JTの加熱式たばここと、高温加熱型デバイス「プルーム・エス(Ploom S)」。
フィリップモリスの「iQOS(アイコス)」、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンの「glo(グロー)」に次いで、とうとうJTからもリリースされました。
若者からお年寄りまで選べる豊富なカラーラインナップと、充実したアクセサリー類も魅力の新型デバイス、JT発「プルーム・エス(Ploom S)」のレビューをしていきます。
※現在旧モデルは廃版となり、「プルーム・エス・2.0(Ploom S 2.0)」に一本化されています。
「プルーム・エス」スターターキットが、2019年12月1日(日)から価格改定です!
- メーカー希望小売価格:7,980円(税込)→3,480円(税込)
ほぼ50%OFFの大幅改定です。
追記:2020年6月1日(月)より、本体がさらにお求めやすく価格改定です!
- メーカー希望小売価格:3,480円(税込)→1,480円(税込)
※現在は販売終了となっています。
Contents
フレーバー・アクセサリーレビューは下記より
プルーム・エス(Ploom S) レビュー・評価・感想
「プルーム・エス(Ploom S)」は、先に挙げた通り、「プルーム・テック(Ploom TECH)」「プルーム・テック・プラス(Ploom TECH+)」に次ぐJT発第3のデバイスです。
2019年1月29日より、Ploomオンラインショップ及び全国Ploom専門店で先行販売が開始され、同社モデルの中で唯一の高温加熱型のモデルとなります。
低温加熱型ではどうしても得られにくいキック感や煙量(蒸気量)を、よりタバコに近づけた製品です。
紙巻きたばこが敬遠され、世は禁煙ブーム。プルーム・テック・プラスと同じタイミングでリリースされましたが、喫味は完全に別物。
競合他社のアイコス、グローなどと同様に、紙巻きたばこに近い感覚で吸えるのが魅力です。
スペック紹介
Ploom S 本体 | |
バッテリータイプ | リチウムイオン電池 |
バッテリー容量 | 1,020mAh |
充電時間 | 約90分 |
定格電圧 | 5V |
定格電流 | 1.5 A |
ポート | microUSB Type-B |
サイズ | 約W56.3mm x H93.2mm x D24.5mm |
重量 | 約95.1g |
ACアダプター | |
モデル | WA-SJPT12-JA |
定格入力 | 100~240V AC, 50/60Hz, 0.2A |
定格出力 | 5V DC, 1.5A |
サイズ | L59.5 x W31.6 x H23.0mm |
重量 | 32g |
MicroUSBケーブル | |
サイズ | 約60cm |
重量 | 15.3g |
クリーニングブラシ | |
サイズ | 約W10.0 x H11.0 x D131.3mm |
重量 | 10.9g |
わからなければ図解解説があるのでチェックウキ!
製品の特徴・概要
詳細レビューの前に、プルーム・エス(Ploom S)の大きな特徴を3つにまとめて紹介していきます。
前述の通り、加熱式たばこには、「高温加熱型」と、「低温加熱型」の2つのタイプがあります。
プルーム・テック・プラス(Ploom TECH+)は、たばこ葉をヒーターで加熱(燃やす)する「高温加熱型」のデバイスです。
従来の紙巻きタバコに比べ、においはわずか5%未満、健康懸念物質の含有量は“90%カットされています。
“たばこ”を感じる吸いごたえやキック感
たばこ葉・香料・加工方法・材料など、たばこ作りのノウハウが詰まった、JT独自の「リアル香味製法」で、“リアル”なテイストを追求しています。
キツ過ぎず、弱過ぎず、絶妙なバランスの喫味が得られます。
ユニセックスに使える優しいデザイン
プルームデバイス全てに言えることですが、カラーバリエーションが多く、年齢性別関係なく全ての人にフィットします。
加えて、大き過ぎず小さ過ぎず柔らかいカーブデザインとマットな質感で、手にも馴染みやすい優しいデザイン。
また価格は、7,980円と絶妙なラインで、1台ではなく何台も持ちたくなる、そんな魅力を持っています。
※20歳未満の者の喫煙は法律で禁じられています。
特有の穀物臭を抑えた独自のテイスト
上記で解説した通り、プルームエスはアイコスやグローに並ぶ、たばこ葉を直接加熱する、高温加熱型デバイスです。
アイコスが約300〜350℃、グローが約240℃、そしてプルーム・エスは約200℃と競合デバイスの中では一番低温です。
そのため、煙や独特のポップコーン臭が抑えられた設計となっています。
公式でも公開されている通り、連続使用が可能で2台持ちの必要がなく、ヘビー(チェーン)スモーカーでも安心。
使い方も慣れてしまえば非常に簡単で、煩わしいメンテナンスもボトムの穴からシュコシュコするだけ。ユーザビリティにもしっかり配慮しています。
あらゆる面で洗練された、未来のたばこデバイスに仕上がっています。
※上記は公式ショップではありません。
- “ホンモノ”に近い吸いごたえ
- ライフスタイルに溶け込む洗練デザイン
- 煙量やにおいが控えめ
- 他社製のたばこスティックと互換なし
- 加熱型特有の穀物臭
※20歳未満の者の喫煙は法律で禁じられています。
プルーム・エス(Ploom S)スターターキット 実機レビュー
基本のカラーは、他のプルームデバイスと同じく、(上記の)ブラック/ホワイトの2色。限定カラーの「サプルクレイ」、「インスパイア-ドソイル」、「イノセントアイス」、「ブライトインディゴ」、「ストレートアッシュ」、「ユニークアンバー」の合計8種です。
詳しくは下記をチェック。
※20歳未満の者の喫煙は法律で禁じられています。
化粧箱・パッケージ
今更気づいたんですが、新製品のプルーム・テック・プラス、プルーム・エスはプラを使わない紙の化粧箱となっています。
環境への配慮も同時に謳っている、JTらしい方針ですね。
ちなみに、全てのカラーが手元にあるので、後日別記事にてレビューします。
本記事でのレビューは、ホワイトで進めていきます。
【パッケージ内容】
- Ploom S 本体 × 1
- ACアダプター × 1
- MicroUSBケーブル × 1
- クリーニングブラシ × 1
- 保証書 × 1
- ユーザーマニュアル × 1
マニュアルは3デバイスの中で一番洗練されている気がします(個人の感想)。後発デバイスなだけにマニュアルひとつ取ってもこだわりを少し感じます。
プルーム・エス(Ploom S)使用感
プルーム・テックを使用するには、専用のたばこスティックが必要になります。
たばこスティックは別売(20本入り:480円現在は550円)です。
プルーム・エスは、1回の加熱で、約3分30秒または14パフ使用することができます。1箱にスティック20本なので、約280パフ分となります。
デザイン
オフィシャルサイトはオシャレにまとめられているので、実機を見たらがっかりすることもあったりするんですが、質感もフィット感も控えめに言って最高です。
また、特徴や概要で解説した通り、他のデバイス同様、カスタマイズはもとより、本体のカラーバリエーションが充実しているのが本製品の魅力でもあります。
全部かーわーいーウホ!
単色(ホワイト)もツヤを抑えマットな質感。プルーム・テックと同じく滑り効果もありそうで、上質感があって、いやらしくない感じです。※プルーム・テック・プラスはどちらかというとスベスベ
ただホワイトはやっぱり汚れが目立ちそうですね。焦げがついたりしたら最悪のパティーン。
microUSBケーブルとACアダプターはプルーム・テック・プラスの100%互換品です(同モデルなのでもちろん安田倉庫株式会社によるPSEを取得済み)。
機能・吸いごたえ
使用方法
まずは機能面(使い方)を簡単に解説していきます。
上部にスライドとアクションボタンがあるので、スライド部分を動かします(本来はこれだけで電源ONですが、上図は未充電のため点灯していません。)。
充電してあれば、青のLEDが点灯。スライドしてたばこスティックをセット。
アクションボタンを2秒以上長押しすると、加熱開始。少し見づらいですが、状態表示ランプ(白色LED)が徐々に増えていきます。
LEDは、点滅/点灯しながら進行し、約40秒で加熱完了です
前述しましたが、プルーム・エス(Ploom S)は、1回の加熱で、約3分30秒か14パフ使用可能。今度は状態表示ランプが徐々に減っていきます。
使用を終えたらスライドを閉じます。
- 残り約30秒か、残り2 パフになると、本体が 「ブッ」と振動。
- 残り約30秒か、残り2パフ (LEDが点滅)、上限時間(約3分30 秒)に達すると本体が「ブブッ」 と2回振動。
- パフの上限回数 (14回)に達すると本体が「ブブブッ」と3回振動。
クリーニング方法
iQOSで面倒なのはメンテナンスがやや面倒な点。
プルーム・エス(Ploom S)はgloと同じく、清掃には付属のクリーニングブラシを使うだけなので、メンテナンスが楽です。
クリーニングにはボトムの蓋を開けます。そして先ほどのブラシを上から入れてシュコシュコするだけで完了。
公式によると、たばこスティックを20本(一箱)使用でクリーニング推奨
こまめにやれば案外クリーンに保てるウキ!
使用後・喫味の感想
全てのフレーバーで試してみましたが、個人的には“ちょうどいい吸いごたえ”です。紙巻きタバコでいうタール量は5mg前後の満足感といったところでしょうか。
ずっと禁煙していたというのもありますが(紙巻じゃないのでセーフwというかレビューしたらすぐまた辞めますw)、キック感はソコソコ、喫味もソコソコ、なのに煙やにおいは劇的に減っています。
“喫煙の満足度”と“周囲への配慮”を限りなく突き詰めた製品と言えそうです。
プルーム・テックや、プルーム・テック・プラスと比べると、充分な喫味が得られます。同じ高温加熱型で言えば、吸いごたえは「Ploom S(プルーム・エス)」<「glo(グロー)」<「iQOS(アイコス)」といった印象。
紙巻きタバコ派からすると、やや物足りなさがあるかもしれませんが、フレーバー(たばこスティック)次第な部分もあるので、そこでカバーしていくのがいいかもしれませんね。
ただ、少なからず高温加熱型デバイス特有の穀物臭はどうしてもします。
個人的にこのにおいが苦手なので、受け入れがたいというのが本音。ダメな人はやっぱりダメだと思います。
においがダメな方は、メンソールの方が断然吸いやすいです。
フレーバーのチェックはコチラから
充電
充電は、底面にあるmicroUSB端子に付属のUSBケーブル、ACアダプターを接続して充電するだけです。
状態表示のLEDが点滅しながら、全て点灯に切り替わった時点で充電完了(約90分)となります。
気になった点・注意した方がいい点
機能面だけでなく、筐体もかっこかわいい洗練されたデバイスに仕上がっていると思います。
JTも、同社3デバイスのうち、どこに一番力を注いでいるかというと、ここなのかなという印象を受けました。
というのも、日本でこれだけ喫煙者(ニコ厨によるヤク漬け)が多い理由は、国策として長きに渡り、国民が政府や行政によって利用され、喫煙が推奨されてきたという背景があります。
多くの税収(2兆円以上)がのぞめるだけに、切っても切り離せないんですよね。
とはいえ、たばこのネガティブキャンペーンも必要で、従来の紙巻きたばこから、クリーンなイメージの加熱式たばこへと方法転換せざるを得ません。
現状周囲への配慮を理由に、加熱式たばこへ移行したという人も少なくありません。
JTの調査によれば、日本市場における加熱式たばこのシェア率は約20%
他の諸外国では健康懸念を理由に移行する人が45%と多い中、日本はわずか13%。喫煙場所が少ないことや、周囲への配慮を理由に移行する人が多いという特殊な統計。
※ソース元は、JTから直接いただいた、2018年2月 JTG実施調査
喫煙後進国の日本は、税収含めてまだまだニコ厨を増やしたいのではないかと思っています(何10年か先は紙巻も淘汰されて蒸気が主流になると思いますけどね)。※現にアメリカは、長い間iQOSの販売許可が下りていませんでした。今はFDA長官が変わってアトランタ州で販売スタートされました。
つまり何が言いたいのかというと、喫煙者の多くは、たばこはまだまだ吸いたし、“たばこらしい吸いごたえ”を欲しているんですよね。
長くなりましたが、たばこに近い喫味を得るには、高温加熱型タイプなんです。
そんなことを踏まえての気になった点です。
軽減しているとはいえ臭いものは臭い
喫煙具をレビューしていながら、著者はもはや喫煙者ではありません(今回は実際に吸って試しているのでどっちやねんって感じですがw)。
正直、吸ってる本人も、吸わない人も、においが抑えられているとはいえ、臭いものは臭いです。
実際は、健康懸念物質は紙巻きたばこに比べ、90%カットされてますが、においがする=害があると、短絡的に考える人は確実にいます。実際ゼロではないですし、これは抗えない事実。
嫌煙家の近くで吸うのは、控えた方が良さそうです。
においが苦手な方は同社の低温型デバイスの方がおすすめ。
同社低温加熱型デバイス
関連プルーム・テック(Ploom TECH)実機レビュー|喫味より周囲への配慮を重視したスタイリッシュモデル
関連プルーム・テック・プラス(Ploom TECH+)実機レビュー|蒸気量・吸いごたえ・機能面がアップした次世代プロダクト
micro USB Type-Bを採用
上記のリンク先(Ploom TECH+レビュー)でも同じことを言いましたが、本製品もmicro USB Type-Bを採用しています。
せっかく作った新製品、多くのデバイスで利用されているmicro USB Type-Bとはいえ、できればType-Cでそろそろ統一して欲しいなと思います。
他社のたばこスティックには非対応(互換性なし)
ちょうど手元にアイコスのヒートスティックがあったので試してみました。
太さがほぼ同じだったのでイケるのでは?と思いましたが、加熱温度の関係からか他社製のたばこ(ヒート)スティックとの互換性はありません。※逆はもしかしたらイケるかも?w
当然といえば当然ですが、専用のたばこスティックを使いましょう。
プルーム・エス(Ploom S) 総合評価
散々ちょっとしたディスもしてみましたが、他社製品よりは間違いなく煙量(蒸気量?)は少ないです。
単純に、触っていて楽しいと思えるデバイスでした。全てのカラーをただ並べて、ニマニマするのもいいかななんて思います。
Ploom TECH、Ploom TECH+と同様に、カラバリが多く様々な世代で利用できるのも魅力ですし、アクセサリも豊富でカスタムも可能。
その上連続使用もできて、メンテナンスも簡単。
日本たばこ産業の"MEVIUS"がメインたばこの方は、これで決まりではないでしょうか。
ぜひご自身で試してみてくださいね。
【総合評価】 | |
製品名 | プルーム・エス(Ploom S) |
総合おすすめ度 | 4.0 |
公式サイトは下記よりチェック【PR】
※20歳未満の者の喫煙は法律で禁じられています。
期間限定で、通常価格¥7,980が¥3,990OFF
¥3,990(税込)で購入可能です!※2019/6/4(火)~9/30(月)まで
※現在は販売終了しています。
加熱式たばこは異臭の原因
やはり個人的に気になるのがプルームエスを含めた、加熱式たばこの香り。慣れればさほど気になりませんが、周り(非喫煙者)からすると不快な臭いでしかありません。
かくいう僕もそうですが、人体に与える影響はさておき、加熱式タバコの方がタバコより臭いと思っている方も少なくありません。
その名の通り、加熱式タバコであるプルーム・エスも少なからず燃えていますし、有害物質と言われるタールも含まれています。
少し触れましたが、アプルーム・エスをはじめとした加熱式タバコは独特の香りがあります。タバコ同様、空気の循環をするエアコンからの異臭の原因になります。
こまめなフィルター清掃ももちろん効果的ですが、日常的な清掃だけでは決して充分とは言えません。内部にまで侵入した臭いや、目詰まりしたホコリまでは取り除くことは不可能なんです。
日々の掃除と、定期的なプロによるエアコンクリーニングで、快適な喫煙ライフを送りましょう!
エアコンクリーニングは定期的に!
まとめ
※残念ながら上記アプリは2020年2月29日をもって終了しています。今後刷新されたアプリが開発されるはずなので、リリース次第更新します
3デバイスとともに、作り込みがすごくてさすがの資本力だと思いました。
喫煙具なだけに、少しデリケートな商材ですが、販路も独自にしっかりと作ってますし、公式ショップやサイトなどへの導線も完璧です。
サイトは少しオシャレ路線に走り過ぎていて、UIにわかりづらさを感じましたが、その完成度と金の突っ込み方たるや、競合他社のデバイスよりかなり洗練されています(随時更新されてますしね)。
年配者はちょっとだけ苦労すると思いますが、「JT(日本たばこ産業)スゲェェェ!」と素直に思いました。
たばこ市場、これから動いちゃうかもしれないですね。
※マナーやエチケットを守るのも喫煙者の立派な務めです。日本は喫煙場所が少なすぎることから、車で吸うことを余儀なくされる、いわゆる“車吸い”も増えています。各々スマートな喫煙ライフを目指しましょう!
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