人生の1/3は睡眠。睡眠の質を上げることは健康にそのまま直結します。
若いころは気にしなくても、年齢を重ねると共にこだわりが出てきたという人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな睡眠の質を上げてくれる一風変わったアイテム、「KUMO Pillow(クモ ピロー)」のレビューをしていきます。
Contents
KUMO Pillow(クモ ピロー) インプレッション
「KUMO Pillow(くも ピロー)」の特徴は、下記の通り。
- カーボンサスペンション×NASA開発の低反発スポンジ採用
- 通気性抜群な独自のブリッジ構造により快適な睡眠をサポート
- 「
アロマボタン」付属でさらにワンランク上の睡眠体験
「KUMO Pillow(クモ ピロー)」と日本語の“雲”が名づけられていますが、Looktech.co.ltdという台湾の会社が開発元。
公式動画では"Kock Ur Mind Out"あるいは、"K(Coefficient of elasticity), Unique, Memorable, Outperforming"の頭文字として紹介されています。
Looktechは、カーボン複合材料を枕のデザインに採用し、初めてサスペンションピローを開発した会社です。
またとことん枕(睡眠の質を向上させる枕をデザインすること)にこだわり、プロトタイプの設計から、2年以上の時間をかけてようやく量産化にこぎつけたとのこと。
「KUMO Pillow(くも ピロー)」は、iF DESIGN AWARD 2022を受賞したことからも、今後のプロダクトにますます期待が高まります。
※Makuakeのプロジェクトページへのリンクです
- 硬さと柔らかさの絶妙なバランス
- 理想的な睡眠姿勢を保つ
- アロマによるリラックス効果
- やや感じるきしみ音
- 高級枕価格
スペック紹介
KUMO Pillow | |
カラー | ホワイト(Standard / Softモデル) ブラック(Highモデル) |
---|---|
素材 | 低反発スポンジ 枕カバー(内側):ポリエステル92%、スパンデックス8% 枕カバー(外側):ポリエステル91%、スパンデックス9% |
サイズ | Standard / Softモデル:横 60cm × 奥行き 37cm × 高さ 10cm / 9.5cm Highモデル: 横 60cm × 奥行き 37cm × 高さ 10.5cm / 10cm |
重量 | 約2.3kg※全モデル共通 |
※取説・クラファンページ・公式サイトから抜粋
KUMO Pillow(クモ ピロー)実機レビュー
当メディアにて普段扱扱っているガジェット類とは少し毛色の違う今回の製品。
しかしながら「KUMO Pillow(クモ ピロー)」は、内部にカーボンを用いるなど、枕らしからぬメカニックな構造です。
そんなわけで、ほんの少しガジェットの雰囲気もあり、上質な睡眠が確保できるせっかくの機会なので前のめりでレビューしていきます。
因みに、今回は3種類のラインナップのうち、スタンダードなモデルです。
【製品ラインナップ】
- Standard:スタンダードモデル※今回のレビューサンプル
- Soft:ソフトフレームモデル
- High:高さが+0.5cmになっているモデル
化粧箱・パッケージ
化粧箱はメーカーロゴの(Cookにも見えますが恐らく)"Look"が刻印されているだけのシンプルなボックス。
枕本体は不織布のカバーケースに包まれています。
正規品はクイックマニュアルやサンクスカード等同梱されるかもしれませんが、今回はレビューサンプルのため、紙媒体の付属はありません。
【パッケージ内容】
- KUMO Pillow × 1
- 枕カバー × 1
- ディフューザー(アロマボタン) × 1
※1層目:カーボン&メモリーフォーム、2層目:インナーカバー、3層目:アウターカバー(白)、4層目:枕カバー(水色)に分かれていますが、4層目:枕カバー(水色)は付属されません。本記事執筆時、テストレビュー用に同梱されたものが含まれます。画像はアウターカバー(3層目)まで装着済みです。
形状・デザイン
一見すると何の変哲もない低反発枕といったいでたち。
サイズはザックリですが、約600mm × 400mm。
約63×43cmが一般的な枕のサイズらしいので、ここに合わせて設計されています。
アウターカバー側面は、粗目のメッシュで通気性に考慮されています。
メッシュ地のアウターカバーは取り外し可。
ジッパーなどはなく形状に合わせてすっぽり収まるようになっています。
また付属の枕カバーを固定するループが4か所備え付けられています。
アウターカバーを取り外すと、ブランドロゴがあしらわれた黒一色のインナーカバーに覆われています。
コチラは取り外し不可のようです。
付属のアロマボタンは、本製品に限らずマスクやジャケットなど、汎用性があります。
今回残念ながら、4層目の枕カバーは付属されないようですが、シルクのような肌触りのいい(恐らく)レーヨン生地です。
枕カバーのカラーは公式を見る限り8色確認していますが、国内版は付属なし。
とはいえ、カバー付属であろうがなかろうが、何かしらのカバーを付けると思ます。お気に入りの生地や柄で楽しむためのシンプル構成とも言えそうです。
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KUMO Pillow(クモ ピロー) 使用感・評価・感想
適度な反発で快適な寝心地
枕カバーを取り付けると画像のようになります。
パッと見は、何の変哲もない枕といった感じ。
4層目の枕カバー(青)は、残念ながら今回は販売しないとのことです。 本記事内ではカバー付きの枕で構成しておりますが、カバーはメーカーがテストレビュー用に同梱したものです。
硬さは柔らかすぎず、硬すぎず。
形状記憶フォームこと、スポンジ部分はウレタン素材の低反発枕のような質感ですが、内側のカーボン素材により、適度に反発します。
実際に横になってみましたが、よくある低反発枕のように深く沈みこむことはありません。※フードをかぶって撮影しています
横に転がったり、位置を変えても適度に反発します。
背筋は一定の高さで保たれ、快適そのもの。
また、弾力だけでなくブリッジ構造やメッシュ地による通気性、枕カバーの肌触りのよさも相まって真夏でも快適な寝心地を確保してくれそうです。
前述しましたが、アウターカバー(白)と枕カバー(水色)までは取り外しでき、洗濯も可能です。
内部のカーボン、メモリーフォーム、インナーカバーは、取り外し並びに洗濯は不可。
画像は、KUMO Pillow(クモ ピロー)の内部構造です。
シンプルな構造ながら、200,000回にも及ぶ耐荷重試験をクリアしたとのことで、耐久性の懸念はありません。
アロマ機能
付属のアロマボタンをセットして、睡眠時にアロマも愉しめる「KUMO Pillow(くも ピロー)」。
上下ネジ式のもので、綿芯にアロマを垂らすとそこから香りが出てきます。
ただ枕への取付方法がイマイチわからないのと、取り付けたら取り付けたでボタンサイズの突起物が気になるという人も、もしかしたらいるかもしれません。
香りにもよるかもしれませんが、著者も睡眠時にアロマは不要。
プラスアルファの機能ですし、アロマ機能については賛否ありそうです。
気になった点・注意したほうがいい点
気になったのは1点。
- カーボンのきしみ音
です。
内部構造なのは明白ですが、寝返りをうつとカーボンがたわんで若干のきしみ音が発生します。
ただ睡眠の邪魔になることは決してありませんし、そば殻(今は少ないですかね)やコルマビーズ、パイプなどの枕も寝がえりの度に音はします。
枕からベッドやソファのようなスプリングに似たような音、つまりこれまで枕では聞いたことのない音が発生したため、若干の違和感を感じたに過ぎません。
慣れれば何の問題もない音なので、別段気にする必要はありません。
“開発者が睡眠後の肩こりに悩む妻の悩みを解決するために作った枕”とのことで、こだわりが詰まっていることは間違いなし。
その分、高級枕並みに値が張ります。
もう少しリーズナブルなら手を出しやすいですが、ちょっと試してみようと思える価格設定ではありません。
睡眠の質はもちろん、肩こり、姿勢、翌日の疲労がとれないなど、価格以上の価値を見出せるなら試してみる価値は十分にありそうです。
KUMO Pillow(クモ ピロー) 総合評価
質の高い睡眠は大事、というのは周知にもかかわらず、その一方で寝具にこだわる人は意外と少ないようです。
筆者も例にもれず、どちらかといえば普段から運動もしていて肩こりは無縁。
ショートスリーパー気味ではあるものの、それなりに睡眠の質も確保できている自負があり、寝具にそこまでこだわっていません(加齢とともに数年前からマットレスのみこだわっています)。
そのため、筆者は1週間ほど使用してこれといって変化は感じてはいませんが、少なくとも快適な寝心地なのは確かです。
こと睡眠に関しては一朝一夕とはいかず、長期で利用しないことにはわからないこともあるはずです。
寝具もマットレスから掛布団、敷布団、毛布やシーツ、枕まで様々ありますが、枕ひとつ変えるだけでも起床時の疲労感ががらりと変わったりします。
上質な寝心地の「KUMO Pillow(クモ ピロー)」を、ぜひご自身で体験してみてください。
【総合評価】 | |
製品名 | KUMO Pillow(クモ ピロー) |
総合おすすめ度 | 4.0 |
※Makuakeのプロジェクトページへのリンクです