※メーカーよりサンプル提供
Amazonで未だ人気の中華製アクションカメラ「MUSON MAX1」。
4K対応、EIS手ぶれ補正付きで約一万円(クーポン等あれば8,000円前後)という、圧倒的なコスパ力が魅力です。
今回は、そんな「MUSON MAX1」のレビューをしていきます。
Contents
MUSON(ムソン) MAX1 アクションカメラ インプレッション
かれこれ中華アクションカメラも何台目でしょう。
Allwinner、Novatek、Ambarella製などのSoCを搭載した様々なモデルを使用してきましたが、アクションカメラの画質は結局のところ、搭載されているチップセットや、イメージセンサーによるものが大きいです。
そのため正直なところ、同じぐらいの価格帯のアクションカメラだと、画質や機能はそこまで大差ありません。
「MUSON MAX1」は、SoCの記載がないため真偽のほどは不明ですが、『iCatch V50』と言われており、これまた中華製アクションカムで人気の「AKASO V50 Pro」や「ThiEYE T5 Pro」などと同等の描写が期待できます。
中でも今回の「MUSON MAX1」は、価格的なメリットだけでなく、とにかく付属品が豊富な
リアル4K対応ひと通りすべてが詰まったオールインワンパッケージモデル
となっています。
少なくとも、サポート体制含め5,000円以下の廉価モデルを選ぶなら、とりあえずもう少し出して本製品を選んでおけば問題ないといえる製品です。
スペック紹介
MUSON Action Camera MAX1 |
|
ブランド | MUSON(ムソン) |
モデル | MAX1 |
カラー | グレー(ブラック) |
バッテリー | 1350mAh * 2 |
定格出力 | -※記載なし |
定格電圧 | -※記載なし |
駆動時間 | -※記載なし |
充電時間 | 約4時間(5V / 1A場合) |
通信 | Wi-Fi IEEE 802.11a/b/g/n/ac |
イメージセンサー | ソニー製IMX078CMOSイメージセンサー 有効画素数:1.2M※メーカー記載はなくネット情報です |
静止画解像度 | 20M/14M/10M/8M |
画像フォーマット | JPEG |
画角 | 170° |
対応推奨SDカード | microSD(Class10)※最大書込速度:80MB/s以上 |
動画解像度 | 4K 60fps/ 4K 30fps / 1080P 120fps / 1080P 60fps/ 1080P 30fps / 720P 240fps |
ビットレート | -※記載なし |
ビデオフォーマット | MP4 |
サイズ | 約60 x 30 x 26mm |
重量 | 61g※実測値:ハウジングなし、バッテリー重量含む |
製品の特徴・概要
廉価モデルの中には、リアル4K対応と謳っておきながら、イメージセンサーが追い付いていないなんてこともザラですが、「MUSON MAX1」は正真正銘の4K対応モデルです。
なぜかSoC/CPU、イメージセンサーといった要の詳細が一切記載されていないため、“使ってみないとわからない”というトリッキーな製品ではあるものの、
- リアル4K/60fps&6軸EISの手振れ補正機能対応
- 40M防水、170度広角レンズ、Wi-Fi接続他多様な撮影モード
- リモコン、予備バッテリー、マイク他充実の付属品
こういったところが大まかな特徴です。
中国製のアクションカメラは、マウントなどのアタッチメント類が豊富なのが魅力ですが、個人的に嬉しいのは、予備バッテリー(充電器含む)と外部マイクです。
「MUSON MAX1」は買ったらすぐに使いたいという方に、おすすめのモデルです。
- 4K対応6軸EIS手振れ補正
- 財布に優しい1万円以下
- オールインワンパッケージ
- 暗所に弱い画質はそこまで期待できない
- イマイチな部分がやや目立つ
MUSON(ムソン) MAX1 アクションカメラ 実機レビュー・評価・感想
『iCatch V50』SoC搭載のアクションカメラは、2018年頃よく見かけたような記憶があります。
防水ハウジングなしでも防水対応モデルのラインナップが増えた今、やや古臭さは否めませんが、まだまだ現役で使えます。
過大評価はできませんが、価格を考えればサブカメラとして予備で持っておくのもいいと思います。
では本章より、「MUSON MAX1」の詳細レビューです。
化粧箱・パッケージ
化粧箱はMUSONのロゴが入った専用のものです。
背面に技適番号が記載されていたので、総務省HPにて確認済みです。
ただ、型番が「Pro1」となっているのが少し気になりました。
【パッケージ内容】
- MUSON MAX1 × 1
- バッテリー × 2
- 充電器 × 1
- 防水ケース × 1
- 防水ケースバックカバー × 1
- USBケーブル × 1
- 外部マイク × 1
- リモコン × 1
- リモコン用ボタン電池 × 1
- キャリーケース × 1
- 取扱説明書 × 1
クロスやアタッチメント類がたくさん同梱されてるわウホウホ!
前述の通り、個人的に嬉しい付属品は、外部マイクと予備バッテリー。
経験上、バッテリー持ちはフルに使ってせいぜい1時間がいいところ。予備は確実に必要です。
また、少しバッテリー容量が1350mAhと多いのと、多くの大陸製アクションカメラのバッテリーと互換性があるので、既に持っている場合は流用も可能(流用する場合自己責任でお願いします)。
取説は英・日のバイリンガル仕様で、しっかりと作りこまれています。
筐体・デザイン
画像は、防水ハウジングをした状態です。
防水ケースの形状を見る限り、恐らく一番汎用性(互換性)が高い旧型の筐体サイズです。
下記もそれほど新しくはありませんが、タッチスクリーン対応などの最近の中華モデルは、少し薄型設計ないしは独自の造形となっています。
廉価モデル同士互換性があるのはいいかもしれませんね。
本体筐体はオール樹脂製でチープです。ただ、MUSONオリジナルの装飾デザインが、その安っぽさを払拭してくれています。
物理ボタンは、上部に、撮影/決定ボタン、前面にモード/電源ボタン、側面に上下ボタンがあるのみの仕様。
また上部には、動作確認用のLED、側面に内蔵マイク搭載。
反対側側面に、MicroUSBやHDMI、DC2.5mmジャック、microSDカードスロットを集約させています。
背面ディスプレイサイズは2インチです。
従来モデルと同様に、バッテリーは筐体底面の蓋を開けてバッテリーをセットします。
残念ながら1/4インチネジは直に付けられないため、三脚等を利用したい場合は、付属のアタッチメントを利用する必要があります。
重量はバッテリー含めて実測61g。防水ハウジングとマウントをつけてもせいぜい150g前後なので、従来の廉価モデル同様携帯性はいいと言えます。
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MUSON(ムソン) MAX1 アクションカメラ 使用感レビュー
本章から実際に使用した際のレビューとなります。
不満点や注意点などは後述してますので、そちらも併せてご参照ください。
視認性良好なディスプレイと簡単操作
「MUSON Max1」はマルチリンガル対応モデルですが、日本語にもバッチリ対応しています。比較的日本語の不自然さはなく、アイコンも大きくわかりやすいUIです。
背面液晶は、発色がよく、屋外でも視認性良好です。
動画での最高解像度はご覧の通り、4K/60fpsまで。
画像にはありませんが、静止画は20MPです。
また各種設定は色々ありますが、カメラ好きやガジェット好きなら初見で大体把握できる内容です。
取説にも詳しく記載されているため、機械が苦手な方でもすぐに使えるようになるはずです。
ひと通りの機能を網羅させ画質ソコソコのハイコスパモデル
アクションカメラの機能は高かろうが安かろうがほとんど変わりません。「MUSON MAX1」も当然のことながら、40M防水耐性(これは信じていない)や、170度広角レンズ、Wi-Fi接続他、タイムラプスやスローモーションなどの多種多様な撮影モードを網羅しています。
その上リアル4K対応で手振れ補正機能も付いているので、スペック上は実用的なカメラと言えます。
画像は「MUSON MAX1」にて静止画を撮影しています。
天候は曇りで少し薄暗い状況で(かなり雑に撮ってま)すが、比較的綺麗で自然な描写です。
さらに、自分自身で影を作りもっと悪条件で撮影してみましたが、思いのほかキレイに撮れています。
個人的にはアクションカメラで静止画を撮る機会は皆無に等しいものの、悪条件下でもパキッとした画像を残せるなら、携帯性抜群のコンデジとしての利用も普通に可能です。
動画紹介
動画については動画じゃないとわかりませんよね。というわけで作っておきました。
動画で解説した通り、据え置き時はかなり綺麗に描写してくれます。アクションカメラなのにアクティビティではイマイチの画質ともなると本末転倒かもしれません。
ただ、これまで5,000円~2万円の間でいくつかのモデルを使ってきた経験上、価格相応程度の画質と言えそうです。
決して高画質とは言えないものの、使い方次第で充分幅広い使い方が可能です。
Wi-Fi接続はお好みで
「MUSON MAX1」は、他のアクションカム同様Wi-Fi接続によるリモート操作が可能です。
接続自体は簡単で、レスポンスもそこまで悪くなく普通に使えます。
画像は「MUSON MAX1」とスマホをWi-Fi接続した状態でのスマホ側の画像です。
スマホで遠隔操作をしたい人にとっては嬉しい機能ですし、あればあるに越したことはないです。
とはいえ、本機能はあくまでもプラスアルファの機能。これまでアクションカメラをスマホ側で操作したことがない著者にとってはあってもなくてもいい機能です。
そもそもリモコンが付いている意味もなくなってしまいそうなので、著者は利用することはなさそうです。
気になった点・注意したほうがいい点
とにもかくにもアクションカメラは、画質と手振れ補正が全てといっても過言ではありません。
補正が効いていてもデジタル補正だと不自然さが生まれたり、SoCやセンサーによってコントラストや色味が大きく変わってきます。
個人的に「MUSON MAX1」の画質は及第点。
とはいえ惜しい部分もやはりあります。
- 暗所に弱すぎる
- 外部マイク接続時も内部マイクから集音する
- バッテリー交換時設定がリセットされる
- 謎の色補正と歪みが入る
少し長くなりますが、それぞれ解説します。
暗所に弱すぎる
動画をご覧になればお分かりいただけるように、「MUSON MAX1」は、暗所が苦手です。
4KだろうがFHDだろうが、画質関係なく悪条件下ではノイズが入ります。
その上ややくもったような画質になり、スマホで撮影した方がずっときれいです。
悪条件下は特に手持ちよりジンバルの活用か、据え置きでの撮影をおすすめします。
外部マイク接続時も内部マイクから集音する
Motovlog(モトブログ)用にメインで使いたい場合は致命的といえる欠陥です。
「MUSON MAX1」には“風切音低減”設定があるものの、高速走行時でははっきり言って意味を成しません。
ハウジングを付けたままだと外部マイクのプラグは挿し込めませんし、モトブログにはあまり相性が良くないかもしれません。
バッテリー交換時設定がリセットされる
本製品に限ったことではなく、中華製廉価アクションカメラあるあるとも言えますが、基本予備電源などなく、バッテリー交換時毎回設定がリセットされます。
日付をしっかり管理したい人にとってはかなり煩わしいです。
“こういうもの”と割り切って使えなければ、辞めておくのが無難です。
謎の色補正と歪みが時々入る
周囲の光量や使用環境などによっても異なりますが、色の多い場所や薄暗い場所だとカクカクとした気持ちの悪い電子補正がかかります。
恐らく人によっては許せない部分となりうるため、寛大な心をもって使用することをおすすめしますw
通電状況がわからないからスリープしてると撮影してるのかもわからないウキw
MUSON(ムソン) MAX1 アクションカメラ 総合評価
アクションカメラ界のキングこと、「GoPro」。そのGoProから、ついに「GoProHERO9」がリリースされています。
GoProを筆頭に、ある程度ハイグレードなチップセットを搭載しているモデルは、もはや防水ハウジングなしでも様々なアクティビティに対応できるのが当たり前。
加えて、ポケットジンバルといった、小型で軽量かつ高画質(4K対応)なモデルもあり、今回の「MUSON MAX1」含め、昨今は廉価中華アクションカメラの肩身が狭くなっているような気もします。
ですが約1万円(クーポン適用でさらに安く)という価格的なメリット、同梱内容豊富でオールインワンパッケージで追加購入の必要なし、これらを踏まえてもまだまだ利用価値はあると思います。
水中撮影限定とか、緊急時に使うサブで持っておくと心強いアクションカメラという感じでした。
【総合評価】 | |
製品名 | MUSON Action Camera MAX1 |
総合おすすめ度 | 3.8 |