※NIERBO様よりサンプル提供
キャンプ、登山、釣りなど、夜間のアウトドアで必須アイテムといえばライトです。
電池は別売のものが多いものの、100円均一でも高輝度、長寿命のライトは手に入りますし、1,000円の予算でも、使い勝手のいい堅牢性の高いフラッシュライト(タクティカルライト)は手に入ります。
今回レビューするのは、高輝度かつ堅牢性も兼ね備えた、NIERBO製のLEDフラッシュライトのレビューをしていきます。
Contents
NIERBO LED懐中電灯 FP21 実機レビュー・インプレッション
当サイトではすっかりおなじみ、NIERBOのサブブランド「NIERBO-ColorfulLife」の製品です。
フラッシュライトは、特にサバゲー(サバイバルゲーム)の愛好者たちに需要の高い製品です。
またの名を「タクティカルライト」「ミリタリーライト」「ウェポンライト」といい、その名の通り、主に軍や警察で使われる強力なライトのことを指します。
普通の懐中電灯では物足りない、それと同時にタフさも欲しい、そんな欲張りなあなたにおすすめなのがフラッシュライトです。
スペック紹介
NIERBO LED懐中電灯(PORTABLE FLASHLIGHT) | |
ブランド | NIERBO |
モデル | FP21 |
カラー | Black |
材質 | アルミニウム合金 |
ライトモード | 5モード切替(high, mid, low, flashing, SOS) |
バッテリースペック | 18650リチウムバッテリー |
バッテリー容量 | 2400mAh |
充電時間 | 3-5時間 |
連続運転時間(高) | 3時間 |
LED出力 | 10W |
---|---|
最高輝度 | 1200lm |
最大照射距離 | 300m |
LED寿命 | 10,000,000時間 |
防塵防水規格 | IP66 |
本体サイズ | 13.1 x 2.6 x 2.6cm |
本体重量 | 135g |
製品の特徴・概要
超高輝度と言われている、CREE社製XP-L V6を搭載したことにより、最大輝度1200ルーメン、最大照射距離は300mにも及びます。
5種類のモードがあり、カタログスペックでは、最大出力時の運転時間は約3時間。ローモードなら最長約12時間の連続運転が可能です。
約13cm、135gと、携帯製に優れたポータブルなサイズ感と重量。
また、ズーム機能を搭載しているため、直線的な光から広範囲な光まで演出できます。
アルミボディによる放熱性の良さだけでなく、堅牢製も高く、加えてIP66による防塵防水性能もあり、アウトドアの様々なシチュエーションに対応可能です。
そして本製品は、乾電池を用意する必要がない、充電式というのも魅力のひとつ。
保証はなんと3年、付属品も豊富な中国製品らしい太っ腹製品です。
- 超高輝度1200lm
- 堅牢製の高いタフボディ
- 持ち運びが容易な手のひらサイズ
- 他社と比較してもどんぐりの背比べ
- 手に持つと重量を感じる
パッケージ
今回もOEMだとは思いますが、パッケージにしっかりと“NIERBO”のロゴ(ブランド名)が刻印されています。
以前紹介した自転車車載ライトと比べれば、紛れもなく“自社製品”と言って問題ないでしょう。
【パッケージ内容】
- フラッシュライト × 1
- USBケーブル × 1
- ストラップ × 1
- 自転車用マウント × 1
- 取扱説明書 × 1
- 保証書 × 1
取説は日本向けに翻訳され、刷られています。
イラストは少なめの白黒印刷のマニュアルです。やや違和感のある翻訳ですが、意味はわかる内容となっています。
外観
上部に電源ボタン、インジケーターランプ、その反対側にシリコン製の蓋で覆われたMicroUSB端子があります。
フラッシュライトらしいタフな出で立ちで、手に持つ部分は滑り止め加工が施され、デザインともにしっかりした作りです。
ショップ内にも記載がある通り、バッテリーは18650電池(2400mAh/3.7V)です。
18650電池は、長時間使えて長持ちするといったメリットはあるものの、やはりPSEの記載がないのは少し心配な点です。
充電には付属のUSBケーブルを使用します。
ケーブルは5cmほどの短いものですが、最も汎用性の高いMicroUSBなので困ることはないでしょう。
安いから何本か持っておくと安心ねウホ!
レンズ部分はガラスではなく樹脂製。熱への耐久性はわかりませんが、強度は問題なさそうです。
また、LEDにはあまり詳しくないので確かなことは言えませんが、見る限りV6 LEDチップだと思います。
重量はほぼ誤差無しの132g(カタログ値は135g)。
堅牢性重視のフラッシュライトなのでずっしりとした重量感はあるものの、その分作りがしっかりしている印象です。
機能・使用感
NIERBOのフラッシュライト(FP21)は、ズーム機能を搭載しています。先端部分を前後することで、光の広がりに変化を与えられます。
下記は集光の違いの比較です。左がズームした状態の直線的な光。
そして上記右図がズーム無しです。
ズーム機能は単なるスライド式。そのため、光の広がりは任意に変更でき、この中間を取るといったこともできます。
ちなみに、ハイモードではガチで直視できない明るさです。
電源ボタンを押す回数でモードを変更し、複数回押すことで消灯します。また、長押しでも消灯可能です。
ストラップ装着時
付属ストラップをつけてみました。
ボトムにストラップ装着用の穴があるので、付属のストラップはもちろん自分なりにアレンジするのもいいですね。
充電時
充電時は赤のインジケーターランプが点灯します。完了すると緑色です。
充電時間は3〜5時間とやや長め。屋外でバッテリー切れした場合は少し困りそうなので注意した方がいいかもしれません。
屋外照射・集光テスト
足元から先、10mぐらいを照らしています。
ズームイン時は、300mのうたい文句通り、かなり遠くまで照射できます。ズームアウト時は足元だけではなく、かなり広範囲に照射するので、夜間の歩き移動の際重宝しそうです。
画像はハイモードのみとなっていますが、ミドル・ローモードは、段階別に少しずつ暗くなるイメージです。
気になった点・注意したほうがいい点
かなり完成度が高い本製品。
外遊び用に最適なスペックなのは言うまでもありませんが、何点か気になったポイントがあるので今回も辛口評価していきます。
廉価フラッシュライト全般的に言えることウキ!
水中での使用不可
上下取り外し可能な接続部分は、Oリングによって水の侵入を防ぐ構造です。
IP66の防塵防水性能はホコリの侵入は完全に防げますが、水の侵入は完全には防げません。
IP○6は、
“いかなる方向からの水の強い 直接噴流によっても有害な影 響を受けない”
という保護等級なので、急な雨などには充分対応可能ですが、水中での使用はできないのでダイビング等には使用できません。
水中で使用したい場合は、IP□8のモデル選びましょう。
PSE取得無し
本製品はPSEを取得していません。
リチウムイオン電池搭載のガジェット全てに言えることですが、18650電池は、通常の乾電池と比べ2倍以上の電圧を流すことができます。
これは大きなメリットでである反面、リチウムイオン電池の取り扱いを間違うと大事故に繋がります。
バッテリーにメーカーや型番の記載すらないので、保護回路の有無等一切不明です。
互換性は不明ですが、PSE取得済み・もしくは保護回路の明記がされている18650電池を購入することをおすすめします。
- 充電可能:500回前後の充放電サイクルに対応
- 長時間利用可能:放電しづらく充電しておけば容量をキープ
- 高電圧:コンパクトなのに高出力
- メモリー効果なし:充放電で消耗しにくい
自転車用ホルダー(マウント)は角度調整不可
オマケで同梱されている自転車用ホルダーは、左右(横方向)360°回転しますが、上下(縦方向)の角度調節はできません。
ホルダーごとズラして角度調節すればいいだけですが、一度ガッチリ固定したら基本動かしたくないと思います。
個人的には自転車で使うことを想定するより、ベルトクリップをつけてくれた方が携帯製が上がるのではないかと思います。
また、マウントへの取り付け・取り外し(特に取り付け)が地味に硬くて大変です。
最初どうやってズームするかわからなかったけど、ただ引っ張るだけだったウキ!
熱を持ちやすい
前述の通り、フラッシュライトはかなりの高出力。強い光のフラッシュライトは、それだけ大きなエネルギーを放つため、熱を出します。
その(放熱の)ためのアルミ合金製ですが、NIERBOのフラッシュライトも同様に熱を持ちます。
ハイモードで3時間フル稼働することはないとはいえ、そもそもがフラッシュライトは長時間稼働が目的ではなく、武器としての要素が強いです。
構造的に排熱ができる機構ではありませんし、先に少し触れた通りレンズ部分は樹脂製。
熱によって樹脂が変形したり焦げたりするかもしれないので、長時間使用したい場合は、ローモードを用いるなり、こまめに消灯するなり注意が必要です。
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NIERBO USB充電式 LED 懐中電灯(FP21) 総合評価
総合的に大満足の商品です。端的に言って、この価格の価値は充分にあると思います。
しかしながら、1,000円代のフラッシュライトは超激戦区、(本製品と同じ価格帯)2,000〜3,000円代のフラッシュライトも同じく激戦区の市場です。
これまでも何度か言っていますが、正直“差別化は薄い”と言わざるを得ません。
数百とある製品の中から、本製品を探し当てるのは至難の技ですし、本製品じゃなければならない理由は特に見当たりません。
とはいえ、明るさこそ正義という方におすすめできるフラッシュ(タクティカル)ライトです。
決して、明るければいいということではないものの、CREE XP-L V6 LEDの眩しさは目潰しに最適。サバゲー愛好者にとっては魅力ある製品だと思います。
ボトムにボタンがあった方が使いやすいかもしれませんが、マウントを別途用意すれば、サバイバルゲームの夜戦にはうってつけです。
NIERBOのフラッシュライトは、プロジェクターなど、光源が必須なアイテムでベストセラーを持つNIERBOだからこそのクオリティ。1000lm以上のフラッシュライトを探しているならぜひチェックしてみてください!
【総合評価】 | |
製品名/モデル | PORTABLE FLASHLIGHT / FP21 |
総合おすすめ度 | 4.3 |
あとがき
釣りでは、明るすぎるライトで水面を照らし続けるのはマナー違反ですし、キャンプや登山では、ここまで輝度の高いライトを常時つけておくことはありません。
ですが緊急用やちょっと手元・足元を照らしたいときなど、重宝すること間違いなしです。