アウトドアブームによる影響もさることながら、Vlog撮影などをはじめ、屋外にてモバイル端末を扱うことが多い昨今。
そういった複数デバイス携帯時、必須アイテムといっても過言でないはないのが、モバイルバッテリーです。
今回は、20000mAhのバッテリー容量とQC18W/PD18Wの急速充電対応、モバイルバッテリーとしての基本的な機能を搭載した「EnergyQC Pilot X7 モバイルバッテリー」をレビューしていきます。
Contents
EnergyQC Pilot X7 モバイルバッテリー インプレッション
本製品の特徴は、
- QC18W/PD18W急速充電
- USB-Ax2個、Type-Cx1個、合計3つの出力ポート
- バッテリー容量20000mAh
といったところで、プラスアルファ機能として懐中電灯を搭載しています。
今や100均で1,000円出せば、10,000mAh容量のバッテリーが買えてしまいますし、さらに大容量で高出力対応のモデルなども、比較的安価に入手できます。
とはいえ容量が増えればそれだけ重量感が増し、サイズも大きくなります。
今回の「EnergyQC Pilot X7」は、現在市場に出回っているパワーバンクのベーシックな機能を搭載した20,000mAh容量のモデルです。
Ankerはじめ、モバイルバッテリーにおいて定評のあるブランドは多々ありますが、EnergyQCの一番の魅力は、その中でも比較的安価なこと。
類似機能の同容量モデルを比較しても、全体的に割安な傾向です。
同ブランドには、5,000mAh、10,000mAhのラインナップもあるので、サイズや価格をさらに抑えることも可能です。
非常時にも何かと便利なモバイルバッテリー。
価格もお手頃なので、数台持ちにもおすすめです。
- 安価
- 同時充電可能
- 接続ポート豊富
- 充電時間が長い
- ザ・ベーシック(普通)
スペック紹介
EnergyQC Pilot X7 Power Bank |
|
モデル | Pilot X7 |
カラー | ブラック・ホワイト/ブラック・レッド/(ブルー・ホワイト) |
---|---|
バッテリー | 20000mAh/74Wh リチウムポリマーバッテリー |
入力 | Micro USB:5V 2A, 9V 2A Type-C:5V 3A, 9V 2A |
出力 | Type-C:5V 3A, 9V 2A, 12V 1.5A USB1/USB2:5V 3A, 9V 2A, 12V 1.5A |
重量 | 184g※実測値 |
※取説・ショップページ・公式サイトから抜粋
EnergyQC Pilot X7 モバイルバッテリー 実機レビュー
化粧箱・パッケージ
化粧箱表側はブランド名のみ記載。デザイン性はなく、製品名すらないシンプルなものです。
これぞ廉価中華ブランドの化粧箱といった印象。
裏面には仕様や各種認証(PSEマーク含む)が記載。
製造元や販売元などの記載はなく、サポート面はやや不安が残ります。
【パッケージ内容】
- Pilot X7 × 1
- USBケーブル × 1
- ユーザーマニュアル × 1
取説にも製造元などの記載がないため、本製品は「EnergyQC」というブランド名を載せただけのOEM/ODM品感は否めませんが、日本語にも対応し、2年間の長期保証が付いているとのことです。
筐体・デザイン
お世辞にも高級感はなく、取ってつけたようなブランドロゴと、マット仕上げのプラスチッキーな筐体です。
ポートは、QC3.0対応のUSB Type-A出力端子が2つ、PC3.0対応のType-C入出力端子、5V/2A,9V/2A対応のMicro USB入力端子がそれぞれ1つずつ。
ポート部分の中央に、懐中電灯用のLEDが搭載されています。
因みに懐中電灯用LEDを点灯させるには、バッテリー残量確認ボタンを約3秒長押しです。
底面には、化粧箱に記載されているものと全く同じ仕様、各種認証などが印字されています。
重量は336gあるのでそれなりにズッシリしています。
ただ20000mAhという容量を鑑みれば、充分スリムで軽量設計になっているのではないかと思います。
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EnergyQC Pilot X7 モバイルバッテリー 使用感・評価・感想
本機唯一の物理ボタンを押すことで、おおよそのバッテリー残量を確認できます(25%刻み)。
使用感は至って快適。
公称通り、高速充電にもしっかり対応しています。
画像は、モバイルバッテリーのUSB(Type-A)のポートからAndroidとiOSを同時充電しているところです。
こちらも問題なく充電可能。
一応電圧や電流のチェックもしておきます。
因みに上記画像は、デバイスへの電源供給をしていない状態での電圧です。
そして画像が繋いだ状態。
接続した直後10秒くらいは6V/2A(12W)前後で上下していましたが徐々に安定します。
使用デバイスはQC3.0対応のモデルです。
変わって、PD規格対応(18W)のスマホでのテストです。
そしてiPhone。
急速充電ではないため、少し時間はかかりそうですが、安定して充電出来ています。
普段、iOSを使っていない(使ってもワイヤレス充電で済ます)ため、PD対応のライトニングケーブルが手元になく、MFiでも何でもないその辺に転がっていたケーブルで試しています。
気になった点・注意したほうがいい点
フル充電に時間がかかりすぎる
スマホやタブレットなどへの電源供給は問題なく、急速充電にも対応しているため、対応端末であれあれば当然短い時間で充電できます。
ただ、モバイルバッテリー本体への充電はかなり時間がかかります。
概算ですが、バッテリー残量0%のところから開始し、フル充電するまで7~8時間かかっています。
20,000mAhという大容量なので時間がかかるのは致し方ないとはいえ、やはり長いなぁという印象。
モバイルバッテリー本体のバッテリーを使い切った後、すぐに使いたくても使えなくなる(充電に時間がかかりすぎる)ため、前日などに前もって充電しておくなど注意が必要です。
EnergyQC Pilot X7 モバイルバッテリー 総合評価
今回のテストにて、画像のように同時充電した場合は出力が落ち、QC/PD対応端末のみなら出力が上がるなど、合計18W以内で端末に合わせて最適化することもわかりました。
懐中電灯機能は、(ちょくちょく見かけますが)あればあるに越したことはないものの、なければないでいいといったところ。
というのも、単発のLEDでそこまで明るくない上に、スマホがあれば(充電できた時点で)より明るいライトが付いているため、使う機会はかなり少ないと思います。
何にせよ今回の「Pilot X7」は、モバイルバッテリー。
なので安定して充電できるかどうかにつきますが、数日使った感想では快適そのものです。
リチウムイオン電池による爆発事故など怖いニュースもありますが、本機は発火のしにくいリチウムポリマー電池を採用。
安全面は注視しつつ、「Pilot X7」は今後出先で活躍してくれる一台となりそうです。
【総合評価】 | |
製品名 | EnergyQC Pilot X7 Power Bank |
総合おすすめ度 | 4.0 |