※EaseUS Software様より製品提供
かつて使用していた古いパソコンのデータ移行、どうしてますか。
クラウドやバックアップソフト等を利用すれば、そこまで手間はかかりませんが、自力では移行するのに難易度が高いものや、ライセンスが必要なアプリもあったりなど、地味に面倒な作業です。
著者も例にもれず、新しいパソコンを購入した時点で、古いパソコンは役目を終え、放置されています。
そこで今回、Windows7のサービス終了に伴い、やっと重い腰をあげる機会となりました。
本ページでは、同一ネットワークに接続した2台のPC間にて、セッティングやデータ・アプリなどを簡単に移行できるデータ移行ソフト、「EaseUS Todo PCTrans」を利用してみたので、レビューをしていきます。
Contents
EaseUS Todo PCTrans インプレッション
「EaseUS Todo PCTrans」は、ファイル、プログラム、個人設定などを、難しい操作なしで新しいパソコンに移行できる、データ移行ソフトです。
具体的には、
- 古いパソコンの全てのデータとアプリを新しいパソコンに移行
- ローカルディスクのアプリを移行し、スペース容量を解放
- アカウントと設定の移行
※Windowsアップデートを実行する際のファイルやプログラムの移行や、32-bit Windows OS から64-bit Windows OSへの移行にも対応しているので、幅広く利用可能です
といったことが可能です。
以前も同社の製品を利用したことがありますが、今回のソフトはWindows専用のソフトとなります。
関連EaseUS Data Recovery Wizard for Mac レビュー・感想・評価|リカバリーはバッチリながら落とし穴も?!【PR】※もちろんWin用もあります
無料ライセンスも当然あるので、まずはお試しで使ってみるのもいいかもしれませんね。
動作環境・対応アプリ
EaseUS Todo Pctrans | |
動作環境 |
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---|---|
対応アプリ |
|
※EaseUS公式サイトから抜粋
製品の特徴・概要
新旧問わず、Windowsであれば様々な環境にてデータ移行ができるのは、既に解説済みですが、「EaseUS Todo PCTrans」が、具体的にどういったシチュエーションで利用できるのかというと、二つのパソコンを有線無線問わず、同じLANに接続していれさえすれば、選定されたファイルやプログラムを、そのまま移行することができます。
ネットワーク経由での、
データ移行
イメージ転送
アプリの移行
に最適なソフトです。
また、「EaseUS Todo PCTrans」では、3つのエディションから選ぶことが可能です。
「EaseUS Todo PCTrans」の3つのエディション
- Free:無料
- Pro:3,980円(税込4,378円)から
- Technician:39,800円(税込43,780円)から
※永久ライセンスについては、問い合わください。
Free版は当然できることが少なく、「ネットワークまたはイメージファイル経由でデータ・アプリの移行」 「500MB以内のアプリ、データを転送」、「アプリを外付けHDDに転送」のみとなっていて、Pro版やTechnician版になると、さらに拡張性が増します。
上記画像の通り、最上位のTechnician版では、
- ネットワークまたはイメージファイル経由でデータ・アプリの移行
- アプリを制限なしで移行
- データ転送
- アプリを外付けHDDに転送
- ユーザーアカウントの転送
- 商用利用
- 永久保証の技術サポート
- パソコン間のデータ転送
- 複数PC用ライセンス
- Windows Serverでの利用
- 顧客にデータ転送サービスを提供
といったことが可能となり、充実度の高い内容となっています。
Pro版との違いは、「複数PC用ライセンス」が、「2台のPC用ライセンス」になるのと、「Windows Serverでの利用」や「顧客へのデータ転送サービスを提供」ができない程度なので、個人で利用するにはFree版か、Pro版で充分と言えそうです。
サービス全体に言えることですが、返金保証やカスタマーサービスやアフターなど、顧客満足度の高い製品が多いです。
古パソコンに眠っているデータを引っ張り出して移したい方は、ぜひ使ってみてください。
- 無料版でお試し利用が可能
- ファイル、プログラム、アカウントまで簡単データ移行
- Windows 10/8.1/8/7/XP/Vista & Windows Server対応
- クラウドやバックアップソフト利用者には不要
- ネットワークが見つからないと積む
- スキャン後インタフェースの最適化
- 移行済みコンテンツのフィルタリング
- システムディスクのクリーンアップと大容量ファイルの整理
- セキュリティソフトの移行
なんてことも出来ちゃうウキ!
EaseUS Todo PCTrans レビュー・評価・感想
以前はMacユーザーでしたが、元々はWindowsユーザーです。そして現在、完全にiPhoneも手放しましたし、Macとも決別しました。
現在のメイン端末は下記モデルです。
関連Dell XPS 13 2-in-1 プラチナ(7390) レビュー|打倒MacBook Pro?!エンタメから動画編集までこなすフラッグシップモデル
このモデルのはるか昔(10年前後)にモバイル用に使っていた、同じくDell社のInspiron。
Intel Celeron※かCore 2 Duoプロセッサーに、Windows7(64ビット)搭載の、15.6インチエントリーノートパソコンのデータを、また別のデスクトップ(Windows10)へ移行しました。
EaseUS Todo PCTransの使い方解説
前述の通り、「EaseUS Todo PCTrans」では、ネットワークを用いて、主に3つの方法でデータを移行できます。
データ移行
イメージ転送
アプリの移行
EaseUS 公式サイトにも、操作ガイドが詳しく解説されているので、当メディアは簡単に解説していきます。
公式EaseUS Todo PCTrans Pro操作ガイド
「EaseUS Todo PCTrans」を公式等でダウンロードする
まずは公式サイトか、ECサイトで「EaseUS Todo PCTrans」をダウンロードします。※無料体験版でも後ほどアップグレードできるので、とりあえずオッケーです
ダウンロードが完了したらセットアップ
ダウンロードが完了したら、他のソフトと同じように、案内に従ってセットアップしていきます。
セットアップが出来ればもうあとは使うだけとなります。
ソフトはかなり簡略化されていて、UIもわかりやすく難しいことはほとんどありません。直感的に操作できます。
どんなサイトよりも公式のガイドを見るのが一番わかりやすいので、使い方で迷ったら公式を確認しましょう。
公式EaseUS Todo PCTrans Pro操作ガイド
ネットワーク経由でデータ移行
今回試したのは同一ネットワーク内のPC間のデータ移行です。
操作ガイドを見ればわかることなので、大まかな流れのみ解説します。
データ移行の大まかな流れ
- 同一ネットワークのPCを検出
- 接続したいPCを選択
- どのPCからどのPCへ転送するか選択
- 転送したいファイル・アプリ・アカウントを選択
- データ移行完了
※必ず2台のPCに「EaseUS Todo PCTrans」をインストールしておいてください。
実際これだけです。
「イメージ転送」「アプリの移行」に関しても、ファイルを選択後、転送するという流れはほとんど同じなので、割愛します。
データを転送しても元データは残るので安心して移行できます。
アプリは移行できないものもあったりしますが、ほとんどのアプリがそのまま移行されます(アカウントやライセンス含めて)。
単純に、手間がかかる作業をここまで簡略化できるのは嬉しい限りです。
実際数クリックでデータ移行できるので、パソコンが苦手な方にこそ、利用価値がありそうなソフトです。
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気になった点・注意したほうがいい点
「EaseUS Todo PCTrans」無料の概ね不満点のない、満足度の高い製品です。
ただ、前回試したバックアップソフト同様少しハマりました。
加えて、使ってみて少し気になったこともあったので、紹介しておきます。
ネットワークが見つからず先に進めない
今回、古いモデル(Windows7)のデータを移行したかったのですが、どうやっても正常に動作してくれず、進めませんでした。
「EaseUS Todo PCTrans」を利用するには、移行するPC、移行されるPC2台ともに、ソフトを入れておく必要があります。
また、検出できない場合の救済処置として、IPアドレスを手動で入れて検出も可能です。
今回使用したPCは、先に挙げた通り「DELL Inspiron 1545」。CPUはCeleronと超低スペックということもあるのか、そもそもの挙動が遅すぎてエラー続きでダウンロードすらできず。
著者のケースはレアケースと信じたいところですが、低スぺPCだともしかしたら正常に動いてくれないかもしれません。
移行データファイルが多くスペックが低すぎると時間を要する
上記と少し重複しますが、低スぺPCの場合、CPUも脆弱なため、データ移行にも時間がかかります。
今回Corei3(1TBデスクトップ)→Corei7(ラップトップ)へ移行を試しましたが、ファイル量があればあるほどかなりの時間を要します。※著者の場合はデータ容量の大きい画像変種ソフトや画像、動画ファイルが多数
ハマってしまったことも理由ですが、あれこれしているうちに1日潰れました。※データ移行自体は2~3時間程度です
正直VistaやXPだと厳しいんじゃないかと思います。
時間に余裕があるときに行うのはもちろん、ネットワークからではなく、外付けHDDやSSDでイメージ転送するか、ある程度のスペックのPCを用意した方が無難です。
バックアップを常にしている人なら不要
本製品は、データ移行並びに、不要ファイルのクリーンアップなどにも対応したソフトです。
ただ、使ってみて率直に感じたのは、データ移行先のPCには既に必要なアプリは入っていますし、外付けSSDやHDDでバックアップを取っていればそこまで必要としません。
また、クラウド上でのファイルの転送や同期もかなり楽になっているので、わざわざ古いパソコンのデータを移行するシチュエーション自体がレアケースかなと思います。
思い出の詰まったPCであるとか、まっさらなPCを前と同じように使いたいといったことがない限り、正直ニーズは薄いのではないでしょうか。
MacOS非対応
冒頭にも言いましたが、「EaseUS Todo PCTrans」は、Macには非対応です。
EaseUSは、他にもバックアップソフトやリカバリーソフトなど多数の製品がありますが、MacOSに対応しているものも多いです。
また、スマホ用の復元ソフトでも、iOS対応のものがあり、ユーザーにしっかりと寄り添っています。
ただ、残念ながら今回の「EaseUS Todo PCTrans」は、MacOSには対応していないため、Macユーザーが使うことはできません。
EaseUS Todo PCTrans 総合評価
普段はそこまで必要とはしないものの、ちまちまデータの移行をやるのが面倒だったり、単純にデータ移行の仕方がわからないという方にとっては最高のソフトです。
何といっても、まとめてそのままデータ移行するのに数クリックだけで完結するのは著者のような面倒くさがりには最適です。
低スぺPC過ぎたこともあり、少し手間取りましたが、すんなりいけば本当に簡単移行できます。
古いパソコンに重要なアプリやファイルをそのままにしているという人も少ないと思いますが、EaseUS Todo PCTransは、そんなズボラさんにはぜひ試してほしいと思うソフトでした。
【総合評価】 | |
製品名 | EaseUS Todo PCTrans |
総合おすすめ度 | 3.8 |
あとがき
以前使用していたMacは完全に故障してしまい、Appleのテクニカルにも相談しましたが、ハードディスクがクラッシュしている可能性が高いとのことでした。
あわよくばそのデータを移行出来たらいいなと思ってましたが、Macは非対応。※こちらには大切過ぎるデータが多数
EaseUSの担当者に聞いたところ、そこまで言っているとバックアップソフトでも復旧不可とのことだったので、都度バックアップはとりつつ、こまめにこういったソフトを利用してデータをあらかじめ移動しておくのもいいかもしれませんね。