数々のデザインアワードを受賞し、オンライン会議やウェビナーなど、世界中のユーザーから高評価を得ている「OBSBOT」。
今回はその生みの親、Remo Tech(レモテック)ことRemo Tech Co , Ltd様より、AI自動追跡機能を搭載した、4K対応コンパクトWebカメラ「OBSBOT Tiny 4K」をご提供いただいたのでレビューしていきます。
Contents
OBSBOT Tiny 4K インプレッション
「OBSET」といえば、2019年度iFデザインアワードから始まり、Reddotデザインアワード、CESアジアイノベーションアワード、同年11月には米TIME誌が選ぶベスト100イノベーション賞に選出されるなど、人工知能カメラブランドとして世界中で認知されているブランドです。
その後の2021年、2022年ともにデザインアワードを受賞しているだけあって、デザイン性に優れた製品ラインナップが目立ちます。
「OBSET」ブランドを立ち上げたRemo Tech社は、2016年に中国は深センで設立されてからというもの、飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進を続けていますが、まだまだこれからもユーザーを楽しませてくれそうです。
と前置きが長くなりましたが、今回の「OBSBOT Tiny 4K」は、同社の「OBSBOT Tiny」に比べ、さらに多くの機能を搭載したモデルです。
「OBSBOT Tiny」も±150°のパン角と±45°のチルト角の2軸ジンバルに、自動追跡やオートフレーミング機能、ハンドジェスチャー機能やType-C規格などが搭載されていますが、「OBSBOT Tiny 4K」は4K対応なのはもとより、
- オートフォーカスやHDR機能まで搭載した高画質化を図った
モデルです。
コンパクトな筐体ながら軽量設計なのでどこへでも持ち運べるのはもちろん、ズームも4倍まで可能となっているので、広めの会議室や屋外など離れた場所から一風変わった撮影が可能なハイエンドウェブカメラです。
2022年7月7日(木)~17日(日)の間、AmazonのPrime Dayに合わせて「OBSBOT Tiny 4K」がなんと最大7,200円オフされます。OBSBOTの各商品が割引価格で手に入る「OBSBOT Prime Week」が期間限定で開催中です!
- 4K対応HDR機能搭載高精細モデル
- AIトラッキング&AF&ジェスチャーコントロール機能搭載
- 軽量コンパクト&三脚対応でフレキシブル
- 4K画質・焦点距離が近いとトラッキングがやや遅い
- ジェスチャー感度がいい時と悪い時がある(遅い)
スペック紹介
OBSBOT Tiny 4K AI-Powered PTZ 4K Webcam | |
モデル | Tiny 4K |
カラー | ブラック |
---|---|
最大解像度 | 4K@30fps, 1080p/60 fps,MJPEG, H264 |
解像度 | 3840x2160, 1920x1080, 1280x720, 640x360 |
デジタルズーム | 4x |
絞り | F2.2 |
フォーカスタイプ | AF/MF |
視野角 | 86° |
オーディオ | ノイズリダクション付デュアルオムニディレクショナルマイク内蔵 |
動作範囲 | パン(横軸): ±150° チルト(縦軸): ±45° |
接続インターフェース | DC電源ポート, USB Type-Cポート, ねじ穴(UNC 1/4-20) |
システム要件 | Windows 10 以降, macOS 10.13 以降 |
その多機能 | 自動追跡 ジェスチャーコントロール 専用アプリ プライバシーモード オートフォーカス HDR |
サイズ | 89.4mm x 58mm x 58mm |
重量 | 約147g |
※取説・ショップページ・公式サイトから抜粋
OBSBOT Tiny 4K 実機レビュー
当メディアではウェブカメラをいくつか紹介してきましたが、下記のようなコスパに優れた廉価モデルがほとんどです。
関連eMeet C970L WEBカメラ レビュー|リングライト搭載75°広角1080P 60FPS暖色傾向滑らかスマートカメラ
今回のモデルは、
- AI搭載でトラッキング機能を持ちつつも高画質
というのが特徴です。
ちょっとしたビデオ通話やオンライン会議で何ら問題なく使えますし、手軽さという意味合いでは、1万円以下のモデルでも充分通用します。
「OBSBOT Tiny 4K」は、それらとは価格帯はもちろんスペックも異なる別ジャンルの商材なので使い勝手も含めレビューしていきます。
同社からリリースされている、スマホ用の電動マウント「OBSBOT ME」も価格が抑えられるだけでなく、ポータブル性にも優れていて便利です。
化粧箱・パッケージ
化粧箱は白と赤を基調にしたオシャレシンプルデザイン。
シルバーの文字で"4K"と大きく主張されており、4K推しなのが一目でわかります。
化粧箱裏面には、英・中(簡体字、繁体字)・独・日・韓・仏で同梱内容や製造元、各種認証などの記載があります。
更に内装は、厚紙を用いた赤一色の箱で手厚く梱包されています。
【パッケージ内容】
-
- OBSBOT Tiny 4K 本体 × 1
- USB-C to USB-C ケーブル (1.5 m) × 1
- USB-C to USB-A変換アダプター × 1
- USB-A to DC 給電ケーブル × 1
- マグネット台 × 1
- 収納ケース × 1
- ユーザーマニュアル、保証書 × 各1
マニュアルは前述の通り、日本語を含めた5か国語(簡体字、繁体字が分かれているので厳密には6か国語)に対応したマルチリンガルです。
筐体・デザイン
キャリーケースは持ち手付きで、グレーのファブリック地にワンポイントロゴが入ったハード型。
内部は筐体に合わせて形どられ、パーツごとにガッチリ収納できます。
付属のケーブル類やアダプター、マグネット台全て、ケースに収納できるよう設計されています。
"Tiny"の名の通り、筐体は角のない丸みを帯びたミニマムデザインとなっています。
前方中央にLEDインジケーター、ロゴ両脇にマイクを配置。
全体的に樹脂で覆われていますが、デザインの完成度は高く安っぽさを感じさせません。
背面にはDC電源用、Typ-C用の接続ポートを配置。
底面はラバー素材によるすべり止め加工と、多くの三脚に互換性のある1/4インチネジ穴が備わっています。
画像は付属のマグネット台を装着させた状態。
他社ではユニバーサルクリップと命名されていましたが、マグネット台下部はクリップ形状なので、ラップトップやモニターの縁だけでなく、ある程度厚みのあるボードなどでも、まさにユニバーサルに使えます。※両面テープ付きのため据え置きす場合しっかり固定することも可能
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OBSBOT Tiny 4K 使用感・評価・感想
「OBSBOT Tiny 4K」は、余計なアプリやソフトを介さずとも、プラグ&プレイで使えますが、公式よりリリースされている「OBSBOT TinyCam」を利用することで、さらに詳細設定が可能です。
本ソフトの基本画面での操作は、AI追跡のON/OFFやズーム、スリープ、カメラ向きの調整、ポジションのメモリなどを設定できます。
それら以外の詳細設定-バージョンアップ、ズーム倍率の変更(デフォルトは約2倍)、HDR、言語設定、追跡モード(顔優先モード、標準モード、高速モード)他、自分好みの様々なカスタマイズなど‐行えます。
「OBSBOT TinyCam」は、カスタムだけでなく、ソフトウェアやファームウェアのアップデートもソフト内で確認・更新可能です。
本機に限らず、OBSPOT製品を購入したら、公式サイトは要チェックです。
高精度のトラッキングとフォーカスで見切れやピンボケの心配なし
自動追跡は優秀で、距離があっても動きまわっても常時被写体(ひとりの人物)をフレーム内に収めます。
精度が甘いとすぐにフレームアウトして追跡できなくなったりしますが、「OBSBOT Tiny 4K」は追従不可にはなることはほぼなく、被写体を中心に維持しつつ比較的安定的に追従してくれます。
またフォーカススピードにも不満はなく、距離が近づいても離れても即座にピントを合わせてくれます。
少なくとも撮影時は変なピンボケも発生しませんでした。
ジェスチャーコントロールにより自由な撮影が楽しめる
自動追跡のON/OFFは、専用ソフトの『OBSBOT TinyCam』でも可能ですが、「OBSBOT Tiny 4K」の特徴的な機能のひとつであるジェスチャーコントロールでも簡単に行えます。
ジェスチャーコントロールは上記2種ですが、この機能の精度も比較的高く、はっきり見せる必要はあるものの、高い割合で認識してくれます。
自動追跡とジェスチャーコントロールをうまく併用すれば、今までできなかった特殊なオンライン会議や、変わった動画を撮影・配信可能です。
高画質で自然に近い描写※デフォルト時
画質は4Kと謳っているだけあって高精細。
焦点距離は15cm~といったところで、かなり近づいでもピントを合わせてくれます。
静止画、動画ともに不自然な色味はなく、目で見たままのごくごく自然な描写をしてくれる印象です。
F2.2と明るいレンズということもあり、多少薄暗くても問題ありません。※撮影環境:室内(日陰で直射日光は届かずやや薄暗め)、日中(曇り)
こちらはHDRをONにした状態。
HDRはデフォルトではOFFとなっていますが、筆者個人的にもOFF推奨です。
ONにすると色が際立ち過ぎるあまり、白飛びや輪郭のボヤつきが目立ち、物撮り・人物撮り問わずやや不自然さを感じます。
HDR機能は通常用というより、少し凝った撮影をしたいなど特殊な撮影向きかもしれません。
同環境にて、音声チェックも兼ねて動画も撮影。
何の不満もない自然な描写です。もしかしたら静止画より動画の方が綺麗に見えるかもしれません。
音声はノイズリダクションのおかげか問題なく通話できます。
ただ音質はというと可もなく不可もなく。
上記動画はマイクの後ろからしゃべっているせいもあるかもしれませんが、やや籠り気味な印象を受けます。
通話には何ら支障はきたさないものの、マイクにこだわるなら別途機材を用意しておいた方がよさそうです。
気になった点・注意したほうがいい点
高画質高精細といっても、従来から4K対応のウェブカメラはいくつもありましたし、同時に音質もとびぬけていいわけではないので、「OBSBOT Tiny」や「OBSBOT Tiny 4K」を選ぶうえで1番魅力的なポイントは、AI自動追跡だと思います。
実際使用してみて、その精度の高さに価格なりの価値を感じます。
ただそれでも、
- トラッキングの反応が遅い
- ジェスチャー感度が悪い
と感じることが何度かありました。
トラッキングやジェスチャーコントロールのレスポンスについて
特に焦点距離が近いと、追跡の反応が遅れ(間に合わなかっ)たり、ジェスチャーの認識をしてくれなかったりします。
トラッキングに関しては、専用ソフトの追跡モードを変更することで解消できる部分はありますが、画角もそこそこ広いので、顔を見て話す程度のビデオ通話ではオフにしておいた方がいいかもしれません。
反対に体が入るような撮影の時はオンにしておくとしっかり追いかけてくれます。
また解像度を上げると追跡のレスポンスが若干悪くなる気がするのと同時に、長時間稼働時モーターがそれなりに発熱しているため、耐久性含め少し気になる部分です。
LEDインジケーターランプの視認性について
ついでに要望も含めたちょっとした不満点が2つ。
- AI自動追跡のON/OFFが分かりづらい
- ハンドジェスチャーの種類が少ない
AIのON/OFFは、筐体正面のインジケーターランプの点灯の仕方(AI ON:全体点灯、AI OFF:センターのみ点灯)で確認できる仕様です。
ただどちらも点灯色に違いはなく、緑色に発光します。
特にジェスチャーコントロールを用いて離れた場所から操作した場合、現状がどのモードなのかわかりづらいです。
加えて、明るい場所での視認性はさらに悪く、自動追跡ON/OFFで色分けしてくれた方が分かりやすいです。※切り替わる前に青色で点滅するのでデバイスが反応しているのは視認できる
そしてもう一点のハンドジェスチャーについては、やはりもっと種類が欲しいと感じます。
カメラを下に向けるとプライバシーモードへ自動的に移行されるのも本機の機能のひとつですが、プライバシーモードへの切り替えや電源のON/OFFなどもハンドジェスチャーで行えたら、さらに使い勝手がいいと思います。
OBSBOT Tiny 4K 総合評価
AI自動追跡やオートフレーミング、ジェスチャーコントロールにAF、2軸ジンバルの滑らかな動きに加えデジタル4倍ズーム、そしてHDRや4Kに対応した「OBSBOT Tiny 4K」。
この軽量コンパクトなボディに、これだけの機能を網羅しています。
一般的なWEBカメラと比較すると割高ですが、それに見合うだけのクオリティは担保されているといっていいでしょう。
「OBSBOT」ブランドは、国内量販店での販売実績然り、国内の代理店も多く存在するので、サポート面も安心です。
価格を抑えたい、2倍ズームで充分、最高画質にこだわらないなら、ウェビナー革命こと「OBSBOT Tiny」がおすすめ。
AFやHDR機能、4倍ズームに4K解像度が必須なら、「OBSBOT Tiny 4K」をチェックです。
2022年7月7日(木)~17日(日)の間、AmazonのPrime Dayに合わせて「OBSBOT Tiny 4K」が最大7,200円オフされます。OBSBOTの各商品が割引価格で手に入る「OBSBOT Prime Week」が期間限定で開催中!
【総合評価】 | |
製品名 | OBSBOT Tiny 4K |
総合おすすめ度 | 4.7 |
カメラはいらない、(スマホのスペックが高いので)スマホで動画を撮りたいという方は、スマホ用の電動マウント「OBSBOT ME」がオススメです。