ストレージ製造企業として、世界的にも信頼度の高いウエスタンデジタル(Western Digital)こと、WDのHDD。
著者もこれまで、同社のHDDを何度か利用してきましたが、最近外出時に画像や動画の編集作業をすることが増えてきたため、急遽外付けハードディスクが欲しくなりました。
今回ストレージを拡張するデバイスは、「MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)」。
そしてフォーマットするモデルは、4TBの「WD Elements Portable WDBU6Y0040BBK-WESN」をチョイスしています。
それでは、レビューと合わせてフォーマット方法を紹介していきます。
Contents
WD HDD ポータブルハードディスク 4TB インプレッション
WDのストレージに限らず、他社のHDDでもMacOSの場合、再フォーマットが必要なモデルがほとんど。
他社製でさらに安価なモデルでもよかったんですが、ウエスタンデジタル社のHDDにおける信頼度はやはり強いという印象(先入観)があります。
もちろん価格はピンキリで、さらにグレードの高いモデルもありますが、予算的に“1万円前後で買える4TBのHDD”を探していたところ、ポータブルに使えるこのモデルがドンピシャでした。
特徴は、USB電源供給によるバスパワーで、高速データ転送が可能なUSB3.0に対応していること。
無難に使えてポータブルなサイズ感なので、外で仕事をするノマドワーカーなどにもオススメできる、外付けHDDです。
- 小型で持ち運びに便利
- USB3.0/2.0対応バスパワー供給
- 飽きにくい無難なデザイン
- 振動音がやや気になる
- 映像編集には不向き
WD Elements Portable 実機レビュー
パッケージ・外観
新しいモデルではないので、すでに先人たちがたくさんのレビューをしていますが、“The 無難”がしっくりくるHDDです。
実際に使ってみて、一般的な保存用には速度も申し分ありません。
ですがわかりきっていたものの、問題なく使える反面、動画などの映像編集用に使うのは少し厳しい印象です。
梱包が雑というレビューを見かけましたが、梱包は丁寧で安心しました。精密機器なだけに、あそびなく梱包してもらえればそれだけで充分です。
パッケージはいたってシンプル、外箱の裏面には日本語表記もされています。
【パッケージ内容】
- WD HDD 本体 × 1
- 専用USBケーブル × 1
- ユーザーガイド × 1
ユーザーガイドもパッケージと同じく日本表記もありバッチリ対応しています。アフターも比較的充実しているので、初期不良や故障時でも安心して使えます。
デザイン・機能性
外観はマットな質感のブラックカラーです。側面から背面にかけて、上面より更に色の濃いブラックであしらわれています。プラスチッキーで高級感はなく、耐久性は期待できず。
また、底面には滑り止めのゴム(4箇所)と、製造元やら各種認証の数々が刻印されています。。
電源オンオフといった物理ボタンはなく、上部に通電ランプ(左の小さい点)、接続ポートがあるのみのシンプルな設計。
コネクタ形状はUSBケーブル USB3.0 A-microBタイプなので、やや旧型WDのHDDによくある特殊形状となっています。
実際の使用時は上記の通りです。
コネクタがゆるい、ケーブルが粗悪というレビューを多々見かけたので、少し不安でしたが、個人的には全く問題なく感じました。
抜き差し頻度が多いと確かに消耗はしそうです。とはいえ価格を考えればこんなものかなというところでしょうか。
Macへのフォーマット方法
フォーマットする際、基本的にやることは同じなんですが、
- USBケーブルを接続して、ディスクユーティリティを初期化してフォーマットする
これだけの作業です。
ちなみに今回フォーマットしたいMacのOSは、Mojave バージョン 10.14.6 です。
Time Machineでバックアップ
今回はTime Machineも利用したかったので、Time Machineのバックアップもしていきます。
USBを接続すると、上記ポップが出現するので「バックアップディスクとして使用」をクリック。
以上です!w
いや、本当はユーティリティからやっていくんですけどこれだけで実際できちゃったんですよね。
とりあえず不満なくコピーもできているので、このまま使っていきますw
フォーマット手順
というと、終わってしまいますので、先ほどのポップアップをスキップしてしまったとか、手順を追って進めたい方のために、もう少しだけ詳しく解説しておきます。
「Finder」から「アプリケーション」、そして「ユーティリティー」をクリック。
次に「ディスクユーティリティ」をクリック。
そして接続したHDD(Elements)を選択し、「①消去」をクリックします。
その後の基本的な流れは下記の通りです。
②名前 | ドライブの名前を入力(今回はWD Elements) |
③フォーマット形式 | Mac OS拡張(ジャーナリング) |
方式 | GUID Partition Map(デフォルト) |
「④消去」は全て入力したらクリックウキ!
以上でフォーマットは完了です。お疲れ様でした。
容量を分けて使いたい方は、パーティションを作成します。パーティションも「パーティション作成」をクリックし、同じような要領で進めれば問題なく設定できます。
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気になった点・注意したほうがいい点
一般的な保存、書き出しには問題なく使えますし、やや無骨さはあるものの、飽きのこないデザインも無難で使いやすい外付けハードディスクです。
ですがやはりディスクのパワー不足、バスパワー供給というのも相まってか、速度は決して早いと言えません。
Macと比較するのも可哀想ですが、上記はMacのHDと、今回のWD Elements Portableのベンチマークスコアの比較です。
ご覧の通り歴然とした差。
最近の高精細大容量な4Kはもちろん、フルHD(1920x1080)であっても編集となるとカクつきます。実際に使用してみて、常にレインボーカーソルがクルクルして、かなりストレスでした。
先にも少し触れましたが、今回著者は外出時などに画像編集や動画編集するための外付けハードディスクを探していて、本製品に至りました。
iPhone時代ははiCloudを利用していたんですが、手元にある端末がAndroid一色になりつつあり、もはや利用価値もなくなりつつあります。
画像編集ならまだしも、iMovieやFinal Cut Proなどのソフトは編集中にカクついて話しになりません。
また、振動と熱はやや気になるレベルですが、うるさ過ぎるとか熱すぎるというわけではないので許容範囲内といったところです。
WDBU6Y0040BBK-WESN 総合評価
AC電源供給のタイプも含めてこれまでも利用してきたウエスタンデジタル社のハードディスクでしたが、概ね満足です。
本来希望する使用用途では若干厳しいものの、毎回大きいファイルは削除する必要があったり、ストレージを圧迫していたファイルを根こそぎ移動できたので、だいぶ気持ちが楽になりました。
作業しているときはそこに集中したいので、余計なストレスはできる限り無くしたいですからね。
書き出しや保存には充分な速度でストレスなし、サイズもコンパクトでポータブル、デザインも変にオシャレ感を出しておらず無難。
“The 普通”のHDDですが、令和時代にも普通におすすめです!
【総合評価】 | |
製品名/モデル | WDBU6Y0040BBK-WESN |
総合おすすめ度 | 4.0 |
まとめ
映像編集は厳しいですが、作成した動画の保存先にはバッチリの本製品。
書き出しには全くストレスを感じない速度なので、これまで捨ててきたファイルもバンバン保存していこうと思いますw