※GearBest様よりサンプル提供
待ちに待った“なんちゃって”Surfaceこと「VOYO i8 Max」がやっと手元に届きました。
今回はスペックに引き続き、「VOYO i8 Max」の実機レビューや評価、感想を詳しく紹介していきます!
Helio X20搭載タブも増えてきたウホ!前モデル「VOYO i8plus」から比べるとスコア上の性能は倍以上になってるウホ!
しかもキックスタンド付きで独立できるし、別売のキーボードやスタイラスペンでいろんな使い方ができるタブレットウキ!
Contents
VOYO i8Max 実機レビュー
スペック向上と共に、Surface同様キックスタンドで自立できるため、通常のタブレット用途はもちろん軽作業向きかもしれませんね。
出先で(ちょっとした)資料をまとめたり、アマチュア漫画家などが(ちょっとした)漫画のネームを書いたりと、本格仕様とまではいかないものの、サブ用途としては充分使える10インチのAndroidタブレットです。
CPUはミッドハイあたりの端末に搭載されている、Mediatek社のMTK6797 10コア(Helio X20)を採用。RAMは4GB、ROMは64GB、ストレージはSDカードにて128GBまで増設可能なので、余裕を持って使えます。
そしてVOYO i8 Maxのもう一つのウリは、別売のスタイラスペンを用いたお絵かき機能です。2048段階の筆圧に対応しているため、液タブとしても優秀なモデルです。
また、別売の専用キーボードをドッキングさせてラップトップのような使い方も可能です。
DSDS、デュアルバンド、GPS機能、対応電波はやや少ないものの4Gにも対応しながらも、価格はなんと約2万5千円とリーズナブルなのも魅力。
メイン使いも充分対応可能な中華タブレットです。
- Helio X20搭載ミッドハイモデル
- 2048段階の筆圧対応
- 安価ながら互換品含めて充実機能
- 重量がある(カタログ値:580g)
- 筐体や互換品が前モデルの流用
通常価格:$232.66(¥26,183)※2018/06/20現在のレート
実用性も兼ね備えた解像度1920×1200ピクセルの10.1インチディスプレイタブレットウホぉぉぉォォ!
カラーバリエーションはシルバーの一色のみウキ!樹脂と金属を合わせて高級感のある筐体デザインに仕上がってるウキ!
化粧箱・パッケージ
化粧箱は筒型形状(二重)になっていて、あずき色の外装が少し大人な雰囲気を醸しています。
外側を取り除くと「VOYO」が刻印されただけのシンプルデザインです。
おそらくこの辺りも前モデルの外箱を流用できるため、コストカットの一端を担っているのでしょう。
中華端末は安価ですけど、こういったコストカットの積み重ねがない限り、この価格はなかなか実現できないと思います。
実際型番表記などはシールですし、インチサイズさえ合っていればいくらでも流用できそうですね。
わずかな緩衝材だけの簡素な箱です。
本体下に付属品が同梱されています。
パッケージ内容は下記の通りです。
【パッケージ内容】
- 1 * VOYO i8 Max 本体
- 1 * 充電アダプタ
- 1 * USBケーブル
- 1 * 保証書
- 1 * ユーザーマニュアル
中華デバイスのため、Cタイプのコンセントプラグ形状です。100均でも売ってますが、中華端末を購入したら、下記のような変換プラグも数個用意しておくと安心です。
マニュアルは中国語と英語に対応しています。
取説は日本語非対応ですが、端末の日本語化はさもなくできますのでご安心ください。
中華端末全般的に言えることだけど、液晶にはデフォルトでフィルムが最初から貼り付けているウホ!
簡易的なフィルムでいいならコレで問題ないウキ!ただ気泡が入ってたりもするからこだわりがあるなら100均のフィルムとかを自作してもいいかもしれないウキ!
VOYO i8Max 使用感
それでは全体を細かくみていきます。
外観から内部へと移っていきます。中身だけチェックしたいという方はスクロールで適宜飛ばして閲覧ください。
筐体・デザイン
まずは筐体デザインからみていきます。※思いっきり反射しています。すみません。
何度かいっているように前モデルの「VOYO i8plus」と筐体は変わりません。前面はインカメラ(3.0MP)と太めのベゼルで没個性的です。
背面はキックスタンド部分が金属(アルミニウム合金?)で、その他の部分は樹脂製となっています。
上部に3.5mmイヤホンジャック、MicroUSBポート、リアカメラ(13.0MP)。
ボトムにはキーボード装着時にセットする穴(端子ではない)があいています。
キーボードもレビューしますが、ボトムにはマグネットが内部にあしらわれています。※後述:分解・キーボードを装着して気づきました。
左側面は何もなし。
右側面に電源ボタン、音量調節ボタンがあります。
確認
少し浮いている部分(本体背面左上部)はしっかりはまっていないだけです。はめ込めばフラットになります。
キックスタンドは金属製、ヒンジはシャフトになっていてググッと押し込めば逆の面にまで付けられます。
可変式と比べて任意に角度調節ができるため、使い勝手のいいキックスタンドです。
SIMは上部(樹脂製)をパキパキと外していきます。
工具類は必要なく爪を入れれば誰でも簡単に開けられます。
ただ、少し強度は心配ですね。爪はいくつもありますが、折れてしまったら終了ですし、ここを開けると基盤などもむき出しになっているため、何度も開閉するのは避けたくなります。
SIMはDSSS対応のデュアル(Micro)SIMです。4Gもしっかりとキャッチしました。
ストレージ容量に不安がある場合は、MicroSDカードスロットも利用可能です。
Helio X20搭載タブも増えてきたウホ!前モデル「VOYO i8plus」から比べるとスコア上の性能は倍以上になってるウホ!
しかもキックスタンド付きで独立できるし、別売のキーボードやスタイラスペンでいろんな使い方ができるタブレットウキ!
ネットワーク(接続性)
ネットワークタイプ | FDD-LTE,GSM,WCDMA |
GSM | B2/B3/B5/B8 (1900/1800/850/900MHz) |
WCDMA | B1/B2/B5/B8 |
TD-SCDMA | B34/B39 (2100/1900MHz) |
FDD-LTE | B1/B3/B7 |
TDD-LTE | B38/B39/B40/B41 (2600/1900/2300/2500MHz) |
対応バンドはよくある“中華端末らしい”仕様で何とも中途半端。4G対応端末といえども実用性には少し欠けます。
LTEは主要バンドのB1、ならびにB3には対応していますが、3GはB1/B8に対応しているのみ。ソフトバンクやワイモバイルにはバッチリですが、ドコモ系のSIMフリーは主要電波のみとなります。
ただ、山間部や地下などでつながりにくいというだけで、主要電波さえ掴んでいれば普通に使えますけどね(ソースは田舎在住の著者)w
著者がドコモ系のMVNOをメインで使用しているので、オススメのMVNOもご紹介しておきます。
ドコモ系MVNO一部紹介 | |
おすすめ度: 3.9 ※楽天ポイントが溜まる・使えるのが最大のメリット |
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おすすめ度: 4.2 |
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おすすめ度: 4.0 |
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おすすめ度: 4.0 |
ほとんどの中華端末は技適マークがありません。中華(海外)端末を利用は自己責任になりますのでご注意ください。
ただ、サイズ的にもWi-Fi環境下での使用がメインになりそうウホ!
持ち運ぶには重さもあるし腰を据えた状態で使うことが多くなりそうウキ!
起動-電源ON-
起動するとGoogleのアナウンスによって日本語化(初期設定)していくのが通例なんですけど、そのまま立ち上がりました。おそらく検品(開封)して起動しているんでしょうね(ちょっと不快)。
最初は英語でしたが、設定内から日本語化は簡単にできます。お絵かきアプリやGoogle関連のアプリはデフォルトで入っているものの、素のAndroidといった感じです。
ディスプレイは、WUXGA(1920 x 1200)なので、発色もしっかりしていて美しい描写です。
メモリもストレージも余裕があります。
4GBあればパフォマーマンすも充分ですし、ストレージに関しても足りなければ増やせばいいだけですからね。Android最高!
ベンチマークスコア
今回も「AnTuTu Benchmark」、「Geekbench 4」どちらもスコアチェックしていきます。
Helio X20(MT6797)搭載端末は何度か触っているのでおおよその見当はつきますが、その実力やいかに?!
AnTuTu Benchmark
「VOYO i8Max」のスコアは88831、CPUが37273、GPUが21930という結果でした。
現在のAnTuTuのバージョンは以前のバージョンに比べて、やや高いスコアが出るもののHelio X20搭載はホンモノですね。
合わせて読みたい
Geekbench 4
CPUはシングルコアが1178、マルチコアが4285で、GPUは3285という結果でした。
多少のカクツキを我慢すれば3Dゲームも対応できますし、ライトなゲームなら問題なくプレイできます。ビジネスシーンでの作業もストレスなく比較的サクサク動いてくれるハズ。
お遊び用&軽作業用には充分すぎるスペックウホ!ちょっとハードな作業でも対応できちゃうかもウホ!
大きさや重量がソコソコあるからメイン使いは厳しいと思うけどスペック上はメイン使いも全然アリウキ!
カメラ性能
充分な光量があったということもありますが、正直思いのほか綺麗で驚きました。リアカメラは13.0MPあるため画素数的には納得の描写かもしれません。
ただ、暗所は正直使い物になりません。
そしてインカメラ。
手前側にピントがあってませんが、3.0MPも充分綺麗に見えます。
経験上、中華端末は不自然な色味を出すモデルが多い中、本端末は自然な色味ではないでしょうか。いずれにしても暗所での利用は微妙ですが、プライベートでのチャットやビデオ通話程度なら問題ないレベルです。
これまでレビューしてきた端末も、日中(屋外)だったら普通に綺麗に撮れるウホ!
とはいっても国内流通端末に比べるとカメラ性能は全体的にショボ目ウキ!
マルウェアチェック
今回も高精度でスパイウェアやマルウェアを検出してくれる「ESET」のアプリでチェックしてみました。
VOYO i8MaxはAndroidのバージョンも7.1と比較的新しいので、OSが新しい端末ならさほど心配はいらないかもしれません。
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気になった点・注意したほうがいい点
いい端末ですし基本はおすすめできる端末と言えるんですが、今回はマイナス点がやや目立ちました。
コストカットが仇となったかなというのが正直な感想です。
重量がある
何度か言及している通り、重量があります。
10.1インチのスマホなら及第点とも言えるかもしれませんが、10.5インチのiPad Proが477gですからね。前モデルの流用ということもあり、重量に変更なし。
筐体も樹脂が多いですし、500gを切ってくれればなおよかったです。
SIMが抜き辛い
SIMフリーの SIMカード(nanoSIM)にMicroSIMのアタッチメントをつけて装着したからというのもありますが、SIMスロットから抜けなくなりました。
通常SIMは、SIMスロットから抜き出す際、さらに押し込むことでカチッとした触感と共に戻ってきますよね。
でも本端末のSIMスロット、差し込めば差し込むほど入っていきます。押し込んだSIMは本端末の作りにより、どうやっても取り出すことができません。
テンパりすぎて写真撮るのさえ忘れてしまいました。4Gキャッチの画像がないのもそんな理由です。差し込みすぎにはご注意ください。
分かりづらいと思いますので、筐体・デザイン(クリックでその章へジャンプします)の章、一番最後の画像をご参照ください。「差し込んだ後どうやって取り出すの?」という意味がわかると思います。
結局全バラししたウホ!ガジェットバラすなんて久々だったウホ!
お陰で内部のちょっとした作りのずさんさも見えちゃったウキ!
所々安っぽい
安っぽさについてはSIMが抜けなくなったことでよりわかったんですが、結局分解してSIMを取り出しました。内部を見ると余計に安っぽさが目立ちます。
いくつか気になった部分をピックアップしていきます。
プラスチッキー&基盤がむき出し
価格帯としては致し方ない部分ではあるものの、キックスタンド以外は樹脂です。
また、先述したように、SIMの差し替えは背面上部をパキパキと取る仕様です。数回しか開閉してませんがすでに若干変形しているようにも見えます(無理やりこじ開けてはいません)。
わかる人にはわかると思いますが、Zenfone2のようなイメージです。
とはいえ、筐体はマット感があり光沢を抑えた高級感ある仕上がりになってますのでこれに関しては及第点レベルです。
キーボードはただのマグネット(磁石)で装着
キーボードを装着したことでも気づいたんですが、互換(専用)キーボードはBluetooth接続のマグネットによる着脱です。
また、キックスタンド背面(4本の棒状の部分)にも(おそらく)ニッケルがあしらわれており、キックスタンドを閉じた際、磁力で吸着させ浮かないようにしています。
内部をみてわかったんですが、このニッケル、しっかりと固定されておらず(一応型枠には収まっています)、大きさの違う金属が計10個並べられているだけです。
そのため、キックスタンドを開閉するたびに磁力がかかり、わずかに「カタ」っと音がします。
使用上何か問題があるというわけではありませんが、内部をみてしまったばかりに気になって仕方がありません。
キックスタンドにクッションが必要
スペック記事でも懸念してたことですが、キックスタンドはスポンジやゴム、シリンコン等の緩衝材が使われていないため、キックスタンドを立てたまま移動すると机に傷がつきます。
薄く仕上げてあるので鋭利といえば鋭利です。ご自身で何かしら工作した方がいいかもしれません。
また薄く仕上げた弊害として、少しの力でも変形する可能性があります。
タブレットを自立させるためにシャフトがソコソコ硬くなっています。むしろ突然倒れることがない評価ポイントなんですが、キックスタンドを動かすのに少し力を加える必要があります。
一点(片方だけ)で動かさず、二点(両側)でゆっくりと開閉した方が良さそうです。
スピーカーが塞がれる
先に言っておきますが、音質は決してよくありません。ですので音楽や映画を視聴の際はヘッドホン推奨です。
画像の通り、キックスタンドが開いている状態ならスピーカーは出ています。しかし閉じた状態(タブレットモード)使用する場合はスピーカーが塞がれます。
元々音質はそこまでよくないので別段気にする必要もないんですが、聞き比べると明らかに音がこもります。
今回はちょっと酷評気味だウホ!筐体を一新してたら評価は変わってたウホ!
でも価格からみればむしろ高評価ウキ!どう考えてもこの価格は安すぎるウキ!
VOYO i8Max 総評
確認
お絵かきタブレットですが、お絵かき機能については本レビューでは触れません。あくまでも本体のレビューです。
アクセサリレビューは下記よりチェック!
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マイナスポイントもかなり言ってきましたが、総合的にはかなりお勧めできるタブレットです。
突出したスペックではないものの、必要機能は全て揃っていてメインでもサブでもどちらでも使えます。また、Helio X20なので他の同SoC搭載端末同様、バッテリー持ちの懸念はあります。
ですがVOYO i8Maxのバッテリーは5300mAhと大容量、長時間使用も問題なくこなせます。
筐体デザインは一昔前感は否めませんが、前モデルと比べて実用性はかなり上がったのではないでしょうか。
お絵かきも可能、Surfaceのような2in1スタイル、遊び心がたっぷり詰まったなんちゃってSurfaceのVOYO i8Max。Surface(Pro)には手が出ないけど、2in1タブレットを触ってみたいなんて方にぴったりの端末です!
【総合評価】 | |
製品名 | VOYO i8Max |
総合おすすめ度 | 4.4 |
※▲GearBestへのリンクです
ちょっとした作りの雑さはあるけど面白い端末ウホ!
厚みは1cmと結構あるから最新フラッグシップスマホやタブレットばかり触ってる人はちょっとびっくりするかもウキ!
あとがき
VOYO製品もっと触って見たくなりました。
ラップトップのラインナップも多いので機会があればそちらも触ってみたいですね。SIMが抜けなくなった時はどうなることか(破壊しようか)と思いましたがことなきを得てよかったです。
いい意味で安っぽく、手軽に触れる面白い端末でした!