数あるイヤホンブランドの中で、比較的歴史が深く信頼度の高い「SOUNDPEATS」。
そのSOUNDPEATSより、LDACコーデック並びにハイレゾ音源対応のワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」を入手したので、細かくレビューしていきます。
Contents
SOUNDPEATS Capsule3 Pro インプレッション
本製品のリリース自体は去年(2022年)。今回レビューするのはビルドクオリティはそのままに、2023年新たに加わったスケルトンモデルとなっています。
少しずらしての市場投入でしたが、性能面は全く同じ。
とはいえLDACコーデックやANC/ENC、風切音軽減機能や低遅延モード、最大52時間の長時間再生など、充実機能ながら約8,500円(に加えクーポン適用可)という価格的なメリットが充分感じられる製品です。
それに加え2023年度VGP(オーディオビジュアルアワード)「Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン/ノイズキャンセリング(8千円以上1万円未満)」部門にて、堂々の金賞を受賞。
一般ユーザーのみならず、プロ目線の評価で裏付けされていることも含め、候補に挙げやすいイヤホンとなっています。
- スケルトンボディ
- ハイレゾ音源&LDACコーデック対応
- ハイブリッドANC機能搭載
- 防水規格やや低め(IPX4)
- マルチポイント非対応
当サイト限定クーポン
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スペック紹介
SOUNDPEATS Capsule3 Pro | |
モデル | Capsule3 Pro |
カラー | ブラック/ホワイト/透明白/(透明黒※国内販売無し) |
---|---|
ドライバー | 12mmダイナミックドライバー※バイオセルロース製 |
イヤホンタイプ | カナル型 |
Bluetooth規格 | Bluetooth5.3 |
対応プロファイル | HSP,HFP,A2DP,AVRCP |
対応コーデック | AAC,SBC,LDAC |
通信範囲 | 10M |
バッテリー容量 | ケース:500mAh イヤホン:35mAh |
連続再生時間 | 充電ケース併用:約52時間 イヤホン単体 : 約8時間 |
周波数帯域 | 20Hz~40kHz |
ポート | USB Type-C |
ノイズキャンセル | ANCノイズキャンセリング |
防水性能 | IPX4 |
サイズ | 50.07mm x 67.31mm x 25.9mm(ケース含む) |
重量 | 約5g(イヤホン/片側) 約48g(ケース含む) |
※取説・ショップページから抜粋
SOUNDPEATS Capsule3 Pro 実機レビュー
化粧箱・パッケージ
他の方のかつてのレビュー(ブラック)を拝見する限り、透明色である本カラーは後出しのためか、化粧箱を流用せず、別仕様となっています。
背面にもスケルトン筐体のプリントがされており、本カラー特別仕様といった感じ。
といっても本仕様なのは外側の化粧箱のみで、内側の梱包材は流用品だと思われます。
梱包はスポンジの枠にガッチリ収められていて、丁寧な印象。
【パッケージ内容】
- SOUNDPEATS Capsule3 Pro × 1
- 受電ケース x 1
- イヤーピース x 6(S/M/L)※装着分含む
- USBケーブル × 1
- ユーザーマニュアル × 各1
取説類はマルチリンガルで、日本語にも対応しています。
筐体・デザイン
充電ケース
筐体は樹脂製です。プラスチッキーなのは否めませんが、Nothing Phoneを彷彿とさせるスケルトンデザインが男心(女心)をくすぐります。
内部パーツは丸見え。スケルトンである以上雑な作りには出来ないため、SOUNDPEATSの自信がうかがえます。
正面にLEDがある他、下部にUSBポート、リセットボタンが配置されています。
背面に「SOUNDPEATS」のロゴ。そして内部のバッテリーの主張が強いです。
手元に届くまでは(もう少し)クリアで光沢のある筐体を想像していましたが、実物は艶消しが施されたマットな質感となっています。
全パーツ艶消しと思いきや、内部は部分的にクリアパーツを使うこだわりよう。
スケルトンなので既にお気づきだと思いますが、ケースの開閉は適度な磁力のマグネット式です。
イヤホン
ケース同様樹脂製のマットなスケルトンですが、ケースに比べスピーカーやマイク、バッテリーや基盤などがぎっしり詰まっているのがよくわかります。
形状はAirPods Proライクなカナル型。
センサー(マルチファンクション)は下まで繋がっているようなデザインですが、標準的な位置とサイズなので押し間違いなく使えそうです。
また充電ケースとの接地面はポゴピンコネクタではなく(シルバーの)金属板が直接触れる仕様となっています。
公称ではマイクは下部の通話マイクに加え、フィードフォワードマイクとフィードバックマイク3基搭載(左右合わせて計6基)。
スケルトンボディなので公称通りの搭載数が視認できます。正真正銘ハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能に期待が持てます。
上部には通気孔(ベント)。
ただ穴があいているだけのものやメッシュの場合も多いですが、メッキパーツでデザインされています。
ステム(ノズル)形状は楕円形でやや特殊形状となっているため、イヤーチップの交換頻度が高い人は互換品などを早めに探しておくと安心です。
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SOUNDPEATS Capsule3 Pro 使用感・評価・感想
ペアリングは通常のイヤホンと同じ。リセットはケース下部のボタン(長押し)で行います。
ペアリング後の接続の開始/終了は、イヤホンを取り出さなくてもケースの開閉で自動でしてくれるタイプなので装着後すぐに使用開始できます。
今回はLDACにて接続。
使用端末はPixel 7aとなります。
クリアでバランスの取れた迫力のある音質
※確認!
音質はデバイスの搭載チップや使用している音楽ソフトなど、環境、端末によって異なります。また、デバイスとの相性だけでなく、趣向性、聴き手の好みにも左右されます。
当サイトでは、複数の端末でチェックしていますが、あくまでも個人の感想で、エージングまでは行っていません。10時間程度の視聴ですので、あらかじめご了承ください。(しばらく使って変化があれば追記します!)
SOUNDPEATSの製品は過去にもレビューしたことがあり、信頼しているブランドですが、本機も期待を裏切らない良質なサウンドです。
高音、中音、低音各音域がパワフルで力強く、解像度は高い印象です。
高音は良く伸び、ボーカルの息遣いやブレスといった細かいニュアンスまで明瞭に聞こえます。
情報力も多く各楽器の存在感もあり、ベースやバスドラムもぼやけることなく輪郭もはっきりとしています。
音場も広く、充分許容できる音の広がりがあり立体的です。
さすがに高級イヤホンと比較すると、重奏ではややぼわついた印象を受けるものの、ピアノのみとかバイオリンのみであれば伸びやかで瑞々しく聞こえます。
各音域の存在感はクリアですが、定位置が若干曖昧なので、しっとり聴くクラシックよりは、ボーカルがメインのポップス向けのイヤホンだと感じます。
とはいえ、1万円を余裕で切るこの価格帯では、かなりハイクオリティサウンドだと思います。
通常の通話、ビデオ通話といずれも試しましたが、通話品質はクリアで通信も安定しており、何の問題もありません。
楕円ノズルとカナル型の密閉性によりANC技術がより冴える
装着感は(筆者の耳)には良好。激しい運動でもまず落下の心配はありません。
装着後無音状態でもカナル型ということに加え、楕円形のノズルであることも相乗効果となり、密閉性並びに遮音性が高いのがわかります。
そして独自のANC技術もしっかりと実感でき、扇風機や換気扇の音などはしっかり遮断してくれます。
ちょうど近隣で官庁関係の工事をしていて騒音が激しい環境で試してみると、さすがにすべてのノイズ除去とはいかないものの、ボリュームや聴いている音楽次第では完全な耳栓となってくれます。
ゲーム(低遅延)モードやアプリによるカスタムなど豊富な機能
ゲームによっては、遅延が致命的となりますが、本機は70msの低遅延ゲームモードを搭載。
実際にFPSゲームをいくつかプレイしてみたところ、エンジョイ勢なら全く気にならないレベルで楽しめます。
エンジョイ勢の筆者でさえ、(本当に注意に注意を重ねたうえで)わずかながら遅延を感じたので、コンマ何秒を気にするガチ勢はというと、もしかしたらちょっと厳しいかもしれません。
そして本機は、低遅延モードに加え、外音取り込みモード、ノーマルモード、専用アプリによるEQカスタムなど、欲しい機能はほとんど網羅されています。
コンテンツや使用環境で自由にカスタムできるのは、ユーザーにとっては大きなメリットと言えそうです。
因みに通信距離、通信安定性も一切の不満はありません。
気になった点・注意したほうがいい点
いくつか気になったので紹介します。
- 防水防塵対規格低め
- 装着検出機能なし
- マルチポイントなし
- アプリの使用感イマイチ
防水防塵規格がやや低め
「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」には屋外での使用を想定した、ANC(風切り音低減)技術がせっかく備わっているにもかかわらず、防塵規格には対応しておらず防水に関してもIPX4、つまり生活防水程度。
多少の雨や発汗程度なら何の問題もないとはいえ、汗っかきの筆者にとって、IPX4ではランニング等で使うのは少し慎重になります(IPX4の製品を使用していて水分によるものか確実な特定はできないものの、何度か壊れた経験がある)。
最近は局所的な大雨なども多く、使用環境にはほんの少し注意したいところです。
装着検出機能、マルチポイントなし
2、3をひとつにまとめますが、そのままです。
最近のイヤホンは廉価モデルでも耳に装着すると自動的に再生、外すと停止してくれる装着検出機能が搭載されていますが、本機にその機能はなし。
またマルチポイントには対応しておらず、コンテンツ用デバイス、通話用デバイスといった具合に同時に接続することができません。
スケルトンのイヤホンを見る限り、かなりぎっしり詰まっているのでセンサー等のスペースも確保できなかっただけかもしれませんが、その分再生時間(バッテリー)や音質に振ったのかもしれません。
アプリの使用感がイマイチ
ファームウェアアップデートやイコライザー機能など、イヤホンの専用アプリはありがたいのですが、本アプリの使用感はイマイチ。
出来ることはそこまで多くなく、シンプルな設計。
個人的には本体に(スキップ機能のみで)リバース機能がないので、アプリにはリバース機能を実装して欲しいです。
製品自体のクオリティは申し分ないので、無理に使う必要はないような気もします。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro 総合評価
ハイレゾ音源は伊達ではなく、LDACコーデック対応のハイクオリティサウンドを体験できるTWS(完全ワイヤレスイヤホン)となっています。
最近は何でもかんでも“コスパ”と言いがちなので出来るだけ言わないようにしていましたが、「SOUNDPEATS Capsule3 Pro」は間違いなくコストパフォーマンスに優れた商品です。
ブラック、ホワイトカラーもいいですが、秀逸デザインのスケルトンもオススメです(事実、一時在庫がなくなるぐらい売れてるみたいです)。
当サイト限定クーポン
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【総合評価】 | |
製品名 | SOUNDPEATS Capsule3 Pro |
総合おすすめ度 | 4.7 |