glo(グロー)でお馴染み、BATジャパンこと、ブリティッシュ・アメリカ・タバコ・ジャパンは、福岡市内やglo専門店でのみ先行販売されていた、次世代無煙たばこ「VELO(ベロ)」を、2020年7月(月)から、販売を開始しました。
今回は、そんなスウェーデン生まれの無煙たばこ「VELO」全銘柄を実際に使用してみたのでレビューしていきます。
Contents
VELO(ベロ) インプレッション
禁煙後進国である日本国内においては、未だ紙巻きたばこが優勢ですが、嫌煙ブームや健康志向の後押しもあり、現在は紙巻きたばこから移行していく人が増えてきました。
無煙の名の通り、「VELO(ベロ)」はまさにその究極系で、
仕事やプライベート問わずいつでもどこでも周囲を気にせず使える
口の中に含んで愉しむ、パウチ式のたばこです。
商品情報詳細
製品名称 | ベロ・ポーラー・ミント・ライト | ベロ・ポーラー・ミント・ミディアム | ベロ・ルビー・ベリー・ライト | ベロ・ルビー・ベリー・ミディアム |
フレーバー | スペアミントのすっきりとした爽やかな風味とメンソールのクールな刺激感を配合 | ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリーを組み合わせたフルーティーで甘味のある刺激感を配合 | ||
パウチ数・重量 | (標準)20個入り・14.0g | |||
原産国 | スウェーデン | |||
製品価格 | 1パック580円(税込) | |||
販売地域 | 全国のたばこ取扱店(1000店舗規模に拡大予定) 福岡市内のファミリーマート オンラインストア(全国販売)https://onlinestore.discoverglo.jp/VELO |
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全国販売 | 2020年7月20日(月)~ |
製品の特徴・概要
本製品の説明に入る前に、無煙たばこ自体日本人にはあまりなじみがないかもしれません。
ですが実は15~16世紀とその歴史は古く、実は世界中で愛用されています。
無煙たばこと一口に言っても大きく分けて、
- 嗅ぎたばこ…鼻から吸引する「鼻腔用」スナッフなど、唇と歯茎の間に挟む「口腔用」スヌースなど
- 噛みたばこ…たばこ葉に石灰、香料、ハーブ、甘味料などを口に含んで吐き出す
があります。
大リーガーなどが唾を吐き出す様を見たことがあると思いますが、あれらもそのひとつだったりします。
煙が出ない特性上、無煙たばこは、どの喫煙器具と比べても周囲への健康被害は最小限に抑えられます。
ですがその一方で、利用している当の本人には無害とは言い切れず、様々な研究や論文にて、病気との関連性も認められています。
たばこである以上百害あって一利なし、ということを肝に銘じつつ、賛否ある無煙たばこののひとつの「VELO(ベロ)」について、簡単に特徴を解説していきます。
【VELO(ベロ)の概要・特徴】
- たばこ葉に水・ユーカリや松の木の繊維・アロマ由来の刺激を愉しめる
- 煙(蒸気含む)やニオイが出ないため周囲に迷惑がかからない
- 2020年2月時点で国内唯一の純白パウチを採用
- 燃焼させないため紙巻きたばこに比べ健康リスクが低い
フレーバーはミントとベリー系の2種で、「ベロ・ポーラー・ミント・ライト」「ベロ・ポーラー・ミント・ミディアム」「ベロ・ルビー・ベリー ・ライト」「ベロ・ルビー・ベリー・ミディアム」それぞれライトとミディアムと全4銘柄の展開となります。
使い方はたばこパウチを歯茎と頬の間に挟むだけ。するとピリピリとした刺激を味わえます。
5~30分程度の使用が推奨されていますが、最大1時間程度楽しめ、使用後はパウチ蓋に収納可能です。
噛むわけではありませんが、ある意味ガムやタブレットに近い感覚で使用できるため、ニコチンガムのように禁煙補助としても役立ちます。
決して安くないたばこ代、禁煙のためにVELOをチョイスするのもひとつの手かもしれませんね。
- 使用場所を選ばず使える
- 周囲への健康被害最小限
- 紙巻きたばこと比べ健康リスクが低い
- 刺激がかなり強め
- 健康被害への懸念が一切不明
VELO(ベロ) テイストレビュー・評価・感想
国内流通にあたりVELO(ベロ)→舌の意味かな、なんて邪推しましたが恐らく違いますw
"VELO"にどんな意味が込められているのかは不明ですが、欧州ではこの手の嗅ぎたばこは比較的ポピュラーとなっているので、さらに喫煙環境が縮小されれば、もしかしたら今後日本でも人気が出るかもしれません。
では実際にテイスティングしてレビューしていきます。
化粧箱・パッケージ・味レビュー
ベロ・ポーラー・ミント・ライト
「ベロ・ポーラー・ミント・ライト」は薄い水色の爽やかな印象のパッケージ。
蓋を開ける前からほのかにミントの香りが漂っていますが、ふたを開けると歯磨き粉のような香りが広がります。
ベロ・ポーラー・ミント・ミディアム
「ベロ・ポーラー・ミント・ミディアム」はライトより少し濃い水色のパッケージ。
使用前の香りはライトと同じく歯磨き粉。
少し甘い香りもありミントガムを彷彿とさせます。
ベロ・ルビー・ベリー ・ライト
「ベロ・ルビー・ベリー ・ライト」はピンク色がカワイイ、フェミニンなカラー。
ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー3種配合されているとことで、ベリー系の酸味と甘みのある香りが広がります。
ベロ・ルビー・ベリー・ミディアム
「ベロ・ルビー・ベリー・ミディアム」は、情熱のワインレッドカラー。
目の錯覚効果もあるかもしれませんが、梅のような香りにも感じます。
刺激強めで長時間利用可能
使用方法は商品底面にも記載があります。
早速ミント系2銘柄を先にテイスティングしてみたところ、商品説明の通り、スペアミントのすっきりとした爽やかな風味とほのかな甘みにメンソールの爽快感が味わえます。
次にベリー系2銘柄ですが、ベリー系(ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー)のフルーティーな酸味と甘みに加え、メンソールの爽快感が味わえます。
全銘柄共通で口の中に入れるとすぐに、ピリピリとした刺激が最初におとずれ、しばらくするとニコチンを摂取した際の、いわゆるヤニクラが訪れます。
試しに1時間近く歯茎との間に収めていたところ、ピリピリが落ち着いた後かなり長い間香りが続きます。
ライトとミディアムの違いは、その刺激の強さ。最初のピリピリした刺激の違いがミディアムとライトでは顕著です。
後述しますが、この商品の良し悪しは人によると思います。
ヘビースモーカーなど、ニコチンがないと我慢できないという人が、会議や出張、旅行、映画鑑賞、スポーツ観戦、禁煙席での雑談や作業中などに使えるのは言うまでもありません。
でも個人的にはナシです。
というのも、これでたばこを吸った気には到底なりませんし、舌にのせると刺激が強すぎて吐き出したくなります(だから歯茎なのかもしれません)。
日本国内においてニーズがあるのかわかりませんが、利用者をかなり選ぶ商品といった印象です。
気になった点・注意したほうがいい点
今回は正直酷評です。
著者はそもそもミント系ガムよりは甘いガム派(タブレットも同じ)。というより、お口リフレッシュ系の類はほとんど食べないからかもしれません。
VELOは、これまで言ってきたように、嗅ぎたばこの分類に属す、立派ななたばこ製品。
- 20歳以下は当然利用できませんし、たくさん口に含むとよりニコチン特有の陶酔感は得られます。
ですが味は正直ミントもベリーも長時間口に含んでいたい味ではありません。
ニコチンの刺激でしょうか、唾液を飲み込むのも躊躇したくなるような感じで、若干ですが喉のあたりもヒリヒリします。もっと言えば唾液も全て吐き出したくなります。
ピリピリとした刺激も個人的には苦手で、最初の1パウチは5秒でギブアップ。
意を決して口の中に入れ続けるとやがて慣れてくるものの、パウチが触れていた部分には刺激と味がほんのり残り、気分のいいものではありません。
また、舐め続けるとやめ時もよくわかりません。
たばこ税増税や受動喫煙対策をはじめとした健康増進法など、今後喫煙環境が変わっていくはずです。
ですが一定の需要はあるにせよ、加熱式タバコのシェアもまだまだ低い日本国内においては、嗅ぎたばこはなかなか浸透しないのではないかと思います。
VELO(ベロ) 総合評価
BATの「VELO」だけでなく、JTもゼロスタイルラインナップとして無煙たばこ「SNUS」をリリースしています。※2020年8月現在
「SNUS」は既に8種のラインナップなので、BATにしてもPMIにしても無煙たばこは今後さらに充実していくことが予想されます。
ただ、現段階ではこの手の製品が日本の風土に合っているかというと、正直疑問です。
お菓子のようなパッケージに、ポーションやパウチといった形状、爽やかな香りということもあり、子どもが誤飲しやすいため扱いにも注意が必要です。
味や効き目は個人個人で判断すべきところですが、無煙たばこは健康増進法規制外でもあるため、どちらかというとニコチン中毒者を減らさないための製品という気さえします。
もし無煙たばこ「VELO」を選択するのであれば、たばこの代替品を念頭に置いて利用するより、禁煙補助としての利用がオススメ。禁煙にはかなり役立ちそうです。
禁煙予定の方はぜひお試しください。
【総合評価】 | |
製品名 | VELO(ベロ) |
総合おすすめ度 | 2.1 |
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