車もある程度年数が経つと、紫外線によるヘッドライトの黄ばみやくすみが気になりますよね。
駐車環境にもよりますが、ポリカーボネート樹脂を使用したヘッドライトが主流となっている現在、経年劣化は仕方ありません。
とはいえヘッドライトの黄ばみがあるとないでは、車の印象はガラッと変わります。
今回は、10年落ちの車に「3M ヘッドライト用クリア コーティング剤(39173)」を使って施工してみたので、難易度含めレビューをしていきます。
Contents
3M ヘッドライト用クリア コーティング剤 施工方法
3Mヘッドライトコーティングは、既にYouTuberや多くのレビュワーが丁寧に解説してくれている製品なので、ご存じの方も多いと思います。
本製品は虫よけスプレーや歯磨き粉といった簡易的な施工ではなく、研磨後コーティングするタイプのキットです。
先述の通り、大きく分けると施工工程は下記の通り。
- 準備(保護、養生)
- 研磨(下地作り)
- コーティング
あらかじめ洗車しておいた方がいいですし、番手を変えての研磨や脱脂など、気にした方がいいことは他にもありますがたったこれだけです。
DIYでのレンズクリアやコーティングは、本製品でなければならない必要はありませんし、もっと時間も費用もかからない方法は多数あります。
ただ本製品は難易度もそれほど高くなく、仕上がりや耐久性もある程度期待できるため、普通にオススメできるヘッドライトクリーニングです。
スペック紹介(同梱内容)
3M ヘッドライト用クリア コーティング剤 | |
型番 | 39173 |
成分 | 水、ウレタンポリマー混合物、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、アクリルコポリマー、ポリメチルメタクリレート、紫外線安定剤 |
液性(コーティング剤) | 弱アルカリ性 |
内容物 | 3M ヘッドライト用クリア コーティング剤:2パック 3M トライザクト フィニッシング ディスク P3000:1枚 |
製品の特徴・概要
本製品は、
- 自動車のヘッドライトの黄ばみ・くもり・くすみを除去後、表面を保護するコーティング剤
です。
特に難しい作業はないので、初心者でも簡単に行えます。
専用研磨材も同梱されているため、単体でも充分効力は実感できるものの、1点注意したいのが、本製品は本来「3M ヘッドライト用レストア キット 39174」施工時の追加用コーティング剤です。
もしくは、2回目以降の追加施工用コーティング剤として使うのに適した商品です。
施工前の車両の状態によっては、満足のいく結果を得られない可能性もあります。
とはいえ少なくとも筆者は初めて施工しましたが、時間もさほどかけることなく納得の仕上がりを実感しています。
最悪失敗しても同じようにやり直せばいいだけなので、ぜひチャレンジしてみてください。
3M ヘッドライト用クリア コーティング剤 レビュー・評価・感想
施工に入る前に、あらかじめ用意しておいた方がいい(今回使用した)ものをあげておきます。
やすり(耐水ペーパー)はホームセンターでも購入できますが、100均でも手に入ります。
普段からDIYをやらないとか、やすりがけは今回のみで他に使い道がないなら、100均の耐水ペーパーセットがおすすめです。
- マスキングテープ
- 耐水ペーパー(600、800、1000、1500、2000など)
- サンディングブロック※手で研磨するより均一かつ楽に作業が行えます。なくても問題ありません。
- グローブ(ゴム手袋)※筆者は素手で行いました。
化粧箱・パッケージ
【パッケージ内容】
- 3M ヘッドライト用クリア コーティング剤 × 2パック
- 3M トライザクト フィニッシング ディスク P3000 × 1枚
触れ込み通りのシンプルなパッケージ内容です。
パッケージ裏面に使用方法等解説は記載されているものの、イラストもなく少しわかりづらいです。
ショップページや公式動画等を参考に施工するのがオススメです。
準備(洗浄・マスキング)
今回の対象は10年落ちのエリシオンです。
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画像ではわかりにくいですが液だれのような跡があったため、恐らく前オーナーもDIYで何かしらのヘッドライトクリーニングをしていると思われます。
しかし何年前に施工したかは不明。実際現状も黄ばみがかっており、横から見るとくすみもはっきりとわかります。
まずはボディ周りを養生するためのマスキングテープです。
通常は洗浄後の作業が望ましいようですが、どうせ水を使って削っていく作業なので、筆者は洗浄うというより雑に雑巾で拭いただけです。
研磨(#600, #1000, #1500)
公式や使用方法を見ると、1000番→(付属の)トライザクト フィニッシング ディスク P3000→コーティングという流れのようです。
ですがよくみると、黄ばみやくすみのほか、劣化による傷も確認できたので600番からはじめていきます。
初めての施工だったのもあり、最初は少し躊躇してしまいましたが、思い切って研磨開始。
削ってみると気持ちいぐらい黄色いカスが出てきます。
もう少し磨いてもいいかもしれませんが、(時間の都合もあり)削りカスが白くなってきたタイミングで600番は終了。
表面は白く、削り傷もはっきり見えます。
次に1000番で研磨します。
使用方法に記載はありませんでしたが、念のため1000番の次に1500番でも同様の作業を行っています。
乾いた状態だとぼんやりとくもっていますが、この時点で削り傷はほとんどわからなくなりました。
仕上げで、3M トライザクト フィニッシング ディスク P3000を用いて研磨します。
表面張力で濡れた状態のレンズでは、かなり透明度が高くなってきました。
とはいえ乾くと変わらずくもっている状態だったため、少し不安を残しつつも、これでコーティング前の下地作りは完了です。
コーティング(2回)
中性洗剤で軽く洗って乾かすか、シリコンオフなどで脱脂をし、充分に乾燥させたらいよいよコーティングです。
3M ヘッドライト用クリア コーティング剤を開封し、素早くヘッドライトに塗布していきます。
押し付けず、優しくスーッと上から順に塗り広げていくのがコツ。
コーティング剤開封後に気づきましたが、ゴム手があった方が落ち着いて施工できます。
筆者は素手で行ったため、なるべくコーティング剤が付着しないよう変な持ち方をしたり、急いで塗ってしまったり、施工がし辛かったです。
開き直って普通に施工すると、指が見事にコーティングされ、テカテカになりましたw
10分乾燥させ、もう1枚のコーティング剤で同様に塗り広げていきます。
(手がべたべただったため)1回目の画像は撮っていませんが硬化すれば施工完了です。
前後しますが、左のレンズも同時進行で施工しています。
少しくすみが残っている気もしますが、施工後は見違えるほどクリアになりました。
筆者は試してませんが、完全硬化後極細コンパウンド等で磨くのもいいかもしれません。
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気になった点・注意したほうがいい点
注意点はひとつ。
- 塗りムラ、塗りスジが発生する
1回目はなめらかに滑ってくれますが、2回目は1回目のコーティングによる粘着感で、少し引っかかりを感じます。
圧力とスピードを均一にしようと試みてもなかなかうまくいかず、何度もやり直すと結果液だれ、ムラ、スジとなります。
先ほどの画像を見てもわかる通り、実は真ん中あたりにスジが入っています。
正直塗りムラやスジを出さないというのは至難の業で、コーティング(塗り)に完璧を求めるとなると難易度が上がります。
あくまでもDIYということを踏まえて、ある程度の妥協点は作っておいてもいいかもしれません。
3M ヘッドライト用クリア コーティング剤 総合評価
車も10万km、若しくは10年落ちともなればあちこち不調がでてくるもの。
とはいえ、ディーラーや整備工場他、プロに頼めば当然工賃が上乗せされるため、修理箇所にもよりますがそれなりに費用がかさみます。
筆者はケチなので、定期的なメンテナンス(オイル交換やランプ交換)や簡単な作業であれば、できるだけDIYするようにしています。
今回のヘッドライトクリーニング・コーティングも作業時間的には2~3時間程度で済むだけでなく、費用も2000円程度。仕上がりも充分満足のいくものだったので、今後も劣化が進んだら自分でやっていこうと思います。
レンズクリアは様々な方法がありますが、耐久性もそれなりですし「3M ヘッドライト用クリア コーティング剤」は普通にオススメです。
【総合評価】 | |
製品名 | 3M ヘッドライト用クリア コーティング剤 |
総合おすすめ度 | 4.0 |