以前レビューしたXiaomi(シャオミ:小米科技)製スマートウクレレこと、「Populele U1」。そのポピュレレには「U2」という2代目モデルがあります。
価格は当然ピンキリですが、ウクレレは楽器入門にオススメ!
今回は、「Xiaomi Populele U2 スマートウクレレ」のレビューをしていきます。
Contents
Xiaomi Populele U2 スマートウクレレ インプレッション
楽器は挫折がつきもの。
ですがウクレレは、その挫折を極力避けることができる楽器でもあります。
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ポピュレレは、スマートウクレレの名の通り、アプリと連動させることにより効率よくウクレレ演奏が楽しめます。
また、通常なら楽器を覚えるにはスコアブック(楽譜)等が必要ですが、アプリに全て詰まっているので、老若男女問わず全くの初心者からでも効率よく学習できます。
「Populele U2」は、
ポピュレレ(U1)のいいところをそのまま継承し、デザインや素材に拘ったアーバンライクモデル
です。
リリースは「U1」と同じ2018年頃だったと思うので、製品自体はそこまで新しくはないものの、同じく23インチのコンサートウクレレで、1台あれば家族みんなで使えます。
これからウクレレに挑戦したい、楽器を弾けるようになりたい、子どもに楽器をやらせてみたい、ひいては子供と一緒に楽器を楽しみたいなんて方にピッタリのアイテムです。
スペック紹介
Xiaomi Populele U2 スマートウクレレ | |
ブランド | Xiaomi |
モデル | POPULELE U2 |
カラー | ブラック / ホワイト / ライトシアン / ダークオレンジ / ピンク |
素材 | ボディ:カーボン(+SAN) ストリング: カーボン弦 フレットボード:ABS(LED内臓) Knob:18-teeth closed knob ナット:牛骨 ブリッジ:HPL合成繊維 |
電源 | 1.5V単4電池 ※同梱なし |
Bluetoothバージョン | 4.0 BLE |
システム要件 | Android 4.3以上 / iOS 8.0以上 |
寸法 | 23in(約610 x 250 x 70.8mm) |
重量 | 約800g |
製品の特徴・概要
「Populele U1」は、優れた製品に贈られる"EDISON AWORDS 2018"において、ブロンズ賞を取得した製品です。
そのセカンドモデルということで、著者もかねてより実は狙ってました。
特徴は下記の通りです。
【Populele U2 の概要・特徴】
- ウクレレ学習用に設計された23インチのスマートコンサートウクレレ
- 素材に拘りT700カーボンファイバー、カーボン弦、クローズタイプメタルペグ、HPL合成繊維ブリッジを採用
- 専用アプリとの連動でコード進行がLEDライトで表示され正しく効率よく楽しく学べる
基本的な機能は「U1」と変わりませんが、「U1」はバッテリー内蔵だったのに対し、「U2」は別途単4電池を購入する必要があります。
また、重量が300g近くアップしているので、小さなお子さんだとストラップなども用意しておいた方がいいかもしれません。
とにもかくにもカラーバリエーションも豊富なので、見た目のデザインが気に入れば、初めてのウクレレとして、はたまたサブ用として、選択肢のひとつにすればいいと思います。
カーボンならではの独特の音色を奏でてみませんか。
- アプリを介して気軽に演奏を学べる
- 楽譜なしで押さえ方から演奏までひと通り出来る
- 初心者から玄人、老若男女誰でも楽しめる
- カーボン弦特有の強めの張りと重量感
- アプリの精度がかなり低い
Xiaomi Populele U2 スマートウクレレ 実機レビュー・評価・感想
著者はコードでしか演奏はできないものの、ウクレレは一生楽しめる楽器と確信しています。
まだまだ初心者レベルですが、8ビートや16ビート、アルペジオ、カッティングなど、演奏方法を覚えれば覚えるほど楽しくなっていきます。
ポピュレレは、そういった演奏する楽しさを改めて教えてくれているような気がします。
果たして「Populele U2」も同じように楽しめるのか、比較含め検証していきます。
化粧箱・パッケージ
先にあげた画像の通り、配送用の段ボール箱にさらに上記の化粧箱にて梱包されています。
バッグがセットになったモデルもありますが、今回は製品のみ。ホワイトをチョイスしました。
「U1」は交換用のストリングスやピックなども同梱されていましたが、「U2」は製品(ウクレレ本体)と取扱説明書のみのパッケージ内容です。
取説(並びに保証書)は、「U1」が英・中だったのに対し、オールイングリッシュに刷新されています。
筐体・デザイン
正直もっとおもちゃ感が強いと思っていましたが、ボディに厚みがしっかりあり、全体的なデザインや質にもこだわりが感じられ、各パーツ丁寧に作られている印象です。
ブリッジからサドルまでホワイトに統一されていて、ブリッジ部分は各カラバリのそれぞれのカラーとなります。
質感は滑り過ぎないようツヤ消しが施された、しっとりしたマットな質感となっています。
ソプラノウクレレに慣れているということもありますが、ウッドベースのウクレレと比べ、持った瞬間ずっしりとした重量感があります。
ボディ背面に格納式の電池ボックス、電源ボタンを配置。
電池ボックスは、ボタンをスライドさせることで内部にあるバネの反発によりポコッと出てきます。収納はボックスごと押し込みます。
「U1」は内臓バッテリーを搭載していましたが、「U2」は単4電池2本が別途必要です。
「Populele U2」では、どこのメーカーの弦を使用しているのか記載こそないものの、フロロカーボンのストリングス(弦)を採用しています。
フロロといえば釣り好きにはおなじみの素材ですが、ナイロンよりハリやコシ、伸びづらいなどの特徴があり、同時に耐久性も期待できます。
フィンガーボードはABS樹脂製で光沢があり、やや滑りやすい触感。
「U1」同様ポジションマークはなく、23インチのコンサートウクレレサイズには変わりませんが、18フレットジョイントから14フレットジョイントへ刷新されています。※U1は側面にポジションマークがあります
ペグは密閉型のギアペグ仕様。ネジやギア部分などは金属、ツマミやカバーなどはメッキ処理が施された樹脂製となっています。
密閉型のため内部は確認していないものの、1:18ギアとのことなので、調律も狂いづらく、細かいチューニングが可能です。
サウンドホールの縁にもメッキ処理がされていて、ちょっとしたアクセントになっています。
また内寸は、直径約6cmぐらいです。
サウンドホールからボディ内を覗くと、"Populele 2"の印字がされていて開発者のこだわりが感じられます。
「U2」のストラップピンは、エンドピンひとつのみ。
とはいえ最初からついているので、ストラップを持っていればそのまま流用できますね。
Xiaomi Populele U2 スマートウクレレ 使用感レビュー
元も子もない話ですが、スマートウクレレを使わなくてもウクレレの練習はいくらでもできます。
ギターやベース、ピアノなどといった、いわゆるプレーヤーが多い楽器と同じように、無料でスコアブックを提供してくれたり動画配信をしてくれていたりと、ウクレレ演奏の敷居は実はかなり低いんです。
初心者用なら1万円もかからず余裕で始められるので、興味があるなら即始めてみてくださいね♪
「Populele 2」は、初心者向けですが、T700カーボンファイバーのボディ、カーボン弦を採用するなど、素材や材質にもこだわっています。
旧モデルも充分完成度は高かったものの、果たして進化しているのでしょうか。
LEDのカラーがホワイトとなりよりガジェットらしく
スマートウクレレの名の通り「Populele 2」は、スマートフォンと機能連携ができるガジェットです。
旧モデルはウクレレ(やギター)でよく見る、いわゆるひょうたん型。「U2」のフォルムデザインは、いわゆるパイナップル型に近い造形です。
加えてLEDライトのカラーがオレンジ(黄色)からホワイトに変更されています。
そのせいもあってか、いい意味で無機質さが強調されていて、よりガジェットらしさが増した印象です。
コア材を目指したかのような歯切れのいい存在感のある音色
サスティン(音の伸び)がほどよく、歯切れのいい音色です。もしかしたら、コア材を目指したのかもしれませんね。
正直もっと無機質な乾いた音色を想像していましたが、旧モデルのスプルースと非常に近い音色に仕上がっています。
また、ボディの容積が(恐らく)増えている分、音量も充分出て、音の伸びもよく感じます。
マホガニーのような暖かみのあるサウンドというよりは、くっきりはっきりしていてフロロカーボン弦と相まって、高音は特につややかでぬけがあります。
けどコードでポロポロ弾くだけなら何ら問題ないウキ!
動画レビュー(動画紹介)
動画でも解説、レビューしています。
音色のチェックなどもしているので合わせてご参考ください。
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「Populele U1」と「Populele U2」の比較
「Populele U1」と「Populele U2」は見た目はもちろんですが、既に紹介してきたように、Populele(ポピュレレ)という名前が同じなだけで、もはや完全な別物と思ってもいいぐらいです。
違いは、下記の通り。
Populele U1 |
Populele U2 |
|
フレット数 | 18フレット | 14フレット |
フレット素材 | 金属 | ABS樹脂 |
同梱弦 | ナイロン Italian Aquila |
フロロカーボン |
ポジションマーク | 側面に記載 | 無し |
材質(ボディ) | スプルース | カーボンファイバー |
LED色 | 黄色 | 白色 |
バッテリー | 内臓 | 別途用意(単4型) |
ストラップピン | 2つ | 1つ |
他にもブリッジ形状が違ったり、「Populele」のロゴデザインが若干違ったりしますが、同じ23インチのコンサートウクレレなので使い方は同じです。
「U2」のペグ形状は一見すると金属。しかしながら「U1」もメッキ処理はされていないものの、密閉型で、ネジやギア部分は同じく金属です。
ノブやカバーはどちらも樹脂製で、両者ともギアペグを採用してくれているため、調律が狂うことなく比較的安定しています。
気になった点・注意したほうがいい点
今回は致命的です。
- アプリが使えない(連動してLEDが点灯するはずが全く光らない)※解決済み
- 木製より滑りやすく重量があるため慣れが必要
2はさほど問題はなく、1は要改善。
というより、「Populele U1」でも同じ状態なので、「Populele U2」がスマートウクレレである以上、運営には急いで対応して欲しいです。
それぞれ解説していきます。
運営にフィードバックしたところ、速攻で直りました!
精度はやはり何とも言えませんが、イチからウクレレを学習したい方は本アプリをご活用ください。
アプリが全く使えない※解決済み
本製品には、「Populele」専用のアプリを使用します。
初期設定を済ませ、ペアリングこそ出来てはいるものの、低評価も納得、全く使えません。
いくつか別の端末(全てAndroid)でテストしてみましたが、状況は変わらず。
かねてより精度はイマイチだったとはいえ、「U1」では普通に使えていただけに残念でなりません。
アプリが使えなければ、本製品を選ぶ理由がなくなってしまいます。1台なら初期不良を疑いますが、2台とも同じ症状なので、改善希望です。
運営にフィードバックしたところ、速攻で直りました!
精度はやはり何とも言えませんが、イチからウクレレを学習したい方は本アプリをご活用ください。
指板が滑りやすく重量があるためやや大人向け
フロロはナイロンに比べ弦が細いため、押さえやすいと定評がありますが、フロロの特性上、ハリやコシが強く、加えて指板(フィンガーボード)はツルツルした樹脂製。
そのため「U1」以上に慣れが必要で、演奏時は特にしっかり押さえる必要があり、その際押さえが甘いと地味に滑ります。
そして、コンサートウクレレとしては標準的な約800gですが、ストラップを使わなければ小さな子供には少し重いです。
ギミック自体はさほど変わらないものの、しっかり押さえることと、重さに耐える必要があるため、先代モデルよりはやや大人向けと言えそうです。
Xiaomi Populele U2 スマートウクレレ 総合評価
正直アプリは全く使ってなかったので、新しいウクレレを入手したと思えば、デザインもカワイイですし少なくとも一般的なウクレレとは一線を画しています。
一見するとおもちゃ感はありますが、演奏したら立派なウクレレ。上質なサウンドを奏でられます。
調律は安定していて、音抜けもよく、3,000円程度のおもちゃウクレレとは全く異なります。
初心者用ウクレレとしては少しお値段はするものの、カラーバリエーションも豊富で、幅広い層で楽しめるウクレレです。
【総合評価】 | |
製品名 | Xiaomi Populele U2 スマートウクレレ Populele 2 Smart Uklele |
総合おすすめ度 | 4.0 |