現在のメインの仕事ではないんですが、店舗設計や施工なども生業としています。
元々その業界にいたこともあり、業務用厨房機器や店舗設計などには詳しかったりします。
男女問わず料理好きの人も多く、昨今では新築を建てる人でも上記画像のような、全面ではなくワンポイントだけ業務用を使うなんて人もチラホラ目にします。
本記事では、これから飲食店開業予定の方や、新築で家具がまだ決まってない方、ステンレス素材でオシャレにしたい方のために、ステンレス素材を存分に使用している業務用厨房機器選びのポイントを、わかりやすく解説していきます。
業務用のメリット
本記事は、主観も多少は入っていますが、これまでたくさんの製品を実際に見て触って、販売してきての経験を元に執筆しています。
また、知り合いの飲食店のオーナーさんやメーカーからも直接聞いてるので間違いないかと思います。(実際業界にいた事もありますしねw)
ではまず、ステンレスを導入するメリットをご説明していきます。
掃除がしやすい
これは一番のメリットだと思います。
業務用って言ってしまえば余計なものがついてません。作りもいたってシンプルです。
メーカーによって若干の違いはあるんですが、ごちゃごちゃしてるのがキライな人にはオススメです。
強度が強い
ステンレスにも種類があって磁石がつくものもあればつかないものがあります。(SUS430とかSUS304等)。
ただ普通にご家庭で使う分にはSUS430で充分です。
細かい話は割愛しますが、SUS304の方が値段は高く、耐腐食性、耐久性、耐熱性なんかも優れています。
錆びにくい
少し勘違いされてる方がいらっしゃるんですが、スレンレスも錆びます。
あくまでも錆びにくいというだけ。ただ、ほとんどの製品がヘアライン加工が施されてます。
錆びたとしても、ものすごい目の細かいサンドペーパーでサビは落ちるので劣化しても新品のようによみがえります。
下記はヘアライン仕上げの説明。
ヘアライン加工とは、金属の表面処理加工の一種で、単一方向に髪の毛ほどの細かい傷をつける加工法、および、そのような加工方法による仕上げ方のことである。
ヘアライン加工は、旋盤で表面に傷を付ける方法で施される。表面にはつや消しの効果が生まれると共に、金属的な質感を強調する効果が生じる。
ヘアライン加工はアルミニウムやステンレスなどの銀光りする金属素材を中心に、家電製品や装飾品などさまざまな製品と対象として施される。lenovoの「IdeaPad Y560p」や東芝の「dynabook R631」のように、PC本体の表面加工として施されることも少なくない。
ヘアライン加工とは 「ヘアライン仕上げ」 (Hairline Finish) ヘアラインかこう: - IT用語辞典バイナリ
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選ぶときの注意点
そこまで注意点というほどのこともないんですが、簡単にご説明していきます。
下記厨房機器メーカーのタニコーのホームページを参考にします。
違い
一番気になるのは業務用と家庭用で何が違うかって事だと思います。
家庭用と業務用の違いが何かというと、実際明確な基準はありません。
先ほどあげた耐久性、性能、防災上の法令が変わってきます。
【Q1】業務用と家庭用の違い…「業務用と家庭用ってどこが違うの?」
【A1】明確な基準はありませんが、大きく異なるのは、耐久性、能力(火力・調理量・容量など)、関連法規です。
ガス種
これは熱機器(コンロとかスチコンとかゆでめん機とか)に言えることですが、ガス種ってのがあります。
田舎はLPがまだまだ主流 だったりしますね。都市ガスの中には13A、12Aが主流で場所によっては6Aなんてのもあります(実際はもっと多い)。
そしてもちろん熱機器こそ消防の法令が厳しくなります。施工業者によく確認することをオススメします。
【Q3】ガス種の違い…「都市ガスとLPガスって何が違うの?」
【A3】ガスの成分、燃焼した場合の熱量などが違います。
動力もある
電気詳しい方ならご存知の方もいらっしゃると思います。実は業務用は出力が大きいものがあります。
電気の種類と思っていただければわかりやすいんですが、動力(三相200V)、単相200V、単相100Vがあります。
余談ですが、動力の引き込みには別途お金がかかったりするので、立地やランニングコストもしっかり考えておいた方がいいかもしれません。
【Q4】3相と単相の違い…「店舗で使用する電気の種類ってどういうものがありますか?」
【A4】交流電気を送る方式として単相交流方式と、3相交流方式があります。
また、Hz数も50Hzと60Hzがあるので電気使うものはお気をつけください。
静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりを境にヘルツ数は決まってます(西が60Hz、東が50Hz)。
まとめ
実際はもっと細かく注意点があるんですが、ちょっと駆け足でのご紹介でした。
僕は今賃貸なので一切何もやってなませんが、一軒家だったら製氷機は入れたいと思っています。
製氷機はパナソニックが一番安いです(他メーカーは、ホシザキ、フクシマ、ダイワなどがあります)。
因みに、ご存知ない方が多くいらっしゃったんですが、製氷機に保冷効果はありません。
そして食洗器。
やはり業務用の洗浄能力は高いです。細かく言えばドアタイプ、アンダーカウンタータイプとラインナップがあり、家で使うならアンダーカウンターで充分。
洗剤もメーカーから出てます。
最後にマメ知識。
業務用は基本の高さが800㎜です(作業台など)。
もちろん高さの変更はできるけど別途費用かかったりするのでご注意ください(一部メーカーでは規格品でも850㎜もあります)。
ステンレスはやはり寒々した感じがいいんですよね、無機質な感じがなんともいえずクールです。
自宅に業務用いかがですか?