最近は、街中でもAppleWatchを筆頭に、ヘルストラッカー機能を搭載したスマートウォッチやスマートバンドを着けている人をよく見かけます。
著者も例にもれず、ヘルストラッカーを常に(2台)装着し、通知はもちろん、脈拍、心拍、歩数、睡眠時間のチェック、スポーツやエクササイズをした際のカロリー、距離など、常日頃から健康管理しています。
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正直、リンク先の「Mi Band 4」さえあれば他はいらない、と思わせてくれるぐらい、Mi Bandは素晴らしいデバイスです。
ただMi Bandが唯一残念なのは、
- 体温計(温度センサー)は搭載していない
こと。
そこで今回は、スマートバンドにはひと通り搭載されている通知機能やヘルストラッカーに加え、IP68や血圧、体温計といったプラスアルファの健康管理が可能な「TICWRIS GTS」のレビューをしていきます。
Contents
TICWRIS GTS スマートウォッチ インプレッション
「TICWRIS GTS」は、OSを搭載したスマートスウォッチではなく、独自UIによる、健康管理系の機能をすべて詰め込んだ、スマートバンドです。
デザインは、"GTS"の名の通り、Amazfit GTSやAmazfit Bipに似たデザインで、AppleWatchをオマージュ(パ〇った)したような製品です。
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冒頭にも言った通り、今回「TICWRIS GTS」をチェックした一番の理由は、
体温をいつでもセルフチェックしたかったから
です。
健康管理はもちろんのこと、昨今の世界事情を考慮すると、体温のセルフチェックは必須ともいえます。
本デバイスは、そんなニーズにバッチリ合うだけでなく、3,000円もしない価格が魅力。その上、ヘルストラッカーとしてのひと通りの機能を搭載、iOS/Android両OS対応、コスパの高いスマートバンドです。※Amazonだと3,000円超えます
スペック紹介
TICWRIS GTS | |
ブランド | TICWRIS |
モデル | GTS |
カラー | Black / Pink / Blue |
---|---|
素材 | 本体:プラスチック バンド:シリコン |
OS・カメラ | N/A(Not Applicable:該当なし) |
サポートシステム | iOS 9.0 / Android 5.1 以上 |
タッチモード | シングルポイントフルタッチスクリーン |
CPU | NRF52832 |
メモリ | 64KB RAM + 512KB ROM |
バッテリー | 160mAh |
待機時間 | スタンバイ:20日 毎日使用:約5日※使用環境により異なります |
防水防塵等級 | IP68 |
ディスプレイ | 1.3インチTFT液晶(解像度:240*240) |
Bluetooth | Ver 4.0 |
対応アプリ | LinkTo |
サポートフォーマット | Gセンサー / 温度 / 心拍数 / 歩数計 |
その他機能 | 歩数計、睡眠監視、心拍数測定、アンチロストアラート、長座マインダー、メッセージ、リモートカメラ、Facebook、音楽同期機能 |
サイズ | 37.2*47*11mm |
重量 | 約35g |
※取説・ショップページ・公式サイトから抜粋
製品の特徴・概要
Amazonでも取り扱いのある『TICWRIS GTS』。「スマートバンド(ヘルストラッカー)使ったことないの?」と思わざるを得ない酷評レビューもあったりしますが、本デバイスで出来るのは、あくまでも通知と健康管理(ヘルストラッカー/フィットネストラッカー)のみです。
キャッシュレス決済をしたいとか、メールの返信をしたいとか、そういったことは一切できませんのでご注意ください。
個人的に一番魅力に感じたのは、体温計機能。
公式の説明にも、多少の誤差は出る(0.3-0.7℃未満)との記載もある通り、正確な体温とまではいかないものの、体温の目安にはなります。
重力センサー、歩数計センサー、心拍数センサー(HRS3300)、温度監視デバイス(サーミスター) と4つのセンサーを搭載。
歩数や距離、カロリー消費量、睡眠時間の管理、心拍数、血圧、血中酸素の管理など、ヘルストラッカーとしての機能はひと通り網羅されています。
液晶には、TFT液晶を採用し、1.3インチのディスプレイサイズとなっています。
Bluetoothはバージョン4.0、ディスプレイはTFT液晶など、やや時代遅れ感は否めませんが、通信も比較的安定していて、輝度も充分です。※左記、後述レビューにて詳細解説
時計としての機能はもちろん、着信通知、目覚まし時計やリモートコントロールカメラ、デバイス検索、SMS、Facebook、Twitter、メールなどのプッシュ通知、イベントのリマインダー機能も搭載。
フィットネストラッカーとしての機能も豊富で、ウォーキング、ランニング、インドアランニング、サイクリング、クライミング、スイミングといった、7つのスポーツモードに対応しています。
バッテリー容量は160mAhと少ないながらも、スタンバイ時で20日、通常使用で約5日ほど駆動します。
また、筐体サイズもそこまで大きくなく、重量もたったの35gと軽量。カラーバリエーションも3色から選べるので、男女兼用で使えます。
未だスマートウォッチ(バンド)を持っていない、使ってみたいけど何にしたらいいかわからないという方には、とりあえず「Mi Band」をおすすめしますが、『TICWRIS GTS』も、負けじと入門スマートバンドにはぴったりの製品です。
海外サイトを利用すれば、3,000円以下と安価に購入出来るので、家族や夫婦など、いくつか買って、バンド交換しつつ、気分を変えて利用していくのもいいかもしれませんね。
- 健康管理に必要な機能をほとんど網羅
- フィットネス用途にもバッチリ使える
- 両OS対応約3,000円のハイコスパモデル
- 筐体がプラスチッキーで安っぽい
- 精度がやや低い
※追記:しばらく使ってみましたが精度そこまで悪くないです!この価格でこのクオリティならガチでおすすめです!
TICWRIS GTS スマートウォッチ 実機レビュー・評価・感想
「TICWRIS GTS」は、2020年4月頃にリリースされたばかりの新製品(本土ではわかりません)。公式のFacebookページによれば、「TICWRIS」ブランド設立は、現在3年目、いわゆる数多ある中華系の新興企業です。
本製品は、こんな混沌とした世界情勢だからこそ、健康管理(のセルフチェック)のために、生み出された製品と言ってもいいかもしれません。
とはいえ、偶然かもしれませんが、体温計搭載のスマートバンドを、このタイミング(時期)でリリースするあたり、さすがというか、あくどいというか、ビジネスライクな中国らしいですね(誉め言葉)。
今回は、3色あるカラーのうち、ブルーをチョイスしています。
化粧箱・パッケージ
今回はGearbestを利用。海外配送なので多少の箱潰れはご容赦ください(定期)。
パッケージは思いのほかしっかり作りこまれており、シンプルながらオシャレなデザインに仕上がっています。
【パッケージ内容】
- TICWRIS GTS本体 × 1
- TICWRIS GTS用充電ケース × 1
- 保護フィルム × 1
- 取扱説明書 × 1
マニュアルは英語のみですが、カラーの画像入り解説なので、迷うことはないでしょう。(尼のレビューで、取説が英語だからかペアリングできない人もいたようなので、ガジェットが苦手、あるいは英語が全く分からないなら、辞めておくことをお薦めしますw)
筐体・デザイン
筐体デザインは、冒頭でも言った通り、Amazfit GTSやAmazfit Bip、AppleWatchからインスパイアされた(パ〇った)ようなデザインです。
筐体は樹脂製、バンドはシリコンなので、高級感はナシ。
ですが、光沢を抑えたマットな質感なので、言うほど安っぽさは感じません。
※画像は購入時点のフィルムを付けたままで撮影しています(電源は入っていません)。
寄って撮影すると、よりプラスチッキー感がお分かりいただけると思います。
物理ボタンは側面のプッシュ式のダイヤルのみで、アプリや本体を直接タップ・フリックする仕様です。
TICWRIS GTS 使用感レビュー
価格が価格なので、正直もっとちゃちい作りかと思ってましたが、いい意味で裏切られました。
というのも、かつて1,000円以下の激安ヘルストラッカーを購入し、レビューしたことがあります。
参考XANES MI3 IP68 スマートブレスレット レビュー|Mi Band 3ソックリ1000円代ハイコスパスマートウォッチ
上記は、子供のおもちゃレベルの品質や精度なので、ちょっと遊ぶ分にはいいものの、実用的かと言われると若干無理がある製品です。
それに引き換え、「TICWRIS GTS」は、価格相応かそれ以上のクオリティで、バランスよく仕上がっています。
では、本章よりさらに詳しくレビューしていきます。
ペアリングには「LinkTo Sport」アプリを使用
ペアリングがわからない方のために、一応載せておきます。
著者はAndroidユーザーのため、Google Playストアから「LinkTo Sports」をインストールします。
取説や、本体、化粧箱にもQRコードがあるので、読み込んでインストールも出来ます。
ただし、取説のQRコードはストアにうまく移管しなかったので、直接ストアに行くか検索した方がいいかもしれません。また、インストールする前に、本体電源ONも忘れずに!
使用端末は下記端末です。
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上記画像右、「新規追加」か、「登録しないでログインする」をタップ。
因みに著者は、メールが鬱陶しいので、「登録しないでログインする」をタップしました(すぐ使わなくなる可能性大ですし♪)。
あとは使用端末を選んでペアリングし、スマホに権限を与えていくだけです。これで初期設定は完了。
アプリは、ユーザーがソコソコ多いらしく、日本語にも対応していて、各種設定を細かく変えられます。
全ての機能の解説はしきれませんが、比較的高頻度でバージョンアップしてくれているので、使い勝手は悪くないです。
炎天下でも視認性の高いディスプレイ
ウォッチフェイスは追加不可(今後アプリのアプデで追加されるかも?)の4パターン。デジタル時計3つにアナログ時計1つの仕様です。※下記画像左
AMOLED(有機ELディスプレイ)が主流になりつつある現代ですが、高輝度な液晶画面で、炎天下でも発色がよく、視認性は悪くありません。
ただ、少し残念なのは、ベゼルが大きすぎて、ディスプレイサイズがかなり小さくなってしまっている点。
バッテリー持ちとの兼ね合いかも知れませんが、この筐体サイズのディスプレイで1.3インチ。最近の技術であれば、もう少し画面比率を大きくできたのではないかと思います。
操作は、アプリからももちろん可能ですが、「TICWRIS GTS」は、タッチディスプレイとなっているので、本体からでもほとんどの操作が行えます。
右側面についているダイヤルは、プッシュ式で、電源を入れたり消灯したり、ホームに戻る際に使うのみで、ダイヤル式ではありません。
充実のヘルス/フィットネストラッキング機能
既に何度か言っている通り、「TICWRIS GTS」には、体温、血中酸素レート、血圧、心拍数、睡眠、スポーツモニタリングなどの充実機能が搭載されています。
機能は限定的でシンプルなものですが、配色も自然で、わかりやすいUIです。
バッテリーは多少食いますが、体温やその他、24時間365日リアルタイムで監視できるようになっているので、健康管理の目安として間違いなく役立ちます。
左図は血圧計ですが、10秒ぐらい待つと計測してくれます(高血圧家系なので血圧測定も地味に嬉しい)。
フィットネス用途(スポーツ時)の際は、ウォーキング、ランニング、インドアランニング、サイクリング、クライミング、スイミングの中から、それぞれ目標設定して利用できます。
そしてなんといっても著者が今回一番魅力を感じていた機能、体温計。ものの数秒で計測してくれます。
この体温計の精度がどこまでかわかりませんが、公式によれば、誤差は0.3-0.7℃未満。オムロンの体温計でも同時刻に計測してみましたが、ほとんど誤差なしです。(これはいいw)
体温の計測は任意(10分、30分、60分)で設定できるので、バッテリー消費のことも考慮して60分に設定しています。
上図のように、いつ体温が上がっているかなども一目でわかるので、体調管理の目安には最適。心拍や睡眠時間も、つけていさえすれば365日24時間、自動で計測してくれます。
血圧や血中酸素はデバイス側で計ったのち、アプリに反映されます。アプリが比較的しっかり作りこまれているので、ストレスなく健康管理が行えます。
大きすぎず小さすぎず軽量な装着感
ヘルストラッカーは時計としての機能はもちろんですが、24時間の健康管理を行うとなるとなおさら、出来るだけ軽量で装着時の負担が少ないのが理想です。
「TICWRIS GTS」はその点も考慮されていて、公式が公開している重量は、わずか35gと軽量設計となっています。
スケールで実際の重量を図ってみたところ、実際の重量も34gとほとんど誤差なし。
普段から時計をしているのに慣れている方ならつゆ知らず、軽量化のおかげもあり、時計が苦手な方でも案外煩わしさを感じることのない装着感です。
また、腕上げ時に自動点灯させることもできるため(反応はMi BandやAmazfitに比べると0.5秒ぐらい遅い)、物理的にいじることなく、装着したまま片手動作のみで、ディスプレイを視認できます。
日本語対応されたプッシュ通知
文字化けを覚悟していましたが、アプリ、デバイス本体どちらもバッチリ日本語対応しています(上図はメール通知)。
デバイス本体のフォントがほんの少し中国語っぽくなってしましますが、プッシュ通知画面はそこまで不自然さはなく、国内での使用にも全く問題ありません。
上図はLINEの通知画面です。
ディスプレイはスクロール不可、長文だと全部読むことはできません。ですが、ディスプレイサイズの関係上致し方ないですね。
そう考えるとやはりMi Bandはすごいです。
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充電時間1~2時間で20日の稼働※スタンバイ時
充電には、付属の充電ベース(充電器)を使用します。
素材は樹脂、マグネットポゴピンが主流の中、パカッと蓋を開けてはめこむ仕様で、ここはコストカットなのか、かなり安っぽい作りです。
ただ、ぴったりフィットしてくれるので、接触不良ということは一切なく、蓋を閉じれば反応良く充電を開始しします。
手元に来てまだ数日なので、正確な数値ではありませんが、数日の使用感からしても、バッテリーはほとんど減らず。10日稼働ぐらいは余裕でいけそうです。
著者の使用環境はというと、日々かなりの数の通知と、週数回のエクササイズ、365日24時間の計測(脈拍、座りすぎ注意、水分補給、腕上げ時点灯、睡眠など)を行っています。
公式が謳う、スタンバイ20日間連続稼働も嘘はなさそうです。
1か月後あたりに、再度確認します(改めて後日追記します)。実際どのぐらい使えるのか、検証しますのでこうご期待!
追記:というわけでバッテリーが切れるまで使用してみました!※下記参照
公式5日より少し長い6~7日前後のバッテリー持ち
「TICWRIS GTS」は、公式によると、毎日使用した場合、約5日連続運転できます。
実際に計測してみると、公式より少し長い、なんと6日~7日程度。約一週間持つのは嬉しい驚きでした。
上記は、著者の使用環境(設定)です。
メッセージ通知、座りすぎ注意、水分補給、腕上げ時の自動点灯、心拍、体温と、ほとんどの設定をオンにしています。※測定の間隔は60分の最長
また、エクササイズには利用せず、たまに血圧の測定や血中酸素なども手動で行っています。
毎日測定し、常にアプリは起動しているので、どうしてもスマホ側のバッテリー消費は激しいですが、「TICWRIS GTS」はかなり優秀です。
使い方によってはさらに伸びるでしょうし、1週間に1回程度の充電であればユーザーのストレスもほとんどないと言えそうです。
防水テスト:30分水に浸けても問題なし
30分ほど水中に沈め、防水チェックしてみました。
「ちょっとした隙間から水が浸入してどうせ壊れるんでしょ?」なんて思ってましたが、全く問題ありません。
原則フレッシュウォーター(淡水)での使用を想定しているとは思いますが、ソルトウォーター(海水)でも、そのまま付けていけそうです。
海水で使用した後は真水でしっかり流す必要はあるものの、海のレジャーやマリンスポーツにもぴったりです。
ただ、少し気になったのは、水に浸けると水圧で負荷がかかり、ディスプレイを長押しした時と同じ状態になり、ウォッチフェイス選択画面になってしまいます。
水中で使用する際は、この辺りとうまく付き合っていく必要がありそうです。
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気になった点・注意したほうがいい点
「TICWRIS GTS」は、価格が3,000円以下(厳密には$25前後)にもかかわらず、充実機能が搭載されたハイコスパデバイスです。
致命的というほどの欠点はないものの、気になったのは、
- 筐体デザインがやや安っぽい
- 精度が若干甘い
- 通信品質がやや低い
上記3点です。
筐体については何度も触れている通りですが、樹脂製のため、やや安っぽいことと、実際のディスプレイサイズに比べ、ベゼル幅が大きすぎること。こちらに関しては説明するまでもないので割愛しておきます。
残りの「トラッキングの精度」、「通信品質」について解説していきます。
トラッキング精度がやや甘い(Mi Fit、Amazfit、Linktoで比較)※訂正:全然OK
左から「Mi Fit」、「Amazfit」、「LinkTo」のアプリを使用して、様々な端末で比較しています。
Mi Bandもやや精度はあまいイメージがありますが、さらにその上を行く「TICWRIS GTS」。両手に装着しその日の午前中のみの計測ですが、ここまでズレがあります。
実際どれが正しいのかはわかりませんが、この日はどう考えても1,700歩も歩いていないので、時計をちょっと振っただけでも、歩数はかなりカウントされています。
シンプルな機能だけに、このあたりの精度はもう少し上げてもらいたいところです。
追記:他社製ヘルストラッカーとほぼ変わらない精度
数日使って分かりましたが、精度はさほどわるくないです。
本ページで何度か紹介している「Amazfit」「Mi Band」、その他いくつかのスマートバンドにて同様に計測してみましたが、ほとんど変わりません。
しっかり歩いた日の歩数は、ふたを開けてみれば(終日通して使ってみると)ほぼ同じぐらい。
左から「Mi Band」「Amazfit」「LinkTo(TICWRIS GTS)」です。
「睡眠についても、「深い睡眠」「浅い睡眠」「覚醒時間」等には多少違いはあるものの、他のデバイスと比べても、大きく異なるということはありません(他の製品もあいまいだったりしますしねw)。
メインで使ってもいいと思えるぐらい、日々の健康管理が容易に行えます。
通信品質が(規格上)やや貧弱
「TICWRIS GTS」は、アプリ連動が基本。つまり、何をするにもスマホをセットで持ち歩く必要があります。
ですが、携帯放置でトイレに行った後など、ふとデバイスを見たりすると接続が切れていたりします。
あくまでも規格上の話ウキ!
それもそのはず、Bluetoothのバージョンも4.0とプロファイルの規格的には古く、通信品質(範囲や速度)がそこまで高くありません。
まだまだVer 4.0のデバイスは多いですが、新製品ならなおさら4.2以上ないし5.0にしてくれた方がユーザーのストレスは軽減できるのではないかと思います。
1点通信で苦言を呈するなら、接続が切れてしまった後は自動接続ではなく、アプリを一度立ち上げる必要があります。
「TICWRIS GTS」に通知が全然来てないのに、スマホをみたらプッシュ通知が山ほど来てた、なんてことにならないよう、時計を見た際は、接続状況を確認しておくのが賢明。
この部分は、ややストレスに感じる人もいるはずです。※使用デバイスによっても多少違うかもしれません
また、通信品質とは関係ありませんが、GPSも搭載していないので、サイクリングやランニングといったエクササイズやトレーニングには、「Strava」などのアプリも必須かもしれません。
追記:音楽の同期時何を再生しているのかわからない
「TICWRIS GTS」には、音楽同期機能が付いています。
ただ同期と言っても、YouTubeやSpotifyなどを使用時、再生/ストップなどが出来る程度で、スマホを取り出さずとも腕時計で操作ができる機能です。
地味に助かる機能ですが、「TICWRIS GTS」では、操作はできるものの、何が再生中なのか表示がされません。
表示されなくとも特に問題はありませんが、今回比較した2製品とも文字表示には対応しているので、新興企業、並びに安さゆえの妥協点かなと感じます(Mi Bandも安いですけどね)。
TICWRIS GTS スマートウォッチ 総合評価
個人的には、ガジェクラスタよりも、ヘルストラッカーやフィットネストラッカーをライトに使いたい一般ユーザーにぴったりの製品だと思います。
筐体のクオリティは価格相応とも言えますし、(プラスチッキーながら高級感を持たせようと)かなり頑張ってるとも言えます。
3,000円以下という、価格的なメリットは大いにあるので、プレゼント等にするのもいいのではないでしょうか。
多少の中華デバイスらしさに目をつむれば、両OS対応、IP68等級、健康管理、ユニセックスで使える(AppleWatch風)デザインと、よくできた製品です。
著者の場合、3つのアプリでトラッキングを行っているので、スマホのバッテリーがぐんぐん減っていきますが、Linktoのみならさほど気にならないと思います。
廉価スマートウォッチで、“新しい生活様式”を体現してみませんかw
【総合評価】 | |
製品名 | TICWRIS GTS |
総合おすすめ度 | 4.3 |
海外サイトを利用した方がやや割安
当サイトのコンテンツを見てもらえばわかる通り、数多くの中華ガジェットレビューしてきています。
ガジェ通のみならず、AliExpressやGearbest、Banggoodといった海外サイトは、日本国内でも認知度が高まっているハズ。
ほんの数百円ですが、セール等を利用すれば、国内で利用されている大手ECショッピングサイトより割安で購入できます。
合わせてチェックしてみてくださいね。