんなことを言われました。
「これ中国製じゃない?日本製じゃないと嫌だ!だって壊れるようにできてるもん。」
そしてメーカー勤務時代、取引先の大手国産メーカーのテクニカルが言った一言。
「うちの製品は何年かしたら壊れるようにできてますよ。じゃなきゃ我々メンテナンスがいる意味ないですから。」
立場は違えど、どちらも“壊れる”と言っています。
つまり、モノはいずれ壊れるというのは、誰もが知っている周知の事実。
製品のライフサイクルには、設計から製造、販売、保守、保守終了というプロセスが原則としてあり、いつ製造中止にするのか、いつ部品供給中止にするのかなどが、あらかじめ企画段階で決まっています。
ここでは深く解説しませんが、問題は「いつ壊れるか(寿命)」、「アフターサービスがあるか(故障対応)」というのが重要です。
恐らくこのプロセスの重きを置く点が、日本と経済レベル1・2位の米中と、根本的に違う点ではないかと思います。
とにかく経営の意思決定や現場での判断が素早い。それと、若い経営者と幹部社員が多い。
シリコンバレーのあるインキュベーションオフィスでは、「ゴキブリたれ!」と書かれた絵が張られていた。ゴキブリのように素早く動いて、しぶとく生きろというメッセージだ。
上記の通り、日本人はとにかく意思決定が遅い傾向にあります。というより盤石さに重きを置いているため、どうしてもスタートが遅れがち。
もっと言えば、日本は保守的な人が多く、この攻めの姿勢やスピード感・ハングリー精神は見習うべきところではないでしょうか。
あとがき
少し話が逸れてしまいましたが、本来は“販売する場所”を提供しているプラットフォーム側が規制すべきところを、末端業者(販売者)をいくらたたいたところで問題は解決しません。
別の業者(もしくは社名やブランド名を変えて)がすぐに立ち上がり、イタチごっことなるだけです。(それ以上に多すぎて追いつかないだけだと思いますがw)
これからの時代は特に、“消費者自身の見る目”が一番重要なのかもしれませんね。