※メーカーよりサンプル提供
アウトドア、災害時などに重宝するソーラーチャージャー。
当メディアでも数年前に何台かレビューしたことがありますが、ソーラーチャージャー自体は比較的昔からある製品です。
しかしながら、ここ数年でもデバイス自体のバッテリー容量が大きくなったことや技術がさらに進化してきたことで急速充電対応のモデルが主流となっています。
と同時にソーラー充電も進化してきましたが、中には出力が安定しなかったり接続ポートが限定的だったり、モノによって使い勝手が悪い場合があるのもまた事実。
加えて、様々なブランドから類似製品がリリースされているため、実際どれを選んでいいかわからない人も多いと思います。
今回は、最大80W 18Vまで対応したソーラー式充電器「CHOETECH ソーラーチャージャー SC007」のレビューをしていきます。
Contents
CHOETECH ソーラーチャージャー SC007 インプレッション
本製品も最新モデルというわけではなく、少し前から存在しています。
市場を見れば、ほぼ同じ接続ポートを搭載した高出力なモデルや、価格もさらに安価なモデルが多数あります。
何を基準に選ぶかはひとそれぞれですが、
- 最大出力(同時にMPPT方式採用など電圧の安定性)
- 供給対象(接続ポート含む)
- デザイン(重量、運びやすさ含む)
- 価格
この辺りで選べばいいと思います。
他社製は不明ですが、最大80W(実際はそこまで出ませんが)と高出力で、保護回路機能や防滴対応などは当然配慮されています。
サイズや重量はやや大きめですが、アウトドアや災害時、予備電源として間違いなく重宝するアイテムです。
スペック紹介
SC007 CHOETECH 80W 18V Solar Charger with USB C PD 30W | |
ブランド | Choetech |
---|---|
モデル | SC007 |
カラー | ブラック |
最大出力 | 80W |
DC出力 | 12-18V/4.44A(最大) |
USB-C出力 | PD(5V 3A / 9V 3A / 12V 2.5A / 15V 2.0A / 20V 1.5) |
USB-A1出力 | QC(5V 3A / 9V 3A / 12V 1.5A) |
USB-A2出力 | 5V 2.4A(最大) |
サイズ | 展開時:158cmx41cmx0.46cm 収納時:41cmx36cmx2.5cm |
重量 | 約3.552kg |
※取説・ショップページ・公式サイト・製品仕様から抜粋
製品の特徴・概要
説明するまでもありませんが、「CHOETECH ソーラーチャージャー SC007」は、太陽光で発電させる充電器です。
主な特徴は、
- 最大80Wの出力(DC、PD、QC3.0、USBの4ポート)
- CE、FCC、RoHS各種認証取得の安全設計
- IPX4防水保護等級
- 18ヶ月保証
本製品に蓄電機能はないため、太陽光さえあればラップトップはじめ、スマホやタブレットへの充電が可能です。
また全てのポートが急速充電となっており、必要かどうかはさておき、10種類ものDC変換プラグや、DC、アンダーソンケーブルなどが付属。
出力は公称よりは少ないものの、快晴時であればポータブル電源への供給もでき、キャンプをはじめとしたアウトドア、車中泊、災害時などに役立ちます。
決して安い部類の製品ではありませんが、ワイヤレスチャージャーやハブ、その他モバイルアクセサリのノウハウが詰まったCHOETECHのソーラーチャージャー「SC007」。
アウトドア好きはもちろん、自然災害やもしもの時のための予備電源として一家に一台置いておきたいアイテムです。
- 4ポート急速充電ハイパワーモデル
- 運びやすい持ち手付き
- 固定しやすい6か所のハトメ
- 類似他社製品からやや見劣りする
- 公称より低い出力(快晴時以外は微妙)
CHOETECH ソーラーチャージャー SC007 実機レビュー・評価・感想
CHOETECHブランドは以前レビューしたことがあるんですが、実は結構好きなブランドです。
製品自体のクオリティは申し分なく、比較的保証期間も長めでコスパに優れた製品が多い印象です。
化粧箱・パッケージ
化粧箱はかなりあまり凝っていないシンプルなもの。
最近の中華新興ブランドにしては逆に珍しいような気もします。
国内向けPSE等の記述はありませんが、各種認証は取得しているようです。
【パッケージ内容】
-
- 折り畳み式ソーラーチャージャー SC007 *1
- DC変換プラグ * 各1(全10種)
- DC電源供給ケーブル * 1
- Andersonコネクタアダプタケーブル * 1
- 取扱説明書、サンクスカード * 各1
取説はマルチリンガルとなっていて、日本語にも対応しています。
筐体・デザイン
筐体本体にも各ポートの出力が記載されています。
パネル以外の部分は上記画像の通り、布生地となっています。
最初のうちは撥水程度してくれますが、経年で浸み込みやすくなりそうです。製品自体はIPX4等級のため、いずれにせよ防滴程度と思っておいた方がいいでしょう。
マジックテープ式となっており、展開時はマジックテープをはがし、収納時はマジックテープで押さえる仕様です。
梱包には発砲素材が用いられ、パネル一面にフィルムで保護されています。
筐体背面に各端子が配置されています。
端子部分に何も記載はありませんが、左からDC5.5*2.1mm、USB-C(PD)、USB-A(QC 3.0)、USB-A(5V 2.4A)です。
スタンド部収納時の固定もマジックテープ式です。
角度調節は布製のスタンドを任意に変える完全なアナログ手動式。強度・耐久性についてはあまり期待できません。
パネルのことはよくわかりませんが、公称によれば「SC007」は発電効率のいい単結晶のパネルを採用とのこと。
パネル自体は樹脂のパネル(何層かになっており一番上がPET、二層目がEVA)が何層にも重なっているため、普通の使い方であればまず割れることはありません。
こちらが付属のケーブルとプラグ類です。
ややあり過ぎ感は否めませんが、さすが中華デバイス。これだけあればほとんどのデバイス間で利用可能です。
重量は公称通り3.5kgでズシリと来ます。
サイズも13インチのノートPCと比べるとソコソコ大きいのがわかると思います。
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CHOETECH ソーラーチャージャー SC007 使用感
過去にレビューしたソーラーチャージャーは、蓄電できたりQC対応だったりでしたが、実際のところ出力的にも正直言って満足のいくものではありませんでした。
今回のCHOETECH製は、パネルサイズもはるかに大きく期待大です。
本章から実際に使用していきます。
快晴時なら安定した充分な電気供給
今回のテスト運転は4月下旬、ほぼ快晴で使用条件としては一番いい環境です。
QC対応のUSB-Aポートから急速充電対応のスマホへの供給です。
安定して9V/2A近くを供給しています。
少し雲がかかると若干出力が落ちます。今回のテストではMAXでも50W程度でした。
スマホや(泥)タブレットなどそこまで出力を必要としないデバイスならある程度雲があっても問題ないと思いますが、ラップトップなどをゼロから充電となると、やや心もとない印象。
ポータブル電源など、供給先の機器によっては、確実に晴れの日が望ましいかもしれません。
その他ポートもバッチリ急速充電対応
今回は急速充電対応の同じ端末でテストしています。
もう一方のUSBポートも1.5A近く供給してくれています。
PD(Type-C)→電圧系→急速充電ケーブル→端末といった具合で接続していますが、同じく急速充電になっています。
画像には収めていませんが、タブレットやPCへの充電も問題なくできました。
快晴時であれば予備電源として充分実力を発揮してくれます。
気になった点・注意したほうがいい点
個人的には50W出ればいいと思っていたため、概ね満足です。
とはいえ、残念ながら公称80Wまでは確認できませんでした。
また前述の通り、雲がかかったり曇りの日となればさらに出力が下がります。
使用環境には多少注意が必要です。
もう一点小さなことですが、スタンドを立てて設置した場合、画像のようにロゴや仕様、注意書きが全て逆さになります。
使用上不便さを感じるわけではないものの、ただのプリントなだけにいかようにでもなるのでは?と感じます。
CHOETECH ソーラーチャージャー SC007 総合評価
※画像内ケーブルは私物
さらにハイパワーモデルも数多ありますが、いくら高出力といえど、せいぜい100W前後。やはり限界はあります。
どのソーラーチャージャーでもそうですが、ある程度コンパクトさを求めた場合、使い勝手はさほど変わりません。
電気供給量が心もとなければ複数台持つことで解決します。
本製品は、最大電力点追従制御(MPPT)を採用してくれているのも嬉しいですし、ハトメが6か所もあるので、固定するときの安定性がいいのも魅力です。
正直いえば、登山やサイクリング、ソロキャンプ等で持ち運ぶサイズ・重量とはいえません。
とはいえ緊急時はもちろん、車中泊や車を横付けできるオートサイトのキャンプ、その他レジャーには常に持ち込んでおきたいと思わせてくれるアイテムです。
【総合評価】 | |
製品名 | CHOETECH ソーラーチャージャー SC007 |
総合おすすめ度 | 4.1 |