※GearBest様よりサンプル提供
先日入手した「UMIDIGI Z2」。
まず一番最初に目を引くのは、筐体デザインのトワイライトカラーのラグジュアリー感です。加えて、見えない部分でも、トレンドをしっかりと抑えた抜かりない設計が施されているのが魅力。
デザインだけでなく、バランス重視派もきっと満足できるミドルレンジスマホに仕上がっていると思います!
今回は、そんな管理人も一目惚れした「UMIDIGI Z2」の実機レビュー、評価や感想を詳しく紹介していきます!
スペックは下記よりチェック
Contents
UMIDIGI Z2 実機レビュー
本端末は上位グレードの「UMIDIGI Z2 Pro」があり、相違点はカメラ機能(AI)、ストレージ容量、バッテリー容量、ワイヤレス充電対応の可否、カラバリ(付属品含む)、NFC搭載の可否などです。
特にAIは搭載SoCによるものですが、Helio P60はやはり高性能。予算が合えば、"Pro"をおすすめしておきます。
しかしながら、Helio P23を搭載した「UMIDIGI Z2」も決して侮れません。ほんの少しだけ、スペックのおさらいです。
CPUは前述のHelio P23、6GB + 64GBで余裕のある記憶容量、6.2インチ IPS FHD高解像度(2,246 x 1,080)ディスプレイ、リアカメラ:16.0MP + 8.0MP/インカメラ:16.0MP + 8.0MPのクアッドレンズを採用するなど、実用性に充分長けています。
個人的にはデザインに一目惚れしたら“買い”の製品だと思います!
【UMIDIGI Z2】
- 3万円を切るハイコスパモデル
- 6.2インチ高解像度ディスプレイ
- 前後16.0MP + 8.0MPデュアルレンズカメラ搭載
- トレンドは抑えるものの突出した機能無し
- 屋外での視認性がやや悪い
通常価格:$249.99(¥28,279)※価格はGearBest、2018/07/30現在のレートです
化粧箱・パッケージ
今回はシンガポールから発送でした。中華ECサイトの担当いわく、超人気製品だそうで到着まで結構時間がかかりました。
化粧箱は少し凝ったデザインで、黒にゴールドの印字が光っています。
箱潰れしちゃってるのは、いただけないですね。過剰梱包する必要はないですけど、適当な空き箱で構わないので直梱包はやめて頂きたい。
外箱の時点で独特なデザインで、ラグジュアリー感をしっかり演出しています。
外箱自体はマットな質感で、光沢を抑えたボール紙といった感じです。
ちなみに、今回入手したカラーはTwilight(トワイライト)です。
本端末は中華(海外)端末のため、技適マークの記載はありません。ご購入・ご使用の際は自己責任でお願いします。
メッセージカードもトワイライトカラーで統一。いちいちオシャレです。
下記見切れていますがパッケージ内容です。
【パッケージ内容】
- 1 x UMIDIGI Z2 本体
- 1 x ディスプレイフィルム※最初から付いています
- 1 x 専用ケース
- 1 x Type-Cケーブル
- 1 x ヘッドホンジャックアダプタ
- 1 x 充電アダプタ
- 1 x SIMピン
- 1 * 取説(クイックスタートガイド)
アダプタは、Cタイプのコンセントプラグ形状です。変換プラグは同梱されていないので、ご注意ください。
今回嬉しいのが付属のケースです。
中華スマホでは“オマケ”が同梱されていることが多く、本端末も例外ではないんですが、通常、ケース付属といっても一番安価な(透明の)TPUケースがほとんどです。
ケースを付けてしまうと、せっかくのデザインが台無しになるとはいえ、やはりあるに越したことはありません。
革調の安っぽくない(むしろ高級感漂う)デザインで、ケースを別途購入する予定がなくなりました。
マニュアルは英語やラテン語圏のみ。
中華ブランドなのに中国語を排除したのは国内市場向けの端末ではないのかもしれませんね。
UMIDIGI Z2 使用感
筐体・デザイン
前面上部ににセンサー、カメラ×2、受話口というオーソドックスな配置。背面はセンターに指紋認証とカメラ×2、フラッシュライトが配置されています。
数々スマホを触ってきて思いますが、指紋認証はセンターポジションが一番使いやすいです。
左側面にSIMロット。
右側面に電源ボタン、音量調節ボタンが配置されています。
上部にマイク、下部にスピーカーとType-Cポート。
ボタン配置は従来のスマホと同じで没個性とも言えますが、最適化されています。
SIMはデュアルNano SIMでDSDS対応です。
拡張はSIM1にて、最大256GBまでのMicroSDに対応しています。
SIMサイズ変更はセルフで
※セルフSIMカットする場合は自己責任でお願いします。
ネットワーク(接続性)
ネットワークタイプ | GSM,CDMA 1X,EVDO,WCDMA,TD-SCDMA,FDD-LTE,TDD-LTE |
GSM | 2G: 2 /3 /5 /8 |
CDMA 1X | 2G: BC0,BC1 |
EVDO | 3G: BC0,BC1 |
WCDMA | 3G: 1 /2 /4 /5 /8 |
TD-SCDMA | 3G: 34 /39 |
FDD-LTE | 4G: 1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 /13 /17 /18 /19 /20 /25 /26 /28A /28B |
TDD-LTE | 4G: 34 /38 /39 /40 /41 |
UNIDIGI Z2の対応電波は広めです。
安定のソフトバンク、ワイモバイルはLTE、3G共にフル対応、キャリア同様に使えます。また、ドコモ回線のLTEは問題なく対応、3Gはバンド1に対応しているため、山間部以外なら問題なく使用可能です。
加えて、au VoLTEのSIMにもフル対応、BC0に対応もしているのでau回線も網羅しています。但し、経験上au回線は端末との相性もあり、使用できない場合もありますのでご注意ください。
現状手元にau回線のSIMがないので、入手する機会があれば調べて見ます。
また、ドコモ回線に加え、ソフトバンク回線も開始したLINEモバイルなら(期間限定で)通信料も激安です。候補の一つとしてガチでおすすめです!
ちなみに、著者のメインSIMはドコモ回線ですが、中華端末で不便を感じたことはありません。地方田舎在住でも普段Wi-Fiを繋いでいるなら、ドコモ回線でも不便なく使えます。
ドコモ系MVNO一部紹介 | |
おすすめ度: 4.4 |
|
おすすめ度: 4.1 ※楽天ポイントが溜まる・使えるのが最大のメリット |
|
おすすめ度: 4.2 |
|
おすすめ度: 4.0 |
|
おすすめ度: 4.0 |
ほとんどの中華端末は技適マークがありません。中華(海外)端末を利用は自己責任になりますのでご注意ください。
ディスプレイ・ファームウェア
2,246 x 1,080の高解像度、IPS液晶と相まって発色は比較的自然で、視野角も広く視認性は高いと思います。
最新OSなだけあって、アイコンが丸型で統一感がありますね。
カスタムロムですが、シンプルな素のAndroidのため、適宜アプリを追加して自分色に染めて行きましょう。
CHECK
初期設定もGoogleバックアップ等を使えば楽々。日本語化も簡単です。起動時に言語を日本語にすれば設定完了。
画像を確認する場合は「ファイルマネージャー」→「DCIM」や「Pictures」などから選択可能です。
メモリ・ストレージ容量
タイミングが全く違いますが、メモリは数日間使用、アプリは60近く追加しています。実質6Gも必要ないとは思いますが、大は小を兼ねますからね。
ストレージについては、ほぼデフォルトです。システムファイルが7GB占めていました。
ベンチマークスコア
今回も「AnTuTu Benchmark」、「Geekbench 4」両者でスコアチェックしていきます。
AnTuTuのバージョン違いや、低クロック版のMT6763VでSoC自体異なりますが、以前レビューしたHelio P23搭載端末では、5万5千点ほどでした。
そのため、本来のHelio P23の実力はどんなものか結果が楽しみです!
Helio P23 搭載端末
AnTuTu Benchmark
「UMIDIGI Z2」のAnTuTuスコアは84,019、CPUが36,014、GPUが17,166でした。
Helio P23は低クロック版のMT6763VとMT6763Tがあるらしく、こちらは紛れもなく"MT6763"と言って良さそうですね。
Geekbench 4
CPUはシングルコアが788、マルチコアが3,717で、GPUは2854という結果でした。
予想の範囲内の結果となりましたが、ミドルレンジスマホとしてはかなり検討しているのではないでしょうか。
SNS、音楽再生、映画鑑賞、ライトなゲームならサクサク使えますし、データ容量の大きい3Dゲームも多少ラグを我慢すればなんとかプレイ可能です。
カメラ性能
正直、中華スマホのカメラ性能はガッカリすることが多いため、さほど期待はしていませんでしたが、いい意味で期待を裏切ってくれました。
UNIDIGI Z2は、リアカメラ/インカメラ共に16.0MP + 8.0MPのクアッドカメラです。上位グレードのZ2 ProはF1.7、Z2に至ってもF2.0と明るいレンズのため、ボケやナイトビジョンで優位性があるとの触れ込みです。
光量さえあれば、ご覧の通り美しい自然な描写です。ボケも自然に作られており、インスタ映えするような写真も存分に撮れそうです。
と同時に、動いている被写体でも“光量さえあれば”問題ありません。
撮影モードには「標準」「パノラマ」「ボケ」があり、ボケモードによるボケは正直不自然です。ただ、これはこれで面白い写真が撮れそうです。
インカメラもデュアルレンズの恩恵もあり、自然な色味と美しい描写です。
被写体が“モノ”なのでピントは合ってませんが、顔ならしっかり認識してピントも合います。セルフィー好きには普通にお勧めできそうです。
ただやはり暗所は苦手。
これまでの中華端末に比べれば性能はかなり高い方ですが、暗所での撮影はフラッシュ無しでは厳しいです。
また、少し気になったのがフォーカススピードの遅さです。
凄まじく遅いというわけではありませんが、明暗問わずやや遅い印象。一瞬を切り取りたいなんて時には少しもたつくかもしれません。
カメラアプリはシンプルな作りで、横スワイプで詳細設定が可能です。
手ブレ補正やセルフタイマー、シャッターディレイなどの設定はここから行います。
トータルして、価格の割にハイクオリティ(かなりいい意味で)というのが感想です。
マルウェアチェック
スパイウェアやマルウェアなどを高精度で検出してくれる「ESET」のアプリでチェックしていきます。
ルート権限まで遡ってチェックはしてませんが、OSも最新ですしおそらく問題ないと思います。少なくとも入手してからおかしな挙動は一切ありません。
広告
気になった点・注意したほうがいい点
基本的には大満足の端末なんですけど、一点だけ苦言を呈すれば、屋外での視認の悪さです。
高解像度なディスプレイのため、室内であればなんら問題はないものの、有機ELディスプレイのElephone U Proと比べて、発色やコントラストに差が出ます。
(OLEDの端末使用時)明るさレベルは半分以下で使用する著者ですが、UNIDIGIは最大の明るさレベルでOLED半分ぐらいのイメージです。
とは言ってもOLEDの発色やコントラストが高すぎるだけ(最大だと眩しすぎる)なので、取るに足らないことと思ってください。
UMIDIGI Z2 総評
何度か言っている通り、UMIDIGI Z2(Z2 Pro含む)はデザインがカッコいいので、ここがストライクゾーンなら“買い”の端末だと思います。
賛否はあるものの、ノッチは今となっては当たり前。特に気になる部分ではありませんし、スペックもミドルレンジからミドルハイスペックと言っても遜色ない端末です。
3万円以下とは思えない、高級感のあるきらびやかなラウンド加工が施された筐体。そして、顔認証機能やアスペクト比19:9のiPhone Xを彷彿させる縦長ディスプレイ。
トレンドを詰め込みつつ、対応バンドを広く網羅し、その他必要な機能も充実しています。
バランスとデザイン、どちらも妥協したくない方にオススメの端末です!
追記:しばらく使用した後の感想
ワイヤレスアップデートに伴い、改悪された節があります。その中で特に顕著だったのがカメラ機能。
一つのウリでもある高解像度なデュアルカメラレンズにも関わらず、静止画・動画問わずピントが合わないという現象に悩まされています。
我が家では子供が小さくアプリでアルバムを作ったりしているので、スマホ撮影がかなり多いです。
そのため、ピントが合ったり合わなかったりは非常にストレスフルで、カメラアプリを起動するたびにイライラします。
当初は何の不満もなかっただけに残念でなりません。
カメラアプリなのかファームウェアなのかは不明ですが、アップデート以降カメラアプリのUIが刷新され、改悪されました。
他機能は一切問題や不具合がないだけに、ミドルレンジの中華端末の中ではおすすめしたい(できる)モデルではあるものの、この部分は注意しておいたほうが良さそうです。
【総合評価】 | |
製品名 | UMIDIGI Z2 |
総合おすすめ度 | 4.7 |
※▲GearBestへのリンクです
あとがき
「UMIDIGI」は、中華スマホブランドの中でも、スタイリッシュな端末が多く、価格もお手頃な端末が多い印象があります。
これだけ飽和したスマホ市場で独自のカラーを打ち出すのは並大抵ではないと思いますが、筐体デザインに振り幅を持って行った辺りは、うまくやっているような気がします。
今後も目が話せないブランドです!