GearBestよりサンプル提供
これまでも、中華アクションカメラといった、いわゆる中華GoProのレビューをしてきました。
ほとんどのモデルは日本語対応しているものの、少し翻訳が甘かったり(機械翻訳)、細かい部分ではツッコミどころがないわけではありませんが、価格からすれば“全然アリ”です。
今回のレビュー商品は、同じく中華製アクションカメラ-Elephoneのサブブランド、REXSOより新たにリリースされた「Elephone REXSO Explorer K」-です。4K動画撮影、6軸電子ジャイロによる手ブレ補正を搭載した1万円を切る※セール時のみコスパ抜群の中華アクションカメラの実力やいかに?!
それでは、徹底レビューしていきます!
Contents
Elephone REXSO Explorer K 実機レビュー
前述の通り、5,000円以下かそれ前後のスポーツカメラは、大概手ぶれ補正機能は搭載されておらず、あくまでも記録媒体として使えるといったレベルです。
ただ、鮮明な画像が撮れればドラレコ利用なら証拠に使えますし、スポーツ利用ならフォームチェックなどにも全く問題なく使えます。使い方やユーザーによって利用価値は充分あります。
4K対応・電子式手ぶれ補正(OSD:Digital Image Stabilizer)機能搭載のアクションカメラは、これまでも普通にありました。というよりも、ある程度のスペックのアクションカメラやスポーツカメラでは当たり前についている機能です。
でも、スペックが上がればその分金額も上がっていくのが通例です。
そこに相反するのが中華市場。
Elephone REXSO Explorer Kは、最近はドローンにもよく使われているSoc、HiSilicon HI3559を搭載し、イメージセンサはPanasonicのMN34120を採用。そして、H.265 / H.264規格に対応しているため、長時間撮影をしたい方にとっては動画編集の幅も広がっています。
その上4K対応、手ブレ補正機能まで搭載して価格は何と約1万円。
中途半端な廉価モデル(これも充分安いですが)を掴むならずっとおすすめです!著者も今後がっつりアウトドアユースしていきます!
- 4K(30fps)動画対応
- 6軸電子ジャイロ手ブレ補正機能搭載
- パナソニック製イメージセンサ採用
- 防水ハウジングが互換性なし
- バッテリー互換性なし
※▲GearBestへのリンクです
化粧箱・パッケージ
これまでのElephone製アクションカメラはキャリーケースがついてませんでしたが、REXSO Explorer Kは専用バッグが付属。化粧箱もなく、外箱(梱包用の段ボール)はあるものの、このキャリーケースが化粧箱扱いです。
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梱包はあまり丁寧とはいえません。また、ケース自体はそこまでクオリティは高くないです。アクセサリー類も適当に入っているだけなので、取説に変な形状記憶と擦れてできた跡が付いてました。
パッケージ内容は、中華スポーツカメラらしくオールインワンの内容となっています。
【パッケージ内容】
1 * Elephone Explorer K 4K 本体
1式 * アクセサリ類※アクセサリー類はGoProや他のアクションカメラと互換性アリ
1 * ユーザーマニュアル
本来はアクセサリー類一つ一つも掲載したいところですが、割愛しておきます。
取説は日本語対応なし。
でも、ボタンも少ないですし日本語設定も可能なので、マニュアルなしで大丈夫です。
Elephone REXSO Explorer K 使用感
まずは正面。これまでの中華アクションカメラとはボタン配置が刷新され、オリジナリティが出ています。電源/モード選択ボタン、LEDインジケータ(充電/稼働)、スピーカー(左右の穴)、レンズがあります。ヘアライン加工の表面が高級感あります。
※防水ハウジングケースから本体を一旦取り出しています。
下図が背面です。
これまでの廉価モデルは、背面にインジケータランプがあるものが多かったですが、本製品は2インチのディスプレイのみとなっています。
上部にLED(Wi-Fi用)、決定ボタン。
下部には、MicroSD(TF)カードスロット、バッテリー、スピーカーです。
バッテリーは、これまでのモデルより少し容量アップしています。
3.7V 900mAh(3.33Wh)のものが多かったですが、本機は3.7V 1200mAh(4.44Wh)となりました。
Wi-Fi接続ボタンは右側面に付いています。
左側面にはMicroUSB端子とMicroHDMI端子。
実質ボタン類は3つのみ。これまでは上下ボタンだったため4つのボタン操作でしたが、よりシンプルな設計となっています。
オリジナリティが向上
既に記載した通りですが、Elephone REXSO Explorer Kは、他の廉価モデルとの互換性を捨て、オリジナリティが追求されています。
本体のボタン配置が刷新されたことにより、防水ハウジングケースも互換性がなくなり、オリジナル製品となっています。
中華市場はOEMも盛んなので、ケースなどは特に、金型が一緒で同じところが製造、供給してるはずです。当然その方がコストが下げられますからね。
ですが、そこを敢えて切り離してオリジナル製品とした Elephone(REXSO)の企業努力を感じました。
上が今回の「REXSO Explorer K」で下が「ELE Explorer 4K Ultra HD」です。
少しわかりにくいですが、本体サイズも厚みが薄くなり一回り小さくなった印象です。ただ、その分レンズが飛び出したのでカタログ上の厚みは増しています。
今後もこの防水ケースがフィットするモデルにするのか、更に違ったものにしていくのかはチェックしていきたいですね。
これまで通り、アクセサリー類は流用できます。ボディのみ変更がかかっています。
一新された設定画面
数々の中華GoProに触ってきたからこそわかるんですが、設定画面が似たり寄ったりです。
それもそのはず、同じチップセットを搭載しているので、起動画面以外はほとんど同じ仕様のものが多いんです。
REXSO Explorer Kは、ここも一新されていました。直感的なわかりやすいUIに仕上がっていると思います。
そして、起動が早く、さっと使える点も高評価です。
充電時間改善
充電は付属のUSBケーブルを使用します。
欲を言えば、MicroUSB端子はType-Cにして欲しかったですね。
あくまでも体感なんですが、充電時間は過去モデルに比べて早くなったような気がします。
気になった点・注意した方がいい点
価格からすれば及第点レベルなんですが、やはり中華製品。アラを探せばいくらでも出てきますw
個人的に少し気になったところをいくつか述べていきます。
機械翻訳による日本語化
翻訳の精度が上がったとはいえ、まだまだ機械翻訳は製品に使うには甘すぎます。
中華メーカーに多いですが、取説なども、まんま機械翻訳にかけたような日本語になっていることが多いです。一気に中華端末感が出てしまいます。
個人的には無理やり日本語化しなくていい(英語のままでいい)ので、出来るようになるまでもう少し吟味してほしいと思います。
設定内メモ※日本語化してもアルファベット表記だったため
OSD(On Screen Display):ON/OFFで日付表示有り/無し変更
DIS(Digital Image Stabilizer):ON/OFFで手ブレ補正有り/無し変更
リモコンはWiFiで補う
中華アクションカメラはリモコン付属のものが多いですけど、REXSO Explorer Kはリモコンは付属していません。
アウトドアで使用する際はリモコンはあった方が便利なんですよね。
ただ、Wi-Fi接続でスマホからリモート操作は可能です。決して新機能ではないですし、リモコン付き廉価モデルでもWi-Fi接続によるリモート操作は可能です。
ですが、専用アプリも日本語に対応してますし一応リモコンのような使い方はできます。
もう一つ苦言を呈すと、専用アプリ、接続が切れやすいので要改善希望です。
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REXSO Explorer K 動画紹介
それでは、動画を紹介します。
外から拾ってくれば済む話ですが、自身で撮影してきました。今後も少しづつ投稿数を増やしていきますのでチェックしてみてください。
動画レビュー:第一弾
第一弾は歩いて撮影してみました。フレームレートは4K 30fpsにて撮影。音声ONになってるはずなんですが、拾えたり拾えなかったりでした。ですので全部消しています。
とりあえず、手ぶれはソコソコ優秀です。明らかに軽減します。
ただ、音声は別マイクを使った方が良さそうですね。ケースをつけるとかなりこもります。必要最低限でしたら問題はありません。
第二弾も撮影してきました!
前回より少し長めですが、雰囲気はよりつかめると思います。この価格帯でこれだけ充実していれば文句なく使えると思います!いいカメラです!
手元にMicroSDカードがなく、推奨されてない物を使用。MicroSDカードをPCに読み込む際、アダプタもメモリーカードの純正品を使用していない。これらの理由で音声を拾ったり拾わなかったかりした可能性があります。
4K撮影にはUHSスピードクラス3(UHS Speed Class3)以上が望ましいです。取説に推奨モデルが掲載されているのでご確認ください!
Elephone REXSO Explorer K 総評
REXSO Explorer Kは、通常の動画撮影(4K 30fps, 2K 60fps, 1080P 60/30fps, 720P 120fps)と静止画(16M:4608 × 3456, 12M :4032 × 3024, 8M:3264 × 2448 4, 5M:2595 × 1944 )撮影に加え、様々な撮影モードがあります。静止画に至ってはRAWモードまである徹底っぷり。
その他、タイムラプスモード、スローモーションモード、タイマーモード、バーストモード(連続撮影)と、アクティビティやレジャーでオモシロ動画を撮影するにも事欠きません。
歪み補正(設定内表示はひずみ補正)で、画角を少し狭める替わりに歪みを軽減することもできます。
REXSO Explorer Kの登場で、アクションカメラも1万円出せばかなりハイクオリティなモデルが手に入るようになりました。これまでは、2万円まで予算があれば、同じく手ぶれ補正機能のあるSJCAMなどが絶大な人気を誇っています。
それでも「高い!」と思う方はこのスポーツカメラ、ガチでオススメしておきます。引き続きアクティビティやアウトドアのお供に使おうと思います!
【総合評価】 | |
製品名 | Elecam REXSO Explorer K |
総合おすすめ度 | 4.4 |
※▲GearBestへのリンクです
あとがき
本家GoProに比べれば、作りの雑さ、耐久性やサポートなど、中華GoPro、もとい中華アクションカメラのクオリティは劣る部分は確かにあります。
ですが、廉価モデルを数々レビューしてきて言えることは、“全然使える”というのが正直な感想です。
製品に対して完璧を求めないところが中国らしいといえばらしいですが、それを踏まえてか、年々良くなっているように感じます。
アクションカメラも中国製品で決まりです!