お盆前や年末年始など、何かと食材が増えてくる時期は年間通して何度かあります。
食材が増えると、冷蔵庫に入りきらない!なんてこともしばしば。特に外気が暑くなると必ず必要に迫られると思います。
そんな時に重宝するのが「冷凍ストッカー」です。
本日は、厨房機器の元プロが「オススメの冷凍ストッカー」を紹介していきます。
確認!
前半はストッカーを知らない方のための説明です。手っ取り早く“オススメ”を知りたい方は、「オススメストッカー」の章からご覧ください。※目次が閉じている場合はクリックで開閉できます。クリック・タップで好きな章へジャンプします。
Contents
冷凍ストッカーのメリット
まずは、簡単にストッカーのメリットとデメリットや注意点をご説明します。
安い
冷蔵庫より安いのが魅力です。
今や家電量販店でも買えるので、一度は見たことがあると思います。
家電量販店だけでなく、ホームセンターやコストコにも置いてありますよね。
サイズにもよりますが、ご家庭サイズだと、1万円~3万円前後で買えちゃうコスパのいい冷凍庫です。
大量に入る
勘違いされてる方が多いんですが、実はストッカーは冷やすための機器ではなく、一度凍らせたものをストックしておくのが主な役割です。
ストックすることがメインの機器なので、たくさんのモノを一度に保存することが出来ます。
また、無駄なものがついていないので、庫内を工夫すれば相当量のものが保存出来ます。
電気工事必要なし
ご家庭で使う機種であれば、購入してコンセントに差し込むだけで利用できます。
難しい電気工事も一切不要です。
一部庫内を-60℃まで下げる機種や、プレハブタイプなど、相当量の電力を賄わなければならない場合は、電気工事が必要なものもあります。
ストッカーのデメリットと注意点
次にデメリットと注意点をご紹介していきます。
ほとんどの機種が直冷式
冷蔵庫は空冷式と直冷式があります。
かみ砕いて言えば、空冷式は“風を出して冷気を循環させて冷やすタイプ”で、直冷式は“壁面を冷やすことによって冷気を循環させるタイプ”です。
身近なところで行くと、ワインセラーはほとんどが直冷式です。
つまり、家庭用の冷蔵庫の様には冷気は循環しません。急激に冷やすのではなく、緩やかに冷やしていきます。
確認
- 空冷式:冷気をファンで循環させる
- 直冷式:壁面から直接冷やす
霜がつく(つきやすい)
冷蔵庫や冷凍庫は冷やして止まってを繰り返します。
熱機器についても同じですね。これはサーモスタッドのおかげです。
別の製品で、身近なところで言えば、エアコンやファンヒーターなどに使われています。
ここまではどんな冷蔵庫も同じなんですが、実は(安価な)ストッカーには、霜取り機能がついていない機種が多いんです。
霜が着く原因は、空気中の水分が関係しています。
外気との温度差や湿度、開閉によって霜がついてしまいます。
特に霜がつきやすいのは梅雨時期。霜がついたらご自分でガリガリ取るか、一旦電源を切って溶かすしかありません。
駄菓子屋さんのアイスショーケースが霜でいっぱいになったのをご覧になったことがあると思いますが、あのような感じになります。
あとで面倒なことにならない様に、こまめに霜取りを行うようにしましょう。
確認
- 空気中の水分で霜が着く
- 温度・湿度・改変頻度がカギ
音が気になる可能性がある
設置場所によっては気になる人もいるかもしれません。
前回の記事でもご紹介した、縦型の「業務用冷蔵庫」も同じことが言えます。
家庭用としてももちろん使えますが、あくまでも業務用寄りの商品ということをお忘れなく。
多少熱を持つ
冷機器は熱を冷気に変えます。
普段ご家庭で使ってる冷蔵庫、エアコンも熱が出ますよね。
設置の際は風通しの良い所に置かないと、故障原因になるのでご注意ください。
長期保存には適さない
通常冷凍庫の温度は、-20℃前後のため、冷凍焼けは避けられません。
生鮮食品を半年間保存したい(マグロなど)という人はスーパーフリーザー(-60℃まで対応)をご検討ください。
お値段はかなり高めで10万円以上します。
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厳選オススメストッカー
ストッカーをご家庭で使う場合、ご家庭用の冷蔵庫+αといった感じですよね。
人によっては大容量が必要かもしれませんが、日本は狭小住宅ばかりで、そこまで大きいものは必要ないはずです。
そこで厳選した、ちょうどいいサイズを集めてみました。※実際の売れ筋サイズです
前開きタイプ
前開きタイプも種類があります。
こちらのメリットはご家庭の冷蔵庫と使用感が変わらないところですかね。庫内も仕分けできるようになっていて、どこに何が入ってるかすぐにわかります。
デメリットはその分庫内が狭くなてしまうところです。
一押し!ALLEGiA(アレジア) 1ドア小型ミニ冷蔵庫 46L AR-BC46-NW
コンパクトサイズで場所を取らない単身用にぴったりのストッカーです。ただし、冷蔵庫がメインの機能となるため冷凍スペースはごくわずかなので注意!
その他オススメ機種
82リットルタイプ
108リットルタイプ
136リットルタイプ
178リットルタイプ
何が違うと言えば容量だけです。
ちょっと保存したいという人は70リットルで充分です。
逆に1週間ずつ小分けにしたいという人は178リットルの少し大きめサイズがオススメです。
上開きタイプ
ご家庭で設置するとなると、どれだけ大家族でも200リットル前後で充分。
どちらにしても冷蔵庫(冷凍庫)に入りきらない食材の保管庫ですからね、プラスアルファ程度に考えておきましょう。
というわけで、さらに庫内を有効活用できる上開きタイプのご紹介です。
一押し!ALLEGiA(アレジア) 冷凍庫 ストッカー 206L AR-BD206-NW
実際のところ、この辺りの価格帯のストッカーはほぼ全てが中国製です。
国内メーカーと謳っていても製造は中国というのがほとんどです(これは大手も同じ)。金型も同じでブランド(メーカー)だけ違う同製品なんてことも普通にあります。
つまり、“安いは正義”です。
最近出てきた「ALLEGiA(アレジア)」というブランドが、一番コスパがいいです。
その他オススメ機種
60リットルタイプ
100リットルタイプ
102リットルタイプ
203リットルタイプ
210リットルタイプ
ほとんどが同一メーカーになってしまいましたが、 一番大きな210リットルタイプでも3万5千円しません。※現在は値上がりしました。
これならボーナス後でも割と手が出しやすい値段だと思います。しかも急速冷凍付き。
たくさん入る分、いつ保存したかわからなくならないようにジップロック等で日付を書いて保存するのが賢い使い方です。
そしてストッカーは読んで字のごとく食材をストックするためのモノです。
本来は一回冷やして凍ったものを保存するというのが正しい使い方です。ストッカー(直冷式の場合)に入れても凍るには凍りますが、緩やかに温度を下げていくので、その分鮮度が落ちてしまいます。
ストッカーの冷凍機能を過信しない方がいいのでご注意くださいね。
とにもかくにも、食材は鮮度が命。
冷凍焼けしにくい、さらに高性能なスーパーフリーザー(超低温冷凍ストッカー)をお探しならコチラ!
定期的なフィルター清掃を
冷機器が壊れやすいのは外気温が高くなる夏です。
ただし、冷えなくなるほとんどの原因はメンテナンス不足です。つまり、ユーザーの管理の仕方に原因があると言っても過言ではありません。
特に冷蔵庫は熱を冷気に変換するので、定期的な清掃は必須です。
本来の機能を十分に活かすためにも、また、冷蔵庫の耐用年数を伸ばすためにも日々のフィルター清掃は必ず行いましょう。
また、冷蔵庫に限らず、厨房内(キッチン)は定期的なクリーニングが必要なものがあります。
それが、「エアコン」や「レンジフード」です。
どちらも日々の掃除は必要ですが、取りきれない油汚れや内部へ侵入したニオイの元や微細な菌などまでは取りのぞけません。
年数回でも構わないので、プロによる、本格的な清掃も定期的に行うようにしましょう!
エアコン・レンジフードクリーニングは定期的に!
まとめ
買う時に少し躊躇してしまうのが「メジャーなメーカーか」とか「国産かどうか」だと思います。
ですが、メジャーなメーカーは総じて高い。
そして日本にある製品のほとんどに言えることですが、実際のところ、純国産ですべてのパーツを日本で作ってるメーカーなんて、ないに等しいです。
使用者の声を直接聞いてみても、製品の差異はほとんど感じないと言われます。それなら安くお得に手に入れた方が賢い選択ですよね。何かあったら、メーカーのサービスやメンテナンスに任せちゃえばいいだけの話ですから。
ただ、安物買いの銭失いにならないようにお気を付けください。
大容量派のためにもう一つ。605リットルもあります。
お盆前、年末前に、一家に一台、冷凍ストッカーいかがですか?