周知の通り、Nintendo Switchの純正コントローラーは、ProコントローラーにせよJoy-Conにせよ、よく故障します。
その中で一番多いのが、アナログスティックの故障。
勝手に動いてしまったり、押しても動かなかったり、それなりに長期間使っていれば必ずと言っていいほど挙動が不安定になります。
この『Nintendo Switch純正コントローラー壊れすぎ問題』を解決するためには、故障個所を修理するか、新たらしいコントローラーを追加購入する以外に選択肢はありません。
ですが周知の通り、純正コントローラーの価格は、約1万円とソコソコのお値段です。※下記参照
地味に値が張るため、多少挙動がおかしくてもそのまま使用したり、新規に購入するのを躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな節約派のために、Joy-Con(ジョイコン)で一番故障が多い、アナログスティック交換修理に取り組んでみたので、修理方法の解説レビューをしていきます。
Contents
Nintendo Switch Joy-Conアナログスティック修理方法
既に動画でもテキストでも修理方法が紹介され、作業内容自体の難易度は低く、多くの方が実践しています。
今回実際に取り組んでみて感じたことは、驚くほど簡単な作業です。
具体的に作業時間を言うと、
慣れてしまえば5分程度で作業が完了
します。
もしあなたがJoy-Conを新調する予定があるなら、ぜひその前に挑戦してみてください。
では、画像を交えて、解説していきます。
自分で修理する際は、すべて自己責任です。その後故障したとしてもアフターが受けられない可能性もあります。もし症状が改善しなかったとしても当サイトでは一切の責任を持ちません。
まずは設定内の「補正」から試してみて、それからご自身でご判断ください。
公式による修理の際の料金は下記の通りです。
- Joy-Con:2,200円
- Proコントローラー:2,750~4,290円
Joy-Conアナログスティック修理に必要なもの
【Joy-Con修理に必要なもの】
- Joy-Con本体
- ジョイコン用センサーアナログジョイスティック(交換用)
- 特殊精密ドライバー Y型 1.5mm前後
- 精密ドライバー 1.5mm前後
- ヘラ
- ピンセット※なければつまようじなどで代用可
今回著者は上図のようなセット品を購入しましたが、もしすでにY字ドライバーと精密ドライバー(100均で充分)があれば、作業できます。
ヘラ(オープニングプライツール)やピンセットは正直あってもなくても問題ありません。
とはいえ、セットで購入しておけば今後故障してもそのまま利用できるので、セット購入しておくのが無難です。
現在は、多くのショップが扱っていて、1,500円前後と価格もさほど変わらないので、チェックしてみてください。
けど基本中国製の輸入品なので、品質はそこまで期待しない方がいいウキー!
Joy-Conアナログスティック修理 実践方法
【パッケージ内容】
- ジョイコン用センサーアナログジョイスティック × 2
- 精密ドライバー1.5mm × 1
- 精密ドライバー2.0mm × 1
- 特殊精密ドライバー Y型 1.5mm × 1
- 精密ピンセット(ESD-15) × 1
- 樹脂製オープニングツール(三角パドル・ヘラ) × 各1
- クロス × 1
今回利用したショップでは上記のものが同梱されています。
ただ、前述の通り、ヘラも一本あれば十分ですし、車用の内張はがしや、マイナスドライバーなどでも代用できます。また、内部の汚れにもよりますが、クロスもブラシ等で代用できますし、なければないで問題ありません。
STEP1.Joy-Con(ジョイコン)の背面のY字型ネジ4か所を外す
まず初めに、Joy-Con(ジョイコン)背面にある、4か所のネジをそれぞれ外します。
このネジが特殊ネジ(Y字型)となっています。プラスドライバーはどこのご家庭でもあると思いますが、Y字型は持っていないご家庭も多いと思います。
Y字型の精密ドライバーは、ジョイコン修理の必須アイテムです。
残念ながら100円ショップには取り扱いがないので、ホームセンターなり実店舗に行くか、ネット等で手配しておく必要があります。
注意点としては、あまりにもドライバーが小さいと、ネジ山をなめてしまいます。
よく、押す力と回す力の配分は、6対4から7対3程度といわれています。回すよりも押す方が重要となるので、しっかり押さえてから回すように心がけましょう。※後に出る+ネジも同じです
STEP2.オープニングツール(ヘラ等)を用いて開ける
次にヘラ等を用いて、本体カバーを少しずつこじ開けています。
ポイントは、無理にこじ開けず隙間にヘラなどを差し込み一周ぐるっと少しずつ広げていきます。
また、フレキシブル基板(フラットケーブル)が付いた状態なので、無理やりこじ開けると破損しかねません。
力任せにこじ開ける必要は一切ないので、ゆっくり進めましょう。
STEP3.バッテリーをはがしプラスネジ5か所を外す
本体のカバーを開けると、バッテリーが見えてきます。バッテリーの下の方にヘラやマイナスドライバーなど平らなものを差し込んで、てこの原理でぺりっとはがします。
バッテリー設置面には、両面テープが付いています。
前章と同じく、バッテリーはケーブルがつながったままなので、ゆっくり力を入れ過ぎないのがポイントです。
バッテリーを本体から外す方もいますが、面倒なので付けたまま進めていきます。
次に、ネジ山をなめないよう注意しながら、全5か所あるネジをそれぞれ外していきます。
ネジのサイズが若干異なります。
数も少なく覚えてられる量ですが、(本製品に限らず)画像を撮りながら作業していくと配置を忘れたとしても安心できるのでオススメです。
STEP4.フレキシブル基板(フラットケーブル)を外す
〇で囲った2か所あるコネクタのラッチ部分にヘラなどを引っ掛け、ラッチを垂直に押し上げるようにしてロックを外します。
上の丸がアナログスティックに繋がっているケーブルで、もう一方はアナログスティックを交換時、ネジを外す際干渉するため外す必要があります。
ちなみに、指が細い方なら、指でも簡単にロックが外せます。
ピンセットがあるとロックを外すのが楽に行えます。
つまようじなど、鋭利な細いものでも代用可能ですが、傷つけないようほんの少し慎重に行いましょう。
ロックを外した状態で、ピンセット等を用いて横方向にスライドさせるように、コネクタから基盤を抜き出します。
上のアナログスティックに繋がっているフレキ基盤は、今回交換対象なので、傷がついても問題ありません。一気に引き抜きます(少し深く入っていて固め)。
下の基盤は比較的浅めに刺さっていて、引き抜くのは容易ですが、傷をつけないよう注意して外します。
STEP5.スティックを固定している2か所のネジを外し交換
フレキ基盤が外れたら、アナログスティックを固定している2か所のネジを外します。
2か所外し終えたら、アナログスティックを垂直方向に引き抜き取り外します。
アナログスティックは純正のものもありますが、互換モデルで全く問題ありません。
今回はわかりやすいようにレッドを使用します。
元あった場所に同じようにセットし、ネジを締めていきます。
アナログスティックのみなら、ほんの数百円で済んでしまうので、既にツールがある場合はスティックのみでもOKです。
STEP6.外したネジや基盤を元に戻して交換完了
これまでの手順を逆再生して戻していけば、交換完了です。
同じ作業なのでスティック交換後の作業手順は割愛しますが、初めてでも所要時間10分あれば十分可能です。
今回は、左スティックのみの不調だったため、左のみの解説ですが、右も作業工程はほとんど同じです。干渉しているケーブルがないのでむしろ簡単かもしれません。
一点違うとすれば、アンテナが付いているので、その部分を一旦避けるぐらいです。
また作業完了後は必ず、Switchを起動し、「補正」を行い、動作確認をしてください。
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Joy-Conアナログスティック修理を終えての感想
冒頭にも言いましたが、Joy-Con(ジョイコン)の交換修理は簡単すぎて「もっと早くやっておけばよかった」というのが、正直な感想です。
自身はこれまで、中華製の「Nintendo Switch用互換Proコントローラー(プロコン)」を使用していましたが、消耗品と割り切って、修理しながらジョイコンを使うのもアリと感じています。
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最初はもしかしたら多少もたつくかもしれませんが、恐らく誰でも10分程度の所要時間で作業完了するはずです。
とはいえ実際問題として、Joy-Con(ジョイコン)ならびにProコンは、スティック周りの故障が多いと周りでもよく聞きます。
また、任天堂公式のコントローラーは価格も価格なので、もう少し強度なり耐久性は確保してほしいところです。
さすがに、任天堂もこの問題に関しては、アップデートしていかなければならないのではないかと感じます。
純正は(無駄に)高いので、節約したいSwitchユーザーはぜひトライしてみてください!
【Joy-Con修理】 | |
難易度 | |
作業時間 | 10分以内 |
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