4Kのみならず、今や8Kといった広域かつ高精細なディスプレイが求められる昨今。
当然高精細な映像表現にてコンテンツを楽しみたいなら、相応のデバイスが必要です。
ですがせっかく4K対応の機器類が充実していても、Switchなどのように元々4Kに対応していないものもあります。
そこで今回紹介したいのは、Nintendo Switchを4Kにアップコンバートしてくれる、PhotoFastの「4K Gamer Pro(フォーケーゲーマープロ)」のレビューをしていきます。
Contents
4K Gamer Pro(フォーケーゲーマープロ) インプレッション
実は同社から、「4K Gamer+」という製品が既に販売されていますが、こちら(下記)は市場在庫のみで生産中止となります。
筐体デザインの変更はなく、レッドからブラックへのカラー変更のみ。
機能面で刷新されたのは、
- 輪郭(シャープネス)と明暗の3段階調節が可能
となりました。
元々の使い勝手も悪くはなかったですが、コンテンツに応じた段階調整できるのは、それなりにメリットがありそうです。
従来通り、Switch他様々デバイスを簡単接続で気軽にアップコンバートできる「4K Gamer Pro(フォーケーゲーマープロ)」をぜひチェックしてみてください。
※Makuakeのプロジェクトページへのリンクです
- コンパクトな手のひらサイズ
- 簡単接続で4Kにアップコンバート
- 3段階調節機能付き
- 劇的な変化はなし
- 価格的なメリットがやや低い
スペック紹介
PhotoFast 4K Gamer Pro | |
モデル | - |
カラー | ブラック |
---|---|
素材 | ABS |
HDMIバージョン | HDMI 2.0a |
HDCPバージョン | HDCP2.2 |
HDRフォーマット | HDR10, Dolby vision, HLG |
アップスケール解像度 | 1080P→4K |
オーディオフォーマット | PCM2.0CH, LPCM5.1/7.1, Dolby Digital/Plus, DTS5.1/HD Master Audio/X |
HDMI帯域幅 | 最大18Gbps |
色空間 | YUV, RGB |
色深度 | 46g |
クロマサブサンプリング | 4:4:4 |
消費電力 | 3W |
サイズ | 102mm x 33mm x 20mm |
重量 | 46g |
※取説・クラファンページ・公式サイトから抜粋
4K Gamer Pro(フォーケーゲーマープロ) 実機レビュー
今回メーカーよりサンプル機をご提供いただいています。
化粧箱・パッケージ
化粧箱にゴールドをあしらうなど、ゴージャス感を演出しているものの、化粧箱自体にはそこまで凝った印象はなく、前面に画像付きイラスト、背面に仕様が記載された王道スタイル。
また吊り下げタイプの化粧箱のため、高級感は希薄で2万円以上するデバイスとは到底思えず、悲しいかなやや価格不相応感は否めません。
【パッケージ内容】
- 4K Gamer Pro × 1
- HDMIエクステンダー × 1
- USBケーブル × 1
- ユーザーマニュアル × 1
サンプル提供時時点では、取説は英語表記のみとなります。
筐体・デザイン
前述の通り、筐体デザインは従来モデルと変更がなく、Switchなど機器に接続する入力用のHDMIオス端子(付属のHDMI延長ケーブルもこちら側)が一基。
反対側にテレビやモニターに出力する側のHDMIメス端子と本機電源供給用のUSB-C端子が各1基ずつ配置されています。
またアップスケール用の物理ボタンはLED内臓で、目立つ位置となっています。
ボタン押し回数で段階調節可能です。
LED色はブルーで、Low→Medium→High→OFFと切り替えるたびに濃さが変化します。
付属のHDMI延長ケーブルは10cm程度。
本体に繋ぐと画像のようになります。
全体的に樹脂感が強く、安っぽい印象。
2万円超えと思うと正直もう少しこだわりが欲しいところです。
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4K Gamer Pro(フォーケーゲーマープロ) 使用レビュー
では本章より、実際に機器に接続して検証していきます。
今回はSwitchで検証しましたが、その他様々なデバイスでも利用可能です。
またUSBケーブルは付属していますが、「4K Gamer Pro」は電源供給が必要なデバイスのため、電源を別途確保しておきましょう。
劇的な変化はないものの色にメリハリが付く
段階調節は付いていますが、正直Lowではほとんど変化を感じません。
Highであってもパッと見はそこまで変化がないようにも感じますが、実際にプレイしてみると、エッジが際立って色にもメリハリが付いているのがわかります。
まさに濃淡といった感じで、本機未使用時は輪郭もトーンも淡く柔らかい印象ですが、アップスケールすることで、全体的にキリっとする印象です。
内容が比較的単調で色調が少ない別のゲームでも試してみました。
上記画像はピントも微妙ですが、何となく全体的にメリハリが付いているのがわかるかと思います。
静止画だとわかりづらいですが、実際プレイしてみるとその違いは顕著です。
段階調節のおかげで違和感なく使える
今回本製品を使用するまでは、アップスケーリングの段階調節機能が果たして必要なのか懐疑的でしたが、使ってみて納得しました。
例えば本機がなくともテレビ(モニター)の調節機能にて彩度や明度を変更したら、それなりに違和感を感じるハズ。
Highでいきなり使用するとシャープネスと明度に明らかな変化があり、慣れないうちはかなりの違和感です。
LowやMediumを利用することで、その違和感を軽減できます。
もう少しシャープさが欲しいなど、ゲームごとに選択が出来るのはメリットと言えそうです。
気になった点・注意したほうがいい点
これを言ってしまうと元も子もありませんが、
- 間違いなくシャープにはなるものの4K(クオリティ)かは不明
です。
ゲームをしてみると違いは顕著ですが、100インチサイズのもテレビでも試しましたが、「4Kなのか」と言われると正直「ボヤっとしていた影など明暗が付き、輪郭がハッキリした」としか言えません。
今回敢えてOFFとHighにて比較していますが、慣れないと前述の通り違和感が強いです。
パキっとした描写が好みなら使ってみる価値はあります。
またゲームによってはあまり変化が見られず、違いがほとんどわからないものも…。
そもそも4K対応テレビ(モニター)である以上、アップスケールせずとも1080P出力で十分綺麗な描写をしてくれます。
値段もそれなりにするので、本製品の価値を見出せるかは賛否ありそうです。
フルハイビジョンテレビや、1080Pモニターなどにも接続してみましたが、"OFF"以外出力されませんでした。
本デバイスを活用するには、4Kテレビ(モニター)必須です。
PhotoFast 4K Gamer Pro 総合評価
簡単接続で気軽にアップスケール出来るため、4Kモニターをしっかり活用したい人にはおすすめです。
今回長期使用時の耐久性は検証できていませんが、数日に分けて各1時間程度の頻度で使用してみたところ、多少発熱はするものの気にするほどではなく、ブラックアウトなども起こりませんでした。
1080Pの画質に納得がいかない、4Kこそ至上、といった人なら、強気な価格設定以上の価値が見いだせるハズです。
※上記は旧モデルです
【総合評価】 | |
製品名 | PhotoFast 4K Gamer Pro |
総合おすすめ度 | 3.0 |
※Makuakeのプロジェクトページへのリンクです