発売されるやいなや、ガジェット系キュレーションサイトや、ガジェ好きに話題の「Mi Band 4」。
「Xiaomi(シャオミ:小米科技)」は、正規代理店が発足したこともあり、日本国内においてもその人気・知名度は益々高まりを見せています。また、グローバル市場においては、インドはもとより、実は家電メーカーとしても好調なブランドです。
本ページでは、2019年6月14日に中国より発売開始されたウェアラブルデバイス、「Xiaomi Mi Band 4 」の製品概要からレビューまで、深掘りしていきます。
Contents
Xiaomi Mi Band 4 インプレッション
当サイトでは、「Mi Band 2」、「Mi Band 3」どちらもレビューしてきています。
過去モデルもチェック
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今でこそスマートウォッチをはじめ、スポーツ用途メインのスマートバンドも珍しくなくなりましたが、当時はその完成度に驚きました。後ほど、3デバイスの比較画像も紹介するので合わせてチェックしてみててくださいね。
今回紹介する「Xiaomi Mi Band 4 (Mi Smart Band 4)」は、基本アプリからの操作となるので、Mi Band 3と比べても機能自体の変化はさほどありません(端末からでも操作は可能)。
単色のOLED液晶から、フルカラーAMOLED液晶へと変わったのが大きな変更点ですが、プラスアルファの機能も追加され、更に利便性が増しています。
厳密には、シャオミ製のスマートデバイスとの連動・音声認識に対応したり、NFC機能搭載モデルも追加されています。
ですが、徐々に使える場所が多くなってきたとはいえ、非接触決済ガラパゴス大国の日本でこちらのモデルは、あまり必要ないかもしれないですね。
また、今でこそ、カラー液晶のデバイスは多数リリースされています。でもMi Band 4は、アプリの完成度(日本語完全対応)・連動性や、精度・使い心地などはやはり頭一つ抜けています。
経験上、これまで様々なデバイスに触れてきましたが、同価格帯(もしくは更に安価)の無名中華ブランドを利用するぐらいなら、間違いなく本製品がおすすめです。
スペック紹介
Mi Smart Band 4 | |
ブランド | Xiaomi |
モデル | Mi Band 4 |
カラー | ブラック※リストバンドのカラーは無数 |
素材 | 本体: ポリカーボネート ストラップ:TPU(交換可能)※Mi Band 3と互換あり |
RAM + ROM | 512KB RAM + 16MB ROM |
---|---|
システム要件 | Android 4.4, iOS 9.0以上 |
ディスプレイ | 0.95"AMOLEDディスプレイ(解像度:120 x 240 RGB) 2.5D強化ガラス |
バッテリー | 135mAh |
充電タイプ | ポゴピン |
充電時間 | 約2時間 |
待機時間(スタンバイ) | 約20日(最大) |
Bluetooth Ver | BT5.0 |
耐水性 | 5 ATM |
対応App | Mi Fit |
寸法 | 約247.0 x 17.9 x 12.0 mm |
重量 | 22.1g |
製品の特徴・概要
まずはレビューの前に簡単に製品の特徴や概要の解説です。
前述の通り、「Mi Band 4」は、ディスプレイが大きく変更しています。
Mi Band 3に比べ、39.9%大きくなったディスプレイ。フルカラーAMOLEDタッチディスプレイを採用し、前モデル同様、着信や通知が断然見やすく改良されています。
着信、メール通知、LINE、Twitter、Instagram、Facebookなど各種SNS通知他、リマインダー機能に加え、歩数計、心拍数、睡眠の質の管理など、健康管理機能(モニタリング)も健在。
ランニングやトレッドミル(ルームランナー)、サイクリング、ウォーキング、スイミングといったスポーツ用途への磨きが更に改良され、最大20日間の長時間駆動もそのままなので、ほぼ充電いらずです。
単色のTPUバンドではややスポーティな印象ですが、人気製品なだけに、純正・社外問わず互換性のあるリストストラップも豊富。また、スマートウォッチらしく、ウォッチフェイスの変更も可能となったため、その日の気分に応じて使い分ける楽しみが増えました。
前モデルと同じく、50m防水機能(5 ATM)にも当然対応しているため、生活防水はもちろん、屋外での急な雨だけでなく、ウォータースポーツ・マリンスポーツ好きにも(ある程度)バッチリフィット。
Mi Band 3のリストストラップとの互換性もあるので、Mi Band 4は、前モデルのユーザーがそのまま移行しやすいモデルとも言えるかもしれません。
他にも素晴らしいスマートバンドはありますが、お世辞抜きにおすすめのスポーツスマートバンドです。
- フルカラー有機ELタッチディスプレイ
- 豊富なトラッキング・リマインダー機能
- 50m防水機能(5 ATM)
- 国内ではNFCモデルの意味が薄い
- 本体の日本語対応はなし
Mi Band 4 実機レビュー
今回はGearBestにて発注。フリーシッピングだったのもありますけど、だいぶ時間がかかりました。若干箱潰れがあったものの、なんとなくですが経験的にBanggoodより梱包が丁寧な印象。
レビュー用のデバイスは、カラーがブラック、International Version(グローバルバージョン)モデルです。
化粧箱・パッケージ
無名中華ブランドなんかだと、シールを貼っただけの流用している箱とか、一色刷りのシンプルなパッケージが多いですが、ここはさすがシャオミ。化粧箱もMi Band 4のためだけにオリジナルなものを作ってますね。
縦長の外装で、キラキラした"4"がなんとも言えない主張をしています。
【パッケージ内容】
- Mi Band 4 × 1
- リストストラップ × 1
- 充電ベース × 1
- ユーザーガイド × 1
ユーザーガイドは、マルチリンガル対応ですが、日本語はありません。シャオミにとって日本は、残念ながら、もはや市場としても見られていないのかもしれませんね。
追記:ついに2020年、日本市場参入ほぼほぼ決定しています。OPPO、UMIDIGIなどの人気をみればある意味もう勝機は見えてますからね。現状スマホ市場のみのようですが家電も含めて全部来てほしいぐらいですw
Xiaomi Mi Band 4 使用感
本体部分はブラックの一色ですが、リストストラップは(社外含め)様々なデザインのものがリリースされています。
運動用、プライベート用など分けて使うのもいいかもしれないですね。
では、Mi Band 4を細かくチェックしていきます。
筐体・デザイン
せっかくなので、同社のMi Band 2、Mi Band 3と比較しながら筐体デザインのチェックをしていきます。
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Mi Band 2・Mi Band 3との比較
Mi Band 3、Mi Band 4の筐体サイズはストラップに互換性があるため、サイズ感はほぼ同じで、Mi Band 2のみ一回り小さいです。※Mi Band 3はサーフィン中にリーフ(岩場)でガリってしまったので傷がついちゃってますwお見苦しくてすみませんw
そして次に背面。パッと見でもMi Band 4は、2や3と比べてセンサー類の改良がされていそうですね。ポゴピン(充電時に接触する部分)もボトムから背面へ変更されています。
型番はMi Band 3の「XMSH05HM」から、Mi Band 4は「XMSH07HM」へ変わっています。
サイズ、厚み、重量はほぼ変わらないので、Mi Band 3を使っていた方なら装着時になんの違和感も感じないはずです。
後ほどセットアップの解説もするので、順番は前後しますが、表示ディスプレイ比較です。
明らかに視認性がアップしているのがわかると思います。
角度を与えると、Mi Band 3のディスプレイは湾曲(丸みを帯びている)しているのがわかると思います。
これはこれで好きだったんですが、Mi Band 4はフラットにすることで操作性を重視したのかもしれません。
仕様・機能
初期設定(ペアリング)
まずは初期設定。バッテリーがなければ即充電ですが、20%ほど残っていたためそのまま進めていきます。
“シングルタッチボタン(Single touch button)”をタップすると「Pair First」の表示が出るので、さっさとペアリングしていきましょう。
ちなみに、Mi Band 4はこれまで同様、物理ボタンはなく、"Single touch button"タッチで、起動・戻るができる他、ディスプレイを上下左右に直接スライド(スワイプ)で操作します。
最初に「Mi Fit」アプリをインストールします。
まだ「Mi アカウント」を持っていなければアカウントを作成。作成後、スマホ(アプリ)内の指示に従ってペアリングしていきます。
ペアリングが完了すれば自動的にディスプレイが通常の表示に切り替わります。
モード
全てではありませんが、モードの解説も簡単にしておきます。
左図が「ステータス」。もう一度画面をタップすると、歩数、距離、カロリー、アイドルアラート回数を表示します。
右図は「心拍数」です。もう一度タップで心拍の測定開始。※アプリ内で1時間毎に計測してくれる方法もあります。この場合若干バッテリー持ちに影響します
「ワークアウト」モードでは、アウトドアランニング、トレッドミル(ルームランナー)、サイクリング、ウォーキング、エクササイズ、プールスイミングそれぞれの計測が可能。※左図
前モデルから搭載されていましたが、「ウェザー」モードではGPS情報から、天気表示をしてくれます。※右図
続いて、お知らせこと「Notifications」。※左図
右図の「More」からは、DNDやアラーム、ミュージック、ストップウォッチ、タイマー、デバイスの検索、サイレント、ウォッチフェイスの変更、設定などが選べます。
あらゆる通知がカラー。そして文字化けすることなく、日本語フォントもおかしな部分は一切なく、バッチリ表示してくれます。※ボケてますが通知はLINE通知
豊富なウォッチフェイス
正直「う〜ん、これは…」というウォッチフェイス(バンドディスプレイ)も多数ありますが、スタイリッシュなデザインも多数あります。
アプリ側から選択して、「マイバンドディスプレイ」に登録しておけば、デバイス側からいつでも変更可能になります(もちろんアプリ側でもいつでも可能)。
過去のモデルもウォッチフェイスの変更は一応できたんですが、数個程度だったので飽き性の自分にはピッタリです。
専用アプリもあるみたいなので、もっと色々なウォッチフェイスを楽しみたいという人はチャレンジしてみてくださいね。
ミュージック機能
そしてMi Band 4には、そこそこスペックの高いスマートウォッチには必ず搭載されている、音楽再生(停止・早送り・戻し)機能が備わっています。
この機能、何がいいのかといえば、“ながら作業”を可能にしてくれます。
ワークアウト中でも、家事の最中でも、集中した作業時でも、スマホを取り出すことなくオンオフできるので、ワンアクション煩わしさから解放されます。
著者もそうですが、音楽を“聴きながら”作業が多い人には、最高に嬉しい機能です。
充電
充電には付属の専用充電ベース(ケーブル)を使用します。Mi Band 2、3共に互換性はないので、断線などの破損した場合は、新しいものを購入する必要があります。
ストラップに互換があるなら、正直ここは改良して欲しいですね。
ですが前モデルは接触がイマイチで何度か差し替えたりもしていたので、個人的にはこちらの方が好みです。
過去のモデルもそうでしたが、マグネット感のないポコピン仕様。パコッとはめるだけで充電開始となります。
充電時間は約2時間です。※バッテリー残量次第
水中テスト
過去モデルでは、ガンガン海(サーフィン)で利用していたので一切の不安はありませんが、水道水で防水性のチェックをしてみました。
30分ぐらいこのまま放置してみたものの、なんの問題もありません。
Mi Band 4は、5気圧防水(5ATM)です。メーカーによると、5ATMのIP定格は、50 mの水深に相当すると記載されていて、水中でも使用可能と謳っています。
しかしながら、通常、5気圧防水以上の時計は「
実際に浸水して壊れた事例もあるようなので、水中で使用する際は自己責任でお願いします。
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気になった点・注意したほうがいい点
Mi Band 4に死角なし、マイナス点が一切見当たりません。
ただ、もし仮に無理やりあげるとすれば、デバイスが日本語化されていない点でしょうか。
「モード」の章で解説した通り、モード選択画面は全て英語。ワークアウトモードの際、多少英文が出てきます。
ただ、基本は単語や簡単なセンテンスで表示されるだけなので、この程度の英語が理解できないなら、使用は控えた方が賢明です。
そもそも、アプリが完全日本語対応されていますし、通知も同じく完全日本語対応。使用上は全く困ることはありません(むしろ参加のAmazfitの方が日本人にとっては不親切かも?)。
今後もし完全日本語化を望むなら、Mi Band 3のようにAPKファイルを利用したり、ファームウェアアップデートに期待するしかないですね。
NFC機能搭載モデルは、音声認識に対応しているようですが、現時点では日本語には対応していないようですし、どちらにしても今後に期待です。
明るさ最大にすると眩しすぎるウキ!(褒め言葉)
追記:しばらく使用してみて
何かしら不満が出るかなと思っていましたが、ガチで不満がありません。
もともと完成度の高かったMi Bandが、外観・機能面共に更に洗練され、使いやすくなったといった感じです。
また、カラーになったことでバッテリー持ちが悪くなることを懸念していましたが、さすがAMOLED。炎天下での視認性もかなり向上し、バッテリーへの影響は全くありません。
むしろ(まだ充電回数も少なく新しいということもありますが)良くなっていると感じるぐらいです。
下手をすると、20日どころか(使い方によっては)1ヶ月持ちそうな驚異のバッテリー持ちです!w
実際の計測で25日持ちました(残5%)。どこまで持つか試そうかとも思いましたが、1ヶ月はギリ厳しそうなものの、普通の使い方なら20日は余裕で持ちます。
※バッテリー消費の激しい「心拍数検出(30分)」をオンにしても約20日ぐらいの感覚です。
ミュージック機能が嬉しい
機能面の章で紹介ましたが、Mi Band 4はミュージック用の機能が新たに追加されています。
私自身の感覚ですが、この機能があるとないではスマートウォッチの利便性が雲泥の差。アプリ側から権限を与える必要はありますが、どの音楽プレーヤーでも基本使えます。
そのため、スマホ側で音楽の再生や停止のたびに、いちいちチコチコする手間がなくなります。
特に運動で汗をかいた時などには、こういった機能が地味ですがストレスを減らしてくれます。
ウォッチフェイス変更用のアプリ他、Mi Band 4専用アプリも数多くあります。タイミングさえ合えば3,000円以下でゲットもできます。
やはり、Mi Band 4最高です!
Xiaomi Mi Band 4 総合評価
小さいくせに機能盛りだくさんの「Mi Band 4」。
著者は試してませんが、NFC機能非搭載モデルであっても「Alipay(アリペイ)」オフライン決済には対応しているとのことなので、中国に旅行した際にはフル活用できるかもしれないですね。
最近、街を歩くと、スマートウォッチユーザーをよく見かけます。おそらく共感者もいると思いますが、個人的に、スマートウォッチの煩わしい点をあげるとすれば、充電頻度が地味に多いことです。
特に、ハイスペになればなるほどそれが顕著です。
ですが、Mi Band 4のバッテリー持ちは健在で、普通にガツガツ使っても(通知や着信がソコソコ多い著者でも)20日間駆動というのもまんざらではありません。
元々のMi Bandユーザーなら、その駆動時間の長さは納得できるでしょうし、新規ユーザーもきっと満足できるハズ。
結局のところ、ユーザーが“そのデバイスで何をしたいか”によりますが、下手なスマートウォッチを買うなら、まずはMi Band使ってみてください。言うまでもなくコスパは間違いなく高いです。
Mi Band 4、ガチでおすすめです!
【総合評価】 | |
製品名 | Xiaomi Mi Band 4 |
総合おすすめ度 | 4.9 |
あとがき
正直価格の安い廉価スマートウォッチは、たとえデザインが優れていたとしても、別のある部分においてはツッコミどころが満載だったりします。
また、かの某林檎社の製品でさえも、結局のところiPhoneユーザーにこそ便利かもしれませんが、Androidユーザーにとっては無用の長物。加えて、ユーザビリティにおいてはイマイチな部分がかなりあります(特にバッテリー)。
前述した通り、“スマートウォッチに何を望むのか”をよく考えてご検討ください(とはいえMi Band 4なら、お試しで買っても全然痛くない価格ですけどねw)。
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