技適マークを取得し、国内でも人気が高まっている中華ブランドChuwi。当サイトでも何度か実機レビューをしてきていますが、製品のクオリティも高く、個人的にも信頼しているブランドです。
そんなChuwiが、またしてもコスパ力抜群のタブレットをリリースしています。
今回は、そんなちょうどいいサイズ感の8.4インチタブレット、「CHUWI Hi9 Pro(CWI548)」のスペックを詳しく紹介していきます!
CHUWI Hi9 Pro 概要
以前レビューした「CHUWI Hi9 Air」と同じスペックを誇る「CHUWI Hi9 Pro(CWI548)」。両者の大きな違いはディスプレイサイズです。
Hi9 Airは10.1インチに対し、Hi9 Proは8.4インチとポータビリティに優れています。
他にもバッテリー容量の違いや、記憶容量の違いはあるものの、200ドルは余裕で切ってくる(セール時なら150ドル以下)という圧倒的なコスパ力。
Hi9 Airに続いて、メインタブレットとして利用しても遜色ないモデルとなっています!
スペック詳細
Chuwi Hi9 Pro / Hi9 Air スペック | ||
ブランド | CHUWI | |
モデル | Hi9 Pro |
Hi9 Air |
寸法 | 217.4 x 128.9 x 7.9mm | 241.7 x 172.0 x 7.9 mm |
重量 | 384g | 550g |
カラー | ブラック | |
OS | Android 8.1 | |
CPU | MTK6797 Helio X20 Deca Core | |
GPU | ARM Mali-T880 780MHz | |
RAM + ROM | 3GB + 32GB | 4GB + 64GB |
ディスプレイ | 8.4インチ IPSディスプレイ(解像度:2560 x 1600) OGSパネル |
10.1インチ IPSディスプレイ(解像度:2560 x 1600) |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
8,000mAh |
カメラ | リアカメラ:8.0MP インカメラ:5.0MP |
リアカメラ:13.0MP インカメラ:5.0MP |
SIMカードスロット | Nano SIM × 2(Dual SIM, Dual Standby) | |
ネットワーク | GMS:2/3/5/8(PCS1900.DCS1800.GMS850.GMS900) WCDMA:1/2/5/8(2100MHz.1900MH.850MHz.900MHz) LTE:1/2/3/5/7/8/20(FDD:2100MHz.1900MHz.1800MHz.850MHz.2600MHz.900MHz.800MHz) LTE:40.(TDD:2300MHz) |
|
Wi-Fi | 802.11a/ac/b/g/n | |
ポート | USB-Cポート, デュアルSIMスロット | |
その他機能 | アラーム、Bluetooth、ブラウザ、電卓、FM、重力センシングシステム、OTG、近接センシングシステム、Wi-Fi他 | |
対応言語 | ビルマ語、アラビア語、ペルシャ語、ヘブライ語、韓国語、簡体字中国語、繁体中国語、スペイン語(アメリカ)、フランス語、ポーランド語、ポルトガル語(ブラジル)、ルーマニア語、ベトナム語、トルコ語、オディア語、ウルドゥー語、ベンリ語、ネパール語、タイ語、ビルマ語インドネシア語、マレー語、ドイツ語、英語(インド)、英語(イギリス)、英語(米国)、スペイン語、チェコ語、ロシア語、ウクライナ語、ヒンディー語、マラーティー語、ベンリ語、ベトナム語、グジャラート語他 ※日本語対応してます |
※表は横スクロール(スワイプ)で確認できます。優位性がありそうな部分を赤字にしてあります。
製品の特徴
先のスペック表の通り、ここまで似通ったスペックの端末ともなると、おそらくサイズで選ぶことになると思います。
価格に関しても、サイズが小さい分優位性があるといったところでしょうか。
Helio X20と言えば、ミドルハイスペック端末に採用されており、AnTuTuのベンチマークでは10万点前後のスコアを出します。
では、製品の細かい部分もチェックしていきます。
厚み7.9mmのスリムボディ
Hi9 ProはHi9の名の通り、筐体も酷似していて、Hi9 Air同様7.9mmの薄型仕様です。
現行タブレットの中でとりわけ秀でている部分ではない(劇的に薄いわけではない)ものの、こだわりのある意匠デザインとなっています。
高解像度2.5Kジャパンディスプレイを採用
Hi9 Proは、アスペクト比16:10、解像度2,560 x 1,600のジャパンディスプレイ(以下JDI)を採用。
カタログ上は2.5Kを推していますが、実際はWQXGA(2K相当)の描写と思っておいて良さそうです。
とはいっても、これだけの解像度があれば何をするにしても快適なこと間違いなし!
経営難に苦しんでいたJDIでしたが、今後はiPhoneに採用されるとのことで、もっとJDI採用の端末が増えてくるかもしれませんね(打倒Samsung!)。
OGSパネル採用で随所に光る意匠デザイン
解像度だけではなくディスプレイはOGS(カバーガラスに直接タッチセンサを形成するタッチパネル方式)仕様です。
また、昨今は3Dガラスを用いたカーブデザインのスマホをよく見かけますが、本機も2.5Dガラスを採用し、角に丸みをつけた“手にフィットしやすいデザイン”となっています。
随所にこだわりを感じますね。
デュアルバンド&DSDS対応
ミドルスペック以上だと、2.4G / 5Gのデュアルバンドや4G LTE、DSDSあたりは標準仕様となってきたフシがあります。
高速通信はもとより、SIMの2台使いもできるので、ワールドワイドに使えます。
中華端末らしく、国内使用の場合はソフトバンク系の回線に軍配。それ以外はWi-Fi環境下と割り切った方が良さそうです。
最新世代のAndroid8シリーズを搭載
Hi9 Proは、最新世代のAndroid8シリーズを搭載しています。
最新OSはmセキュリティ面も比較的安心ですし、高速化はもちろんバッテリー持ちも向上します。
ベンチマークは約10万点のHelio X20
これまでも同SoC搭載端末をいくつも紹介してきていますが、Helio X20の性能は既にお墨付き。
一部の3Dゲーム以外であれば、比較的快適に遊べます。
また、日常の軽作業なら全く問題なく使えるので、ストリーミングやブラウジング、定期購読などがメインなら必要にして充分です。
ハイパフォーマンスなARM Mali T880 MP4 GPU
CHUWI Hi 9 AirのGPUのスコアは約25,000点でした。
試しにPUBGをプレイしましたが、案外快適に楽しめます(ラグはほんの少しあります)。メモリが小さい分やや劣るかもしれませんが、おそらく性能も同等程度のハズ。
動画は4Kまで対応しているので、ゲーミング用途以外の利用価値も充分ある端末です。
やや少なめの記憶容量は拡張してカバー
メモリ3GB、ストレージ32GBと、お世辞にも大容量とは言えません。
しかしながら、SDカードで拡張は可能(最大128GB)なので、アプリなどのクラウドサービスをうまく併用すれば困ることはないと思います。
フラッシュ付きSamsung製カメラ採用
CHUWI Hi 9 Proは、Samsung製のフラッシュ付き8.0MBリアカメラを搭載(フラッシュ付いてません)。インカメラは5.0MBでセルフィーやビデオチャットも可能です。
ただし経験上、中華タブレットのカメラ性能は正直期待しない方が賢明です。あくまでもちょっとした記録媒体(メモ用など)で使うのがいいかもしれません。
本端末は、カメラ性能に重きをおいていないのが見て取れますね。
GPS搭載で精度の高いナビ利用が可能
GPS + GLONASS(ロシア版GPS)はもはや標準仕様かもしれませんね。
デュアルバンドなどもそうですが、4G LTEを始め、SIM(通信)利用を考慮した最近のタブレットは、GPS搭載端末が多くなってきました。
大画面でのカーナビ、アクティビティ用の軌跡など、精度の高い位置情報を提供してくれます。
5,000mAhバッテリー搭載
Helio X20は高性能と引き換えにバッテリーの消費がかなり激しいです。
OSが最新になり、かつてよりは改善されたものの、それでもグングン減っていく印象。
5000mAh程度では、バッテリー容量的にもスマホとほぼ同等程度です(昨今は6,000mAhのバッテリーを搭載している端末もある)。スマホに比べ、ディスプレイサイズが大きい分、当然駆動時間も短くなります。
駆動時間目安
- ゲーム:4時間
- 音楽:20時間
- 動画:6時間
QualcommやKirinと比較してもMTKは微妙な立ち位置のSoCを開発していて、Xシリーズを一時生産停止たのも頷けます。
上記駆動時間をみても、外出時はモバイルバッテリー必須です。
AUKEYは安くておすすめ
技適マークについては、Hi9 Airは端末に記載がありました。
Hi9 Proも筐体背面に刻印されているようですが、実際認定されているかどうかは不明です。
総務省 電波利用ホームページで番号検索しても、平成28年11以降の情報が出てきません。
ですので、本端末の使用は自己責任でお願いします。
なんにせよ、このコスパ力の高さは説明不要ではないかと思います。
ポート関連は3.5mmイヤホンジャックに、Type-C。筐体デザインは没個性的ながら、電源ボタンを赤にするなど、細かい部分に“ちょっとした遊び心”があるのも魅力かもしれないですね。
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低価格ながら性能も兼ね備えたゲーミングターミネーター
メーカーホームページにしっかりと日本語対応の記載がありますし、日常用のメインデバイスとして利用できる端末です。
ネックはやはりバッテリー持ち。Chuwi Hi9 Proは8.4インチの持ち運びしやすいサイズの端末です。
外出時のモバイルバッテリーは必要になると思いますが、それでも圧倒的なコスパ力で相殺出来るほど優秀な端末だと思います。
あとは使ってみての感想になりますが、後日レビューしますので乞うご期待!
Chuwi Hi9 Pro:$139.99※2018/8/6~2018/8/12迄
あとがき
Hi9のシリーズとしてリリースしたのか、完全な新製品としてなのかはわかりませんが、ファブレットとしてはちょうどいい仕上がりではないでしょうか。
今後はさらに品質をあげて、Chuwiもスナドラ搭載端末などのフラッグシップモデルをリリースして欲しいですね。