※K&F Conceptよりサンプル提供
カメラクラスタの皆様、こんにちは。ミーハーカメラマンです。
フィルムから始まり、一眼レフカメラ歴は一応10数年経つものの、未だに新しいアイテムがリリースされるたびに少し悩んでしまいます。
というのも、カメラ機材は高価なものが多く、出来るだけ“安く”選りすぐりたいと考える、カメラ愛好家も多いと思います。
そこで活躍するのが、中華メーカーです。
今回は、クオリティと価格のバランスが取れたカメラアクセサリーブランド、「K&F Concept」よりリリースされている、カーボン製5段三脚のレビューをしていきます。
Contents
K&F Concept カーボン三脚 インプレッション・感想・評価
三脚と一口に言っても、価格はピンキリ。
特に、有名メーカー(Manfrotto/Gitzo/Velbon/SLIK etc)のカーボンファイバー製三脚ともなれば、3万円〜は軽くかかります。
ですが中華メーカーならその半額以下、もしくは1/3(あるいは1/4)以下程度の価格帯で展開されています。
しかもそのクオリティは比較的高く、案外問題なく使えます。
そんな、カメラアクセサリで高評価の商品をいくつも排出している、K&F Conceptのカーボン製トラベル三脚です。
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スペック紹介
K&F Concept 三脚(TC2335 (Orange) Carbon Tripod Lightweight Portable for Travel Photography) | |
ブランド | K&F Concept |
モデル | TC2335 |
カラー | Black/Orange |
材質 | 脚:カーボン 雲台:金属 |
全高 | 134.8cm |
耐荷重 | 10kg |
地上最低高 | 42.7cm |
縮長(持ち運び時) | 34.5cm |
本体重量 | 0.84kg(雲台含む) |
段数 | 5段 |
雲台タイプ | 自由雲台 |
製品の特徴・概要
カーボンといえば釣り竿やゴルフのシャフトなど、高強度・高剛性に加え、軽量かつ耐熱性も高い素材として様々な分野で使われています。
そのカーボンを使用したコンパクトに収納できるトラベル用三脚です。
※実際はもうちょっとだけ重量があります。実際に計量してるので次章をご参照ください。
雲台は、一番シンプルな簡単操作で構図を決められる、「自由雲台」です。
360°回転式ボールヘッドとなっており、重量のある撮影機材はもちろん、思い思いの構図で撮影が可能です。
雲台の種類
- 自由雲台:軽量かつコンパクト、簡単操作で高い固定力のオールラウンダー
- 3WAY雲台:3方向で角度調節が可能で風景等に向いている
- ビデオ雲台:シームレスに動かせるため動画や望遠の撮影向き
マクロなどのローアングル撮影にももちろん対応。
小さな虫や植物などの被写体も面白いでですが、普段撮りづらいローアングルだからこその、ダイナミックで迫力のある撮影に挑戦してみるのもいいでしょう。
また、三脚の安定感を高めるエレベーターフック(エンドフック)も搭載。
コンパクトに折りたたむことができるので、収納時のサイズはわずか34.5cmまで収縮可能です。
5段階調節に加え、センターポール(エレベーター)の調節も可能なので、43cm〜135cmの間で細かい高さの微調整もできます。
ざっと概要を解説した通り、ブランド名のある三脚同様、ユーザーの利便性に配慮した細かい設計が施されていて、オレンジの主張もうるさ過ぎず、デザインも洗練されています。
アウトドアでの撮影がメインの方のための、コンパクト三脚(トライポッド)です。
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- 強度・剛性に優れたカーボン製
- 軽量コンパクトで携帯性抜群
- ロープライス&ハイクオリティ
- 類似製品が多く本製品のメリットが薄い
- アルカスイスクイックシューで着脱がやや面倒(メリットでもある)
化粧箱・パッケージ
OEM品ではなく、自社製オリジナル商品というのがパッケージからもうかがえます。※真偽は不明ですが実際はOEM、ODMだと思います
黒ベースにオレンジで装飾したロゴがアクセントになっています。
携帯製重視のポータブルな三脚なので当然キャリーバッグ(ケース)も同梱されています。
パッケージ内容は以下の通りです。
【パッケージ内容】
- 三脚本体 × 1
- キャリーバッグ × 1
- L型六角レンチ × 2
- ユーザーマニュアル × 1
ユーザーマニュアルは英語・中国語のみの対応です。
とはいえ、電子機器とは違い見た目通りの製品なので、日本語の解説がなくとも使用方法に迷うことはないでしょう。
外観
全くもって安っぽさは無し。
ポールの受けやジョイント部分は樹脂製なので、強度や耐久性はやや気になるものの、デザインも作りもしっかりしています。
各部可動域もスムーズで十分な品質です。
重量はショップ記載の840g(0.84kg)よりはやや重い875g。
キャリーバッグは、衝撃から守るためのスポンジが、内部に施されています。
ジッパー付きのポケットもあるので、小物の収納も可能です。
機能・使用感
カメラ重量は1kg〜2kgでチェックしています。※上記画像は単焦点レンズ使用のため約1kg
先にも少し触れた通り、固定レバー含め、ジョイント接合部(脚ロック部分)など一部樹脂製なのでやや貧弱に感じますが、案外強度はありそうです。
六角レンチで動きの硬さを調節できる点もいいですね。
ただ、足を最長まで伸ばすと軽量な分華奢に感じます。カーボンファイバー製なので、当然のことながらどっしり感はありません。
そのため、強風時の長時間露光等には、エンドフックを活用する必要はありそうです。
ローアングルへのセットアップは非常に簡単ですが、脚ロックはかからない仕様です。
また、雲台は自由雲台なので、素早く簡単に自由に構図を決められます。
水平方向(横方向)もスムーズな動きで、締め付けによるガタつきはなし。脚ロック締め付け時、脚が一緒にぐるぐる回ってしまうといったこともなく、良好な使い心地です。
しっかり固定できるアルカスイスクイックシュー互換
シューマウントはもちろんクイックシュー。落下防止に役立つアルカスイスクイックシューとなっています。※アルカスイス製ではなく互換シュー
プレート接合部分は金属製のため、磨耗や劣化は少なくて済むのでグッドです(ただし、受けは樹脂製)。
また、コンパスが付いているのも、アウトドアユーズに適した仕様といえそうです。
メーカーは耐荷重10kgとうたっていますが、正直、この数値は全く当てにならないので、体感としては2〜2.5kg以内といったところでしょうか。
2つの水準器が標準装備
水準器はセンターポール(エレベーター)接合部分と、雲台にそれぞれひとつずつ、計2カ所となっています。
カメラ本体搭載の水準器やグリッド線を活用すればいいだけですが、あればあるに越したことはないですね。
気になった点・注意したほうがいい点
カーボンファイバー製、アルカスイスクイックシュー自由雲台、コンパス・水準器(2箇所)搭載、エレベーターや5段階調整、エンドフック、そしてキャリーバッグが付属しているなど、国産メーカーではほぼ不可能な価格と機能を搭載した本モデル。
コスパが高いのは言うまでもありませんが、少し気になったところがあるので紹介しておきます。
がっちり固定するにはエンドフック必須
前述した通り、本モデルに限ったことではありませんが、軽量で携帯製を重視したカーボン製のメリットがデメリットといえます。
石突き(地面との接地面)部分はゴム製のため、グリップ力はそこそこ期待できるものの、約870gと軽量なので、安定感に欠けます。
しっかりと安定させたい場合は、エンドフックの活用が不可欠です。
耐久性への懸念
上記に付随しますが、軽量化による耐久性はやや不安です。
接合部が一部樹脂製であることに加え、脚を伸ばしきった際の華奢さは否めません。剛性や強度が高くとも、カーボン製によるたわみなどはどうしても生まれてしまいます。
携帯製重視のアイテムなので、どこに重きを置くかにもよりますが、重量や剛性を重視する場合、アルミ合金製の方がフィットしそうです。
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K&F Concept カーボン製ポータブル三脚 総合評価
これだけの機能を搭載していて、価格はわずか1万円ちょっと。国産ブランドではまず不可能な、ハイコストパフォーマンス商品です。
一部安い部材を使用してたりと、決して高級感のある製品ではありません。
ですが、主張しすぎていない絶妙なバランスのデザインもいいですし、全体的な質感や操作感も比較的良好で、ポータブル三脚として充分すぎるのではないでしょうか。
玄人向けのサブ三脚としてもおすすめできますし、アウトドアなどの持ち運び専用としては抜群に使い勝手がいいです。
自身は一眼をあまり使わなくなってしまったので、動画用やスマホをセットするなどして活用しようと思います!
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【総合評価】 | |
製品名/モデル | Orange Carbon Tripod / TC2335 |
総合おすすめ度 | 4.2 |
あとがき
以前は、カメラアクセサリーに関しても、ブランドを出来るだけ揃えたり、国産メーカーや信頼感の高いメーカーを選んでいました。
しかし、現在はもうその熱量はすっかり冷め、常に安さを追求しています。
とはいえ、一定水準のクオリティは確保したいもの。
ハードオフのジャンク品を買いあさったりもしましたが、現在は、有名メーカーのそれとそこまで大差ないクオリティの商品が巷にあふれているため、その必要もなくなりました。
これまでもいくつかK&F Conceptの商品に触れてきましたが、高品質で価格はお手頃。
ぜひチェックしてみたくださいね!
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