今回は趣向を変えて、中華激安エアソフトガン(遊戯銃)こと「AGM M1カービン」のレビューをしていきます。
本製品は何年も前から販売されている製品で、“アタリハズレがあるけどソコソコ使える”といった評価のエアーコッキングライフル。
独自にカスタムしているユーザーも多く、初心者から玄人まで幅広く遊べる商品です。
遅ればせながら「AGM M1 (M1A) カービン」を入手したのでレビューしていきます。
Contents
AGM M1 カービン (M1A) FW インプレッション
筆者がエアソフトガンを触るのは小学生以来となります。
友人たち数人で電動やガス、エアコキそれぞれ思い思いのトイガンを持ち寄ってはサバゲ―まがいなことを良くしていたことを思い出しました。
当時はマルイ他国内メーカーしか取り扱いが無かったと記憶していますが、現代では本モデルはAGM、つまり中華製。AGMと付いてはいるものの現在本土では製造販売禁止となっているため、香港のS&TによるOEM品です。
そして本製品の輸入販売元は大阪にある株式会社UFC。
中華特有のアタリハズレはもちろんですが、ロットやOEM先によってもクセが違ったりするかもしれません。
カラーはブラックとブラウン(フェイクウッド)の2色展開。
カラーで価格の差別化がされており、見た目はいずれも重厚感はなくプラスチッキー感は否めずいかにも“おもちゃ”といった印象はあるものの、
- 金属製コッキング&アウターバレル
- 可変HOPUP機能搭載
- BBローダー&クリーニングロッド付属
などコスパを感じやすいポイントもあります。
5,000円~7,000円あたりで購入出来てしまうのも充分お買い得だと思いますが、付属品含めさすが中華といったところです。
(価格的に安い分)大人が自由にカスタマイズして楽しんだり、仮に壊しても諦めがつく余力を存分に残していると思えば、試しに購入してみるのもアリかもしれません。
- 初速90m/s前後
- ソコソコの集弾と飛距離
- シンプル構造でカスタム無限
- アタリハズレあり
- ある種カスタム必須
スペック紹介
AGM M1 CARBINE SPRING POWER FW | |
モデル | M1A |
カラー | ブラック/フェイクウッド |
---|---|
総弾数 | 40発 |
可変ホップアップ | 〇 |
サイズ | 約915mm |
重量 | 約1650g |
※取説・ショップページ・公式サイトから抜粋
AGM M1 カービン (M1A) FW 実機レビュー
同一商品のレビューをみると、OEM先によるものか販売元によるものか、若しくは時代に合わせてなのか化粧箱の移り変わりがあるようです。
といっても製品仕様はシールを貼っただけなので、同社長物物流用の化粧箱なのかもしれません。
化粧箱・パッケージ
誇大したあてにならないものも多いですが、かなり正直な弾速結果が記載されています。
梱包は発泡スチロール梱包です。
取説にはS&Tのロゴがしっかりと刻まれています。
【パッケージ内容】
- M1A × 1
- マガジン × 1
- BBローダー × 1
- クリーニングロッド × 1
- 試射用BB弾 × 1袋(100発超)
- マニュアル × 1
筐体・デザイン
最初からついている汚れや小傷はある意味中華らしさ。
同様のよくわからない汚れた小傷、ちょっとしたバリなど他にもいくつか見かけましたが、こういった細かいことが気になる方は購入を控えた方が無難です。
リアルウッドとは似て非なるものですが、案外質感も風合いもそこまで悪くありません。
肩当部分は同じく樹脂で、滑り止め加工されています。
因みにストック側(リア)にはスリングスイベルは付いていないため、ベルトスリングを取り付けるためには、何かしらの加工が必要です。
フロント側にはスイベルリングが備わっています。
トリガーは違和感なく引ける位置、形状にて再現。
反対側にマガジンリリースボタンと安全装置がついていて、片側のみの操作となります。
マガジンハウジングはマガジン形状に合わせ、ガタツキなくピッタリおさまるよう形成されています。
そのため自重で落下はしてくれず、手で引き抜く必要があります。
ハンドガードのパーツが上部からかぶせてあるため、上部からは目立たないものの下部から覗くとリアルウッドではありえない最中型となっているのが一目瞭然です。
リアサイトは金属製。前後左右調整可能です。
ひとつひとつのパーツを見ると加工の精度が気になる人もいるかもしれませんが、クリック感も適度にあり艶消しもされているので上々の雰囲気です。
ホップアップの調整はダイヤル式。
コチラはクリック感がなくどこが中央なのかすらわかなないので、使いながら調整する必要がありそうです。
フロントサイトはアウターバレルにネジで固定されています。
アウターバレルは金属製ながらツヤが目立つので、艶消し加工をしたいところ。
銃身を覗くとインナーバレルは中心をとおっておらず、アウターバレルの片側に寄っているのがわかります。
個人的には何かを狙って撃つ、というよりは観賞用なので大して気になりませんが、この辺りはやはり中華玩具。
寄っている側に何か紙でも挟んでおけば調整は出来そうです。
実物とはマガジン形状が違うのでリアリティには欠けると思いますが、BBローダーも付属しているので装弾は楽に行えます。
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AGM M1 カービン (M1A) FW 使用感・評価・感想
筆者はこれからたっぷり時間をかけて観賞用にエージング加工を施しつつ仕上げていく予定なので、初速やら命中精度はあまり重要ではないものの、エアソフトガンたるもの一応テストしておきます。
弾速も集弾もよくコントロールしやすい
前述の通り筆者は小学生以来(四半世紀以上ぶり)のエアコキとなります。
ガンマニアでもなければ、弾速計も持っておらず、にわかですらありません。
そんな筆者の試射した感想ですが、「速っ!強っ!狙いやすっ!」です。
小学生の頃はAK47やUZI、レミントンM870やH&K MP5A5、ハンドガンではデザートイーグルや44オートマグ、センチメーターマスター、オートマグⅢ他王道っぽいのは色々持ってました。
当時は規制も比較的緩かったので、小学生でも18歳以上モデルを普通に使っていたような気もしますが、その時の記憶を思い返してみても初速が速く飛距離も充分です。
手作りの的を作って試射してみました。
画像は室内ですが、実際は屋外にて10m~15m前後のレンジにて付属のBB弾で試射しています。
大陸性中華エアコキかつ30数年ぶりの開封後即試し打ちなので、もっとひどい結果になると思っていましたが、集弾性もよく昔だったらメインウェポンとして使っていたと思えるぐらいに扱いやすいです。
ホップアップの調整も特にしていないものの、多少のばらつき程度は許容範囲で、撃っていてもおもしろいモデルです。
操作部は金属製で耐久性も担保
バレルやサイト、コッキングレバーなど、一部パーツが金属製なのは前述しましたが、見た目はもちろん長く遊ぶには丈夫な方がいいのは言うまでもありません。
扱い方によるものの、どうしても樹脂パーツは経年で割れたり欠けたりします。
操作部以外は樹脂だからか建付けが甘いからか多少ギシギシ(ハンドガード部が特に)するものの、これまで数多の中華製品を見てきた筆者からすると、全体的に見てもクオリティは充分だと思います。
その上操作部は金属製。耐久性が担保されているのはヘビーユーズしたい人にとっても大きなメリットです。
操作部関連でもうひとつ。
コッキングが重いとのレビューも見かけましたが、個人的にはちょうどいいんじゃないかと思います。
子供が仮に触っても低学年では到底無理ですし、このぐらい硬くて重いのであれば安全面でも安心できます。
気になった点・注意したほうがいい点
価格も価格なので全て妥協できますが、少し気になったことを1点だけ紹介しておきます。
もしかしたら個体差かもしれませんが、セーフティーレバーがかなり固いです。
現状親指の爪でググっとかなり力を入れて押しこまないと、ロックも解除もできません。
安全装置なので子供が操作出来ない堅牢性といえば聞こえはいいものの、レバーが折れてしまったり近接のパーツが破損しないかやや心配です。
話は変わりますが、射撃後のバイ~ンという音は長物モデルにはあったりもすることなのでご愛嬌としておきましょうw
AGM M1 カービン (M1A) FW 総合評価
本メディアで主に紹介しているガジェットからはかけ離れた製品となりますが、ガジェット=(大人にとっての)おもちゃという分類で考えれば何となく通ずるところはあるんじゃないかと思います。
フェイクウッドのおもちゃとおもいきや、ネジは比較的少なめで実物の再現性は高くそのままの状態でも充分所有欲を満たしてくれます(実物を見たことはありませんが)。
内部もシンプル構造なので、玄人なら分解清掃までして磨き上げるのも良し、筆者のようなにわかなら外から眺めてニマニマするのもよし、価格相応以上の楽しみがあると思います。
失敗しても痛手はそこまでないので、これからのエージング加工や塗装が楽しみでなりません。
【総合評価】 | |
製品名 | AGM M1 CARBINE SPRING POWER FW |
総合おすすめ度 | 4.1 |