※Gearbest様よりサンプル提供
中国のシリコンバレーこと、深センに拠点を置くOUKITELより、5月にリリースされた「OUKITEL K9 」。一番の売りは、何と言っても7.12インチの大型ディスプレイです。
スマホというよりはファブレットという位置付けが適当な本端末。
本ページでは、「OUKITEL K9 」のレビューをしていきます。
Contents
OUKITEL K9 インプレッション・特徴・概要
前述の通り「OUKITEL K9 」は、7.12インチディスプレイという、とにかく画面の大きさがデカイというのがファーストインプレッションです。
その画面サイズは、iPad miniの7.9インチに匹敵するサイズです(言い過ぎw)
他のスペック値に関しては、エントリー〜ミッドレンジクラスではあるものの、充分実用的。
各種ミドルスペックスマホに搭載されている、MediaTek社製プロセッサーHelio P35、6000mAhの大容量バッテリー、その容量に負けない5V/6Aの急速充電、ソニー製のセンサーを搭載した16.0MP + 2.0MPリアカメラなどが主な特徴です。
また、ディスプレイは大画面に加え、流行りの水滴(ウォータードロップ)型で、顔認証にもバッチリ対応。もちろん指紋認証機能も搭載しています。
そして、メモリやストレージは4GB + 64GBで必要にして充分、対応バンドはMediaTekらしくそれなりに広域な仕様となっています。
任意でフォントサイズは変えられますが、画面が大きくそこまでスペックを求めない親世代へのプレゼントにも良さげなスマートフォンです。
- Mediatek Helio P35 MT6765 SoC搭載
- 大容量6,000mAhバッテリー
- 各種トレンド機能搭載
- 重量がヘビー級
- 良くも悪くも普通
化粧箱・パッケージ
Xioami Redmiシリーズを彷彿とするオレンジ一色のパッケージ。
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今回のレビュー品はブラック。記載はありませんが、Grobal Version(グローバル版)です。
【パッケージ内容】
- OUKITEL K9 × 1
- 充電アダプタ × 1※Aタイプ形状
- USB Type-C ケーブル × 1
- OGTケーブル × 1
- Type-C イヤホン変換ケーブル× 1
- SIMピン × 1
- TPUクリアソフトケース × 1※最初から本体につ
- 保護フィルム × 1※最初から貼られています
- ユーザーマニュアル × 1
- 保証書 × 1
- 注意書き × 1
※ソフトケースは本体とセットになっていましたが外して撮影しています
日本むけの端末ではないので、マニュアルは当然日本語には対応していません。
OUKITEL K9 機能・使用感
本章から、実際の機器レビューをしていきます。
筐体・デザイン
まずは上面です。ウォータードップ型なので、8.0MPのインカメラがちょこんと鎮座するのみ。ザ・大画面といった感じでスッキリしています。
背面は、フラッシュライトとリアカメラ(16.0MP + 2.0MP)、指紋認証が配置。
ボディは、艶やかな光沢が美しいガラス(セラミック?)仕様となっています。
上部に通常のスマホと同じく受話口がありますが、ベゼルとほぼ同化しています。ボトムは左から、マイク、Type-Cポート、スピーカーを配置。
左側面には何もなし、右側面にボリュームコントロールボタンとSIMスロットが配置されています。
究極の全画面とまではいかないものの、かなりベゼルはカットされていて、筐体サイズとほぼ同じぐらいのディスプレイとなっています。
フラッグシップ機ともなれば、スライド機構のカメラだったりするので、それらには見劣りするものの、かなり頑張っているのではないでしょうか。
筐体デザインは、奇をてらった感はないものの、万人ウケしそうなスタンダードなデザインで、質感も安っぽさはなく、上質に仕上がっています。
SIMスロット
SIMは、Nano SIM + Nano SIM / micro SD card※拡張時、2回線同時待ち受けのDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応。
製品重量
重量は237gと、200以下のスマホに慣れた現代人には、ややずっしりします。
ネットワーク(接続性)
ネットワークタイプ | GSM,CDMA,WCDMA,FDD-LTE,TDD-LTE |
GSM | 850/900/1800/1900MHz |
WCDMA | B1/2/4/5/8 |
FDD-LTE | B1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20 |
TD-LTE | B40 |
対応バンドは比較的広く網羅しています。
ドコモ回線は、3Gがバンド1のみ、でFOMAプラスエリアには非対応。4Gはバンド1/3/19に対応しているので不便なし。主力バンドに対応しているため、市街地では問題なく通信できるものの、郊外や地下などは圏外になりやすいので注意が必要です。
中華スマホに相性のいい、ソフトバンク回線(ワイモバイル)はフル対応で、3Gがバンド1/3/8、4Gはバンド1/8に対応。やはりSIMの相性がいいのはソフトバンク系です(LINEモバイルにて通信確認済)。
auは残念ながら未対応。
海外端末を使用する際は(電波法違反となるため)自己責任にはなりますが、ワンコイン(300円)から始められるLINEモバイルなら、ソフトバンク回線も使えますし、キャンペーンも豊富。
サブ用(デザリング含む)SIMとしてもおすすめです。
ドコモ回線でもそこまで不便なく使える
これまでもドコモ回線のSIMにて中華端末を利用してきた経験から言うと、正直ドコモ回線でもなんら困りません。
というのも、街を歩けばどこかしらでフリーWi-Fiは繋がっていますし、案外広範囲で電波を掴んでくれます。
あくまでも著者の経験則によるものですが、ソフバン系が嫌い・もしくは使いたくないという方はドコモ回線の選択肢もアリです。※著者はソフバン嫌い、とはいえ使い勝手が悪かったとしても自己責任でお願いしますw
ドコモ系MVNO一部紹介 | |
おすすめ度: 4.0 ※楽天ポイントが溜まる・使えるのが最大のメリット | |
おすすめ度: 4.2 | |
おすすめ度: 4.0 | |
おすすめ度: 4.1 |
本端末含め、ほとんどの中華端末は技適マークがありません。原則、技適マークを取得していない海外端末(ドローンやBluetooth接続が必要な無線機器)の使用は電波法違反となり、罰則の対象となります。利用は自己責任となりますのでご注意ください。
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仕様・機能
グローバルバージョンは、日本語にバッチリ対応しているので、安心して使えます。
輝度マックスだと画面が大きい分かなり眩しく感じますが、FHD(解像度:2244 x 1080)なのでやはり美しいですね。
バックアップしているので余計なアプリも入っています。Android9.0なので丸いアイコンとなっています。プリインストールアプリは必要最低限で、ほぼ素のAndroid。
OUKITELはUIを独自に作っているのか定かではありませんが、ホームアイコン含めちょっと可愛いですね。少しだけ翻訳おかしいですが日本語にバッチリ対応してます※左図(“手探り体感”って何だw)
「Ulefone Armor 3T」にもプリインストールさていた「ツールボックス※右図」も入っていました。
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K9のストレージは64GBと標準的、メモリも4.0GBなので、ある程度のマルチタスクにもサクサク使えます。
ベンチマークスコア
ベンチマークのスコアチェックです。
AnTuTu Benchmark
「OUKITEL K9」のAnTuTu(ver7.2.2)スコアは、合計83,811、CPUが39,242、GPUが12,822でした。
大方の予想通りの結果ですが、この数値なら充分実用性があります。
3Dゲームをプレイする場合、高解像度は厳しいので、低解像度のみが限界(ゴリゴリの3Dゲームはカクツキます)。ゲームをするにしてもソシャゲ止まりがいいですね。
Geekbench 4
Geekbench 4のスコアは、CPUはシングルコアが910、マルチコアが3,903で、GPUは3,284でした。
同じく予想の範囲内といった感じで、「OUKITEL K9」は、エントリー寄りのミッドレンジ端末のスペックです。
とはいえ、SNSや動画視聴、音楽プレーヤーとしてなら全く問題なく使えるので、ライトユーザーあるいは、サブ機利用がおすすめです。
カメラ性能
カメラ性能テストです。
リアカメラ
カメラは正直可もなく不可もなくです。圧縮してるのでいまいち伝わりにくいと思いますが、光量があれば自然な描写をしてくれます。
ですが至って普通の描写、そこまでクオリティは高くありません(昔に比べたら全然OK)。
フラッグシップ機のクオリティが高くなりすぎているのもあり、どうしても見劣りしてしまいます。
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ボケモードも搭載しているので撮ってみましたが、かなり不自然です。
暗所では、ノイズが走りますし、フォーカスも劇的に遅くなります。暗所撮影は不向き。
充分綺麗といえば綺麗ですが、カメラは単なる記録媒体用途がいいかもしれません。
インカメラ
インカメラは8.0MPありますが、良くも悪くも普通。決して綺麗という感じではなく、どちらかというと白飛びしやすい印象。
テレビ電話やビデオチャットなどには特に不便なく使えます。
マルウェアチェック
イマイチ信用しきれない中華スマホ、今回もチェックしてみましたが、OUKITEL K9は問題なさそうです。
何日か放置してみて、突然知らないアプリが入っていた、なんてこともなかったので恐らく問題ないでしょう。
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気になった点・注意したほうがいい点
ぶっちゃけてしまえば、良くも悪くも画面が大きいだけで、他に特に秀でた部分はない本端末(厳密には5V/6A 30Wで、1.5hでフル充電できる急速充電は結構魅力)。
逆にいえばトータルバランスが取れているともいえますが、一点のみ注意点、というか残念な点です。
中華端末は、かなりの割合で保護フィルムが付属しています。「OUKITEL K9」ももれなく付属。
ただ、当然ガラスフィルムではなく、安価なプラスチック(PET)フィルムです。
大抵、別々に梱包されているんですが、本端末は最初から付けられているため、ガラスフィルムに張り替えたい場合、いちいち張り替えが必要です。
そして、残念なことに、ホコリを噛んでいて、気泡ができていました(気にしすぎw)
恐らく個体差でしょうし、どこの時点で貼られたのかわかりませんが、貼るなら自分で貼りたいので、ありがた迷惑以外の何物でもありません。
OUKITEL K9 総合評価
前述の通り、「OUKITEL K9」はバランスが取れていて使いやすい端末です。
何度か言っているように、ライトユーザーやサブデバイスとしておすすめなので、エンタメ用デバイスとしての利用価値がありそうです。
また、大画面というメリットがあるので、目が遠くなった世代にもマッチすると思います(フォントサイズ等、初期設定時にアナウンスしてくれます)。
価格も(セール時なら)$200を切ってきます。実際使用してみて、マイナス面を特に感じない、よくできたデバイスです。
【総合評価】 | |
製品名 | OUKITEL K9 |
総合おすすめ度 | 4.0 |
あとがき
OUKITELは、ミドルレンジが多く、ゴリゴリのフラッグシップ機はないものの、価格は控えめでラインナップが豊富なのも魅力のブランドです。
スマートウォッチもリリースしているので、ぜひチェックしてみてくださいね。