初代Fire TV Stickを入手してから有余年。我が家では現在はほぼ使われなくなったデバイスです。
関連絶対買い!Amazon「fire TV stick」設定方法と使用レビュー・感想
というのも、現在ではスペックが低すぎて使い物にならないからに他なりません。
大画面で視聴したければ、PCからモニターへ外部出力すればいいだけですし、モニター越しに視聴せずともスマホやタブレット、Echo Showなどで事足りていたこともあり、自身は必要に駆られなかったというのも理由です。
ですがその手軽さからか、子どもがタブレットばかり使用するので、改めて購入するに至りました。
わかりきっていたことではあるものの、結論を言うと「買った方がいい(買ってよかった)」、そして何より「新しいは正義」です。
今回は、第1世代と第3世代の比較を交えながら、Amazon Fire TV Stickのレビューをしていきます。
Contents
Amazon Fire TV Stick インプレッション
今更感はありますが、Fire TV Stickは、Amazonが販売するメディアストリーミング端末のひとつで、複雑な設定は不要、HDMI端子対応のテレビに挿すだけで、簡単に映画や動画を楽しめるデバイスです。
2014年11月にリリースされて以来着々と進化を遂げ、2021年現在では第3世代となります。
それに伴いHDRやDolby Atmosへの対応、Alexaによる音声操作といったスペック面はもちろん、コンテンツの充実度も相まって、旧世代からかなりグレードアップしています。
初代機から第3世代に切り替えて感じた大きな変化は、
- 処理スピードが格段に速くなりストレスがなくなった
- 音声認識リモコンで未就学児でも操作できるようになった
- UIの刷新で新たなUXを得られた
この3点です。
頭ではわかっていたものの、新しいは正義、快適そのもの。
いわずもがなプライム会員ならPrime Videoは見放題、加えてYouTube、Netflix、TVer、GYAO!、U-NEXT、DAZN、Disney+、FOD、Apple TV+といった各種ストリーミングサービス(アプリ)にも対応しているので、日常的に動画を観ることが多いなら持っていて損はありません。
アカウントさえ持っていれば本デバイスは使えます。
プライム会員である必要は実はないので、我が家のように(筆者はプライム会員ですが)子供用のYouTube視聴や、別のストリーミングサービス用として使うのもオススメです。
とはいえ、Fire TV Stickを利用するならプライム会員であることの恩恵は大きいです。
年間プラン4,900 5,900円(税込)か、月間プラン500 600円(税込)で様々なAmazonのサービスを受けられるので、併せてぜひチェックしてみてください。
スペック紹介
Fire TV Stick - 第1世代(2014) | Fire TV Stick - 第3世代(2020) | |
OS | Fire OS 5 | Fire OS 7 |
SoC | Broadcom Capri 28155 | MT8695D |
CPU | デュアルコア 1GHz | クアッドコア 1.7GHz |
GPU | Broadcom VideoCore IV GPU/VPU(Capri VC4) | IMG GE8300 |
RAM | 1GB LPDDR2 (512MB system, 512 video) | 1GB DDR4 |
ストレージ | 8GB | 8GB |
解像度 | 1920 x 1080(1080p)- 60Hz 1280 x 720(720p)- 60Hz | 最大1920 x 1080(1080p)- 60Hz |
オーディオコーデック | Dolby Digital他 | Dolby Atmos他 |
ビデオコーデック | H.264他 | H.265(HEVC)他 |
HDR | - | HDR10 HDR10+ HLG |
Bluetooth | Bluetooth 3.0 | Bluetooth5.0 |
Wi-Fi | 802.11a/b/g/n、2x2 MIMO | 802.11a/b/g/n/ac、2x2 MIMO |
Alexa | 非対応 | 対応 |
サイズ | 86mm x 30mm 12.6mm | 142mm x 37mm x 16mm |
重量 | 25.0g | 32.0g |
Amazon Fire TV Stick 実機レビュー・評価・感想
4Kモデルも候補にはあったものの、今回はフルHDのモデルにしました。
4Kも4K Maxも実は別箇所にて設置しており、確かにキレイなんですが高精細である必要性をあまり感じなかったんです。
加えて子供用兼ごくたまに大人がテレビで使う程度なので、ほぼ使っていなかった第1世代をやめ、第3世代に取り換えました。
では本章より、開封レビューをしていきます。
化粧箱・パッケージ
化粧箱も少しずつ変化しているのがわかります。
Amazonに限らず、SDGsが騒がれだしてから特にプラゴミの少ないパッケージングです。
【パッケージ内容】
- Amazon Fire TV stick
- USB電源ケーブル
- Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)
- 電源アダプタ
- HDMI延長ケーブル
- USB電源ケーブル
- 単4電池
- ユーザーマニュアル
取説というよりはクイックマニュアルです。
もっとも、コンセントから給電してHDMI端子とモニターを繋げばあとは案内通り進めるだけなので、なければないで特に問題はなさそうです。
筐体・デザイン
後ほど比較画像を掲載しますが、従来モデルとほぼ同じです。
画像はFire TV Stickと、リモコン。Fire TV Stickには旧世代感が否めないMicro USBポート、そしてHDMI端子があります。
次世代辺りはType-Cになってくると思いますが、未だMicro Bを採用しているのはやはり安価だからでしょうか。
アダプタの出力は5V/1A。
100均でも急速充電対応モデルがある昨今ですが、旧世代のものでも問題なさそうですし、他のアダプターで代用可能です。またアダプターなしでUSB給電もできるので、コンセントがなければ工夫次第で設置できます。
それぞれをつなぎ合わせると画像のような状態。
接続ポートの位置の変更は多少あるものの、スタイルはほとんど変わりません。
第3世代でボタンが増えました。
電源ボタン、音声認識ボタン、ナビゲーションボタン、選択ボタン、ホーム、戻る、メニュー、早戻し/早送り、再生/一時停止、ミュート、番組表、音量(大小)、アプリボタン(Prime Video、NETFLIX、DAZN、amazon music)が配置されています。
ただ苦言を呈すと、アプリボタンを設けてくれたのは便利かもしれませんが、果たしてDAZNやAmazon Musicは必要なのか疑問です。
海外資本のデバイスなので世界でのスポーツ人気は頷けるものの、日本国内のDAZNのユーザー数は後発のDisney+にも抜かれていたはず。
国内向け(各国それぞれで人気のあるアプリのボタン)の仕様に出来ていたらすごいんですけどね。
Amazon Musicに関しては、テレビで音楽を聴く人はそれほど多くないのでは?という単なる疑問です。
とはいえ、映画視聴時の音響システムにこだわってる人も多いので、アリなのかもしれませんが。
初代モデルはリモコンサイズも小さく並列つなぎでしたが、サイズも大きくなり音声認識にも対応してからは直列つなぎに刷新されています。
第1世代と第3世代の比較
まずはリモコンの比較です。
サイズも重量も増えましたが、基本のボタンはそのままにできることが増えています。
また、ロゴもAmazonのみだったのがfire tvへと変わっています。
上が第3世代、下が第1世代です。
基本構造は同じですですが、ポートが上下左右反対になっています。
もちろん処理スピードは格段に上がっています。
立ち上がりにも1分程度、動きももっさりしていて使うのをあきらめたくなるほどでしたが、それと比べたら雲泥の差でサクサク動きます。
また、UIもより使いやすく設計されていて、音声認識と合わせて検索がしやすくなったように感じます。
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Amazon Fire TV Stick 使用感
セットアップは従来通りの簡単設定
セットアップは従来通り。
電源とHDMIを繋げばあとは案内通りに進めるだけです。
特に複雑な操作はなく、アカウントと紐づけすれば簡単にセットアップできます。
サクサク動く快適仕様
前述しましたが家では使っていなかったものの、別箇所にてFire TV Stick 4K(Max)モデルも利用していて、処理スピードも体験済みです。
ただ筆者自身の使用頻度は低く、腰を据えて使っていなかったことに加えて、家では第1世代をメインで使っていました(といってもこちらもほとんど使ってませんが)。
当然のことですが、格段にスピードがあがり快適です。
今までは起動に1~2分、再生に10~30秒、スキップ、リバース、停止、全てがもっさりしていて激重な動作環境でした。
そんな環境でも、家にいるときは別段困らないのでのんびり待機してから再生という感じでしたが、第3世代は何のストレスもなくキビキビ動きます。
画質については、わかっていたことですが普通にきれいです。
4Kとの差は近くで見ると明らかにドット数の違いはあるものの、離れてみる分には全く気になりません。
4Kは高精細な分目も疲れやすいですし、子どもが使うならなおさらフルHDの方がいいといえるかも知れません。
今回は4K対応のテレビを利用しましたが、子供専用に(気休めでしょうが)フルHD対応のモニターを別途用意しようと思います。
音声認識&スマートホーム化で新たな体験
第2世代のアップグレード版からリモコンによる音声認識機能は搭載されているため、常に最新機種を入手しているユーザーにとっては、処理スピードが上がって使いやすくなった程度の感想しかないかもしれません。
またFire TV Stickのスマートホーム化は、第1世代においてもAlexaアプリで連携できていたため、特に新しい体験とは言えないかもしれません。
ただ筆者の(未就学の子供の)場合、第1世代からのグレードアップなので、その喜びと感動はひとしおです。
リモコンから手を放さず、YouTubeを音声で立ち上げたり、映画(主にディズニーキャラクターの名前など)をずっと何か探しています。
子供だけだなく、筆者も新たな体験ができました。
前述の通り、既に第1世代とも連携させていたものの、処理スピードが遅すぎたため音声操作は一切行っていませんでした。
Amazon他、GoogleやAppleデバイスユーザーならご存じかと思いますが、アカウントさえ持っていればその他互換機との連携も可能です。
Echoと繋いでEcho経由でも音声認識がスムーズになり、テレビのON/OFFや検索など、無駄にEchoに話しかけてしまっています。
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Amazon Fire TV Stick 総合評価
採用されているアプリボタンが少し気になるのと、未だMicro Bを採用していることに旧世代感を感じるぐらいで、満足度はかなり高いです。
Fire TV Stick(Amazonプライム)内で、子ども専用アカウントも作れますし、視聴させたくないコンテンツの制限も付けられます。
Amazonデバイスは、何かしらセール対象になるためセール期間中にゲットするのがオススメです。
とはいえ数多あるAmazonデバイスのうち、いつ本機がセールになるかはわかりませんし、この価格で入手できるならいつ購入してもいいと思います。
Apple TVやChromecastももちろんいいですが、ガジェットが苦手でも比較的誰でも簡単に使えるFire TV Stick。
やはりおすすめです!
【総合評価】 | |
製品名 | Fire TV Stick |
総合おすすめ度 | 4.7 |
オススメAmazonプライム