日本国内において、加熱式たばこは、フィリップモリスことiQOSの独壇場。
そこに追いつけ追い越せと、JTから「プルーム・テック(Ploom TECH)」、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンから「glo(グロー)」がリリースされました。
プルーム・テックは2016年3月1日に発売されて以来、見た目のスタイリッシュさや豊富なアクセサリー、また、フレーバーも多くなってきたことからユーザー数が徐々に増えてきています。
今回は、(今更ですが)「プルーム・テック(Ploom TECH)」の実機レビューをしていきます。
Contents
プルーム・テックのフレーバーは下記より
プルーム・テック(Ploom TECH) レビュー・評価・感想
プルームデバイスは全部で3種類。
今回紹介する「プルームテック(Ploom TECH)」と、「プルーム・テック・プラス(Ploom TECH+)」、「プルーム・エス(Ploom S)」という3つのラインナップがあります。
順次全国のコンビニでも購入可能になっているプルームデバイスですが、プルーム・テックは一番の古株モデルとなります。
この手のスティック形状のベイプはかねてよりあり、ニコチン入りかそうじゃないかの違いぐらいで、ビタミン配合の(主に)女性向け商材と見た目やサイズ感は正直のところ大差ありません。
関連C-Tec Duo 使用レビュー・感想|ビタミンC配合ペン型お手頃価格電子タバコ
しかしながら、スタイリッシュな見た目に加え、限定カラーや、ベイプ同様充実した豊富なアクセサリーによるカスタムもできる、喫煙グッズです。
スペック紹介
Ploom TECH バッテリー | |
バッテリータイプ | リチウムイオン電池 |
バッテリー容量 | 190mAh |
サイズ | L69.2 x φ9.2mm |
重量 | 約10.5g |
USBチャージャー | |
モデル | UC 46068E |
定格電圧 | 入力:5.0V DC 出力:4.2V DC |
定格電流 | 170mA |
---|---|
充電時間 | 約90分 |
サイズ | L44.7 x W20.0 x H10.4mm |
ACアダプター | |
モデル | WA-SJPT12-JA |
定格入力 | 100~200V AC, 50/60Hz, 0.2A |
定格出力 | 5V DC, 1.5A |
サイズ | L59.5 x W31.6 x H23.0mm |
サイトも隅から隅まで完璧に作り込まれてるウキ!
製品の特徴・概要
プルーム・テック(Ploom TECH)には、大きく分けて3つの大きな特徴があります。
レビューの前に、特徴や概要を簡単に解説します。
加熱式たばこは、アイコスを代表とする(JTでいえばプルーム・エス)「高温加熱型」と、「低温加熱型」の2つのタイプがあります。
プルーム・テック(Ploom TECH)は、後者の「低温加熱型」のデバイスです。
たばこ葉を燃やさず、高温で加熱もしないため、紙巻きタバコに比べ、においはわずか1%未満、健康懸念物質の含有量は“99%カットされています。
においや煙が少ない
実は私も紙巻きタバコ時代、これが嫌で仕方ありませんでした。自身の副流煙ですら敬遠していたので、“シャグ”をチョイスしていた節もあります。※詳しくは下記参照
関連「手巻きタバコ」愛煙家のためのコストパフォーマンス最強タバコ
プルーム・テックは「低温加熱型」のデバイスのため、においがほぼありません。
においがないだけではなく、煙も当然少なく、ホルムアルデヒドなどの健康懸念物質もほとんどカットしています。
単なる副流煙による受動喫煙だけでなく、三次喫煙(喫煙により、衣類や家具、壁等に染み付いたことで発生する有害物質を吸収してしまうこと)の懸念がほとんどありません。
手軽に使えてスタイリッシュ
買ったらすぐに使える手軽さ(充電は必要)と、メンテナンスフリーなのも魅力です。
ベイプのように複雑な機構ではないので、ガジェット類が苦手でも安心して使えます。パフボタンや電源ボタンもなく、抵抗やワット数など一切気ににする必要がありません。
ON/OFFも当然なくただ吸うだけで起動します。
女性にもフィットするスタイリッシュなペン型タイプ。そして価格はわずか3,000円(税込)。気軽に全国のコンビニで購入できます。
※限定カラーは公式オンラインショップで購入可(4,500円)
※20歳未満の者の喫煙は法律で禁じられています。
多彩なフレーバーと豊富なアクセサリー
ややフェミニン推しな製品ではあるものの、ユニセックスに使えるよう、フレーバーのラインナップが多彩です。
2019年現在、全10種(季節限定合わせて12種)のフレーバーから選べます。
関連プルーム・テック(Ploom TECH)たばこカプセル全銘柄の味・比較
商標侵害の製品も多々ありますが、公式・非公式問わずアクセサリーも豊富で、互換品で溢れています。
シンプルなデザインだからこそ、自分なりのカスタマイズができるのも大きな魅力です。
爆煙派やガツンとくる吸い口を好むユーザーにはやや不向きですが、シーンに応じて使い分けたり、吸い方によってはしっかりキック感を得られます。
ニコチン入りリキッドを平行輸入すればいいだけですが、国内で正規販売されている“合法ドラッグ(たばこの意)”をわざわざ輸入する必要もありません。
特に、アイコスのにおいが苦手な方には低温加熱型タイプがおすすめです。
- 30℃の低温加熱型で煙が少ない
- スタイリッシュなペン型デザイン
- 自由なカスタマイズが楽しめる
- キック感が弱い
- ややフェミニン寄り
※20歳未満の者の喫煙は法律で禁じられています。
プルーム・テック(Ploom TECH)スターターキット 実機レビュー
現在、通常購入できるのは、ブラックとホワイトの2色展開。コンビニだけでなく、全国のたばこ屋でも扱っています。※限定カラーやアクセサリー類はオンラインショップや一部店舗のみ
また、楽天でもJT公式ショップが出来ています。
公式サイトは下記よりチェック
※購入可能なものはデバイス本体とアクササリー類のみです。いずれも年齢認証が必要ですが、JT公式のオンラインショップなら全ての商品が購入可能。また、ポイントも豊富なので、面倒臭がらずに登録することをおすすめしておきます。
化粧箱・パッケージ
さすがの資本力。どこぞの中華メーカーのパッケージに比べ洗練された化粧箱です。
カラーはブラックで紹介していきます。
【パッケージ内容】
- Ploom TECH バッテリー × 1
- USBチャージャー × 1
- ACアダプター × 1
- アンケート用紙 × 1
- 保証書 × 1
- ユーザーマニュアル × 1
大手で、今時しっかりとした紙ベースの取説も珍しいですね笑※オンラインでも同様のガイドが閲覧可能
万人向けの商材なので致し方ない部分はあるものの、環境保護を大々的に謳ってる企業なのにやや疑問ですw
プルーム・テック(Ploom TECH)使用感
プルーム・テックを使用するには、専用カートリッジとたばこカプセルが必要になります。
いずれも別売ですがカートリッジはたばこカプセルに同梱されています。
プルーム・テック専用のたばこカプセル1本で、約50パフ分使用出来ます。1箱にカプセル5本なので、約250パフ分(紙巻きたばこ換算で約30本分相当)となります。
本記事ではそこまで解説しませんが、レギュラー系はカートリッジの外装フィルムが黄色で、メンソール系は青(緑)で統一されています。
デザイン
ちなみに、カートリッジは「MEVIUS」ブランドはブラックカラーで統一されています。
カートリッジとバッテリーを接続すると上記の通り。
そして、「Pianissimo」ブランドは白のカートリッジで統一されています。
ブラックのボディならピアニッシモのカートリッジを装着した方が、ツートンカラーで個人的には好みです。
そして、もう見た目は何かわからないぐらいオシャレになったカラーデザインも次々に追加されています。もう全部欲しい!
本体のみでは約10.5g、カートリッジをつけても約18gと軽量コンパクトですが、USBチャージャーもかなり小さいので携帯性にも優れています。
ACアダプタもしっかりプルーム・テック専用モデル。安田倉庫株式会社によりしっかりPSEも取得しています。
機能・吸いごたえ
では、実際に使用していきます。
全フレーバーのテイスティングをしているので、下記記事も合わせてチェックしてみてくださいね。
吸っている間は青色のLEDが点灯します。また、LEDが点滅したタイミング(40秒間点滅)がたばこカプセルの交換時期の目安となります。
吸いごたえに関しては、兼ねてから言われている通り、キック感はやはり弱め。ベイプに慣れている方や、紙巻きタバコ愛煙家は“吸ってる感”をほぼ感じないかもしれません。
レギュラー系はそれがより顕著で、1mg前後の紙巻きタバコ移行者なら比較的すんなり受け入れられると思います。
ただ、プルーム・テックの一番の魅力は、フレーバーが多く、様々なテイストを楽しめることだと思います。
言ってしまえば、蒸気量の極めて少ないベイプを吸っている感じです。
でもそれはそれでアリ。
著者は、ベイプもメンソールリキッドを必ず加える派なので、メンソールラインのフレーバーが、よりキック感を得られてオススメです。
吸っているうちにフレーバーが薄くなるからリキッドを垂らすツワモノもいるウキ!※自己責任でオナシャスウキ
充電
充電が必要になると、底面のLEDが赤に点滅するので付属のチャージャーとアダプタで充電します。
充電時はUSBチャージャーのロゴ部分が赤くスタイリッシュに点灯。
充電が完了すると白色に点灯します。
アクセサリー紹介
プルーム・テック・プラス、プルーム・テック・エスに関しては、別記事で紹介していますが、プルーム・テックのアクセサリー類は本記事内で紹介します。
MOUTHPIECE / マウスピース
マウスピースは、プルーム・テック、プルーム・テック・プラス共用となります。たばこカプセルに取り付けて使用するもので、衛生面に配慮したり、人によっては“吸いごたえがアップする”とも言われています(著者は違いがわかりませんw)
また2019年7月1日から、全国のコンビニ、たばこ屋にて購入可能となり、販売チャネルが拡大されました。これまで累計77万個も売れているとのことなので、さらに拡大していくことが予想されます。
BLACK / ブラック
ブラックのマウスピースです。どのカラーのデバイスを使用していても合わせやすいカラーです。ブラックのみ、透過タイプなので、一番スタイリッシュな気がします。
WHITE / ホワイト
同じく、スタンダードなカラーのホワイトです。Pianissimoのカートリッジは白いので、合わせるならMEVIUSのたばこカプセルを吸っている人の方がいいかもしれません。
RED / レッド
レッドのマウスピースです。シンプルなカラーのデバイスに、バッチリマッチするカラーです。
全色にいえることですが、マウスピースは樹脂素材のためビビッドカラーになればなるほど安っぽい(プラスチッキー)です。
PURPLE / パープル
パープルのマウスピースです。明るすぎないカラーなのである程度落ち着きをもたせたい人におすすめです。
GREEN / グリーン
グリーンのマウスピースです。メンソールのたばこカプセルユーザー向けと言ったところでしょうか。
たばこカプセルのラインナップに合わせたカラー展開なので、普段よく購入するカラーに合わせるのもいいと思います。
REGULAR / レギュラー
レギュラーカラーのマウスピースです。黄土色なので好みは分かれると思いますが、個人的にはああり好きではありません。若干じじいっぽいw
Ploom TECH 2WAY Stand / 2ウェイスタンド
プルーム・テックは他のプルームデバイスより先に販売されていたこともあり、おしゃれで洗練されたアイテムが多い気がします。
ペン型ベイプは卓上だとコロコロ転がって煩わしいものの、できれば常に手元付近に置いておきたいもの。
そこで便利なのが、2ウェイスタンドです。
上下分離できる構造となっているので、吸い終わったたばこカプセルを収納できるんです。
私自身は本アイテムが到着するまでは、普通のペンたてで代用してましたw
Purple / パープル
2ウェイスタンドのパープルバージョンのパッケージです。スタンド本体とほぼ同じピッタリサイズの化粧箱となっています。
やや白とびしてますが、明るすぎず、濃すぎずな紫色です。透明なアクリルとの対比がいい感じ。
実際にデバイス(プルーム・テック)を置いたときのイメージです。
プルーム・テックを持っている方はこれは持っておきたいアイテムですね。
イタリアの革製品ブランド「Felisi」とJTが共同開発
「Felisi(フェリージ)」は、イタリアの革製品などを展開する、フィーゴ(FIGO)社が取り扱う人気ブランド。
その「Felisi(フェリージ)」とJTがコラボ(共同開発)し、2019年8月9日(金)より、「プルーム製品」専用アクセサリーを2種類をリリーススタート!
現在はユナイテッドアローズの子会社なので、本ブランドを目にする機会は比較的多いハズ。ビジネスマンを筆頭に、洗練された革製品を、長く大事に扱いたい、大人向けのレザーブランドです。
経年劣化によって、使えば使うほど“味が出るレザーブランドこと、「Felisi(フェリージ)」。
「プルーム・テック」「プル ーム・テック・プラス」向けの「プルーム・スリムケース」※画像左と、「プルーム・エス」向けの「プルーム・スクエアポーチ」※画像右の2アイテムとなります。
カラーは、どちらのアイテムも同じ「ブラック」、「ネイビー」、「ライトブ ルー」、「メロン」、「シクラメン」の5色展開です。
材質はレザー×ナイロンで職人の手作りにより仕上げています。
プルーム・テック用のアクセサリーですが、ペンケースやポーチとしての機能面も充実。15,120円と少しお値段高めですが、洗練された大人を目指してみてはいかがでしょうか。
Ploom SLIM CASE by Felis BLACK / Ploom スリムケース by Felisi ブラック
カラーはブラックとなります。
レザー部分に「Ploom」の刻印、センターには「Felisi」と"MADE IN ITALY"の刻印が施されていて、“共同開発(コラボしている)”のがわかります。
ナイロンの質感も手触りがよく上質で、ポイントで使われているレザーがなんともいえないいい香りを醸し出しています。
スリムなケースですが、内部は広げると数本入ります。
プルーム・テックやプルーム・テック・プラスだけではなく、ペンなども一緒に入れておくとスマートに持ち運べます。
気になった点・注意した方がいい点
人によっては「こんなのタバコじゃねぇ!」という方もいると思います。正直私もこれはたばこではないという印象です(というか加熱式たばこ全てに言えますがw)。
ですが、“こういう製品”と思えば非常によく出来たデバイスです。
一点気になったのは、手軽さゆえの危険性です。
本製品に限ったことではありませんが、電源ボタンもなくただ吸うだけで起動するのは便利な反面、お子さんをお持ちのご家庭では、ユーザーがしっかり管理しないと誰でも使えてしまいます。
ある意味、未成年が最も手を出しやすいデバイスとも言えます。
せっかく周囲に配慮できるのに(受動喫煙という意味で)、好奇心旺盛な子供に使われてしまったら本末転倒ですからね。
プルーム・テック(Ploom TECH) 総合評価
価格的にも3,000円と安価で試しやすいですし(発売当時)、ノーブランドの怪しげなベイプを購入するよりは、確実におすすめできます。
さすが天下のJT製品。アフターや保証も手厚いですし、サイトの作り込みがハンパじゃないです(とんでもない資本力)。
ですが、正直オフィシャルサイトはおしゃれに寄りすぎていて、常日頃からインターネットやガジェットに従事している著者でさえ、分かりづらく困惑しました。(ID登録に免許証の提示や年齢認証もボトルネックになりそう)
専用アプリもあるものの、結局サイトに飛ぶのでアプリ内で完結できず。こちらもまだまだUIの改良が必要な気もします。※残念ながら下記アプリのサービスは終了しています…早く新たなものが出来てほしいものです。ちなみに以前はブラウザとスマホでダブルでポイントゲット出来ました(小声)w
あくまでも本製品は喫煙器具。タバコは20歳以上に認められた嗜好品(合法ドラッグ)です。
デリケートな商材なので難しいのは承知ですが、せっかくキャンペーンやポイント、その他特典が豊富にあるのに、その恩恵が受けられない層が確実にいるのは実にもったいないと思います。
吸い口は確かにライトですが、紙巻きタバコや高音加熱型のサブ機として、TPOに応じて使い分けるのがおすすめです。
使用者は別れる製品なのは間違い無いですし、個人的にはベイプで充分ですが(爆煙ならキック感も得られるので)、禁煙補助グッズとしてもおすすめです。
JT担当者に直接聞きましたが、ネットでの正規販売はJT公式のオンラインショップとJT公式の楽天のみです。
上記含め、AmazonやYahoo!(楽天含む)でもいくつかのショップが販売しているものの、安く(高く)販売しているショップは、“公式”ではありません。ご注意ください。
【総合評価】 | |
製品名 | プルーム・テック(Ploom TECH) |
総合おすすめ度 | 4.3 |
まとめ
“タバコ感”が得られるかと言われれば、否です。
ですが、これはこれでありだと思います。
プルーム・テックは、はっきりとユーザーを選ぶ製品ではあるものの、他者への配慮が可能な素晴らしい製品です。
※マナーやエチケットを守るのも喫煙者の立派な務めです。日本は喫煙場所が少なすぎることから、車で吸うことを余儀なくされる、いわゆる“車吸い”も増えています。各々スマートな喫煙ライフを目指しましょう!
関連【デバイス別】加熱式たばこ専用灰皿とホルダーがセットなオールインワンスタンドでスマートな喫煙ライフ
▼プルーム・テック関連記事は下記よりチェック!