※GearBest様よりサンプル提供
当サイトでも信頼を寄せている中華ブランドCHUWI。そんなCHUWIから、Hi9、Hi9 Airに引き続き、Hi9 Proというモデルがリリースされています。
細かい部分は異なるものの、10.1インチ液晶のHi9 Airを、一回り小さい8.4インチのコンパクトサイズにしたモデルと思っておけばオッケーの端末です(詳しくはスペック記事参照:比較してます)。
今回は、そんなCHUWI Hi9シリーズの一つ、「CHUWI Hi9 Pro(CWI548)」の実機レビューを詳しくしていきます!
スペックは下記よりチェック
Contents
CHUWI Hi9 Pro 実機レビュー
Chuwi Hi9 Airのレビューでも記述してますが、Chuwi製品の魅力は技適マーク。
技適の認証はどうあれ、日本国内市場も視野に入れているのは間違いないので、それだけで好感が持てるブランドです。
主な特徴は、ミドルハイスペック端末に搭載される高性能CPU、MTK6797(Helio X20)を搭載しています。
ディスプレイには、2K相当(解像度2,560 x 1,600)のジャパンディスプレイを採用。カメラは8.0MP + 5.0MP、バッテリーは5000mAh、記憶容量は3GB + 32GBと汎用性重視。
最新OSのAndroid 8.1 (Oreo)やUSB-C規格などにも対応しており、$150を切るコスパの高い端末です!
確認!
総務省HPで確認すると、平成28年11月1日以来更新されていないようなので、認証が取れているかどうかは不明(懐疑的)です。本モデルも“技適マーク”の記載はありますが、認証の有無に関してはご自身の判断に任せます。
【CHUWI Hi9 Pro】
- $150以下のハイコスパモデル※価格は予告なく変更
- 2K高解像度ディスプレイ
- 5,000mAh大容量バッテリー
- 技適は現状記載されているだけの可能性大
- 指紋がかなり目立つ
通常価格:$139.99※2018/08/24現在のレート
化粧箱・パッケージ
Chuwiの化粧箱は一貫してシンプルな化粧箱です。こういった部分でコストカットをしているのかもしれないですね。
数々の認証が記載されている中に、技適マークも“しっかりと”ロゴが入っています。
今更気づきましたけど、Chuwiの化粧箱はインチサイズごとに化粧箱を流用してそうですね。というのも、モデル名などの記載は全てシールとなっていて、徹底してコストカットしているのが伺えます。
化粧箱の上箱上面にはスポンジがあしらわれていています。
中箱も安っぽさは否めませんが、ギッチリハマっているためあそびはなく、擦れて傷がつくことはなさそうです。
パッケージ内容の紹介です。
【パッケージ内容】
- 1 * CHUWI Hi9 Pro 本体
- 1 * 充電アダプタ
- 1 * USBケーブル
- 1 * 保証書
- 1 * 製品検査報告書
- 1 * 適合証明
- 1 * SIMピン
- 1 * ユーザーマニュアル
Hi9 Airに続き、CHUWI Hi9 ProのアダプタはCタイプのコンセントプラグ形状です。
100均なんかでも売っていますが、別途変換プラグが必要となります(アンペアのチェックは必要ですけど、個人的には変換プラグよりACアダプターを別途買ったほうが使い勝手はいいと思います)。
取説はご覧の通り中国語と英語(※左図)ですが、「使用前の注意事項」のみマルチリンガル(日本語にも)対応しています。
ここも(コストカットのために)流用してるんでしょうね…(小声)
CHUWI Hi9 Pro 使用感
筐体・デザイン
思い切り反射しているのはさておき、初期に付いているべき簡易スペックなどが記載されている(①、②などと番号が振られている)フロント部分のシールが付いていませんでした。というより、おそらくすでに剥がされていました。
“簡易スペックなどが記載されているフロント部分のシール”が何のことか、いまいち分かりにくいと思いますので、下記リンク先ご参照ください。※リンク先の左の画像(CHUWI Hi9 Air「筐体・デザイン」の章へ飛びます)
Check!簡易スペックが記載されたシールを確認
気を取り直して見ていきます。
本端末のインカメラは5.0MP、リアカメラが8.0MPでいずれもフラッシュなし。後述してますが、カメラ性能は及第点レベルなので、あくまでも記録媒体用と割り切った方が良さそうです。
上部に3.5mmイヤホンジャック、Type-Cポート、SIMスロットがありあます。
ボトムはホームボタンもなく簡素な作りです。
SIMスロットはHi9 Airと異なり、SIMピンを使用するタイプです。
SIMはDSDS対応のデュアルnanoSIMです。中華端末らしい癖はあるものの、デュアルバンド対応で4Gも問題なくキャッチ。
32GBと少し心もとないストレージ容量ですが、MicroSDカードにて最大128GBまで拡張可能です。
SIMサイズ変更はセルフで
※セルフSIMカットする場合は自己責任でお願いします。
右側面に印象的なレッドの電源ボタンと音量調節ボタン。
左側面はフラットなデザインです。
筐体はメタル(アルミニウム合金)仕様でつや消しが施されたマットな質感です。
スピーカーはモノラルですが、比較的クリアです。
Hi9 Airも全く同じ筐体デザインだったんですけどやはり指紋が目立ちます。また、同様にデザイン自体は没個性的な印象はあるものの、綺麗にまとまっています。
ネットワーク(接続性)
ネットワークタイプ | FDD-LTE,GSM,WCDMA |
GSM | 2/3/5/8(1900.1800.850.900) |
WCDMA | 1/2/5/8(2100MHz.1900MH.850MHz.900MHz) |
FDD-LTE | 1/2/3/5/7/8/20(FDD:2100MHz.1900MHz. 1800MHz.850MHz.2600MHz.900MHz.800MHz) |
TDD-LTE | 40(2300MHz) |
対応バンドについてもChuwi Hi9 Airと全く同じです。
中華端末に最強の相性と言われているソフトバンク・ワイモバイルなら、LTE・3G共に主要電波のB1/8を網羅しているため、外出時でも実用的に使用可能。
ドコモ回線は、LTEは主要バンドB1/B3に対応、3GはB1の主要電波のみとなるため、ユーザーによっては使い勝手が悪いかもしれません。
auは残念ながら非対応です。
ドコモ回線に加え、ソフトバンク回線も開始したLINEモバイルなら、(期間限定で)通信料も激安です。タブレットのようなデータ利用メインだけなら、ワンコインでおさまる通信専用のSIMで充分。ガチでおすすめです!
著者がドコモ系のMVNOをメインで使用しているので、オススメのMVNOもご紹介しておきます。
ドコモ系MVNO一部紹介 | |
おすすめ度: 3.9 ※楽天ポイントが溜まる・使えるのが最大のメリット | |
おすすめ度: 4.2 | |
おすすめ度: 4.0 | |
おすすめ度: 4.0 |
ほとんどの中華端末は技適マークがありません。中華(海外)端末を利用は自己責任になりますのでご注意ください。
ディスプレイ・ファームウェア
本端末、電源記事同時のデフォルトの状態から、日本語入力可能で日本語対応もバッチリでした。
ディスプレイは2K(2560 × 1600)の高解像度なだけあって発色もよく視認性もグッド。
画像を保存するギャラリーすらない、シンプルな素のAndroidのため、適宜アプリを追加しながら楽しむ端末といった感じです。
CHECK
初期設定はGoogleバックアップ等を使えば楽々に設定可能です。※案内に従って設定していけばいいだけなので説明は割愛します
画像を確認する場合は「ファイルマネージャー」→「DCIM」や「Pictures」などから選択可能です。
メモリ・ストレージ容量
バックグラウンドでダウンロード実行中の状態ながら、3GBメモリなのでまだまだ余裕があります。
ストレージは32GBのうち、6GBぐらいはシステムファイルが占めています。決して大容量ではないものの、足りなければ増やせばいいだけですし、充分ですね。
ベンチマークスコア
「AnTuTu Benchmark」、「Geekbench 4」両者でスコアチェックしていきます。
以前よりチェックしてますが、ミッドハイ端末に広く採用されているHelio X20(MT6797)搭載端末のスコアは、9万点前後となっています。
さほど差は出ないと思いますが結果やいかに?!
AnTuTu Benchmark
「CHUWI Hi 9 Pro」のAnTuTuスコアは90,153、CPUが37,316、GPUが24,763でした。
予想の範囲内といったところですが、CHUWI Hi 9 Airと比べるとCPU性能がやや落ちるといったところでしょうか。
とはいってもチェックは一回しかしていないので誤差の範囲かもしれません。
Geekbench 4
CPUはシングルコアが1,564、マルチコアが4,070で、GPUは2,973という結果でした。
こちらも同じく予想の範囲内の結果となりました。
最近のデータ容量の大きい3Dゲームはカクツキやラグも多少あるとは思いますが、ソシャゲあたりならなんら問題なく遊べます。
低解像度ながら(ちょっとしたラグを気にしなければ)PUBGもイケました。
案外快適に遊べます。
また、音楽や映画鑑賞などのストリーミングはサクサク、GPUはARM Mali-T880というだけあって、データ容量の大きいゲームでも低解像モードなどをうまく利用すれば普通に楽しめます。
日常用には充分なスペックです!
おすすめ!今話題の人気アプリをチェック!
カメラ性能
メーカーサイトに“LEDフラッシュ付き”という記述があったのでスペック記事にもそう書きましたが、Hi9 Proにはリア、フロント共にフラッシュライトは付いていません。
こうなってくるとSamsung製というのも疑わしくなってきそうですが、上図の通り、8.0MPのリアカメラは屋外や明るい場所なら充分鮮明に撮れています。
前面にフォーカスすればちょっとボケ写真も撮れます。思いの外綺麗です。
ただ、静止した被写体ならまだしも暗所はもってのほかで、動いている被写体はピントを合わせるのがやや困難です(手ブレ防止機能は一応ついています)。
記録媒体用と割り切った方が良さそうです。
5.0MPのインカメラも明るいところでのみ、セルフィーやビデオチャットとして利用できるレベルです。
正直期待していなかっただけに、“思いの外”綺麗な描写をしてくれて驚いています。
中華タブレットのカメラ機能もどんどん向上しています。これまでは“機能としてあるだけ”レベルでしたが、案外捨てたもんじゃないかもしれないですね。
マルウェアチェック
今に始まった事ではないですが、製品のクオリティが上がろうが、中華デバイスは100%信用できません!
今回は開封されているのも明白だったので(いつもですけど)、スパイウェアやマルウェアなどを高精度で検出してくれる「ESET」のアプリでチェックしましたが何も検出せずでした。
他にもいくつかアプリで試してみたものの、本機は問題なさそうです!
類似製品との比較
ちょうど手元に同SoC搭載タブレットがいくつかあったので、サイズや見た目などの比較をしていきます。
まずは同インチサイズのタブレット、ALLDOCUBEこと「CUBE X1(T801)」との(主に見た目の)比較です。
ALLDOCUBE X1 ( T801 )との比較
ALLDOCUBE X1(T801)にはホームボタンが付いていますが、Hi9 Proにはホームボタンはありません。
にも関わらずベゼルは全く一緒なのでもう少し広げれば差別化できたかもしれないですね。
ぱっと見もそうですけど搭載SoCやディスプレイなどを比べてみても両者はほぼ同スペ端末ですが、カメラ機能(13.0MP + 8.0MP)や指紋認証が記憶容量(4GB + 64GB)などの差があるため、X1の方がややハイスペのモデルとなります。
Hi9 Proに軍配をあげるとすれば、カーブデザインによる手へのフィット感とバッテリー性能です。
Helio X20の弱点といえばバッテリー持ちの悪さ。
インチサイズや解像度が上がればそれだけバッテリーの消費は激しいことが予想されましたが、「ALLDOCUBE X1(T801)」より、「Chuwi Hi9 Pro」はバッテリー持ち“断然”いいです。
関連ALLDOCUBE X1(T801)実機レビュー・評価・感想|MTK6797 10コア Helio X20の実力は本物!メイン使いにもおすすめなハイスペタブレット
CHUWI Hi9 Airとの比較
Chuwi Hi9シリーズ同士の比較です。
と言っても筐体デザインのみの比較ですが、やはり同一メーカーの製品なだけあってそっくりです。
カラーはブラックのみの一色ですし、メタルのツヤ消しマットな質感やカーブデザインもよく似ています。
個性より汎用性を重視した端末と言えるかしれません。
ただ、Hi9 Air同様指紋が目立つため、ケースは別途購入した方がいいと思います。※本章冒頭画像参照。どちらも純正ケースです。
関連CHUWI Hi9 Air 実機レビュー・評価・感想|中華タブレットコスパモンスター降臨
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気になった点・注意したほうがいい点
やはり重量でしょうか。
前章で紹介した「ALLDOCUBE X1(T801)」は、362g。両者の重量の差はほとんど感じられませんが、薄型を謳うのであれば、もう少し軽量化ができたのではないかと思います。
サイズが大きいとはいえ、Hi9 Airに至っては560gですからね、充分軽量化できているので気にするほどのことではありません。
CHUWI Hi 9 Pro 総評
新しいタブレットを触るたびに「よし、これをメインで使おう!」と言っている気がしてなりませんが、CHUWI Hi9 Proは価格面から見て大本命のタブレットだと思います。
$150以下というのはかなり魅力的ですし、4G LTEに対応しているので通話SIMを入れてももちろんオッケーです。
(私はやりませんけど)スマホをやめてHi9 Proを本当の意味でもメイン機として使うのもアリかもしれません。
持ち運びがしやすいので、どこにでも持ち出したくなる、そんなバランス、コスパに優れたタブレットでした!
追記:しばらく使用してみて
使い始めて数ヶ月経ちました。個人的に不満はないものの、使用環境によっては不満が出るかも知れません。
実際のユーザーさんの声では、ゲーミングにはある程度特化しているものの、ファイル整理用アプリが重い、メモリ解放アプリの効果が希薄、そしてブラウジングすら重いとのご指摘でした。
Huawei等と比較すると、ところどころイマイチな部分が見受けられるとのことです。
比較対象や落とし所をどこにするかにもよりますが、手放しで「最高!」、「これは絶対買い!」という製品では決してありません。
加えて、当たり外れがあるかもしれません。私の手元の端末では同スペックの「CHUWI Hi9 Air」が凄まじいほどのモッサリ感です。
とはいえ、個人的にはトータルコストパフォーマンスは高い方ではないかと思っています。
本端末はメインでは少し不安定なので、サブ利用するのが使い勝手がいいと思います!
【総合評価】 | |
製品名 | CHUWI Hi9 Pro |
総合おすすめ度 | 3.9 |
通常価格:$139.99※2018/08/24現在のレート
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あとがき
ほぼ同スペックのHi9 Airで立証済みでしたが、懸念していた“バッテリー持ちの悪さ”も全く気になりませんでした。
関連CHUWI Hi9 Air 実機レビュー・評価・感想|中華タブレットコスパモンスター降臨
これなら、外出時たとえモバイルバッテリーを持っていなくともガシガシ使えそうです。
お手頃価格なので初めてのタブレットとしてもお勧めできるコスパ抜群のタブレットでした!